ケイコ 目を澄ませてのレビュー・感想・評価
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もの凄いカウンターパンチ😇
ケイコこと岸井ゆきのさんが試合中食らったカウンターパンチでノックダウンするシーンはボキの心をぶち抜く凄まじい一撃でしたデ
ゆきのさん🫶ワイは完全に恋に落ちたわ😳
それから世界一素晴らしいエンドロールも「聴き」逃せないよ、エンドロール自体に感動を覚えたのは初めてかもしれないネ
明るくなるまで席を立たない事をオススメします
あとからじわじわ来る
途中までジムとアパート、職場の淡々とした生活描写が続くが、オーナーの奥さんが主人公の日記を読み、それに沿って主人公の回想シーンになったところで、感情移入させられ、最後に向かってぐっときました。久しぶりにパンフレット買って解説と岸井さんの写真みたいなと思ったら売り切れていて、やっぱり、、と思いました。
“人間の器量が大きいんですよ”とは、人間やっている限り一度は言われてみたい台詞だなァ。少なくとも二度観るべき映画。一度は一観客として。二度目はケイコになったつもりで(ってまだ一回しか観てないけど)。
①ボクシングはあまり好きではない。ケイコの弟みたいに“頭おかしいんじゃない?”とまでは思わないけれど、“殴り合いして何が面白いの?”とは思う(『ロッキー』が好きなのもボクシング映画だからではなくラヴ・ストーリーとして秀でているから)。だから、何故ケイコがボクシングをやりたいのか正直わからない。でも音が聞こえないのにボクシングするのはとても怖いだろうことは分かる。怖がりの方が強いボクサーになると聞いたことがあるけれども、ケイコの場合はちょっと違うだろうし。
②《2023.01.09. 二回目の鑑賞》
徹底された引き算の美学。 この映画には劇伴が一切ない。 氷を噛み砕...
徹底された引き算の美学。
この映画には劇伴が一切ない。
氷を噛み砕くガリッという音、日記を書きつける時の紙の上をガリガリ走らせるペンの音、静寂を切り裂くようにバシッ、バシッと鳴り響くミットを打つ音、シューズでキュッ、キュッと床を踏み鳴らす音。生活音だけが静かに流れ、
受け手の、画面を眼差す感覚が研ぎ澄まされていく。
ここに至るまでの過程や背景、主人公がボクシングに賭ける想いなど、一切の説明はない。聾者が主人公だが、共感を求めるように主体的に主人公の中に入ろうともしないし、送り手は一定の距離をずっと保ったまま、見つめ続ける。例えば、主人公が聾者の友人らと手話で会話するシーンには一切の字幕がない。主人公の葛藤の理由もはっきり分からずに話は進んでいく。理解や共感を求めるような作りには一切なっておらず、むしろ、そういうものからは距離を置こうとしているようにすら映る。
また、強いコンフリクトや、ハンデがもたらす感動とかで変に煽ることもしない。スポ根モノとしてドラマティックな盛り上がりがあるわけでもない。ただただ、静かに登場人物たちを照射する映画である。全ては受け手の想像に委ねられている。
劇中、大変なことや精神的にしんどいことが継続的に起こる。その後挽回するかのように何か特別に幸せが訪れるわけでもない。日常は淡々と流れて行く。けれどその日常の中にハッとする美しい瞬間がある。淡々と描く中に、計算された確かな眼差しがある。
街に静寂だけが流れ、最低限の環境音楽だけで静かに奏でられるエンディングは鳥肌モノ。永遠に見ていたい。
色んなものを削ぎ落としているけど、知的で静かなパワーがある映画。もう少ししたら2回目の鑑賞に行こうと思う。
メッチャ引き込まれる女性ボクサーの作品! 本年度ベスト!
岸井ゆきのさん目当て!
セリフは無いものの、彼女の演技に圧倒。
彼女が出演している作品の中でも1番良い作品って感じ。
聴覚障害のケイコ。
ホテルの客室清掃員として働きながら、プロの女子ボクサーとしてジムでトレーニングする毎日。
ケイコのトレーニングする姿が圧巻される!
特にコンビネーションのトレーニング。
グローブでパンチングミットを打つ音がリズミカル。
ストレートやアッパーパンチをする中、ミットを躱す動きもプロっぽい(笑)
ステップを踏むシーンがダンスをしている感じで美しいながらも何故かコミカルに見えてしまう。
試合のシーンの迫力が凄い!
