かがみの孤城のレビュー・感想・評価
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いまっぽくて、わかりやすくて、ためになる。
小中学生向けの、ちょっとばかり教育コンテンツ寄りなニュアンス。学校で見せられるものではあまりに退屈、ただ新海誠を見るには少し早いかも。背伸びをしたいお年頃の気持ちに応える、いまっぽくて、わかりやすくて、ためになる映画です。
内容的には少しデリケートなので、見る人によって思うところは色々と出てきそうですが、子供向けとしても、保護者向けとしても、「学校に通う以外の選択肢」を提示するくらいの情報量でまずは十分だと思います。
演出や音楽や伏線も、大人からすると少し簡単だったり、大袈裟にも感じますが、わかりやすく丁寧。ターゲットの背丈にしっかり合わせて作られてます。
ターゲット外れのおっさんが、どうこう言うアレではないですね。原恵一って、ずっとこういうことが、やりたかったんでしょうね。
わかってくれる人がいること
辻村深月さんのこの作品をアニメで観れたこと、本当に良かったです。
7人それぞれが自分自身と戦っていて、それをわかってくれる人がいる。一緒に戦ってくれる人がいることで、人は強く、負けずに生きられるんだなと思いました。
人より苦しんだ分、この7人がどうか勝利の人生を歩んで欲しいと願って、自分も負けずに生きようと励まされました。
呪術0越える高評価を付けたい
去年公開されたアニメ映画でトップクラスだった
未鑑賞の人はネタバレなしで鑑賞してもらいたい
本作鑑賞後、原作小説を購入しようと書店へ向かったが
上下巻の長編小説であることに驚き
よくこれを2時間にまとめ上げた原監督の手腕にも拍手を送りたい
そして本屋大賞受賞作という文言には素直に納得した
評価 4.5
魔法だけじゃ解決しない、でも光が溢れる、ここからの物語
原作は未読での感想・解釈です。
「オオカミサマ」の名乗りの訳の愛らしさに、最後に気づくことになりました。リオンの姉は12歳で亡くなった。まだ子どもでもある姉が、弟と遊ぶ時の稚気。「私はオオカミサマよ。言うことを聞きなさい」
◉孤独のゲーム
孤立から抜け出ようともがいて、でも脱出の糸口を見出せずに不登校を続ける子どもたちが送り込まれた、魔法の城。級友からのイジメ、家族との不仲、親からの過度の期待、友達づき合いの拙さなどが原因で、寄るべなき孤独の檻に押し込められた、こころ、リオン、スバル、アキ、マサムネ、フウカ、ウレシノ。7人は縦に連なるパラレルワールドで集められていたと言うことですよね。
ところが海に浮かぶ島が持つ魔法は、単純な仕組みではなかった。子どもたちは「孤立から解き放たれたい」と言う共通項で結ばれているのに、最初に鍵を見つけた一人だけが願いを叶えられる、「独り」が際立つルール。更に時間制限があって、凶悪な狼が現れる。
◉戦わない子どもたち
子どもたちはしばし戸惑った後、何とはなしの時間を過ごし始めて、ティータイムやゲームや自分語りを心から愉しむようになる。観ていて癒されるけれど、切ない気持ちも当然、湧いてきました。ファンタジーの城でしか楽しめないとしたら、現実は一体、何だと言うのだ?
