はい、泳げませんのレビュー・感想・評価
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観る人が抱えている個々の問題にもヒントを。
予告を見て「笑い」を期待して観に行った。 笑いはあったが予告以上の笑いはなかったような。 水泳教室あるあるの笑いは加味されるかもしれないが。 途中から、あれ?この映画は哲学の香りがするなあと、心のギアを入れかえた。 「はい、泳げません」は泳ぎだけではなく観た人がそれぞれ抱えている「はい、◯◯できません」や「辛い思い出があって前に進めないでいる」にヒントをくれる映画かもしれないと思った。 抽象的な台詞も、観る人それぞれ自由に落とし込める仕掛けなのではないか。 私自身、抱えている傷や問題にも当てはめて観ていたら重たい涙が滲んできた。 原作を読みたいと思う。
いいえ、泳ぎます
綾瀬はるか×長谷川博己のコメディ?ということで見ない訳がありません。水泳のエピソードだけで2時間近く話を持たせるのは結構キツイだろうと思っていたのですが、後半の多少の蛇足感はあるものの非常に綺麗にまとまっていた面白い作品でした。 長谷川博己が絶妙な演技!笑 堂々としていて頼れる大学の先生。講義の始め方が引き込まれます。生徒には愛されています。でも、奥さんには愛想を尽かされました。カナヅチで水恐怖症です。長谷川博己以外有り得ませんよ、この役。ほんと、最高でした!笑 「僕が溺れたらどうしますか?」の言い方たまんねぇ笑笑 水泳スクールのシーンには何度も笑えました。 ちょっとこじつけたり、無理やりな気もするけど、先出しせずに徐々に過去やらなんやらが明らかになっていくため、割と飽きずに楽しめました。そこまでくどくなくて、若干説教くさいけどいいセリフもたくさんあり、弱いストーリーなのにここまで見応えがあるのは中々だなと。知らないことは怖いけど、新たな発見をするために人は生きている。うん、イイネ。 泳ぎ方の教え方がお見事。 昔、水泳をやっていて周りと比べて泳げるようになるのが遅かった私ですが、こんなふうに教えてくれたらもっと上達するのが早かったかもしれないな〜と思いました。息継ぎを借金だと思ってください、ってのは上手い表現だなと。観客が前にしか居なかったので、腕を動かして自分までスイミングスクールに通っている気分に。例えって大切だな〜。 後半は間延びしていて少々退屈。もっと短くしてくれたらより良かったんだろうけど、ひとつのエピソードをあまりにも引っ張りすぎかな〜と。麻生久美子とのシーンはどれもこれも素晴らしかったので、後味は非常に良かったんですけどね。あと、ドラマではなく映画にしたのは正しいかな。映画館で見るべきかと言われると違うけど笑 評価がそこまで高くなかったからあまり期待していなかったけど、想像より全然良かったです。こういう落ち着いたコメディ、結構好きなんだよな〜。ウケは悪いかもだけど、もっと作って欲しいです。
主人公が大学で教える哲学のような作品
主人公は大学で哲学を教える教員 哲学は一部の人にとって感銘を与える科目なんでしょうけど、大半の人にとっては退屈でつまらない科目で自分もその一人。 事故によって心に傷をおった主人公の再生の物語なんですけど、正直なところつまらないです。 話がつまらない作品はまあよくあるんですけど、付け加えると ・冒頭の納豆無理やり食べさせるシーン、意味わからないし、ウ〇コに見えてドン引き。 ・オバちゃん達が何のために水泳教室に通っているのかわからないし、オバちゃん達の水着姿は華に欠ける。 長谷川博己と綾瀬はるかの無駄遣いと言ったら言い過ぎでしょうか。頑張っているのはわかるのですが。
きちんと観ればとてもいい作品だと思う
