かがみの孤城のレビュー・感想・評価
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自分には合わなかった
子どもたちがそれぞれ違う時代を生きてるというのは服装や会話から推測しやすいので、この作品の謎解きのメインではないんでしょう。
オオカミさまの正体ですが、終盤までオオカミさまにスポットが当たることがないので、観ている人の関心を引きづらいと思いました。
もう少し中盤で謎を解こうとする様子が描かれていれば良かったのですが、ギリギリまでほとんど遊んでいるだけなので駆け足感が否めず…
主人公とリオンは同じ時代を生きているので、孤城の記憶を失っても前向きに過ごせそうですが、他の子たちの悩みは解決できているのか疑問に感じました。
リオンだけ記憶が残っているのも都合よく感じて、感動できませんでした。
映画納めに最高の作品をありがとう※若干ネタバレあり、見るか悩んでいる方は参考までにどうぞ
トラウマなどを抱えている男女が鏡の中の世界に集められ友情を育みます。
その世界ではルールがあり、破ると大変な事になります。
その世界である物を見つけると願いが一つ叶いますが、その世界での記憶が失われます(物語中盤で明かされます)。
その集められた男女達にはある共通点があったのです…
それが物語の中で重要になるのですが、なんとも切ない。
わかりやすいですが伏線が多く、劇中の音楽も良かったので私はかなり見応えがある作品だと感じました。というか最高だった!!
最後の方は涙が止まらず、エンドロールでも泣き、見終わった後の映画特典を開けるとまた涙が…
また見たいと思える映画でした。
どんな風に映画化するか楽しみにしてた
アニメで映画化と分かった時は少しずるい感じがしたけどアニメのがよかった気がします(実写よりも)。しっかりこの後の展開を期待して想像してしまう物語の終わりがまたたまりません!原作そのまま作っても面白いのに少し変えてまた面白く仕上げてるのが素晴らしい!!
原作が面白かったから比較的他の小説よりもよく覚えてたこともあり特に文章で表現するのにたいへんなところも画像だと一発だと感じました。逆もそうで伏せておきたいところも気付けば一発なんですが。。。
ガールズガールズ☆
地味っぽいアニメ作品だけど、原監督だし見るかー。
と、チケット売り場へ。
もう日曜朝から、ティーンの女子が映画館前で待ち合わせしてん違和感だったけど、座席着いたら女の子で満席ですよ!
クソみたいなリーマン生活送ってるクソおじさんの前後両脇10代女子のガールズトークに映画泥棒ですよ。
凄えな辻村深月先生ここがファン層だったのかー!!
そしてありがとう辻村先生、おじさん日曜が10代女子に囲まれ、合法ハーレムですよ、あー映画ファンで良かったーー!!
と、映画の中身ですが、10代中学生の世界が描かれる訳です、もうクソみたいな世界と日常。
俺だって思い出しましたよ、あんときのアイツまだ許してねーからな!今なら合法的に対処してやるからな!と。
そう、10代の苦痛はおじさんの恨みと同じなのです、心の痛みは年月を越えるのです。
そんなものを日々浴びる心ちゃん、耐えられる訳無いんすよ。あー名前も覚えて無いけど心ちゃんイジメてたバッカみたい女しばきたい!しばき回したい!!
てもこの映画、復讐じゃ無く救済の物語へ向かうじゃ無いですか、美しくも危ういガラスの階段をピンクのスニーカ踏み越え、自分に取って大切な誰かを救うじゃ無いですか。
そしてその救済が巡り巡って自分の心を救済してくれるじゃ無いですか。
もうね、人が人を思えば人を救えるですよ、ここに真実を見たい。
だからね、俺ん座席の前後両脇の少女達よ、人を思う思いを忘れないでくれ、このおじさんも一生忘れ無いから。
待ちに待った映画化
中学生の頃に原作を読んで待ち望んでいた映画化でした。
漫画版も読みなんとなく絵のタッチなどは想像できていましたが、いざ見てみると作画も素晴らしく音響や声優の方の声もとてもしっくりきました!