しかし「独りの勝者」を保留にした子らは、とても優しい子どもたちであることも、次第に伝わってきました。
それにしても、それにしても。何のためにこの子らは集められたのだろうと言う、観る側の疑問を放置した展開。鍵探しをするために集められたのに、鍵探しをしないと言う矛盾を抱えて話が進んだのです。この曖昧さをどう感じるかが、作品の評価にも繋がるのでしょうね。
私は、子どもたちは知らず知らずのうちに、ゲームの質を変えようとしていたのかも知れないと思ったのです。一人一人がこっそり鍵を探していたのは、「願い=皆が孤独でなくなる」を全員が共有するようになっていたから。
たとえ魔法が万能でも、それで解放されるほど孤立の檻はヤワじゃないと言う、子どもたちの自覚と叫び。6匹のコヤギはアキを救って、でも全てはこれから始まる! と言うのが良かったです。様々な人の力も充分に借りた上で、自力で前に進むしかないと決意するこころ。
こころの親友の萌が、級友のイジメグループのことを、今の彼女たちは本当にどうしようもないつまらない存在で、あのような子たちに影響されずに向かっていかなきゃと断じたのに、私も胸がすく思いをしました。
それをもっと早く言ってよと言う話ですが、イジメから解放されるには、心に多少なりとも尖った力を持とうとすることが大切でしょう。
前の方に溢れる光が、読後感に重なって、本当に気持ち良かった。
孤城
不思議な世界の青春ファンタジー。
原作は上下巻もある長編
ただ本屋大賞を受賞しただけあって
ファンタジー要素
青春ジュブナイル要素
ミステリー要素があると感じました。
実は前もって
「舞台版」を知ってるので
あらすじは知っておりました。
なので私の場合は舞台版との比較で
鑑賞していました。
アニメーションならではの
スケール感はアニメならではでしょう。
お城の周りは海だったり
クライマックスの鍵の在処への階段は
アニメならではの表現でした。
あとアニメの方が
それぞれの時間帯の違いがわかるのは
あの「いちごの紅茶」ですぐわかってしまうかもしれませんね。
原監督の前作
「バースデーワンダーランド」よりも
原作がしっかりとしたストーリーなので
説得感がありましたね。
とても良かったです。
背中を押してもらえるかも
人によって物の見方や考え方は違う。
登場人物達も皆、それぞれの思いを胸に一ところに集まり(集められ?)、
全く想像もしなかった新たな思いを胸に抱き、旅立ち、また一ところに集まった(集められた?)。
見る人の今の立ち位置によって心への残り方は違うけれど
どの立場で見ても新しい一歩を踏み出そうと思える映画のように感じた。
特に自分自身が不登校であったり、そういうクラスメイトがいるのなら
見てほしいなと思える映画だと思う。
もしそれで一歩が踏み出せたなら、映画のようにいつか皆笑顔で集まっていてほしいな。
余談だけど、新人の学校の先生が登場していて、生徒への対応がほんとに最悪。
反面教師とはまさにこのこと。学校の先生も見てもよいかも。
結論、とても良い映画でした。
本作を製作いただいた皆さまに感謝です。
初めて観たけど、涙が止まらなかった
オオカミ様はリオンからお母さんの手作りケーキを食べないかと言われた時、心の底から嬉しかっただろうなって思った。強がってはいたけど、素直に食べると言った意味が最後にしてわかったな。
母に勧められて観に行った映画で、この映画に巡り会えてよかった。ありがとうございました。
出会いの大切さ、声の大切さ。
原作をしらず。予告でオオカミ様が気になった。程度で、
映画館に行ってしまったが、大変失礼しました!!
とても暖かく、大人も子供も、色々感じさせる
素敵な物語でした。ラストには自然に涙が出てました。
人が人と出会うことで、嫌なこともあるけど、
素敵なこともある。成長することがある。
本当に大切な人、仲間にいつか会うことがある。
心が壊れそうでも、声に出すことで和らぐときがある。
声をただただ、聴いてあげることが、
相手の救いになることもある。
あなたは、一人ではなく、
どんな時代、どんな状況においても
自分の鏡のように、同じことに苦しみ、
もがいている戦友がいる。
そんなことを考えました。
いまは、辛くても、何とかなる。大丈夫。
10代、20代の頃の自分に、見てほしかったなぁ(笑)
感動の先にみえるもの
