かがみの孤城のレビュー・感想・評価
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自分の子どもを抱きしめたくなりました。
うちにもまだ小さい子どもが二人いるのですが、いつか思春期を迎えると難しい年頃になるのかと。
そうなった時に子ども達の悩みに耳を傾けて、一緒に悩み、一緒に解決していけるのかと。それが出来る大人でありたいなと思う。
たかが学校生活、されど学校生活
というのが一つのテーマだったと思う。
私の時代もそうだった。いつの時代もそうなんだとこの映画が教えてくれた。
いじめや不登校は無くならない。フリースクールなどの受け皿は有り難いなと思った。
いじめ、不登校、
今まで自分はそういった事に関わることは無かったが、たまたまそうならなかった環境にいただけで、どうなっていたか分からないよな。
困っている人に手を差し出すことができる大人でありたいと思える映画でした。
映画、最高!
面白いし感動もしますけど「謎」と「テーマ・メッセージ」がバラバラな気がしました。
謎解きのストーリー、城の意味、オオカミさん誰?7人は誰なの?など非常によくできていました。キャラ造形も個性的なキャラを上手く作ったと思います。
テーマ・メメッセージであるイジメ・不登校の部分もリアリティがあります。いい子ちゃん女子や教師など、正直胸がムカムカするくらいリアルでした。そしてヒロインの絶望も分かります。親の取るべき態度なども良かったです。
最後に感動もカタルシスもあるし、2時間があっという間なくらい面白い作品でした。
ただ、ただです。この「謎」と「テーマ・メッセージ」の2つの要素が上手く絡んでいたかなあという気がします。イジメ不登校問題とルールの関係は?なんでオオカミさんなの?学校に行きたいという理由とイジメ不登校問題を関連付けていいの、どこでつながっているの?鍵の設定的な意味とテーマ的な意味は重なるの?という気がしました。
なんといいますか、謎とテーマメッセージが上手く融合できてないというか、重なっていないというか。ストーリーそれ自体は1つの大きな物語としていいんですけど、含意というかアナロジーというか…7人とオオカミさんがバラバラな感じがしてしまいました。それを無理やり糊付けするために設定を上書きした感じです。
ですので、エンドロールやおまけのいいところでモヤモヤが残りました。正直、少しだけですけどエモい場面を無理やり挿入した感動ポルノと取れなくはない気がしてしまいました。
面白いです。良くできた話です。中だるみもなく本当にいい話だとは思います。ただ「謎」と「テーマ・メッセージ」がお互いを薄めてしまった気が…読み取れてないのかなあ?原作確認してみます。
是非見るべき 色々な要素あり
きっと、8人目は僕たちだった
過去、若しくは今居場所が無いと感じる人は、きっと7人の内誰かに共感してしまうとても素敵な物語でした
以下、感情のままに書いてます。
伏線の張り方と回収が気持ち良い!
小説は途中で挫折してたけど、文庫本買います。僕の大好きなジャンルの物語でした。
同じ学校に通ってる→パラレルワールドだと思わせる→本当は時間が違う。が、わかった時の「もしかして、アレはこういうことか!」って展開が最高。
保健の先生から知らんぷりされたり、周りが誰も助けてくれなかったから自暴自棄になったアキが、城での経験を通して喜多島先生のような優しい人になれたことに涙が止まらんのよ…
そこからのこころと初めて会うシーンね!別れの握手からの再会の握手!しかも、机の下でこっそりしてる!
もしかしたら、こころだけじゃなくてフリースクールに来る全ての子ども達にしてるのかもって考えたら、アキィィイイ!!!!結婚おめでとうォォオオ!
なんか知らんけど、アキにだけ異様に語ってしまったけど全員良いキャラしてた。凄く良かった!
映画50本見るって目標が無かったら観なかったかもしれなかったから、観れて良かった。
新海誠並みに売れてほしい。
ED後のエンドカードはめちゃくちゃ良いファンサービスなので、最後まで観てほしい。
いや〜、映画って本当に良いものですね。
伏線回収の面白さ
得した気分!いい映画だった
まったく前情報なし、本も読んだことなしで観に行きました。
いろんな状況をつなぐところは、整理するのがちょい大変でした(ワタシの理解力のなさが…)が、とてもステキなお話でした。いじめのシーンはほんとに頭に来ちゃうくらいリアルだったし、そんな中、見ず知らずで集まった7人が、少しずつお互いを受け入れていく成長もよかったなぁ。思わず涙のシーン、結構ありました。
ジャンルとか全然ちがうんだけど、なぜかブレイブストーリーを思い出してしまったワタシでした。
最後の特典映像もとてもよかったです(〃^ー^〃)
今は孤独でも前向きに生きよう
別のを見ようとしたら遅れてしまいちょうどやってたのでこっちにしました。
アニメだからなんでしょうか。
オチというか伏線というかの部分は序盤でわかってしまいましたがそれもまた一種のカタルシスを感じたのでよかったです。
なんでPSPやねん、、
全員フルネーム言わんのかい!不自然だから演出上伏せてるやろ、、
きたじま先生結婚指輪してたからアレじゃん、名字変わってるからあの中にいて時代が違うんだな、、だからこいつアキやな、、
ほらぁ!!ルーズソックスじゃん!!!
