グッド・ナースのレビュー・感想・評価
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自らの安穏を捨ててでも彼奴を告発する勇気は有るか?! 周囲の保身によって男の狂気が野放しにされた実話ベースのサスペンススリラー映画
米国ニュージャージー州の正看護師として働いてきた傍ら、80年代後半から00年代初頭の16年間に40人からその10倍近くの患者を殺害したとされる"ヘルスケア・シリアルキラー"のチャールズ・カレンをモデルとしたサスペンススリラー。
彼と同僚となったICUのナースを主人公に、彼女がシングルマザーとしての疲弊した生活と生命にかかわる病で前後不覚となりながらも己の倫理観を奮い立たせ、管理責任を問われて隠蔽しようとする病院側を尻目に告発に動くストーリーです。
作中のチャールズはいわゆるサイコパス的なパーソナリティーとは違った共感性の伴った苦労人であり、彼と友情を結んだ主人公エイミーが苦悩しながらもその裁きを希求する経緯が言いようのないリアリティーに満ちていました。
そもそもの要因は彼の幼少期から受け続けた不遇な扱いと上手くいかない人生のステップへの焦燥や悲憤からのものと思えますが、これだけの夥しい数の被害者を出すに到ったのは病院組織の狡猾なリスクヘッジと秘密主義が背景にあるのは間違い無いでしょう。
そして、出来るだけ相手にリスクを押し付けて利益だけを最大化しようとするモラルを失したビジネスが行き過ぎると巡り巡って人の命までリスク換算されてしまう…そんなメッセージも孕んだ作品だと思いました。
尊厳を守る
ジェシカ・チャステイン × エディ・レッドメイン = 2人のオスカー俳優共演に相応しい、それに見合うだけの心理サスペンス。上質な演技、撮影。よく見る題材だけど実話だから改めて恐ろしい。ファーストカットから引き込まれる…ゾクッとする。主人公は問題を抱えた看護師チャステイン。そこで新たに働くことになる看護師レッドメイン。
内部調査をしていると言いながら、患者の不審死の捜査に対してあまりに非協力的な病院。あなたは証拠を隠してるようだ、病院は協力を拒否している。過剰投与で患者を殺したって噂、毎晩患者が急死していた。彼は患者思いかただのイカれた大量連続殺人鬼か?心開けるような優しさ一転、途端に怖く見えてくるサイコパス味。ひ弱そうに物腰柔らかく角の立たない感じが余計に底の見えない雰囲気を醸し出す流石の演技力と存在感。
事件を長引かせた大きな要因は、警察組織の仲間同士でつながった隠蔽体質なら映像作品などでよく見たことあるけど、病院の保身と無能検事。一種これもまた組織の腐敗と未然に防げた被害。アイスティーとチーズバーガー代は?話せない…できない!できない!
(薬を取り出す)ピクシスには欠陥が、ギリギリで取り消しても薬が
インスリン、二重の投薬ミス
CULLEN
リンダ・ガランは元看護師よ、気づいてるのに何もしない
うちの秘伝レシビだ
I can't! I can't! I can't! I can't!
HE NEVER EXPLAINED WHY HE DID.
SHE IS STILL A GOOD NURSE.
ジェシカ・チャスティンの映画には、ハズレはないですね♪エディ・レッ...