本当にパンチを受けている感じ。
彼女が手話で会話するシーンも素晴らしかった。
ボクシングや手話など難しい演技が多い作品の印象。
岸井ゆきのさんにアッパレを差し上げたい(笑)
ジムの会長の笹木を演じた三浦友和さんも良かった。
最近観た水墨画の映画の役の様に優しい感じが印象的。
本作は実際にいる聴覚障害のある女性ボクサーを題材にしているらしいけど、音が聞こえないのにボクシングするって事に驚きを隠せず。
本作は岸井ゆきのさんの代表作になった感じです( ´∀`)
静かにアツい良い作品だった。登場人物全員の葛藤が丁寧に描かれつつ、...
静かにアツい良い作品だった。登場人物全員の葛藤が丁寧に描かれつつ、嘘のないほんの少し前を向くという終わり方が個人的には好きだった。字幕ありもよくて、途中の手話の部分は字幕無しというところも非常に良い。
ただ、本当に淡々と進むので、少し睡魔が来てしまったが、岸井ゆきのさんは止まらないなーと実感して。良い俳優さんを再認識した。
ボクシング映画は数々あれど、女性で聴覚障害のある方が主人公の映画は初めて?
小笠原恵子さんという方がモデルで出来たお話らしい。
彼女の経歴を事前に知ってから鑑賞すると各シーンが府に堕ちると思います。
岸井ゆきのさんのどこか尖った演技がザラついた16㎜フィルムの質感とマッチして良かったです。
澄んでいる
一つ一つの構図が美しく
雑多な日常の風景であるが非常に目を引く魅力的な画であって、とても好きです。
特に夜の川沿いの高架下で電車が通るとその光で浮かぶシルエットがとても良かった
しかし構図が決まった固定の画であるためボクシング試合のシーンでは少し大人しい
印象もあったが岸井ゆきのさんの闘う姿や生命力強い瞳から熱い闘争のようなものを感じた。
なぜケイコがボクシングを休もうと思ったのか理由を考える時間がとても長く
葛藤が非常に丁寧に描かれているが、結局決定的なものはわからず
こうなのかなぁ?と見る側がそれぞれ感じとるもので、少しモヤモヤしたが
それを察してか勝手に人の心をわかったように思わないでという言葉にハッとし
何事も明確にすることが良いということではないし
これは主人公も手探りであり、後半の松浦慎一郎さんが嬉しそうに笑った
コンビネーションミット打ちは
観るボクもとても嬉しい見事なミット打ちだった
とても静かな映画であり、激しいものは無いのだけど、静かな闘志というか
力強い生命力、深い呼吸のような強さが画から溢れている
淡々と進む
耳が聞こえないなりの苦労とかもあるんだろうけど、そういうことをクローズアップしなくても…と思ったのですが、原作があったのね…。
劇中、「がっかりだよ」というセリフがあったけど、その後何事もなかったように関係が進むのは、なんだかなぁ…と思いました。
この後、どうなるんだろう?
それを描かないと、この話は片手落ちのような気がする。そういう観客に丸投げ?にするパターンは、正直、好きじゃないなぁ…。
少し退屈なのに、心地良い
ある女性を定点観測の基準点として、日常を切り取った詩のようなドキュメンタリー、或いはドキュメンタリーのような詩。
生きるためには稼がなければならない。
生きるためのエネルギーとして打ち込める何かがあればもっといい。
生きるためには周囲とのコミュニケーションが必要だけれど、その方法は人それぞれでいい。
ささやかな達成感もささやかな挫折も車や電車の走行音と同じで、いつでも隣にあって、時には意識的に耳を(目を)澄ますこともあれば、無意識に受け止めていることもある。
ラスト。
対戦相手から声をかけられて、心にほんの少しの揺らぎが生じたと思ったら、想像以上に複雑な感情が同時に襲ってきて、思うより先に身体が反応して走り出す。
このシーンの岸井ゆきのさんの表情の変化は圧巻でした。映画全体のトーンは正直なところ少し退屈ではあるけれど、このラストを見たら、なんだかいい感じで締め括られてしまいました🤗
干渉はしないけれど、個々のあり方について自然体で受け入れる。
そんなウエット過ぎない人間関係の描かれ方がとても心地良い映画です。
ソリッドな岸井ゆきの
岸井ゆきのの視線も演技も切れ味が鋭い。耳が聞こえないというハンディをハンディとして扱って欲しくないという意思の表れだと思う。
ケイコの心の内の変化を表情と仕草だけで表現するソリッドな作品で、音のない世界を色々な手法で観客に伝えようとしている。高架下で電車の轟音が響く場所でも、ケイコは母親に何かを言おうとする。弱い者と見るや攻撃する中年オヤジの怒声もケイコには聞こえない。
ボクシングの試合は、リアルファイトに感じるすごい迫力。岸井ゆきのはハードなトレーニングをしたんじゃない。
作品の質は高いと理解できるが、ライドできるようなストーリーラインでないところが、自分の好みではなかった。
それにしても、客席が9割埋まっていたのには驚いた。
劇的な展開はないけど
淡々と進んでいきます。仙道敦子さん懐かしい。あの頃を思い出します。岸井さんも、いいですね、オモチャ屋の社長より断然こっちです。ミリオンダラーベイビー的な雰囲気がありますが、あちらのような悲劇的なラストにならないのも良い。対戦相手がちゃんと自分をリスペクトしていたことを知るラストも清々しい。
すっぴん?のゆきのちゃんは良かった。三浦友和はヤクザみたいで、倒錯...
