今夜、世界からこの恋が消えても

劇場公開日:2022年7月29日

解説・あらすじ

アイドルグループ「なにわ男子」の道枝駿佑と「思い、思われ、ふり、ふられ」の福本莉子を主演に、一条岬の同名恋愛小説を映画化。高校生の神谷透はクラスメイトに流されるまま、同級生の日野真織に嘘の告白をする。しかし彼女は「お互い本気で好きにならないこと」を条件にその告白を受け入れ、2人は付き合うことに。やがて真織は、自分が前向性健忘症で、夜に眠るとその日の出来事をすべて忘れてしまうことを透に打ち明ける。彼女は毎朝、前日の日記を読み返すことでどうにか記憶をつなぎ止めていた。透はそんな真織と1日限りの恋を積み重ねていくが……。「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」など数々の青春恋愛映画を手がけてきた三木孝浩監督がメガホンをとり、「君の膵臓をたべたい」の監督・月川翔と「明け方の若者たち」の監督・松本花奈が共同で脚本を担当。

2022年製作/121分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2022年7月29日

スタッフ・キャスト

監督
三木孝浩
原作
一条岬
脚本
月川翔
松本花奈
製作
松岡宏泰
共同製作
藤島ジュリーK.
小山洋平
堀内大示
細野義朗
弓矢政法
エグゼクティブプロデューサー
臼井央
企画
春名慶
岸田一晃
プロデュース
春名慶
岸田一晃
プロデューサー
川田尚広
ラインプロデューサー
片平大輔
撮影
柳田裕男
照明
宮尾康史
録音
豊田真一
美術
松永桂子
装飾
西尾共未
スタイリスト
望月恵
へアメイクデザイン
倉田明美
VFXスーパーバイザー
鎌田康介
編集
穗垣順之助
音楽
亀田誠治
主題歌
ヨルシカ
音響効果
大塚智子
音楽プロデューサー
有馬由衣
助監督
清水勇気
スクリプター
古保美友紀
プロダクション統括
會田望
制作担当
高橋康進
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(C)2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会

映画レビュー

3.5ひょろり&ほんわかとした道枝駿佑の優しい佇まいがいい。

2022年9月30日
PCから投稿

不勉強でよく知らないまま観たが、主演の道枝駿佑という人はなにわ男子のメンバーだという。しかし本作の佇まいは、アイドルというより、役そのもののひょろりとした善良男子で、この人を目で追っているだけで安心できる魅力があった。

福本莉子に関しては必要十分だけどそれ以上ではないというか、さすがに親友役が古川琴音では霞む部分があるのだが、見進めていくと助演の古川琴音の方に演技の大きな見せ場があり、キャスティング自体は適材適所なのだなと納得させられた。

セリフと音楽を駆使してムリヤリわかりやすくしている感は否めないが、それでもファンタジックな哀感は作品に宿っていて、ジャンルものとしてのクオリティーは高い。2022年夏は3本も三木孝浩監督作が公開されたが、『タング』とは別人かと思う出来栄えであり、3本の中で間違いなくダントツの作品でした。

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村山章

4.0映画化のポイント

2025年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

解説を読んでなるほどと思った。
2022年の作品
アイドル俳優 彼らを盛り上げるために配置された実力俳優
そして原作の存在
さて、
この物語に感じるのはやはり「君膵」の型
それは真似ではなく「モジュール」であることは間違いない。
原作は未読だが、映画化するにあたり脚本が整備されているので、原作との違いは明確にあると推測する。
加えて、ラストシーンの音楽は、「君膵」や「君の名は。」の作曲家とは違うが、その音階、コード進行は非常によく似ていた。
この点からこの映画は、それらを意識していると感じた。
この物語の作りは非常に凝っている。
君膵における二人の恋愛に加え、親友イズミの存在やトオルの家族関係、そして何よりマオリが事故で記憶障害となって、眠るとその日の記憶が消えてしまうという設定
そして「実は」という大どんでん返しが予想できてしまうほどわかりやすくなっている。
ただそこにはミスリードもある。
多彩な仕掛けがこの物語を面白くさせている。
そしてストーリーは緻密で、非常によくできている。
また、病気と恋愛、友情と家族、伏線に仕込んだ母の心臓病と突然死
それぞれの背景もかなり作りこまれている。
さて、
この作品の評価の難しさは、着地点にあったように思う。
記憶が残らないマオリ
しかし自転車に乗ることや絵を描くことなど、身体的に憶えたことは身体が憶えている。
「手続き記憶」
どうでもいいが、「記憶がどこにあるのか」という問題に関し、新しい学説が出た。
それは細胞と細胞の間にあるのではないかという。
この部分が物語にあれば、この作品はもっと面白かったかもしれない。
この手続き記憶によって、マオリは「たとえ今夜、この世界から恋が消えても、トオル君は私の中に存在する」
これが着地点だった。
複雑かつストーリーにブレのない物語
ただ、感情のピークがブレてしまっていた。
感情のピークはおそらくイズミ側にあった。
この物語全体を描写していたのは、マオリの日記を読んでいたイズミだ。
つまり、この作品の大半がイズミが日記を読みながらその光景をイメージ(回想)したものであることがわかる。
それは確かに記憶が残っているマオリが書いたものに違いない。
イズミの表情がパートパートで抜かれ、その意味することを視聴者は想像する。
アイドル主演の作品という「推し」で脚本とカットがそうなったのだろう。
この物語はもっともっとイズミが登場しなければならないように思う。
イズミが、事故後3年経ったマオリの記憶が回復し始めたことを知る。
トオルの遺言だった「自分の名前を削除してほしい」という依頼
罪悪感が募り、トオルの姉に相談 そして実行したこと
これが正しいのかどうかずっと答えが出せないイズミ
胸が引き裂かれる思いで盗み出した日記
ボードに貼ってあった付箋 「神谷透くんを忘れないで」
手続き記憶で書いているマオリの「誰かの絵」
ここが感情のピークだったし、こここそが物語のクライマックスだった。
原作はわからないが、イズミがもっと前に出なければならないように感じた。
この物語の本当の主人公はイズミのはずだ。
しかしながら、映画を作るためには資金提供する側の想いは絶対だろう。
それがなければそもそも見ることなどできない。
なかなか素晴らしい作品ではあったが、惜しい感じもした。

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R41

5.0泣いた

2025年4月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

泣いた

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共感した! 1件)
ただの映画好き

4.0見たことのある題材ですが

2025年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

幸せ

題材は、これまでに聞いたことがあるような設定でしたが、ストーリー展開はとても気に入ってます。
特に中盤以降の姉と友人の存在がこの映画にアクセントをつけてくれたんだなと思っています。

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共感した! 1件)
たけお