それは卵だと。初め、半熟、茹で。どれだけ状態が変化してもいつでも殻は破ける。時に圧力、でも自分で割ることの意味。人によってその力量の違いで不格好に。それでも新たなDISHになるためには…。いつの時代も殻は守るものか、割るべきものか。その答えがない人生の面白み。
脚本が素晴らしい
脚本が非常によく練られていて中身が濃く、脚本賞を贈りたいくらい素晴らしい内容で面白かった。
7人の中学生がある日突然、自宅と海に囲まれた孤城を自由に行き来できる鏡と出会う。そして、その孤城に隠された鍵を見つければどんな願いも叶えられる、という突拍子もない設定から物語はスタートする。
しかし、全体的な物語としては、7人の主人公が抱える孤独や苦悩、現存する深刻な社会問題が物語の中心に据えられている。
学校で過酷ないじめに遭う者、家庭内で性暴力を受ける者、親の過剰な期待に応えられず挫折した者など、主人公はみな気の重くなるような悩みを抱え、それを誰にも打ち明けられず独りで抱え込み、悩んでいる。
そんな7人だが、時間とともに心を開き、日常で抱える苦悩を共有し、仲を深め、友情が生まれていく。日常では孤独な主人公たちだが、孤城に来れば仲間と心を通わせられる。
それだけならありふれた展開なのだが、『願いを叶えれば孤城での記憶はすべて失われる』という条件が物語に厚みを加えている。この条件により、孤独な7人の間に生まれた友情は願いを叶えた瞬間、リセットされて見ず知らずの他人に戻るという葛藤が生まれる。
実によく考えられたストーリーだと感心してしまう。派手さはないものの、120分間まったく飽きることなく、どんどん物語に引き込まれていく。
そして、願いを叶えた後に用意されたふたつのオチがまた素晴らしく、それでまた感動してしまう。10代や20代のみならず、どの年代層が見ても楽しめる映画だと思います。
巧緻に練られたストーリーに共感
中学生が主人公でもあり、内容に幼さはあるものの、緻密に練られたストーリーは、さすが辻村深月と言えます。
中学生が観れば、殆どの多くの皆に大きな共感を呼ぶこと間違いなしです。
辻村深月らしい、人と人との繋がりの描写が実に良く書けています。
中学生にはもちろん辻村深月の強いメッセージが届くと思います。それは大人に対しても同じです。
人間関係の中で悩む全ての人を勇気づけるそんな映画です。
費用の関係か、映像美にはさしてウエイトは割かれていませんが、十分に満足できる良い映画です。
是非ともご覧あれ!
ラスト、感動の涙、涙🤣
原作は読んでいません。
これはとてつもなくよかった🙌
自分はこういう経験(いじめられたり、不登校だったり)は全くないけど、それでもこの登場人物達の気持ちが痛いほどよく分かった。
ラスト、とにかく涙が自然に出ていた🤣
もう一度観たい🎵
良いです
あまり話題になってないのが残念。
同時期に公開している話題作よりずっと良かった。
映像はあっさりしているようだけど、丁寧に描かれていて思ったより引き込まれました。
ちょっと理解が追いつかない部分あり、原作も読んでみようと思って買ったら思った以上に分厚い。
まだ読了してないけどこれだけの内容を上手く2hに納めたと思う。
もう一度観ても良いなと思いました。
原作に忠実
原作をずいぶん前に読みました。
変なCGで実写化するよりもアニメでよかったです。
声優も良かったです。
芦田愛菜さんはアニメ動画の方が愛菜ちゃんの声に合わせて動いていると思うくらい息ぴったりでしたね。
原作を読んでいない方が驚きもあって楽しめたかなぁとも思いましたが、原作に忠実で安心して観れました。
原作は読まずストレートに映画だけで評価します
ストーリーは自分好みのストーリーでした。
面白かったかと言われれば面白かったです。
謎な部分は、なぜ鏡が光ったのか。
孤城はどういう仕組みで出来上がったのか。
時代を分けるのに、なんでそんなに幅を取ったのか。
ですかね。
スタートはよくあるいじめの問題かなと思っていたんですが、それぞれのキャラクターがそれぞれの問題を抱えて理由はいじめでも、そのいじめに至った理由も違い、少し共感をする方とそうでない方でかなり二分されてしまう感じがします。
はっきり言うと作者の伝えたい思いは何だったのかが、さっぱり分かりませんでした。
どんな時代にもいじめが無くならないことを嘆いたのか?
だとすれば井上あきこの存在はなんだったのか。
井上あきこは未来に生きる孤城のメンバーに関わっていくが、解決出来たのか?
