かがみの孤城のレビュー・感想・評価
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度肝抜かれる伏線回収とエンドロールのエモさが半端じゃない…
普段涙腺ボロボロの僕が泣くのを忘れるぐらいに引き込まれた…あれ?これ凄くないか?
ざっくり言えば不登校の少年少女が、新学期までに願いを叶えること。
一瞬ペラペラな感じがするが、結構…重い。
虐めに留まらず、現代でも聞くような背景まで彫り込むからしんどい。
…筈なのに。同じ仲間との和気藹々とした空気や、互いを思いあう姿がその空気感を軽くしている。
寧ろ純粋無垢だったり、変わらず大人ぶる某眼鏡君だったり、内気な子だったり、はたまたイケメンだったり…。
大人になってからわかる、「あーいたよなこういう奴」という気持ちと共に、何故かほっこりする。
多分、短い期間で同じ境遇の人達との絆なんだろうなぁ…確かにこれは本屋の大賞取れるわ。
伏線も終盤の短い中でそれなりに掘り下げ、細かいところまでもが伏線だったという凄さ。
アニメになってリアルに描ける分、細かいところまで丁寧に描写されていた。
因みに、タイトルにもある通りエンドロールで帰る人よ。
こればかりは帰っちゃ駄目だ…エモい…エモいぞコノヤロー!
特典も好き…あー、これは小説買っても良いかもしれない…
🔞です。少し刺激が強い。論理の飛躍あり。
40代男性です。こころとアキと訳あり留学生ホティの楽しいラブコメディ。青春時代の甘酸っぱさに社会への風刺が織り込まれた、混沌とした令和時代を象徴する作品。
自分には合わなかった
子どもたちがそれぞれ違う時代を生きてるというのは服装や会話から推測しやすいので、この作品の謎解きのメインではないんでしょう。
オオカミさまの正体ですが、終盤までオオカミさまにスポットが当たることがないので、観ている人の関心を引きづらいと思いました。
もう少し中盤で謎を解こうとする様子が描かれていれば良かったのですが、ギリギリまでほとんど遊んでいるだけなので駆け足感が否めず…
主人公とリオンは同じ時代を生きているので、孤城の記憶を失っても前向きに過ごせそうですが、他の子たちの悩みは解決できているのか疑問に感じました。
リオンだけ記憶が残っているのも都合よく感じて、感動できませんでした。
映画納めに最高の作品をありがとう※若干ネタバレあり、見るか悩んでいる方は参考までにどうぞ
どんな風に映画化するか楽しみにしてた
ガールズガールズ☆
地味っぽいアニメ作品だけど、原監督だし見るかー。
と、チケット売り場へ。
もう日曜朝から、ティーンの女子が映画館前で待ち合わせしてん違和感だったけど、座席着いたら女の子で満席ですよ!
クソみたいなリーマン生活送ってるクソおじさんの前後両脇10代女子のガールズトークに映画泥棒ですよ。
凄えな辻村深月先生ここがファン層だったのかー!!
そしてありがとう辻村先生、おじさん日曜が10代女子に囲まれ、合法ハーレムですよ、あー映画ファンで良かったーー!!
と、映画の中身ですが、10代中学生の世界が描かれる訳です、もうクソみたいな世界と日常。
俺だって思い出しましたよ、あんときのアイツまだ許してねーからな!今なら合法的に対処してやるからな!と。
そう、10代の苦痛はおじさんの恨みと同じなのです、心の痛みは年月を越えるのです。
そんなものを日々浴びる心ちゃん、耐えられる訳無いんすよ。あー名前も覚えて無いけど心ちゃんイジメてたバッカみたい女しばきたい!しばき回したい!!
