劇場公開日 2022年9月9日

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LOVE LIFEのレビュー・感想・評価

全71件中、1~20件目を表示

5.0オセロのように反転していく人間関係

2022年9月30日
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鑑賞方法:映画館

すごい。驚嘆した。オセロの得意な息子が不慮の事故で死ぬ。プレイしかけのオセロ盤はそのままに団地の部屋に残される。くるくると白黒に反転するオセロが息子の死によって動くことがなくなったと同時に、今度は人間関係がオセロのようにくるくる反転し始める。結婚を認めず主人公につらくあたっていたはずの義父が孫の死で歩み寄り、同性の苦労を知るはずの義母が今度はつらく当たりだす。主人公の元夫がふらりとやってくると、彼を巡って今の夫との関係が反転し始める。夫の方も同僚の元恋人との関係を取り戻そうとするなど、こちらの人間関係にも大きな変化が訪れる。最後に強烈などんでん返しが待ち受ける。
現夫は、手話で会話する主人公と元夫の間に入れない(けれど、カメラは現夫を2人の間に捉えるのが上手い)。2人だけにわかる世界があることを示す。それだけわかりあっている2人と見せて実は何もわかりあっていなかったのだ。
舞台に団地を選んだのが良かった。新たな団地映画の傑作。

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杉本穂高

4.5“ままならない生”を愛せるか、という問いかけ

2022年9月14日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

深田晃司監督が本作のモチーフにした、矢野顕子の楽曲「LOVE LIFE」。loveを動詞とするなら、「命/人生/暮らしを愛しなさい」という解釈になるだろうか。

映画「LOVE LIFE」は、木村文乃と永山絢斗が演じる妙子・二郎の夫婦を中心に、過去と現在(および、かすかに示唆される近い未来)の人生のままならなさを、少し上から俯瞰するような、見守るでもなくそっと眺めるような映像で描いていく。それは出会いであったり、突然の別れであったり、思いがけない再会であったり。

登場人物らが一様に、物語で描かれがちな“善人”ではない点も興味深い。妙子と、再会した前夫・パクの関係。二郎とかつての交際相手・山崎の関係。子連れで再婚した妙子に対する、二郎の両親の態度や言葉。観客の心をざわつかせる、あるいは逆なでするようなエピソードが頻出するが、人生のままならなさがぎゅっと2時間に凝縮されたようでもある。

建前やきれいごとでなく、そんなままならない自分の人生と、ままならない身近な命(大切な誰か)を、あなたは愛することができますか。流れる矢野顕子の歌とともに、映画がそう問いかけてくるように思えた。

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高森 郁哉

3.0何か重い気分になってしまう作品。 義両親との関係があまり良くないの...

2024年3月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

何か重い気分になってしまう作品。
義両親との関係があまり良くないのに追い打ちをかけて息子が事故で亡くしてしまう。
そこに失踪していた元旦那が突然戻ってきて今の夫婦生活にも亀裂が入る。
主人公の女性は元旦那を選んだにも関わらず、よく戻って来られたものだ。

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省二

3.0変わり続ける

2024年3月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

人生同じ日は二度とない。
喜び、怒り、哀しみ、楽しみ、
喜怒哀楽が変わり続ける。
何が幸せなのか?
変化の日々を自分が愛せるかなのか?

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上みちる

5.0心ざわつく深田ミステリー

2024年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

愛はとても危なっかしいもの。
深田作品を観ていると、それを強烈に感じる。
コツコツと築き上げても、ふとしたひょうしで崩れ去る。
崩れ去ったと思っていたら、ふとしたひょうしで復活する。
予測がつかないから、感情がぶつけあってはじける。
愛にはいつも違和感がつきまとう。
だが、時として血が繫がっているかいないかで、愛を推しはかろうとする。
人間の哀しい性か。
妙子と息子の敬太と再婚した二朗の間にも、その関係は存在する。
二朗の両親のふと漏れ出る言葉に、血の繋がりが一番という価値観が顕わになる。
そこに、息子敬太の突然死、妙子のろうあ者の妙子の前夫の出現で、家族をめぐる愛の行方が混沌としていく。
ミステリー作品ではないのに、登場人物が、愛の在り処をうまく掴めないまま、内なるミステリーを有している。
「淵に立つ」に次いで、深田ミステリーに心ざわつく。