そこそこ厚い本で内容もあるのでどこかしら省かれたり話が変わったりしているのかと思いきやとても綺麗にまとめられており想像以上でした。
映画の特典もオシャレな演出だったので実際に足を運んで良かったなと思います。
下手なSF映画よりレベル高い
このサイトで平均星4ついてるのは珍しいと思い見に行ったら下手なパラレルワールド系の映画よりレベル高くてびっくり。
えげつないネタバレをネタバレマーク付けずにしてる狂人がいるので下にスクロールしない方がいいです。
原恵一監督の新たなる挑戦
原恵一監督といえば
言わずもがな「オトナ帝国」など、
クレヨンしんちゃんやドラえもんなどの
アニメ制作においてその腕が評価され、
しんちゃんを抜けてからは
「河童のクゥ」「カラフル」「百日紅」「バースデーワンダーランド」と、
数年に一度のペースで
主にアニメ映画の監督を務めており、
国内外から多くの授賞経歴を持つ方。
そんな原監督が
今までとは明らかに異なる映画を作ったのが今作。
これまでの原恵一映画は
よくいえば「芸術的な魅力のある作品」が多かった。
しかしそれは悪く言ってしまえば
「誰もが楽しめる作品とは言いづらい」という見方も出来る。
「カラフル」や「百日紅」など、先にも書いたように
国内外から様々な賞を貰えるくらいには
評価されている作品にも関わらず、
そこまで映画に興味のない人、
特に子供には楽しみづらい点を感じていた。
実際、映画館には純粋に原監督の作品を好きなのであろう大人がほとんどだった気がする。
まぁ元々ドラえもんやしんちゃんとは違い、
それらは原作からしてあまり子供に向けられた作品ではないのですが。
しかし、今作「かがみの孤城」は違った。
若者が映画館に観に来ている。
中には子供もいる。もちろん大人もいる。
中身もそこまで難しくなく、
上映後には若い子たちの感想が飛び交う。
端的にいえば、「アノ原恵一監督がガッツリ老若男女に向けた作品を久しぶりに作っている」という事に驚いた。
なによりすずめの戸締まり、スラムダンク、アメコミ映画や福田雄一作品など、
さまざまな話題作が公開されている中で
客席がほぼ埋まっていた事に驚いたし、
原恵一作品好きとして、すごく嬉しい。
原作は辻村先生の人気タイトルなのだが
上下巻二冊分の小説作品という
それなりに長い物語になっており、
これを二時間に収めるのがまず難しいとされていた。
実際に映画公開前は「小説二巻分を二時間に収めるのは難しいから期待できない」
という意見をチラホラ見かけていた。
しかし、そんな難しさを感じさせない位
キレイにまとめられており、
一本の映画としてキチンと完成されている。
原作の良さを崩さず、
「映像作品である意味」も出ていた印象。
キャラクターのトラウマを描く場面では
本当に胸が痛くなるような演出・構成で
映画に引き込まれる。
かつて「カラフル」を観た時にも
そんな感情を持った覚えがある。
悪い人を描くのが上手い人だなぁ、と。
ここにきて原恵一監督は
今までとは異なるアプローチを見せてきており、
なおかつそれが世間から高く評価されている。
同じ所にとどまらず、挑戦し続ける精神に脱帽。
観て損はないかと思います。
劇場で観るなら今年1番かも
原恵一監督作品としては、クレヨンしんちゃんに匹敵する傑作。
前半はゆるく進行していきますが、
後半に一気に伏線を回収していきますし、
キャラクターにリアリティが生まれます。
劇場が明るくなるまで席を立つ人は誰もおらず。
音響も凝っていますし、やはり劇場で見るべき作品。
原作も買ってしまいました。
ファンタジーだからと敬遠するのはもったいない
それぞれの事情を抱えた7人の子どもたちが避難することができるかがみの先にある特別な世界での話。
ファンタジー要素がとても強いが、それぞれの事情がとても辛辣なので、現実離れした話とは全く感じない作品だった。
作画のクオリティに少しだけ違和感を感じたが、それを上回るにストーリーの力があった。
予想外にリアル描写が鋭いファンタジー
原作未読でしたので宣伝にあるアニメ絵を拝見した段階では、いわゆるラノベの「なろう系=転生先で無双を尽くす」のアニメ化と思って、あまり期待せず鑑賞いたしました。
物語はラノベ的な唐突な入りで始まります。