てもこの映画、復讐じゃ無く救済の物語へ向かうじゃ無いですか、美しくも危ういガラスの階段をピンクのスニーカ踏み越え、自分に取って大切な誰かを救うじゃ無いですか。
そしてその救済が巡り巡って自分の心を救済してくれるじゃ無いですか。
もうね、人が人を思えば人を救えるですよ、ここに真実を見たい。
だからね、俺ん座席の前後両脇の少女達よ、人を思う思いを忘れないでくれ、このおじさんも一生忘れ無いから。
待ちに待った映画化
下手なSF映画よりレベル高い
原恵一監督の新たなる挑戦
原恵一監督といえば
言わずもがな「オトナ帝国」など、
クレヨンしんちゃんやドラえもんなどの
アニメ制作においてその腕が評価され、
しんちゃんを抜けてからは
「河童のクゥ」「カラフル」「百日紅」「バースデーワンダーランド」と、
数年に一度のペースで
主にアニメ映画の監督を務めており、
国内外から多くの授賞経歴を持つ方。
そんな原監督が
今までとは明らかに異なる映画を作ったのが今作。
これまでの原恵一映画は
よくいえば「芸術的な魅力のある作品」が多かった。
しかしそれは悪く言ってしまえば
「誰もが楽しめる作品とは言いづらい」という見方も出来る。
「カラフル」や「百日紅」など、先にも書いたように
国内外から様々な賞を貰えるくらいには
評価されている作品にも関わらず、
そこまで映画に興味のない人、
特に子供には楽しみづらい点を感じていた。
実際、映画館には純粋に原監督の作品を好きなのであろう大人がほとんどだった気がする。
まぁ元々ドラえもんやしんちゃんとは違い、
それらは原作からしてあまり子供に向けられた作品ではないのですが。
しかし、今作「かがみの孤城」は違った。
若者が映画館に観に来ている。
中には子供もいる。もちろん大人もいる。
中身もそこまで難しくなく、
上映後には若い子たちの感想が飛び交う。
端的にいえば、「アノ原恵一監督がガッツリ老若男女に向けた作品を久しぶりに作っている」という事に驚いた。
なによりすずめの戸締まり、スラムダンク、アメコミ映画や福田雄一作品など、
さまざまな話題作が公開されている中で
客席がほぼ埋まっていた事に驚いたし、
原恵一作品好きとして、すごく嬉しい。
原作は辻村先生の人気タイトルなのだが
上下巻二冊分の小説作品という
それなりに長い物語になっており、
これを二時間に収めるのがまず難しいとされていた。
実際に映画公開前は「小説二巻分を二時間に収めるのは難しいから期待できない」
という意見をチラホラ見かけていた。
しかし、そんな難しさを感じさせない位
キレイにまとめられており、
一本の映画としてキチンと完成されている。
原作の良さを崩さず、
「映像作品である意味」も出ていた印象。
キャラクターのトラウマを描く場面では
本当に胸が痛くなるような演出・構成で
映画に引き込まれる。
かつて「カラフル」を観た時にも
そんな感情を持った覚えがある。
悪い人を描くのが上手い人だなぁ、と。
ここにきて原恵一監督は
今までとは異なるアプローチを見せてきており、
なおかつそれが世間から高く評価されている。
同じ所にとどまらず、挑戦し続ける精神に脱帽。
観て損はないかと思います。
劇場で観るなら今年1番かも
ファンタジーだからと敬遠するのはもったいない
予想外にリアル描写が鋭いファンタジー
原作未読でしたので宣伝にあるアニメ絵を拝見した段階では、いわゆるラノベの「なろう系=転生先で無双を尽くす」のアニメ化と思って、あまり期待せず鑑賞いたしました。
物語はラノベ的な唐突な入りで始まります。
周囲が海に囲まれた孤城に全体的に雰囲気おとなしめな7人の男女の中学生がほぼ強制的に各ご家庭に鏡経由で集められてます。そこで狼の仮面を被った子供にしちゃかなり弁がたつ幼い少女(狼様)にいろいろシステム・・・報酬、日々の時間制限、開城される期間、怖い怖い連帯責任?についてなど注意事項を説明されます。
ここから、この孤城に閉じ込められて、皆で協力して謎解きをする脱出ゲーか・・・と思ったらこの孤城への出入りも自由というのだからなんとも緊張感がありません。
しかし・・・この見た目緩いファンタジーと対照的に主人公のこころさんの置かれた境遇が過酷でリアルでした。
こころちゃんはどうも学校に行きたくても行けなくなってしまった様子。最初は断片的にしか語られなかったその詳細が、孤城に集まるメンバーとの交流や関係性の変化によって徐々に明らかになっていく様、リアル世界への影響など、なかなか現実の社会問題に則して上手く描けていたと思います。
たぶん映画の尺の都合で7人のメンバーのすべてのエピソードは語り尽くせなかったのだと思います。唐突な展開、他メンバーの境遇の説明不足感は否めませんが、主人公のこころさんのメインストーリーが丁寧に描けていたので個人的には気に入っております。
