かがみの孤城のレビュー・感想・評価
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リバイバル上映の実力十分でした。
以前気になっていた作品で、タイミングが合わなくてスルーしていたのですが、近くの映画館でリバイバルされていたので視聴しました。
感想としては伝えたいメッセージと対象者がハッキリとしている映画です。
ストーリーも視聴中感じる違和感に全て意味があり、状況を推理する様な楽しさがありました。後で知りましたがしっかりと原作がある作品と知り納得です。
作品としてはほぼ満点なのですが、欠点は、わかりやすさと謎が全て説明されるので、複数回視聴には向かないことくらいです。
ですが、これは伝えたいメッセージと対照が明確なことに起因していると思うのでしかたありません。
大人になって振り返ると気づくのですが、今を生きる子供にしっかりと届くと良いですね。
素敵な未来がきっとある。そう思わせてくれる優しい物語。
それぞれ違う時を生きる、同じ中学校に関係した7人の中学生とオオカミさま。現実の世界とかがみの城での出来事が交錯して進む物語が、なんとも優しく心に染みる素晴らしい作品でした。それぞれの理由で学校に行けなくなった子供達へ、今は辛くても、分かり会える仲間や、ちゃんと寄り添い守ってくれる大人もいると言う事。明日は今日より素晴らしい日に成ると言う事をこころ達が教えてくれます。
無理に戦わなくていい。逃げたっていい。だっていつだって自分の心の中で闘っているのだから。色んな経験を積んで、みんな相手を思いやる心を持ち、優しく、そして強く成長出来る。當間あみちゃんのこころ良かったです。そして芦田愛菜ちゃんのオオカミさまも素晴らしい。オオカミさまが自分の姉と分かったリオンのお願いに対して「善処する」と言うセリフが印象的でした。ラストの喜多嶋先生と2年生でこころと同じ中学に来たリオンを見て、ちゃんと善処してくれたんだと思いました。何度でも見返したい映画です。
素晴らしい!
序盤は不思議な世界観になかなかついて行けなかったですが、登場人物それぞれの背景が徐々に明らかになるにつれどんどん物語に引き込まれて行き、最後の落としどころはお見事でした!主要なキャラが多い上に、すごく時系列が複雑な物語なのですが、最終的にはすべての話が繋がってとてもスッキリ!終盤の伏線回収がたまらなく気持ちいいです。また、内容がイジメに関するものなので、とても重たいのですが最終的にはハッピーエンドでとても心地良い感動が味わえます。今年はあまり良い作品にめぐり合えてなかったので、最後の最後にこの作品を観れて本当に良かったです!
ただ、一点だけ気になったのは、ラストシーンは登校中のこころにリオンが話かけるのではなく、教室で転校してきたリオンがこころに話かける方が伏線の回収としてはスマートだったのでは?と思いました。
「かがみの孤城」は本当の一歩を踏み出すための「避難所」
イジメに負けないで!!
中学生になったばかりの安斎こころは同級生の真田さんたちの嫌がらせに遭い
学校へ行けないで不登校になっている。
家に閉じこもっていたある日、家の鏡が光を放ち、吸い込まれるように
中に入るとお城のような建物があり、そこには見知らぬ中学生が6人いた。
そして「オオカミさま」と呼ばれる仮面をかぶった少女が現れ、
城のどこかに隠された鍵を見つけたら、どんな願いでも叶えると言うのだった。
城は四方を海に囲まれた孤島の城。
9時から5時の8時間のいつでも来て5時には帰る決まり。
6人はいずれも不登校の中学生で、こころと同じ「雪科(ゆきしな)第五中学」の
生徒だと名乗る。
考えてみれば「こころ」は不登校でも閉じこもれる「家」と言う
安全地帯があり優しい母親もいる。
ある意味で恵まれた境遇です。
しかし「鏡の孤城」に行き、同じようにイジメに苦しむ仲間を見つけて、
自分ひとりだけではないと気付く。
自分だけイジメから逃れてもそれだけではいけない。
仲間もそして世界も変えていかなければ・・・
そしてその第一歩は「学校へ行き、人生に立ち向かうこと」
長い人生。
社会に出たら、能力が足りない、気が利かない、アイデアが湧かない・・・
などなどの自分個人の力のなさに思い至り、大きな壁を感じることも多い。
だけどイジメは不可抗力で自分に責任はない。