周囲が海に囲まれた孤城に全体的に雰囲気おとなしめな7人の男女の中学生がほぼ強制的に各ご家庭に鏡経由で集められてます。そこで狼の仮面を被った子供にしちゃかなり弁がたつ幼い少女(狼様)にいろいろシステム・・・報酬、日々の時間制限、開城される期間、怖い怖い連帯責任?についてなど注意事項を説明されます。
ここから、この孤城に閉じ込められて、皆で協力して謎解きをする脱出ゲーか・・・と思ったらこの孤城への出入りも自由というのだからなんとも緊張感がありません。
しかし・・・この見た目緩いファンタジーと対照的に主人公のこころさんの置かれた境遇が過酷でリアルでした。
こころちゃんはどうも学校に行きたくても行けなくなってしまった様子。最初は断片的にしか語られなかったその詳細が、孤城に集まるメンバーとの交流や関係性の変化によって徐々に明らかになっていく様、リアル世界への影響など、なかなか現実の社会問題に則して上手く描けていたと思います。
たぶん映画の尺の都合で7人のメンバーのすべてのエピソードは語り尽くせなかったのだと思います。唐突な展開、他メンバーの境遇の説明不足感は否めませんが、主人公のこころさんのメインストーリーが丁寧に描けていたので個人的には気に入っております。
読後感も良好、最後に若干のチート設定はありますがラノベのノリで許したくなってしまう良作でした。
では。
小説具現化の難しさを感じる作品。ピンチだったから…
内容は、主人公は雪科第五中学に通う中学一年生の安西こころ。とある理由で登校不能になり、突然鏡に映る🪞自分が見えず身体ごとかがみの世界に吸い込まれる。その異世界で出逢うこころと同じ様な境遇の6人との冒険を中心に現実問題と繋げ解決策を模索しようとする物語。原作ファンタジー小説・辻村深月の『かがみの孤城』監督は、原恵一によるアニメ映画作品。印象的な言葉は『どんな事にも代償はある。』オオカミ様🐺の言う言葉に深く納得してしまいました。現実世界の厳しさを簡潔に表した真実のうちの一つで共感しました。印象に残った場面は『早く大人になってね』と喜多島先生がこころと初対面挨拶の場面。同時に机の下から差し出された見えない手での握手は原恵一らしい演出だと感じました。貴方の悩みは広い視野を持てば解決する。その手助けをしたい…昔自分がそうであった様に…との心の声が聞こえて来そうで良い演出だった様に感じます。アニメーションの回り込みからのアップや引きも臨場感あり手を握るタイミングや口元の演出や目の微妙な表現は、心像描写が映えた素晴らしく分かりやすい作品だと感じます。いかんせん原作の様に、より個人に焦点を寄せた群像劇の面白さや奥深さを出せなかった様に感じるのは、非常に悔やまれるし難しさを残す問題の様に感じます。この映画で興味を持たれた方は原作も読んでみる事をおすすめします。より深く面白さが感じられると思います。映画を見た後に飲む🍓紅茶や🍎紅茶はいつもと違う味わいがありました。キルケゴール曰く『死に至る病とは絶望の事である』その事を深く感じさせられる素晴らしい作品だと思います。
今年の劇場納めがこの作品で良かった
たいへん良かったです。
今年自分が見たアニメ映画で1〜2を争うくらい良かった気がします。この映画.comレビューをしだしてからは最高点です。
実は冒頭から30分くらいは「あ、つまんないかも?」と思いはじめてました。が、話が進むに連れてじわじわと物語に惹き込まれていきましたね。エンディングではちょっと涙ぐんだりしましたよ。
見終わったあと、思い返せばあの冒頭のつまらなさも必要だった伏線のように思えてきました。
脚本、構成がしっかりしているんだと思います。
物語の全てのつじつまが合っています。
そりや何度も見返して重箱の隅を突けば何かしら荒があるかもしれないけど、初見一回見ただけなら充分納得できる仕上がりではないでしょうか?
オオカミ様ときたじま先生の声優良かったです。
ほんま芦田愛菜は何やっても優等生やな。
宮崎あおいの「大丈夫」と言うセリフのあの柔らかさ、落ち着くと言うか、安心します。
作品として誰かにお薦めしたいなと思える良い映画でした。ただし見た目は冒険ファンタジーぽいけど、大人から子供まで楽しめるファミリー向けではないので小さい子連れには向きません。
実際に子連れ家族は途中で帰っていきました。
やっぱり中学生以上かな?