長谷川博己が演じた哲学者で大学教員の主人公の精神世界が作品の中心で、彼以外の登場人物は類型的に描かれる。 それはカメラワークにも現れていて、相手役となった3人の女性を真正面から撮ったシーンが多かった。つまり主人公小鳥遊雄司の視点である。 その分女優さんたち演じる役の扱いが軽くなったのは致し方ない。綾瀬はるかの役には少しだけエピソードがあったが、麻生久美子と阿部純子の役にはそれさえなかった。特に元妻は、軽佻浮薄で思慮に欠けた底の浅い関西弁のおばさんで、誰からも嫌われるタイプだ。哲学者の主人公がこんな女を好きになる筈がなく、本作品で唯一リアリティに欠ける設定だった。演じた麻生久美子には気の毒な役柄である。 長谷川博己の演技はとてもよかった。哲学者は基本的に他人の人権を尊重するから、話し方が丁寧になるし、すべての価値観は相対化される可能性があることを知っているから、一方的な話はしない。元妻は家族ではないのだから、丁寧語で話すのは当然だ。それに対して、元妻が横柄な関西弁で一方的な話をするのはおかしい。夫を尊敬していれば多少なりとも影響を受けるはずだが、結婚生活で何の影響も受けていないようだ。尊敬のないところに愛はない。つまり元妻は小鳥遊のことを少しも愛していなかったことがわかる。その意味では、麻生久美子の演技も的を射ていた。 精神と肉体は同じひとつの身体にある以上、密接に関連している。脳は自分の身体、つまり五感からしか情報を得られない。そのうち人間はテレパシーが使えるようになるかもしれないが、いまはまだである。身体の不調は精神の不調につながる。もちろん逆もある。 精神の不調は適度な運動や十分な睡眠によって改善される。それができない人には薬品が処方される。薬品は精神ではなく身体に作用するもので、運動や睡眠の代替方法だ。運動や睡眠や薬の他に、場所や習慣を変えるという方法もある。五感に入ってくる情報を変えるのだ。江戸時代には温泉地に長期逗留して湯治をしたという話がある。 本作品では、水泳が湯治の代わりになっている。水に触れたり水の近くに行くことは人間にとって優れた癒やし効果がある。大抵の観光地は海辺や湖や川の近くだ。プールに入ったり湯船に浸かったりするのも同じことである。緊張しているときに水で顔を洗うと、緊張がかなりほぐれる。個人的な体験だと、結婚式のスピーチでは効果覿面だった。 小鳥遊雄司の苦悩は結婚式のスピーチよりもずっと深刻だが、体を動かすこと、水に触れること、そして小さな成功体験によって前に進むことができるようになる。哲学者あるいは哲学的な人は現実が迫ってくると、現実から遊離した思考に逃げ込みがちだ。小鳥遊はその典型だが、自分の哲学と自分の現実は異なっていて、現実を哲学的に受け止める必要がないことに気づく。理論と情緒は別なのだ。 本作品は、トラウマを抱えていたり、鬱病で悩んでいたりする人が、薬を山ほど処方するだけの精神科医にすがるのではなく、日常的な行動で乗り越えられる可能性を示している。スリルもサスペンスもなくてストーリーは坦々と進むが、きちんと観ればとてもいい作品だと思う。
はい、私も泳げません。
ってタイトルは被ると思ってましたが やはり同じタイトルの方がいました。 申し訳ないです。 予告編を見て、コメディかと思っていたら 原作有りのシリアスだったんですね。 ちょっと理屈っぽ過ぎて、面倒でした。
まあ、まあ、
長谷川さんが見たくて鑑賞しました。長谷川さんの演技を見るのには良かった。 内容は、うーん…悪くはないんだけど、すごい良いかと言われたらうーん…私自身にこの映画の内容に共感できるポイントがないからなのかも。2時間に話をまとめるのって難しいだろうな、と思った次第。麻生久美子の関西弁は変だったし、理容師さんになぜ惹かれるようになったのかも謎だし…けど長谷川さんは素敵!脱ぐと意外にもがっしりされてて眼福でした。
綾瀬はるか✖️長谷川博己=⁇
コメディ?シリアス? 長谷川博己の間の抜けたようなスイミング、演技なのか天然なのか、泳げない男が、トラウマを克服して泳げるようになるというサクセスストーリー? カメラワーク、脚本どちらも中途半端というか、薄っぺらというか、とっ散らかってる感じ エンドロールに流れるリトグリの2曲が逆に出来過ぎで勿体ない感じ
上?上?上ってどこですか?天国とかですか?