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ジョー

2.0物語を物語りきる勇気の欠如。

2024年1月4日
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夫婦、親、子、職場の複雑な人間関係下で悲惨過ぎる事故が起こる。
複雑さ悲惨さで見る者の感情移入を拒んでどうする。
そうなのね、大変ね、で幕。
どうせ安寧救済は無理と踏んで2時間付き合った感。
この監督の典型たる客に委ねる系の幕切れは、
物語を物語りきる勇気の欠如に見える。

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きねまっきい

2.5一種のコメディ

2023年12月30日
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むしろそこに陥るほうが難しいと思える状況に陥らせて哀切や情感をつづっていくのが深田晃司監督だと思います。

これもわりとインポッシブルな話だと思います。よこがおはコメディだと思いましたがこれもコメディだと思います。連れ子が不慮の死を遂げるにもかかわらずコメディというのは不謹慎かもしれませんが、矢野顕子のLOVE LIFEからこういう話をつくってしまうほうが不謹慎だと思います。
楽曲はモチーフなんだし、そこからどんな想像を拡げていこうと個人の自由ですが、甘いソフトな歌に、実は暗い悲しみが込められていると言いたい根性がイヤです。

淵に立つだって、そんな突拍子もない話ありますか──という話であって、なんでみんな揃いも揃って闇や奇禍へ落ちて行かなきゃならんのでしょう。

よこがおにしたって、レビューにわたしは──

『わたしの勘違いでなければ、この映画は、事件と甥のズボンを下ろしたという日常会話を伏線させ、モラトリアムな基子に、甥のちんちんにいたずらをした──と報道されてしまった叔母さんが、それを期に社会から爪弾きにされる話である。
火の無い所に煙は立たぬ──とは言うが、悲劇がないところに力技で悲劇をつくり出している。
しかも息子じゃなくて、甥だよね?なんか勘違いしているのかな。甥のわいせつに、しかも未遂に、なぜ叔母が、芸能人の不倫かと思えるほど多勢の報道から追いかけ回されるのか──解らない。
筋だけならコメディといって差し支えない──と思った。』

──と書いてますが「悲劇がないところに力技で悲劇をつくり出して」からの、あたしゃ虐げられた者ですよアピールたっぷりの叙情描写がイヤです。

星里もちるの本気のしるしにしたって、まるで深田晃司監督が書いたみたいな話で、深田晃司がそれを監督するのは合理だったと思うのです。

悲劇を描くのがダメと言いたいのではなく悲劇がないところに力技で悲劇をつくり出す手法に“作りもの”を感じてしまうわけです。

この映画でも、妙子(木村文乃)はわたしやっぱりあのひと一人にできないとか言ってパクについて韓国へ行ってしまいます。あほかおまえ。むろん役者さんたちに罪はないのですが。なんかこういうわざとらしさとあざとさのある悲劇をまじめな顔でやられているのがやっぱコメディだと思うのです。それだし田口トモロヲが演じている60代の男性にプラカードでサプライズするもんですかねえ。なんなんこのひとたち──という描写が諸処にあってやっぱコメディだと思うのです。

これがコメディではないというなら深刻ぶっていると思うのです。河瀬直美もそうです。すべての創作って、なにかからインスパイアされているわけでしょ。したがって深田晃司が矢野顕子のLOVE LIFEが好き──だからなんなのよって話。