実は子供のころ主人公と同じように自宅を取囲まれて嫌がらせされたこともありました。
自分には良い先生がいたので不登校にはならなかったけど、この作品がいじめや不登校で苦しんでいる子どもたちの癒しや勇気になれば良いのですが。そしてその子の周りの大人たちの気づきや対応の参考になれば良いなと思います。
たぶん今年の映画館で観る作品はこれが最後になるだろうけど、シメがこの作品で良かったと思える映画でした。
今年のアニメ映画トップ
今年の終わりに最高の作品に出会いました。ストーリーの完成度が高く、伏線の作り込みもエグすぎました。僕自身伏線であるとは分かりながらも、真実には全く気づかなかったので、最後に全部が明かされたところで文字通り驚愕しました。「いじめ」というシリアスな内容を扱っており、少し心苦しくなるシーンもありましたが、全体的にとても考えさせられる内容になっていました。今回改めて、小説が原作のアニメ映画は当たりの作品が多いと感じました。ぜひ映画館で観てみてください。
良い作品だと思いました。
予告編で、上から目線で命令口調で話す、オオカミの仮面をかぶった少女という特異なキャラクターが気になり、その正体を知りたいという軽い気持ちから、観ることにしました。
お城に、7人の中学生が集まるという物語の設定なので、観客の大多数が親が同伴の小学生や中学生で占められていたら、さすがに恥ずかしいと思いましたが、普通に成人の男性・女性の観客が多数いたので、安心しました。
内容は、子供の不登校、いじめ、虐待という、現代日本の深刻な社会問題を扱っており、物語が進むにつれて、「かがみの孤城」というタイトルに込められた、作者の想いが、次第に分かってくるような感じがしました。
この作品の良さは、実際に観なければ、理解できないと思います。
私には、ファンタジーでミステリアスな、良作のアニメーションのように思えました。
終盤のたたみかけは原作に劣らない
中盤までは原作小説と比べると表現が軽く、仲間の描写も物足りなく感じるが、終盤のたたみかけで一気に取り返した。
概ね原作通りだが、それならもっと尺が欲しかった。
絵や声についても少し物足りなく感じる。
とはいえ今年のアニメ映画の中でも屈指の出来だと思う。
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2023/02/18
なんだかんだ10回以上観てなお観ようと思えるぐらい魅力があるので評価あげました。
不満なところが納得できたわけではないけれど、ゆったりしたテンポで上手くまとめてるともいえる。
中高生向けで日テレが製作に入ってるから120分以内なのは分かるけど、やっぱり完全版として各キャラのエピソードを入れて、電気の通った孤城が観たい。
終盤で感動するシーンが多目な邦画アニメ。 本年度ベスト級。
鑑賞目的は主役、こころのCV。
當真あみさん。
以前観たテレビドラマ。
フェンシング選手の役の演技を観て、この方はこれから人気が出る役者さんの予感。
本作のCVは素晴らしかったです。
訳アリの中学生7人を軸にしたストーリー。
何の繋がりも無い7人なんだけど、後から解る予想外な繋がりがファンタジー。
自宅の自室の鏡を通じて海の孤島のお城に瞬間移動。
お城に隠された鍵を探しだすストーリー。
鍵を見つければ誰かのひとつの願いが叶えられる。
見つけなつけもOK。
緩すぎるルール(笑)
唯一、危険なのはお城に居られる時間は9時から5時。
それを守らないと殺されてしまうルール。
お城に籠城されるストーリーと思いきや、自由に帰宅出来る展開(笑)
ある理由で選ばれた7人が自由にお城に行って寛ぐ感じか羨ましい(笑)
心を閉ざしたこころ。
お城で仲間達と素直に話せる感じで、他の仲間も多分同様。
中盤までは落とし処が解らなかったけど、終盤は感動するシーンが多目。
ぶっちゃけ、ここで感動して良いのか不安になる(笑)
主役こころの感動シーンより脇役に感動する方が多い感じ(笑)
ラストの感動シーンは良いけど、もっと他のキャラとのシーンも観たかった。
こころの服が全て可愛いのが印象に残る。
當間あみさん。
これからも期待してます( ´∀`)
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