三姉妹

劇場公開日:

三姉妹

解説

ドラマ「愛の不時着」のキム・ソニョン、「オアシス」のムン・ソリ、「ベテラン」のチャン・ユンジュが三姉妹を演じ、第42回青龍映画祭をはじめとする韓国の主要映画祭で多数の女優賞を受賞した人間ドラマ。ソウルに暮らす三姉妹。花屋を営みながら元夫の借金を返済している長女ヒスクは、娘に疎まれながらも大丈夫なふりをして毎日をやり過ごしている。高級マンションで家族と暮らす次女ミヨンは、模範的な信徒として熱心に教会に通い、聖歌隊の指揮者も務めている。そんな彼女の完璧な日常が、次第にほころびを見せはじめる。劇作家の三女ミオクはスランプに陥って自暴自棄になり、酒浸りの日々を送っている。父の誕生日を祝うため久々に集まった三姉妹は、そこで幼少期の心の傷と向き合うことになり、それぞれもがき苦しみながらも希望を見いだしていく。

2020年製作/115分/G/韓国
原題または英題:Three Sisters
配給:ザジフィルムズ
劇場公開日:2022年6月17日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15

(C)2020 Studio Up. All rights reserved.

映画レビュー

5.0最後の開放感に涙

2022年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

長女は夫の借金を返済するために働く毎日、次女は教会に通い、聖歌隊の指揮者を務める優等生。高級マンションに暮らしていて何不自由ない生活のはずなのに、夫には浮気される。三女は売れない劇作家で酒浸り。それぞれの抱える事情は陰惨できつい。彼女たちの実家もまたきつい。父の誕生日に久々に帰省した3人は、それぞれの心の傷と向き合う。なかなかに救いのない、ヒリついた物語なのだけど、最後の解放感は強靭な感動がある。問題が解決したわけでもないのに、このさわやかさはなんだろう。彼女たちのきつい現実はこれからも続くのに、でも3人が力を合わせれば、なんとか乗り切っていけるんじゃないかという希望がみなぎる終わり方だった。
わりとようしゃなくきつい現実を見せてくるのに、苦しくなる人もいると思うけれど、そんな人こそこの映画を観てほしい。苦しんでいるのは1人じゃないし、きっとどこかに救いはあると、説得力を持って描いている。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
杉本穂高

4.5家族、姉妹という切っても切れない鎖と絆

2022年6月27日
PCから投稿

この映画をうっかり甘く見てると、ふとみぞおち辺りに重い一発を喰らわせられるから注意が必要だ。物語の中央には、各々が結婚し今ではすっかり中年期を迎えた三姉妹がいる。性格は全く違うし、歩んできた人生や経済格差もてんでバラバラ。そんな彼らが日々の悩みや苦しみを抱えつつ、やがて互いに誘い合って帰郷することで、運命はうねるように本流へ注ぎ込むーーー。特筆すべきはその落ち着いた語り口だろう。カメラは序盤から決して先回りすることなく、あくまで三姉妹それぞれの目線と呼吸に立って、堅実に感情を捉えていく。それでいて、いつしか一つの真相が明らかとなる時、例えば三人の性格、抱えている悩み、幼い頃の思い出話といった作品の端々に、ある種の手がかりらしきものが埋め込まれていたことにハッとさせられるのである。切ろうとしても断ち切れない家族という名の鎖。その希望と絶望と、常に差し込み続ける眩い光を描いた、重厚なる怪作だ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
牛津厚信

4.0三姉妹のつながり

2024年6月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

同じ家庭で育ち、同じ物を食べてきたのに、性格も違えば、大人になった現在の家庭環境もそれぞれ異なる三姉妹。
でも、思い出は共有しているし、絆で繋がっている。
よくわかります、私も三姉妹なので。
大変な生活は続いていくように思いますが、三人の笑顔に救われました。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
YOTSUBA

4.0感動はなかったが強烈 時々怖い

2024年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

三姉妹が力を合わせて生きていくような物語かと思ったけれど大違い。
人間誰しも悩みや問題を抱えて生きてると思うけれどこの3姉妹は個性も強烈であれば抱えている問題も結構きつい。
韓国映画やドラマに良く出てくるギャアギャアわめくシーンは多いし、
観ているのがつらいシーンも出てくる。
3人姉妹だけでなく4人兄弟で連れ子が2人。モノクロシーンで次女と三女が裸足でなぜ必死に走っていたのかが後でわかるが観るのもつらいシーンだった。
3人の性格もそれぞれの旦那も皆、全然違うキャラクター。
うまく成り立っていたなあ。

確かに抱えている問題は何一つ解決せずエンディングを迎えているが子供に関しては良い方に進みそうな予感がした。
長女の娘が誕生会に参加したのにはびっくりしたし、次女の娘はお祈りすると約束したし、三女の息子は父親に殴られたときに母親(継母)が止めに入り父親にまたがってどつき回したのを観て母親の気持ちがわかったと思う。次回の参観は継母に頼むだろう。

残された問題がどうなっていくのか続編を見たいのは自分だけだろうか?
新興宗教とはどうなったのか?離婚問題はどうなったのか?脚本はできたのか?
それにしても親父はどうしようもない奴だった。
一番、期待が持てそうなのは三女ミオクの家庭か?
ただ、ミオクの料理だけは心配である。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
♪エルトン シン