正直なところ、ちょっと何言ってるのか分からないんですけど。勢いって言うか、雰囲気って言うか。綾瀬はるかだから、もうどうでも良いって言うかw テアトル配給で、本当に久々にマジ泣きしました。イヤ、子供を使って泣かしに来る魂胆は気に入らない!ってのはありますが。必殺の低いフックを溝落ちに喰らいました! 前に進めない。後ろにも行けない。思い出せない。明日のことも考えられない。もう、このニッチもさっちも行かない、がんじがらめの自己呪縛。 思い出す事。後ろを振り返る事。過去と向き合い振り切る事。そこで、やっと前へ進み出せる。 この焦ったさが、何故か許せると言う。 綾瀬はるか→麻生久美子→阿部純子、と言うリレーに誤魔化されてる? 何にしても、コレは良かったです。 公園のアレには不意を突かれた、完全にw 冒頭からの音楽に乗った進行が「アメリカ映画」的過ぎて、嫌やなぁ、って思いながら見てましたが、この演出が終わったマンションの場面からが好き。 良かった。 結構。
思った以上に、、、
主人公は哲学教授ですが、それに関してか思った以上に人の脳のメカニズムやトラウマに関しての学びがありました。 水の中は外の世界と同じようでやはり違う世界、実際私も泳ぐのが好きですが何か腑に落ちる感覚を覚えました。 忘れていて、しかししっかり中にある感覚。 トラウマから逃げて何もかもから逃げるより向き合う事がやはり良いことあると思えました。 思い出さず生きる人には少し辛い部分もあるかも。 心理描写に映画らしさが感じられました。 綾瀬はるかさんは誠実な人の役がやはりしっくり来るとこの映画で思いました
そう、忘れたい事が思い出せない〜!
長谷川博己と綾瀬はるかのダブル主演でラブコメかなと思っていたら、全く違ってました。しかも綾瀬はるかは助演だったね。 自分のせいで息子の命を守れなかった事を引きずって生きてきた小鳥遊(たかなし)が、恋愛をきっかけに42にもなって泳げるようになりたくなる。しかも、本人は息子を無くした時の記憶が無い。この設定、きびしい〜!だって辛くて忘れたいのに、忘れたい事の記憶がないんだよ。辛いって事だけが記憶じゃ、前に進めないよ。 そこで出会ったコーチの薄原、彼女は彼女でトラウマを抱えている。これはちょっとコミカルな動きだったけど、かなり辛い記憶だ。しかしそっちの話はほとんど触れられなかた。彼女の仕事は水泳の指導だけ。彼女の水泳の為の言葉を小鳥遊がどう受け取るかがポイントだった。 周りの人達には分からない小鳥遊の辛さが胸にズシズシ刺さってきて、何度もウルウルしてしまった。とても良かったです。自分もメンタル強化の為に水泳始めたくなっちゃうくらいにね。 それにしても、あそこまで水の怖い人って存在するの?
がっかりだ
綾瀬はるかさんのファンで、彼女の演技を見たくて行ってきました。 ですが、見てみると綾瀬さんの出番ってほとんどない。 完全に長谷川博己さん主役です。彼が好きなら星4や5はあるかもしれません。 僕は長谷川さんの事はなんとも思ってませんし、W主演ならいいかなと思って行ったものですから、すごく拍子抜けした気分です。 話も別にこんな話が見たかったんじゃなかったです。 個人的に言わせてもらうなら、はっきり言ってつまらなかった。 綾瀬さんが見たくて行くなら、ある程度覚悟して行った方がいいです。 僕は最近他の番組を見てても思うのですけど、みんな綾瀬さんの使い方が下手くそすぎると思う。 綾瀬さんの魅力を生かしてる作品がどれだけあるんだろうか。 バラエティ番組を見ている方が綾瀬さんの魅力を感じられて楽しい。 この映画も、綾瀬さんがいるからかろうじて見てられると思った。 つまらない内容が延々と続いた先で、綾瀬さんが出てくれるから救いになる。 でなければ最初の数分で映画館を出るレベルだと思いましたよ。 館内がガラガラだったのが、それを物語っているなと思います。
面白そう〜〜〜……で?
