はい、泳げませんのレビュー・感想・評価
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ラストの床屋のところはよかった
思いの外綾瀬はるかは単なるコーチでドラマは阿部純子と麻生久美子のほうだった。それはそれでかなり豪華な使い方か。綾瀬はるかよく引き受けた。悪い意味でなくマシーンのように精悍なコーチ。ギャグのような弱点も見せはするが、スイミングのおばちゃん一同含めて人間というよりスイミングプールの妖精のよう。『おらおらでひとりいぐも』の心の声の具現化に近い。
テンポよくそしてトリッキーな演出(決まってはいる。特に分割画面のフリと回収、手を伸ばす、力を抜く、上に進む、など水泳と哲学を運動とギャグに置き換えるとこ)、音楽も小気味良く前半はいいテンポで進むが、この飛ばし方だと続かないな、と思うとトラウマ話になり、そもそもなんのリアルな話でもないので、とってつけたような欠損回収の展開になり、面白みがなくなる。宣伝展開の軽やかさと違うのでここで皆引っかかるのではないだろうか。タイトルからすると子供の溺死は絵面でみても主人公のトラウマとしてもかなりフィクションがかっていてそこまでの共感は得られない気がする。それだけの重みは冒頭でないもんな。
ただ、ラスト閉店時間に床屋に入ってくるワンカットは西部劇のようでとてもよかった。
はるかスイッチ
感情が伝わってこない
泳ぐことが出来ない男と泳ぐことしか出来ない女の再生物語。過去のトラウマに悩まされている男の境遇には同情する。しかしその苦しさや感情が演技からあまり伝わってこない印象でまったく共感出来なかった。間延びしたような展開も退屈で面白みに欠ける。
2022-100
何も残らない作品
「シリアス」と「滑稽さ」のバランスがとれている。
体に余計な力が入っていると泳げない。リラックスして水に身を任せなければいけない。人生も同じようなものだと教えてくれる。辛い「過去」にはどうしても執着して余計な力が入ってしまう。明るい「未来」に進むためにはつらい「過去」を清算して自由な身にならなければならない。泳げない雄司が泳げるようになる過程は、雄司が「過去」に折り合いをつけて「未来」へ進む過程と重なる演出になっている。目新しいテーマではないが、真剣味とユーモアが混ざり合ってとても楽しく見る事ができる。
雄司と静香は水泳の生徒とコーチであるが、泳げるようになる過程で段々お互いの人生を共有するような関係になっていくのが面白い。芝居じみてはいるが、夜のプールで雄司の苦しみを静香が優しく包み込むシーンは一つのクライマックスになっている。静香コーチは本当に泳ぐことが好きで、自身も泳ぐことで救われたからこそこのシーンが成立している。「八重の桜」で共演している二人だから息はぴったりだが、せっかくならもう少し濃密な絡みのシーンがあってもいいかなと思う。
水泳教室のおばちゃんたちはいい味を出している。雄司と静香の二人だけではシリアスになり過ぎる所を、カジュアルに滑稽さも出ていてとても良かったのではないかと思う。
「シリアス」と「滑稽さ」がうまくバランスがとれた作品でした。
ゆっくり考えたいとき、少し休みたいとき観る映画
久しぶりに一人で映画を見たいとき、今、考えていることが有る時、
この映画がピッタリかと・・・。
大きなはしゃぎも、大げさなフリも有りません・・・が、
映画の中には静かな共感の時が流れていきます。
アクションものでも、社会問題を盛り込んでいるわけでもありません。
でも、鑑賞後に不思議な心地よさがある、後味の良い映画だと思います。
思ってたよりドラマチック
綾瀬はるかもっと出さんかい、ってみんな思ってる
この人が出ているなら、どんな作品でも劇場まで観に行こうと思える女優のひとりである綾瀬はるかを客寄せパンダみたいに使わないでほしい。
予告とポスターがなぁ。
観に来てる人はみんな綾瀬はるか目当てで来てるのに、騙された感は大怪獣のあとしまつよりも大きいんじゃないかな。(長谷川博己さんのファンの方ごめんなさい)
次は綾瀬はるかが主人公の続編作ってください。
「はい、出歩けません」。笑って泣けるのがいいです。
なんなら綾瀬はるかが90分ずっとビクビクしながら歩いてるだけでもいいです。
今作は笑えず泣かされた。子どもを失くした人や離婚したことのある人は辛くて観てられない。
伊佐山ひろ子の無駄使い。彼女すごい女優さんなんですよ。
なんか上手い台詞だろ、いい脚本だろってのが見えてくる。日本映画には出来上がってから公開するまでの間にこれでよいとか、ここ直せとか、チェックするシステムないのかな。
綾瀬はるかに泳ぎ方教えてもらって、阿部純子にシャンプーしてもらったつもりで満足しておこう。
そこまで悪い作品ではないけど
当方も泳げない身からくる興味で見に行きました
最序盤で唐突にある納豆の件とか
長谷川博己のプールで浮く練習のシーンでの顔芸でギャグ映画なのかと思いましたが
これ以降ギャグっぽいシーンは無くなります
長谷川さんが泳げない人間あるあるをよく再現されてたなと思いました
(潜った後異常に顔の水を手で落とそうとする場面など)
ただ洗顔するのも恐ろしいほどの水恐怖症ではないので
そこまで感情移入はできなかったかな
あと、綾瀬はるかの動く車恐怖症の方が泳げない事よりも
生きてくうえでかなり過酷な状況だと思うので
そっちを克服させた方が良いのではと感じました
評価 3.2
海や川はやはり危険であることに変わりなく
毎年子供や助けようとした大人までも亡くなっているので
やはり親がしっかり注意喚起してあげるしかないのかな
残された親が辛いのは伝わってきました
ヒューマンドラマ
違ってました
良いと思います
冒頭から中盤までの展開ではB級三流映画?と見紛う
これはこれで…⭐︎
評価がすごく低くて…何だかなぁ。
綾瀬はるかと長谷川博己を見に行きました。
物語は、上映前に聞かれていたとおり「喪失と再生」がテーマ。
確かに、綾瀬はるか演じるコーチのもとプールに集う女性たちが若干オーバーに
描かれてはいましたが、実際 公営のプールに平日に訪問するとコロナ禍前は
あんな感じのおばさんやおじさんでいっぱいだつた。
コーチの話し方も確かに説教くさいと言われれば、そうかも。
長谷川博己の教授も、相変わらずの彼の上手さがそれらしい。
むしろ、麻生久美子の関西弁の方がイライラすることの方が多かった。
事故で子供を無くした夫婦が乗り越えていく姿が描かれるが、主役はあくまで
長谷川博己で、綾瀬はるかは脇役のポジション。
彼女自身が抱えているトラウトもあるのだが、それにもあまり触れずに物語は
長谷川博己を中心にサラッと進んでいく。
他にも小林薫とか充分話しに絡んで来れる人が出て来ても、長谷川博己と
付き合っている女性とのエピソードも全く中途半端に置き去りにされて行く。
綾瀬はるかの活躍を望んで鑑賞された人はつまらないかもしれない。
自分も、主役が二人との認識で見に行ったのたが肩透かしをくらった感じ。
それでも、やはりこの二人が出ているだけで映画として成立して
見終わった後 結構爽やかな感じだった。
つっこみは、他の方と同じく満載だがこれはこれで、見て良かったなぁ…
行かなかったら、きっとずっと気になっていたような気がする。
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