ここが理不尽なのですが、社会に出ればもっともっと大きな理不尽や障害が
待ち構えている。
「かがみの孤城」そして様々の時代に「雪科第五中学の生徒だった
6人の仲間たち。
パラレルワールドは魅力的でしたし、お城も、
そしてオオカミさまにも悲しい秘密もがあった。
そして優しい喜多嶋先生が、ある人だった・・・。
イジメに負けないで、一歩踏み出そう。
自らの手で自信や自由は手に入れるもの。
その上で仲間や困った人を助ける人になろう。
「願い事を叶える鍵は必ず自分の中にある」
そんなメッセージを受け取りました。
孤城に隠されたみらい
本作品は小説が有名と言うことを知っていての鑑賞でした。この作品は現代を苦しみながらももがいて生きている学生にかなり刺さる映画だと感じました。
題材は「いじめ」 「孤独」 を主にした作品でした。
率直に言います。むちゃくちゃ若者に刺さる作品です。
伏線張りまくりって感じで観てる客を飽きさせることのない映画ですげぇーなと思いました。
主人公のこころは同じクラスの萌ちゃんと意気投合し仲良くしていたがそれを気に食わないのかクラスの真田を主軸にしたグループがこころを集中的にいじめは遂にはこころは部屋に籠るようになり学校に行かなくなってしまう。それを見兼ねた母は、心の教室を利用することでこころに学校に行ってもらうよう声かけをした。そこの先生である喜多嶋先生はすごく優しくこころに打ち解けてほしいと願うがこころは中々先生とも話をしようとしない。そして家に帰るとこころはどうしようない心でいた。そしてそんなこころを和ましてくれたのは、鏡だった。突然鏡が光出しみんなに出会うことになる。とまぁあらすじはこんなところで
ネタバレ爆増感想です。
まずこころの話ですが、出てくる人間最低で先生は、ゴミの溜まり場からさらにゴミを拾ったような汚さと真田さんとそのグループが家まで来ていじめをするシーンは恐ろしかったです。
リオンは何故孤城に呼ばれたのかその真相を探っていたその正体は姉の死去が関係した。リオンには姉がいたが病弱気味でずっと病院で寝たきりだった。だが姉は直ぐに死んでしまった。そしてオオカミさまの招待を受けてしまう。それは過去に姉が絵を書いていた古城に似ていた。オオカミさまは仮面を外そうとしない。理由は姉であったためだ。リオンの姉がみなの苦しみを夢を叶える古城を作り上げたのであった。
アキ 上の歳であるアキはこの古城をすごく楽しんでおりみんなのまとめ役でもあった。アキにはみんなと違う苦しみがあったそれは父親からの異常な程のDV被害で家に居たくないとなっていた。アキは鏡の世界にいる時間を超えてしまうと、野蛮なオオカミに噛みちぎられてしまう。という恐ろしい事態になってしまう。
アキの真実をしる。追記致します
面白い‼︎
強くなれる
素敵なクリスマスプレゼントになった作品
美しくて素晴らし内容の映画
いろいろと不自然だけどぼちぼち
まず皆が顔合わせする場面、引きこもり設定なら絶対誰かパジャマでしょ、違うにしても上下スウェットとかそんなんだわ、みんなオシャレがすぎる。冒頭のベッドのデカさも相まって不安が先行する。
自己紹介も名前だけとか名字だけとか、現実世界なら誰かはフルネームで言うよ。ついでに嬉野ってそんなに珍しい名字かな?名字としては珍しいのかもしれないけど少なくとも単語としての珍しさはないから初対面から突っ込むほどではない。
んでゲーム機を持ち込んで古い人間にやらせておきながら時代が異なっているということに最後まで気付かないなんてあり得ないでしょう。オチがこれだからあえてその話題に触れずにきたって感じがしてすごく気味悪い空間に思えた。だってあれだけ仲良くなったのに現実世界の話を一切しないなんてことないでしょ?昨日のテレビ見ただの番号交換しようだの、絶対に気付ける要素があるのにそれをあえてスルーし続けるって展開として卑怯でしょ。少なくともゲーム機を持ち込むべきではなかった。
んで嬉野の気が多い設定はなんだったん?運命を演出したいなら一目惚れで最初から風歌に行きなさいよ、気が変わった理由はなんなのよ、不要な設定だわ。
とかまあ書ききれないほど不自然なシーン満載で全然没頭出来なかったけど、見てる間は普通に楽しめました。世間の評価の高さに驚くけどボチボチ面白かったです。
原作の良さは出てるのかな?