面白くなりそうなのに、面白くならない 綾瀬はるかは可愛いが、指導方法はあれでいいのか? 生徒だったらなんか嫌な気になりそう。 麻生久美子の関西弁に違和感ありあり。 どうしても関西の設定じゃなきゃいかんか? なんかいまいちでした。
期待しないで観たら面白かった
麻生久美子を関西弁にする必要あったのか? プールのシーンでカメラまで波に揺られる必要あったのか?(少し酔った) 気になる所が無いわけでは無かったが、総体的に面白かった。 マスクの替えを持参して良かったくらい泣いた。 後味良く、無性にプール教室に通いたくなった。
水より怖い女心
子供の頃海に落とされたトラウマで水嫌いになった42歳カナヅチ教授が、水泳教室に通う話。 水に顔をつけることも出来ない泳げませんな男に、車が怖くて外を歩けませんなコーチが指導するコメディ。 と思いきや、無の先にある記憶の音を思い出し、過去の記憶と失った記憶に向き合うお話しですか…。 何があったかは早々にわかってしまい、そんな中でプールに入り、逃げて、そして又プールに入り、and more…と少しずつ振り返り向き合っていく主人公。 理屈で考えず違う世界に入り込み、そして受け入れ向き合いという物語は悲しく温かく良かったけれど、ちょっとみえみえ過ぎたかな。 そしてなにより、なんであんな無理矢理関西弁キャラ出しますかね…悪い意味で気になって仕方なかった。
舞台挨拶の意味が
舞台挨拶上映回を観ました。 主演の長谷川さん、綾瀬さん、監督の話を聞きたく、 この回を選択しましたが、歌唄いがメインになるとは思ってもいなかった。 確かに主題歌も大切ですが、監督、主演、助演を差し置いて、歌唄いがメインとは洒落にならないでしょ。
コメディとみせかけて?
シリアスなストーリー。 綾瀬はるかさん、麻生久美子さん、阿部純子さん。 キャスティングがサイコー過ぎて満足です。 長谷川博己さんの堅物感が程良いエッセンスとなり物語に厚みが出てます。 予告編とはひと味もふた味も違うヒューマンストーリーに仕上がっています。 是非映画館で🎦 55
ゴーグルなしダイブハグは良かったよ!
前半と後半で物語のトーンが大きく変わる。予告編ではいまいちわからなかった、どのように落とし前をつけるのかという疑問にはしっかりと応えてくれた作品。 ただ、コメディーパートがあまりにも弱い。おば様4人の演技は良いんだけどデフォルメを強く感じるし、言葉遊びのギャグも「嘘でしょ!?」っていうレベルなのがなあ。 あと、意図的なのかはわからないけど、カメラが止まってほしい時に止まらないのと、カット割が安直に感じてしまったことと、そもそも画質を落としていることへの効果が見いだせなかったのも残念。 ほぼラストのシーンでもいちいち言わなくて良いことを言ってるような気がして…(あなたが好きなら好きと言えばいいのに 〇〇を忘れないって言わなくてもな…) 長谷川博己さんの某ドラマの高等遊民を思わせる演技は凄く良かったし、綾瀬はるかとのゴーグルなしダイブハグは名シーンでした。綾瀬はるかの問題は解決してないような気がするし、水では力を抜くように言っていた綾瀬はるかに対してのひと押しがあっても良かったのかなとは思う。
意外と重い作品でした。
馬鹿笑いすることもなく時々くすっとくるくらいの感じで、個人的には極めてシリアスで身につまされる作品でした。 何故なら、私も、はい、泳げません とまでは言えないまでも、うまく、泳げません とは言えるので 臆病で勝手に言い訳作って、それを肯定して澱んでいる自分と小鳥遊先生はそっくりです。 と同時に改めてそんなに人間って強くないんだなと思った次第。 ちょっとした言葉や態度で傷つけあったりしてなんてうまく泳げないんだと嘆いたりする。 袋小路にいる方が観たら少しだけ力が抜けるような映画です。
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