クリエイター自身が深刻ぶるんじゃなくて、是枝裕和や濱田竜介みたいに技量や台本でペーソスを創り出すのが正道で、それが「ある視点」とパルムドールの違いだと思います。

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津次郎

4.0愛の本質

2023年12月18日
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2023年度のGUARDIANSベストムービーにランキングされている邦画(実写)は、是枝裕和監督『怪物』と深田晃司監督の本作だけである。♪どんなに離れていても 愛することはできる♪これまた懐かしい矢野顕子の同名タイトルソング『LOVE LIFE』に触発され書き上げたオリジナルのシナリオだそうだ。深田といえは、カンヌの批評家からは“怒りの監督”というイメージを植えつけられているようだが、本作については非常にエモーショナルでありながら乾いた作品に仕上がっている。

監督インタビューによると「人間はひとりでも愛することができるのか」というテーマに従って作られているという。木村文乃演じるタエコの姑の台詞「(結婚して夫や子供がいても)みんな一緒に死ねるわけじゃないのよ」。考えてみれば生まれる時も死ぬ時も人間はひとりぼっちなわけで、死ぬ時に誰かが側にいてくれるなんて状況の方がむしろ例外的なのではないか。そんな死の瞬間に限らずとも、生きている間も「人間はひとりである」と深田監督はどうも考えているようなのである。

団地の別棟に両親が住んでいるジロウ(永山絢斗)とタエコの夫婦には連れ子敬太がいる。そのタエコは、結婚をジロウの父親に認めてもらうまで敬太を養子に入れないと心に決めていた。両親を自宅に招いたパーティの最中敬太が事故死してしまったことから、登場人物それぞれの“おひとりさま”ぶりが様々な形で表出していく非常に技巧的なシナリオになっている。自宅と両親宅の微妙な距離感、敬太が死んでも涙を流せなかった夫のジロウと自責に苛まれるタエコとの心理的隔たり、敬太の死を新聞で知って現れた元夫は聾唖の韓国人だった。

深田は登場人物の間に様々な楔をうちこんで、人間関係の分断を演出していくのである。息子の葬儀に突然現れた元夫がタエコの頬を思い切り叩きタエコが泣き崩れる場面、そして元夫の帰国に同行したタエコが雨の中一人で気の抜けたオッパーダンス?を繰り広げる場面が印象的だ。「私が助けてあげなきゃダメなの」と勝手に思い込んでいたタエコの信念が脆くも崩れ去っていく、とても映画的なシーンといってもよいだろう。敬太のことをけっして忘れるなといったその人が、真っ先に忘れようとしていたのだから。

息子を殺したという自責の念にかられるタエコ、息子の死を既成事実として受け入れるなと言い残した元夫、ノコノコとまた自宅に舞い戻ってきたタエコに何も聞かずに「おかえり」とだけ声をかけるジロウ。元来ひとりぼっちである人間たちが孤独であることを忘れ片時自分についた“嘘”だったとしても、やはりそれは“愛”と呼ぶにふさわしい感情だったのではないだろうか。いやむしろ、それこそが“愛”の本質ではないのか。そんな深田監督の問は、個人主義の発達した欧米人の心に刺さったようなのである。

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かなり悪いオヤジ

4.0良作

2023年11月28日
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みなとシネマフェスタにて。作品についてあまり知らなかったのですが、かなりの良作でした。これは掘り出し物!複雑な感情が見事に描かれています。
鑑賞中は登場人物達の行動にイラつき「なぜ?」の連続、見終わった後にはザラリとした印象が残ります。
バリアフリー上映素晴らしい!沢山の人に良作を味わってほしい。。

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tomoboop

3.520231025

2023年10月25日
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変なやさしさでうんざりする

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riric

3.5雑さもあるがセンスが光る

2023年5月31日
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2022年劇場鑑賞65本目 秀作 68点

予告からしっとりした人間ドラマ感が伝わり結構楽しみにしていた作品

振り返ってみると一番印象的だったのは、夫婦役の二人の会話の無い空白が凄く素敵で、それがお互い冷め切っているからなのか、木村文乃が元旦那をまだ想っているからなのか、永山絢斗がそれに耐え切れず若い子に言い寄られ揺らぎ不倫してしまったからなのか、亡き息子に思いを馳せて時が止まってしまっているからなのか、どれも正解だからこそ全シーンの空白が凄く自然で、観客に想像力で解釈を促すのが素晴らしい。