読後感も良好、最後に若干のチート設定はありますがラノベのノリで許したくなってしまう良作でした。
では。
小説具現化の難しさを感じる作品。ピンチだったから…
内容は、主人公は雪科第五中学に通う中学一年生の安西こころ。とある理由で登校不能になり、突然鏡に映る🪞自分が見えず身体ごとかがみの世界に吸い込まれる。その異世界で出逢うこころと同じ様な境遇の6人との冒険を中心に現実問題と繋げ解決策を模索しようとする物語。原作ファンタジー小説・辻村深月の『かがみの孤城』監督は、原恵一によるアニメ映画作品。印象的な言葉は『どんな事にも代償はある。』オオカミ様🐺の言う言葉に深く納得してしまいました。現実世界の厳しさを簡潔に表した真実のうちの一つで共感しました。印象に残った場面は『早く大人になってね』と喜多島先生がこころと初対面挨拶の場面。同時に机の下から差し出された見えない手での握手は原恵一らしい演出だと感じました。貴方の悩みは広い視野を持てば解決する。その手助けをしたい…昔自分がそうであった様に…との心の声が聞こえて来そうで良い演出だった様に感じます。アニメーションの回り込みからのアップや引きも臨場感あり手を握るタイミングや口元の演出や目の微妙な表現は、心像描写が映えた素晴らしく分かりやすい作品だと感じます。いかんせん原作の様に、より個人に焦点を寄せた群像劇の面白さや奥深さを出せなかった様に感じるのは、非常に悔やまれるし難しさを残す問題の様に感じます。この映画で興味を持たれた方は原作も読んでみる事をおすすめします。より深く面白さが感じられると思います。映画を見た後に飲む🍓紅茶や🍎紅茶はいつもと違う味わいがありました。キルケゴール曰く『死に至る病とは絶望の事である』その事を深く感じさせられる素晴らしい作品だと思います。
今年の劇場納めがこの作品で良かった
たいへん良かったです。
今年自分が見たアニメ映画で1〜2を争うくらい良かった気がします。この映画.comレビューをしだしてからは最高点です。
実は冒頭から30分くらいは「あ、つまんないかも?」と思いはじめてました。が、話が進むに連れてじわじわと物語に惹き込まれていきましたね。エンディングではちょっと涙ぐんだりしましたよ。
見終わったあと、思い返せばあの冒頭のつまらなさも必要だった伏線のように思えてきました。
脚本、構成がしっかりしているんだと思います。
物語の全てのつじつまが合っています。
そりや何度も見返して重箱の隅を突けば何かしら荒があるかもしれないけど、初見一回見ただけなら充分納得できる仕上がりではないでしょうか?
オオカミ様ときたじま先生の声優良かったです。
ほんま芦田愛菜は何やっても優等生やな。
宮崎あおいの「大丈夫」と言うセリフのあの柔らかさ、落ち着くと言うか、安心します。
作品として誰かにお薦めしたいなと思える良い映画でした。ただし見た目は冒険ファンタジーぽいけど、大人から子供まで楽しめるファミリー向けではないので小さい子連れには向きません。
実際に子連れ家族は途中で帰っていきました。
やっぱり中学生以上かな?
実は子供のころ主人公と同じように自宅を取囲まれて嫌がらせされたこともありました。
自分には良い先生がいたので不登校にはならなかったけど、この作品がいじめや不登校で苦しんでいる子どもたちの癒しや勇気になれば良いのですが。そしてその子の周りの大人たちの気づきや対応の参考になれば良いなと思います。
たぶん今年の映画館で観る作品はこれが最後になるだろうけど、シメがこの作品で良かったと思える映画でした。
今年のアニメ映画トップ
良い作品だと思いました。
予告編で、上から目線で命令口調で話す、オオカミの仮面をかぶった少女という特異なキャラクターが気になり、その正体を知りたいという軽い気持ちから、観ることにしました。
お城に、7人の中学生が集まるという物語の設定なので、観客の大多数が親が同伴の小学生や中学生で占められていたら、さすがに恥ずかしいと思いましたが、普通に成人の男性・女性の観客が多数いたので、安心しました。
内容は、子供の不登校、いじめ、虐待という、現代日本の深刻な社会問題を扱っており、物語が進むにつれて、「かがみの孤城」というタイトルに込められた、作者の想いが、次第に分かってくるような感じがしました。
この作品の良さは、実際に観なければ、理解できないと思います。
私には、ファンタジーでミステリアスな、良作のアニメーションのように思えました。
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