死んだお姉ちゃんとかもうあからさまでしたしね。
「ほら見ろ!言ったとおりじゃん!!」と思っても孤独に映画館で見てると、言う相手もあとから証明するすべもないのはまた孤独という辛さなのでしょうか。
なにより、そんな伏線部分はちょっとしたアクセントなだけで、話としてはどうでもいい部分でもあり、本筋のストーリーは大変素晴らしく泣けるシーンも多く本当にいい映画だったにも関わらず「オレすぐ気づいたぜ!!」が感想の最初にきてしまう自分の人間性が土曜の夜に一人で映画館に行く孤独を招いているのではないかと考えさせられました。
けどなぁコナン!パラレルワールドとか間違ってるから!オレのが賢いんだよばーか!笑
いまっぽくて、わかりやすくて、ためになる。
小中学生向けの、ちょっとばかり教育コンテンツ寄りなニュアンス。学校で見せられるものではあまりに退屈、ただ新海誠を見るには少し早いかも。背伸びをしたいお年頃の気持ちに応える、いまっぽくて、わかりやすくて、ためになる映画です。
内容的には少しデリケートなので、見る人によって思うところは色々と出てきそうですが、子供向けとしても、保護者向けとしても、「学校に通う以外の選択肢」を提示するくらいの情報量でまずは十分だと思います。
演出や音楽や伏線も、大人からすると少し簡単だったり、大袈裟にも感じますが、わかりやすく丁寧。ターゲットの背丈にしっかり合わせて作られてます。
ターゲット外れのおっさんが、どうこう言うアレではないですね。原恵一って、ずっとこういうことが、やりたかったんでしょうね。
わかってくれる人がいること
呪術0越える高評価を付けたい
魔法だけじゃ解決しない、でも光が溢れる、ここからの物語
原作は未読での感想・解釈です。
「オオカミサマ」の名乗りの訳の愛らしさに、最後に気づくことになりました。リオンの姉は12歳で亡くなった。まだ子どもでもある姉が、弟と遊ぶ時の稚気。「私はオオカミサマよ。言うことを聞きなさい」
◉孤独のゲーム
孤立から抜け出ようともがいて、でも脱出の糸口を見出せずに不登校を続ける子どもたちが送り込まれた、魔法の城。級友からのイジメ、家族との不仲、親からの過度の期待、友達づき合いの拙さなどが原因で、寄るべなき孤独の檻に押し込められた、こころ、リオン、スバル、アキ、マサムネ、フウカ、ウレシノ。7人は縦に連なるパラレルワールドで集められていたと言うことですよね。
ところが海に浮かぶ島が持つ魔法は、単純な仕組みではなかった。子どもたちは「孤立から解き放たれたい」と言う共通項で結ばれているのに、最初に鍵を見つけた一人だけが願いを叶えられる、「独り」が際立つルール。更に時間制限があって、凶悪な狼が現れる。
◉戦わない子どもたち
子どもたちはしばし戸惑った後、何とはなしの時間を過ごし始めて、ティータイムやゲームや自分語りを心から愉しむようになる。観ていて癒されるけれど、切ない気持ちも当然、湧いてきました。ファンタジーの城でしか楽しめないとしたら、現実は一体、何だと言うのだ?