昨今若者が配信等でセリフがないシーンはスキップしたり劇場では2時間耐えきれないなど、映画を冒涜している風潮が満映しており、それに伴い才能ある監督でも商業的に売れないと、監督としての生命線が途絶えてしまうので、時代に順応すべくセリフ過多で表現が一辺倒な作品が増えています。当方まだ二十台前半で、比較的若い方ですが、昨今の作品作りで排出された興行映画が表現がわかりやすすぎて胃もたれしてしまい好みが極端に分かれてしまいますが、今作は観客をある程度限定にし、伝わる人には伝わる表現がされていて、凄く好みでした。

是非

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サスペンス西島

4.5覗き込むカメラワークが語りかけてくる

2023年1月14日
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鑑賞方法:映画館

目黒の家族特集で鑑賞。

幸せな雰囲気から一転、二転、三転としていく。
夫婦、親子関係を通じて、血のつながり、人は何に惹かれるのか、何を選択するのか、自分の境遇と重ね合わせて考えられる。
たぶんそれぞれの人生のステージで感じることも違ってくる。映画のタイトルの通り。

カメラワークがとてもよかった。
遠目なアングルからの俯瞰、窓の外、のれんのこっち側など、感情移入というより、ある家族を覗き見している感覚になる。
さらに、冒頭のサプライズの画角を出すことで自然とその視点になるのも上手い。

一見ドロドロな関係になるところに、主題歌の矢野顕子の優しい曲が包み込み、なんとも不思議な感覚になる。

聾唖の人に対して背を向けて話すシーン
結婚式のなんとも言えないシーン
など、印象に残る演出も多い。

飽きない展開、カメラワーク、そして観た後、決してスッキリはしないが考えさせられるとてもいい映画だった。

2023年劇場鑑賞10本目

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ひでぼー

3.5愛し、愛され、振り、振られ

2022年12月1日
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鑑賞方法:映画館

私が観た深田晃司監督の中では、ひょっとしたら一番面白い作品だったかも知れません。
深田監督作品ではいつものことなのですが、登場人物の誰にも自分との共通性を見つけられないし感情移入もしないのだけど「ああ~、こういう人いる」という感じは常にあります。
本作の主人公夫婦などはどちらも公務員であり、世間的には優秀に思える(見える)人達なのに、(これも当たり前だけど)何か人間として完璧さからは程遠く欠点も多く垣間見える人達であり(それは全ての登場人物も同様)、その大きな原因として大なり小なりそれぞれの“後ろめたさ”を隠し持ちながら生きている部分にあり、本作ではある事件でそれが明らかになった人達の後始末の物語でした。

隠していたものが表出することにより人間はどう進むべきか?という、どんな人間にも当てはまる結構大きなテーマを扱った作品だったと思います。
まあ人間、嘘や隠し事のない人なんていないとは思うけど、大切だと思える人には重要なことは知っておいて貰う方が良いのでしょう。それが中々出来ないからこそ、星の数ほどドラマが生まれるのでしょうけどね。

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シューテツ

3.5あの距離はないわ

2022年11月21日
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鑑賞方法:映画館

場所柄なのかもしれないが、あの家に住むという選択肢がすでにない。妙子はなぜ再婚したんだろう。

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mikyo

5.0映像から感情がにじみ出ているかのような

2022年10月23日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

内容の大きな部分から細かなところまで、決して楽しいとはいえない事柄が多いにもかかわらず、そうとう楽しませてもらった気がします。悲しみや怒りの感情など、画面を見ただけでじわじわ心に響いてくるくせに、所々笑いがこみ上げてきて、悲劇と喜劇が入り交じっているような、独特の雰囲気を感じる作品でした。
見始めは、この作品も悲惨な出来事からの負の連鎖なのか、と正直嫌な予感を抱いたものの、マイナスなことをうまくも悪くも少しずつクリアしながら人生は進んでいるのだと改めて実感させられ、やっぱじんわりきました、色々と─。