結局いじめの問題を解決出来ていないのであれば、井上あきこが孤城に入ることも、他メンバーに関わることも、存在意義が無い気がする。
色々と言いたいところはあるが、ただのアニメーション映画として観る分には良いも悪いもない感じです。
しかし、ラストが色々と考察できそうな内容になっていたので、面白かったです。
特に理音の記憶がどこまで残っていて、こころに接したのか。
おねぇちゃんの存在は消えてしまったのか。
主役はこころではなく理音だったなと思いました。
ただ、上映する時期がある悪すぎましたね。
アニメーション映画だけでかなりのビッグタイトルが上映されてる中、この映画は評価が低くなってもしょうがないかなぁと思います。
て思っていたが、案外高評価だったのでビックリです。
アニメーションの質はスラムダンクやすすめの戸締りには劣るし、注目度や告知にしても、他の映画には劣っていると感じます。
それが、キャストやスタッフのモチベーションから来ている気がします。
高山みなみがコナンの台詞を言ってしまうのは、やはり違うと思いますし。
残念ながら期待していた程の面白さはありませんでした。
ルーズソックス!?真実はいつもひとつ!ナンチッテ
2022年映画館鑑賞5作品目
1月15日(日)イオンシネマ石巻
6ミタ0円
原作未読
原作は『朝が来る』『ハケンアニメ!』の辻村深月
監督は『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』『バースデー・ワンダーランド』の原恵一
脚本は『バースデー・ワンダーランド』の丸尾みほ
学校に行けない子どもたちの話
鏡の向こうには一面に広がる海にポツンと洋風な城
その城にある鍵を見つければひとつだけ願いが叶うという
終了時間を守らないと巨大な狼に食べられるペナルティー
ハワイ留学のリオン以外同じ中学に通う生徒
6人も登校拒否児童がいる中学校なんてどうなっているんだよと校長先生を責めたくもなるが慌ててはいけない
彼らはそれぞれ生きている時代が7年ずつ違っていた
保健室に誰も来ないってやつとアキのルーズソックスでだいたい読めた
パラレルワールドなどという迷推理はあり得ない
予想通りアキは喜多嶋先生の中学時代でオオカミさまはリオンの姉だった
真実はいつもひとつは唯一の笑いどころ
7人のメンバーの中では明らかにマサムネの声を担当した高山みなみが浮いていた
ウレシノの声も声当て専門のプロだがあまりにも高山みなみがレジェンドすぎた
原作は上下巻の長編でまとめるのは大変だったはず
物足りないと感じた人は是非原作を読もう
映画館で実際に「感動した」という率直な生の感想を何人か聞いた
そういう経験はあまりないので感動作なんだろう
特に10代のコたちに観ていただきたい
イオンシネマで1100円の価値はある
ただ傑作の部類なのは間違いないが虐めのシーンは自分でもストレスが溜まる
いじめられっ子だった人にはかなり辛いかもしれない
結局のところミオの妄想に時代を超えて7人が巻き込まれた形
ビューティフルドリーマー的な
まっどちらかというとこっちの方がビューティフルドリーマーだけど
いじめで登校できなくなった内気でネガティブな性格の中一・安西こころに當真あみ
6歳のときに姉を亡くしサッカーでハワイ留学している中一・リオンこと水守理音に北村匠海
6歳の頃のリオンに矢島晶子
背が高くハキハキと喋るストロベリーティーが好きな中三・アキこと井上晶子に吉柳咲良
途中で金髪に染めてきた背が高い中三・スバルこと長久昴に板垣李光人
眼鏡をかけていて得意のピアノが伸び悩んでいる中二・フウカこと長谷川風歌に横溝菜帆
眼鏡をかけてるゲームオタクの中二・マサムネこと政宗青澄に高山みなみ
女子に積極的なぽっちゃりの中一・ウレシノこと嬉野遥に梶裕貴
こころの母に麻生久美子
フリースクールの喜多嶋先生に宮﨑あおい
いつも狼のお面をつけ終始横柄な態度で応対する孤城の管理人・オオカミさまに芦田愛菜
こころのクラスの担任・伊田先生に藤森慎吾
養護の先生に滝沢カレン
こころの近所に住むクラスメート東条萌に池端杏慈
病死した理音の姉・水守実生に美山加恋
グループを作ってこころを虐める真田美織に吉村文香
その他
アキの義父に団長安田
ウレシノの母にキンタロー
喜多嶋の同僚に岩田絵里奈
感動
私は小学校、中学校、高校といじめにずっとあってて、辛い思いをしてたので、その頃を思い出しました。
かがみの孤城は本を読んでたから映画気になってて、ようやく観れました。
感動して、泣きそうになった場面もありました。
映画館で観れて良かったです。
良い作品でした。
自分が子供の頃を思い出しながら鑑賞しました。まだ、身体も心も成長過程の時代は、もろく、傷つきやすい状態で、今になればたいしたことない事でも、当時はそんな風には考えられなかったのを思い出します。
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