ジェシカ・チャスティンの映画には、ハズレはないですね♪エディ・レッドメインの作品も。
で、彼は、こんな役もこなしちゃうのですね。
住まいの近所の病院で、看護士さんによる、似たような事件が、ありましたが・。
暗い話だけど演技に引き込まれます
謎に包まれるシリアルキラーの実話に基づく話。キャストとくにみずに見始めたが、始まったすぐにエディレッドメインが登場した。一瞬エディなのか?がわからないぐらい看護士役が馴染んでいた。
殺人の話なのであたりまえだけど終始あまり明るくない話で、当時の社会問題も見え隠れする内容ではあったが、見続けられたのはやはりエディレッドメイン氏の演技がすごすぎた。繊細な表情で複雑な心理を表現しつつ優しさもにじみでていたり、名優と呼ぶにふさわしくすばらしかった。ぜひ見ていただきたい。
罪を憎んで人を憎まない本当の正義感と優しさの対峙
助け助けられる二人の看護師に生まれる友情関係の中に大きな疑惑を持つ。
疑惑が確信となり二人は対峙する。
その確信が殺人という看護師としては信じられない犯罪をである。
恩人であり友人である被疑者に女性看護師が自白を迫る場面の緊張感の二人の演技力にカメラワークは絶妙で息詰まってしまう。
揺るぎのない正義感と自らが苦境にありながらでも他人に本当の思い遣る優しさがこの犯罪を終焉させたのであろう。
演技の間合いに凄味のある映画であった。
2人の演技
を楽しませてもらいました。
実話ということなので、ストーリー云々はさておいて
チャスティンさんとエディーさんの表情や仕草に。
これがフィクションのサスペンスものなら
彼は白で、えっ!って人が黒になるのでしょう。
ま、可もなく不可もなしです。
netflix配給映画だけどおすすめ。
今年313本目(合計588本目/今月(2022年10月度)27本目)。
私はシネマートに見に行きましたが、上記のタイトルのような理由で「わからない部分」はネットフリックス契約者は確認することができます。
結局、多くの方が書かれている通り、「病院があまり責められていない、病院は何をやっているのか」という点に大半尽きちゃうタイプじゃないかな…という気がします。
また最初は映画館でみましたが、字幕が結構マニアックなので(看護師や看護学生の方ならわかるのかな?)、その点でも理解は難しいです。
ただこの点はネットフリックス契約者「なら」あとで確認ができる、という点はあります。
結局、コロナ事情でこのようなタイプの映画(純粋な映画ではなく、ネットフリックスやアマゾン等での映画が、映画館としても放映される)が今後増えてくる中で、一つの「特殊な観点(この映画は一度見ただけではやはり理解は難しい)をどうとるか」という観点かな、と思っています。
減点対象(特に語句がマニアック過ぎて理解が困難)はあるものの、ネットフリックス契約者の方であれば「先にみる」ことが可能で、この点を指摘すると結果的にネタバレになりますので、便宜上の減点なし、というところです。
なお、リアル日本でこういうトラブルが起きた場合、個人のみならず「病院(企業)側の監督不足」という観点で民事訴訟でモメまくるし、あるいは「あまりにも病院として支離滅裂」ということで行政処分(行政指導等、広い意味も含む)が入る事案なのではないか…と思えます(行政法は国によって違いますので、一概に同じ趣旨で成り立つ、ということは言えません)。
誰にとっての The Good Nurse だったのだろう
実話ベースなのでドラマティックな展開は無いけれど、無音の中ほぼ主演の二人のアップの映像が緊張感を持続させる。
最初からチャーリー(エディ・レッドメイン)が犯人であることを理解した上で、その動機を探ろうとするのだけれど、なんとなく彼の母親の死が関係しているのか?くらいしか明かされない。
転々としてきた過去の勤務病院も含め、なぜ犯罪に発展しないのか、遺族は医療過誤を疑わないのか?
最後に、エイミー(ジェシカ・チャステイン)は今も良い看護師との説明が流れるが、タイトルのグッドナースは彼女のことを表しているのではないだろうから、チャーリーのことなのだろう。
一体、誰のためのグッドナースか?都合の良いように使われているのに、本人はいつしか間違えた万能感を持ってしまったのだろうか?
我が国でも同様の事件がいくつか報道されているが、命の選択とはなんだろうと考えさせられる作品だった
当たり
Netflix配給映画でまともに見れるのはクライムサスペンスものだけだと勝手に思っているが、これは充分にその期待値以上だった。
何より、キャスティングが良かったのだと思う。
ジェシカ・チャステインの誠実そうな眼差しは良心の体現者とも言うべき看護師という職種にピッタリだし、エディ・レッドメインの幾つになっても爽やかなその雰囲気はシリアルキラーという裏の顔を表面上は全く感じさせず、かえってこの事件の怖さを観客にじわじわと浸透させるのに一役買っている。
内容的なことで言えば、多少、声を荒らげたり、机を叩くといった場面はあるものの、事件の性質もあってか、暴力的なシーンは皆無で全編通して静かに進行していくのだが、こういったほうが観ている側の緊迫感は逆に増す。
メイン二人に対する子供たちの絡め方も程よい加減。実によく練られた脚本だと思う。
誰も止めなかったから。
彼女が行動を起こさなければ、犯行はいつまで続けられていたのか。
犯行の動機は不明のままであるが、続けていたのは、続けてしまったのは、誰も止めなかったから。
見て見ぬ振りが、たくさんの命を奪ってしまった。
エイミーは、見て見ぬ振りをすればさらに命が奪われると気づき、自らの立場の危うさを知りながら、止めた。
それはどれほど勇気のいる行動であったか。
自ら心臓を患い、誰よりも命の大切さを感じていたから。チャーリーの優秀さとやさしさに触れていたから。
彼女には見て見ぬ振りができなかった。
彼女は心臓の手術を受けて今も娘や孫とともに元気に暮らしている、という最後の字幕に救われた。彼女は、まさにグッド・ナースであった。
ジェシカ・チャスティンとエディ・レッドメインがすばらしい。息が止まりそうになった。心臓が止まりそうになるのが伝わってきた。何を考えているのか分からないのが伝わってきた。優しさが、強さが、不安が、伝わってきた。
今の時代の刑事というか、落ち着いた感じの刑事役の俳優さんたちもよかった。
人間の弱さを見せつけられるとともに人間の強さを示してくれた良い作品だった。
そこ分からんのかーい!