すっぴん?のゆきのちゃんは良かった。三浦友和はヤクザみたいで、倒錯的な役は似合うけどイマイチ。話がよく見えず。昔の無声映画みたいな、黒画面の白抜き文字は新鮮だった。
耳が聞こえない世界の表現方法
昨晩、ドラマsilentを見始めましたが、今日は映画です。
岸井ゆきの(三浦透子)が好きな女優なので、ちょっと遠征です。耳が聞こえない役でセリフがありません。また、ボクサーということで、身体を絞りたくさん練習したのかな、と思います。とんでもなくブサイク(ブサカワ)な時と、とんでもなく美しいギャップが凄い。
主人公が耳が聞こえないので、独特な演出が多い。音楽がならないのもその1つです。また、服が摺れる音、鳥の音、水の大人など、効果音では無い自然の音が多いです。
3回ほど、電話がなるけど誰も出ないシーンがあって、なにか意味あるのかな、、、と最後まで気になってしまった。あれって聞こえたのは私だけ?もしかして他の観客の電話かな?まだ気になる。
演者は素晴らしいし、演出も独特で良いのだけど、ストーリーはイマイチかな。あれ?終わり?って思ってしまった。事実を元にしているので、少し感動もありますが。薄味と言えば薄味ですが、ちょっと味が欲しいかも。昨晩「silent」みたからか、、、?
岸井ゆきのが、痛々しい。
16mm映画。荒い映像が懐かしい。
ケイコは、耳が聴こえないから目で聴くんだ。
感覚が鋭く。三浦友和がいいね。仙道さんも、落ち着いてきてる。手話の字幕もなんかいいね。
荒川地区の下町さが、いいね。ボクサーは、現場仕事の方々が多いから。ボクシングは、「相手を殺すつもりでやらないと勝てない」その通りだな。
いい作品です。
説明せずともグッとくるカットが必ずある
「silent」に熱狂している層にも観てもらいたい一本。
主人公には聴こえない音が凄く効果的に使われている。縄跳びの音。サウンドバックの音。ギターの音。など挙げると限りないが、音を排しすぎることなく演出することの巧みさを感じた。
「休みたい」という会長への手紙を渡せないままジムの閉鎖が決まる流れ、説明し過ぎず主人公の心情は類推するしかないわけだけど、それに余りある岸井ゆきのの演技に脱帽。目を澄ませるとはこのことなのか…
主人公と会長が揃って鏡の前に立つシーン、主人公の妹の彼女のカルチャーに触れるシーン、そしてラストシーンの岸井ゆきのの表情。勝ち負けだけでは語れない人生がある。
目を澄ませる
16ミリフィルム、魅力的。
粒子感も、埃がまう様子も、フィルムにしか出せない雰囲気、そこから派生して生まれる空気感があってしみじみ感動。東京の景色との相性も良い。最近では、「フィルム」は時代遅れというよりも、“今っぽさ”を強調させる手法としてあるのかもしれないとも感じる。
聴覚障害のある女性の日常をリアルに描いた今作。
耳が聴こえない彼女だけの生活スタイルやリズムを丁寧に伝えている。
岸井ゆきのさんの演技も素晴らしく、「うん」「はい」台詞はこの二言くらいだったと思うが、その言葉にしっかりと重みをつけてくる。三浦友和さんとの回想シーンも印象的だった。
終始何が起きるわけでもなく、
でも世の中はしっかり変化していて、
気が付かぬ間に、ケイコ自身も変わっている。
その様子に、目を澄ませて、
彼女はこれからも生きていくのだろう。
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