しかし「独りの勝者」を保留にした子らは、とても優しい子どもたちであることも、次第に伝わってきました。
それにしても、それにしても。何のためにこの子らは集められたのだろうと言う、観る側の疑問を放置した展開。鍵探しをするために集められたのに、鍵探しをしないと言う矛盾を抱えて話が進んだのです。この曖昧さをどう感じるかが、作品の評価にも繋がるのでしょうね。
私は、子どもたちは知らず知らずのうちに、ゲームの質を変えようとしていたのかも知れないと思ったのです。一人一人がこっそり鍵を探していたのは、「願い=皆が孤独でなくなる」を全員が共有するようになっていたから。
たとえ魔法が万能でも、それで解放されるほど孤立の檻はヤワじゃないと言う、子どもたちの自覚と叫び。6匹のコヤギはアキを救って、でも全てはこれから始まる! と言うのが良かったです。様々な人の力も充分に借りた上で、自力で前に進むしかないと決意するこころ。
こころの親友の萌が、級友のイジメグループのことを、今の彼女たちは本当にどうしようもないつまらない存在で、あのような子たちに影響されずに向かっていかなきゃと断じたのに、私も胸がすく思いをしました。
それをもっと早く言ってよと言う話ですが、イジメから解放されるには、心に多少なりとも尖った力を持とうとすることが大切でしょう。
前の方に溢れる光が、読後感に重なって、本当に気持ち良かった。
孤城
不思議な世界の青春ファンタジー。
原作は上下巻もある長編
ただ本屋大賞を受賞しただけあって
ファンタジー要素
青春ジュブナイル要素
ミステリー要素があると感じました。
実は前もって
「舞台版」を知ってるので
あらすじは知っておりました。
なので私の場合は舞台版との比較で
鑑賞していました。
アニメーションならではの
スケール感はアニメならではでしょう。
お城の周りは海だったり
クライマックスの鍵の在処への階段は
アニメならではの表現でした。
あとアニメの方が
それぞれの時間帯の違いがわかるのは
あの「いちごの紅茶」ですぐわかってしまうかもしれませんね。
原監督の前作
「バースデーワンダーランド」よりも
原作がしっかりとしたストーリーなので
説得感がありましたね。
とても良かったです。
背中を押してもらえるかも
人によって物の見方や考え方は違う。
登場人物達も皆、それぞれの思いを胸に一ところに集まり(集められ?)、
全く想像もしなかった新たな思いを胸に抱き、旅立ち、また一ところに集まった(集められた?)。
見る人の今の立ち位置によって心への残り方は違うけれど
どの立場で見ても新しい一歩を踏み出そうと思える映画のように感じた。
特に自分自身が不登校であったり、そういうクラスメイトがいるのなら
見てほしいなと思える映画だと思う。
もしそれで一歩が踏み出せたなら、映画のようにいつか皆笑顔で集まっていてほしいな。
余談だけど、新人の学校の先生が登場していて、生徒への対応がほんとに最悪。
反面教師とはまさにこのこと。学校の先生も見てもよいかも。
結論、とても良い映画でした。
本作を製作いただいた皆さまに感謝です。
初めて観たけど、涙が止まらなかった
出会いの大切さ、声の大切さ。
原作をしらず。予告でオオカミ様が気になった。程度で、
映画館に行ってしまったが、大変失礼しました!!
とても暖かく、大人も子供も、色々感じさせる
素敵な物語でした。ラストには自然に涙が出てました。
人が人と出会うことで、嫌なこともあるけど、
素敵なこともある。成長することがある。
本当に大切な人、仲間にいつか会うことがある。
心が壊れそうでも、声に出すことで和らぐときがある。
声をただただ、聴いてあげることが、
相手の救いになることもある。
あなたは、一人ではなく、
どんな時代、どんな状況においても
自分の鏡のように、同じことに苦しみ、
もがいている戦友がいる。
そんなことを考えました。
いまは、辛くても、何とかなる。大丈夫。
10代、20代の頃の自分に、見てほしかったなぁ(笑)
感動の先にみえるもの
脚本が素晴らしい
脚本が非常によく練られていて中身が濃く、脚本賞を贈りたいくらい素晴らしい内容で面白かった。
7人の中学生がある日突然、自宅と海に囲まれた孤城を自由に行き来できる鏡と出会う。そして、その孤城に隠された鍵を見つければどんな願いも叶えられる、という突拍子もない設定から物語はスタートする。
しかし、全体的な物語としては、7人の主人公が抱える孤独や苦悩、現存する深刻な社会問題が物語の中心に据えられている。
学校で過酷ないじめに遭う者、家庭内で性暴力を受ける者、親の過剰な期待に応えられず挫折した者など、主人公はみな気の重くなるような悩みを抱え、それを誰にも打ち明けられず独りで抱え込み、悩んでいる。
そんな7人だが、時間とともに心を開き、日常で抱える苦悩を共有し、仲を深め、友情が生まれていく。日常では孤独な主人公たちだが、孤城に来れば仲間と心を通わせられる。
それだけならありふれた展開なのだが、『願いを叶えれば孤城での記憶はすべて失われる』という条件が物語に厚みを加えている。この条件により、孤独な7人の間に生まれた友情は願いを叶えた瞬間、リセットされて見ず知らずの他人に戻るという葛藤が生まれる。
実によく考えられたストーリーだと感心してしまう。派手さはないものの、120分間まったく飽きることなく、どんどん物語に引き込まれていく。
そして、願いを叶えた後に用意されたふたつのオチがまた素晴らしく、それでまた感動してしまう。10代や20代のみならず、どの年代層が見ても楽しめる映画だと思います。
巧緻に練られたストーリーに共感
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