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SH

3.5観れて良かった。

2022年10月18日
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鑑賞方法:映画館

深田氏の作品は「淵に立つ」しか観てない。

子供(連れ子)の死から始まる家庭崩壊のはなし。
崩れ始めると今までの積み上げて来た物の負の部分が露呈して響き合い、止めようがない。

護ろうとする努力が、歪みを産む。
辛くなり、悩んだあげく、心の声に正直に従う事、、、、それがかならずしも幸せに結びつく訳ではない。
「淵に、」のような追い込み感とは違う日常のリアルのなかでゆっくりと選択肢がなくなっていく感じが良かった。

アイテムとしてオセロはもう少し使えたような気がす。

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masayasama

4.0どんな形でも愛

2022年10月11日
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泣ける

悲しい

難しい

ベネチア国際映画祭のある視点部門受賞作である本作。木村文乃だし、見たいな〜。でも映画祭で高い評価を受ける映画って苦手なんだよな〜。そういう葛藤があり、後回しにしてしまったせいで公開からだいぶ経ってしまいました。ハマるかどうか少し不安だったけれど、結果として見てよかったと思える映画でした。

初めて深田晃司監督の作品を拝見したのですが、評判通りの上質で上品な映像で、ストーリーの掘り下げ方がお見事な、確かに外国ウケ・評論家ウケしそうな脚本を書く監督でした。映画祭で受賞する映画って超苦手なので、今回も多分好きになれないんだろうなあと思っていたけれど、意外とかなりいい作品で、久々に受賞に納得がいきました笑

ストーリー展開は早過ぎず遅過ぎずで見やすく、2時間越えにも関わらず目が離せないくらい、見応えがあります。徐々に明らかになる過去、そして各登場人物が抱える本当の思い。だんだんと深刻になっていき、崩れていく「愛」に気持ち悪さを覚えながらも、なぜか居心地が良かった。面白いというのが正解なのか分からないけど、すごく満足度が高かったです。

遠くなっていく、離れていく、溝が深まっていく。そういった心の心情が役者の名演と共に、映像も体現していく。いい意味で日本映画らしくないと感じるのは、このような深田監督の独特な表現からかも。映像作品として圧巻の美しさであり、これからもこの監督を追いかけたいと思える世界観でした。

木村文乃が好きになること間違いなし。
やっぱり可愛くて美しいし、でも演技は今まで以上で衝撃的。ストーリーの掘り下げ方は良くても、キャラクターの掘り下げ方が物足りず、ちょっと残念な感じだったけど、彼女の演技力は一流です。

パンチが弱く、ラストに至っては微妙だったんだけど、個人的には満足のいく作品でした。流行りはしないし、万人受けもしないだろうけど、こういう映画はもっと撮って欲しいなあ。そして、もっと上映館増やしてくれ笑

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サプライズ

4.0重苦しいが共感できる良い映画

2022年10月9日
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あり得ないようであり得るリアリティを感じさせる。日常にある人の気持ち、気持ち、気持ち。それらを掻い潜ったり避けたりぶつかったりしながら生きている。木村文乃のリアルな演技が良い、良い、良い。役者が皆、良い味を出している。

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Tack Mizuk

3.0家族であることの痛み

2022年10月8日
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悲しい

難しい

冒頭の家族とラストの家族を比べると痛いです。誰が悪いわけでもないけど、家族であることはリスクも伴うということでもある。

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おっけ

5.0リピートするぐらい良かった

2022年10月6日
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鑑賞方法:映画館

中古からの花束辺りの居心地の悪さが凄くて良かった。言ってはいけない、最低な言葉に人間味が溢れている。度々の場の疎外感も凄い。
周りの人たちは見えているけど彼女の表情は背中で見えないシーンが好き。
似てるまではいかないけど所々にイ・チャンドン監督のシークレット・サンシャインな雰囲気を感じた。

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ルル