物語の土台がしっかりとした骨太の映画でした
当初はまったく見る予定の無い映画でした。というのも予告編から受けた印象は子供向けのベタなファンタジーであり、大人が見るべき映画ではないと感じたからです。
しかし予想以上に長い間上映されているのが気になり、ネットで確認してみたら予想外の高評価で驚きました。しかも不登校をテーマとした大人向けの内容だというのです。それで興味を持ち自分も見ることにしました。
結果、良い意味で完璧に予想を裏切られました。実に骨太で土台のしっかりとした物語であり、子供から老人まで世代を問わずに心を打たれる作品だと思います。
みなさん知っての通り、この映画はかがみの中にある不思議なお城の話です。そこで願いの叶う鍵を探すというファンタジーなのですが、実は、城とか鍵探し自体は物語の核ではありません。物語の核は、主人公の中学一年生の少女"こころ"と、こころと同じく城に集められた同年代の少年少女たち、そしてこころの周りにいる大人たちの人間描写なのです。
かがみの中の城は、不思議の国のアリスなどとは違い、行ったきり物語の最後まで戻れないという場所ではありません。こころ達が自由に出入りできる空間です。城に行ける期間と時間帯は決まっており、こころ達はおよそ一年の間、中学一年生だったこころが二年生になるまでを現実世界を過ごしつつ、家にある鏡をくぐって時々お城に行くという形で物語は進みます。
主人公のこころは不登校児です。こういうタイトルの映画であれば、かがみの城を背景にして映画のタイトルが表示されそうなものですが、実際には、学校の教室にあるこころの机と椅子を背景にして映画のタイトルは表示されます。にぎやかな教室なのに、その席には誰も座っていません。教室の風景は真っ黒にフェードアウトされ、暗闇のなかにポツンとある机と椅子を背景にして「かがみの孤城」というタイトルが表示されます。映画の冒頭でそのタイトルを見て、私はこの映画の本質を知った気がしました。
こころがなぜ不登校なのかは、段々と観客に明かされます。その理由は理不尽で残酷なものであり、観客はこころと一緒になって傷つき、戸惑い、苦しみます。そして他の少年少女にも同じような境遇があることを知ります。最初はお互いに距離感のある彼らですが、城で一緒に過ごすうちに、段々と親密さを増していきます。
やがて物語にミステリー的な要素が加わり、いくつかの謎がクライマックスを経て明らかになっていくのですが、それが実に巧みに作られていて、いわゆる伏線回収の爽快感があります。
しかし、こころ達の人間描写が物語の核としてしっかりとあるからこそ、そういったミステリーや謎解きが生かされているという印象を受けました。仮にミステリーや謎解きが無かったとしても、不登校や友情というテーマだけで十分に面白いのです。その上で素晴らしいミステリーや謎解きまで加わっているのですから、見た後に素晴らしい満足感がありました。
不登校という重いテーマですが、その解決策は決してご都合主義的なものではなく、とても現実的なものだと感じました。最初は不登校のこころを問い詰めてしまった親も、映画の最後には見違えるほどに成長します。そして、最後はとても前向きで爽やかな気持ちになることができました。最後の10分間くらいは、私は涙でスクリーンが見えなくなり、再び映画館に通って見逃したシーンを見ることになりました。
文句無しの星5です。
ファンタジー?
やがてねがいはひとつに
原恵一
日本アニメ界を代表するアニメ演出家
TV版ドラえもんの担当した回での
凝った演出でその筋で注目を集め
若い内から藤子作品のアニメを担当
やがてクレヨンしんちゃんを担当
打ち切りだった21エモンからの続投で
期待度は低かった(らしく本人も
あまりやる気がなかった)が
社会現象級の大ヒットとなり
特に監督を務めた
「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001)」
「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦(2002)」
の連作は子供を連れて行った
親たちのほうがが感動するという
傑作と言われる出来
子供向けのようでそうではなく
むしろ大人向けじゃないかと
感じるほどの叙情的な演出
(かといって子供には難しい
とまではいかない)が印象的である
まもなく終映ということで
評判がいいこともあり観賞
感想としては
期待通り子供視点の演出に
非常にリアリティがあり
あえて序盤は説明不足にしながら
少しずつ語りたいこと
伝えたいことを表にしていく
展開は流石に感じました
登場する子供たちのキャラ付けが
それぞれ非常にリアルで
見ている客の誰かにどこかしら
共感性があるような感じ
それでいて皆
同級生や家族によって
どこかいじめを受けている
だが負けないように戦っている
という描写がいいんですよね
ウレシノの
小太りで承認欲求強くて
温厚だけどいったんキレると
烈火のごとく怒る感じとか
まさに循環気質
クレッチマーの性格類型
まんまです
一見溶け込んでいるように
見えていじめられているとこ
凄いリアル
そして周りにいる家族も
心配してくれる親から
役割を放棄してる親まで様々
そんな子供他たちの「ねがい」
には大小様々あって比較もできない
ものだけど最終的に
一つになっていく
最初はあの孤城は
SNSみたいなもの?と思って
いたのですがそうでもあり
そうでもない部分もある
オオカミさまの正体は最後には
わかるもののでは何を意図して
あんな世界を作ったかという
部分においてはまだハッキリと
していない部分が
あるのかなぁ
個人的には
子供たちの解決すべき問題に
関わる大人の領分というものを
最も考えました
子供も解決するために戦っている
部分をないがしろにして
しまっては意味がないのですが
子供側の視点になかなか
立つことができないジレンマが
あるんでしょうね
皆昔は子供だったのに
といったことを考えながら
帰り道につけるいい映画でした
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