劇場公開日 2022年4月15日

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「デジャヴ」ハッチング 孵化 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5デジャヴ

2022年4月20日
iPhoneアプリから投稿

フィンランド産という視点なら新しく、また快作で怪作。

ただ、日本の漫画家が得意とする、怪談ともホラーともいえる「怪奇漫画」に似ていて。
動物が自分と入れ替わったり、化け物が自分の暗黒面を餌に育ったり、魔物によるカッコウの托卵的なやつだったりの、アレなやつ。
この映画は鳥だったけど、蛇や蟲を題材に楳図かずおさんや日野日出志さんが描いてたなぁ、なんて子どもの頃に読んだ作品を思い出したりして。
特に、楳図さんの蛇三部作『ママがこわい』『まだらの少女』『へび少女』を連想し、救いのない後味の悪さ含めて、そっくりだと感じました。
デジャヴの連続なので意外性のかけらもなく、すべて「こうなるんじゃない?」と思った通りに進み、全然怖くなくて困ってしまいました。

案外、パク……リスペクトなオマージュ作品だったりするかもしれません。

なんにせよ、諸悪の根源は母親だなと思った内容でした。

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コージィ日本犬