2022年劇場鑑賞245本目。
ネトフリ作品ということで当然パンフレットなく☆0.5マイナス。
看護師と不審死でよくある話だなと思いましたが実話ということ。
日本でも数年前にありましたね。調べてみたらその事件の動機とかそこに至る経緯の方がこの映画の内容より衝撃的だったのでこっちを映画化してほしいです。
人がどんどん亡くなっていく中、多分小学生でもこの人犯人だと分かるし、逆にこの人犯人じゃなかったらどう説明つくのかという状況でもまだ捕まえられない展開は憂鬱ですし(その間にも犠牲者出てるでしょうから)、一番知りたかった所が教えてもらえないまま終わるので嫌な映画だなと思いました。こんなん実話を基にしたって断り入れてるんだから勝手にでっち上げりゃいいんですよ。何ならそれを知った犯人が「適当なこと言うな、じゃ話すよ」ってなるかもしれませんし。
ドキュメンタリー風に淡々と話が進みます
事実に基づく作品だそうです(冒頭にでる)
ドキュメンタリー風に淡々と話が進みます。
意外な犯人はいません。疑わしい人がやっぱり犯人です。
でもねえ、なんか話が盛り上がらないんです。
犯人は、なぜ、ゲロしたんでしょ?
警察は、なぜ、急に逮捕したんでしょ(48時間の制約付きで)?
〇〇は、なぜ、あそこまで積極的に逮捕に協力したんでしょ?
短期間の劇場公開のあと、配信(ネットフリックス)されるそうです。
賞レースに参加するためなんでしょうか?
ネットフリックスに加入している人なら、配信待ちでもいいかもしれません。
モヤモヤする
実話をもとに作られたものなので過度な脚色やあからさまなウソは描けないのは判るんですが、、、
だとしても、このラストはモヤモヤする。
ただ、結構大変なことが起こっているにもかかわらず、話は静かに淡々と進んでいくんだけど、それに違和感を感じさせることなく逆にリアリティを与えるのは、やっぱ主演の2人の演技力の凄さなのでしょうね。
この2人の演技を見るだけでも価値はありますが、でもやっぱ、ラストはモヤモヤする。
女性町長よりも非現実的
9つの病院を渡り歩いてきた看護師チャーリーがやって来た病院で、患者の不審死が連続する実話に基づく話。
チャーリーがやって来た病院で早速巻き起こる不審死だけど、7週間も通報しないは、保健局に促されてやっとだは、捜査に非協力的で隠蔽使用とする姿勢がありありだは、と非常に胸クソ悪いし恐ろしい。
あっ、恐ろしいといえば心筋症の検査と診断で980ドルっていうアメリカの医療費も恐怖でしかない。
心臓の悪いエイミーに対し公私に親身になり、、患者に対しても寄り添う姿勢をみせていたチャーリーに対して向けられた疑いの目と、聞こえてきた看護師間の噂話と…これが現実に起きたことというのだから、映画としての捻りはないけれど生々しくて実に恐ろしい。
ラストの字幕に記された人数も、推察とはいえそこまでやって病院間でマークされなかったのか?と衝撃的だった。
隠蔽体質がシリアスキラーを生んだ
一言で言えば「隠蔽」
臭いものに蓋をするから。。。医療ミスと殺人は明らかに違う。エディ・レッドメインが追い込まれた時の表情に怖さを覚えます。更にジェシカ姐さんも病魔に襲われながらも反抗期の子どもに辛辣な態度を取られ弱さも露呈しているものの、それでもやっぱり最後は強かった。
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