ジェーンとシャルロット

劇場公開日:

ジェーンとシャルロット

解説

フランスの女優シャルロット・ゲンズブールが初監督を務め、母ジェーン・バーキンの真実に迫ったドキュメンタリー。

伝説的歌手セルジュ・ゲンズブールのパートナーと娘であり、それぞれの時代をセンセーショナルに彩るフレンチアイコンでもあったジェーンとシャルロット。特異な環境下で家族の形を築いてきた母娘の間には、他者を前にした時につきまとう遠慮のような感情があり、2人は自分たちの意志とは関係のないところで距離を感じてきた。両親が別れた後、父セルジュのもとで成長したシャルロットには、ジェーンに聞いておきたいことがあった。異父姉妹のこと、次女である自分よりも亡き長女ケイトを愛していたのではないかという疑念、公人で母で女である彼女の半生とは一体どんなものだったのか。

これまで決して語られることのなかった母娘の真実と心の奥に隠された深い感情が、2人の間に流れる優しい時間の中に紡ぎ出される。

2021年製作/92分/G/フランス
原題または英題:Jane par Charlotte
配給:リアリーライクフィルムズ
劇場公開日:2023年8月4日

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(C)2021 NOLITA CINEMA – DEADLY VALENTINE PUBLISHING / ReallyLikeFilms

映画レビュー

4.0シャルロットが撮った、ジェーン・バーキンの遺作

2023年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

折からの、ジェーン・バーキンの訃報の後に見たせいか、とても特別な感慨を覚えました。2017年のオーチャードホールの公演も見に行ったのですが、ジェーン・バーキンのとても元気だった姿を思い出します。亡くなったのは大変残念ですが、それでも最後に、シャルロットが素敵な作品を遺してくれたのはとても素晴らしいし、羨ましいとさえ思います。安らかにお休みください。

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駒井尚文|映画.com編集長

4.0【”ウィスパーヴォイス母娘”ジェーン・バーキンの生き様に、娘シャルロット・ゲンズブールが迫る貴重なドキュメンタリー映画。ファンには堪りません・・。】

2024年11月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

ー 私が年齢が随分と違うジェーン・バーキンを知ったのは、大学の岳友のアパートの彼のCDラックの中にあったジェーン・バーキンのCDを聴いてからである。
  彼の有名な、彼女と良い仲だったセルジュ・ゲンズブールとのエロティック過ぎるデュエット曲「Je t'aime moi non Plus」での、ジェーン・バーキンが喘ぎ声を囁きながら”Je t'aime”と繰り返すウィスパーヴォイスにヤラレテしまったのである。
  あー、やられたよ!
  で、中古CD屋を回り名盤「BABY ALONE IN BABYRON」を購入した。このCDは1000枚あったCDを半分処分した際にも、手元に取って置いた。今、そのCDジャケットを見ながらこのレビューを書いているのだが、ジェーン・バーキンの顔が物凄い妖艶さで、映されているのである。
  その後、彼女とセルジュ・ゲンズブールとの間に娘さんがいて、若いのにCDを発売していた事を知った私は、コレマタ速攻で中古CD屋に行き、シャルロット・ゲンズブールが15歳‼の時にリリースした「Charlotte For Ever」(日本版のタイトルは”魅少女 シャルロット”である。)を探し回って購入した。
一曲目からセルジュ・ゲンズブールとのデュエット曲”Charlotte For Ever"が流れ、何故か”コノヤロー、セルジュ・ゲンズブール‼”と思った事は覚えている。このCDも当然、手元にある。可愛い声だがシャルロット・ゲンズブールも又、ウィスパーヴォイスなのである。
 その後、だいぶ経ってから「5.55」「IRM」が発売された時は、コレマタ速攻で購入し、聴きまくったモノである。当然、この2枚も手元にある。売る気はサラサラない。ー

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・最初は、2018年の日本で、二人は小津安二郎の映画の舞台にもなった京都の旅館で向き合うが、雰囲気がギコチナイ。
 それはそうだろう。二人に諍いが有った訳ではないが、シャルロット・ゲンズブールは、ジェーン・バーキンが新しいパートナー、ジャック・ドワイヨンの元に走ってからも、セルジュ・ゲンズブールに育てられたからであろう。

・その後、撮影は2年中断され、二人は自宅や思い出の地で昔の事を語り合うのである。ジェーン・バーキンが、若い頃から不眠症であった事や、長女ケイトを”事故”で亡くした事などや、彼女が今でもシャルロット・ゲンズブールに対し、後ろめたい思いを持っている事など・・。”貴女は、特別な子だったの。近寄りがたくて、神秘的で・・。”

・それにしても、ジェーン・バーキンが齢70歳とは思えないチャーミングさなのには、驚いた。話し方、立ち居振る舞いも若く、シャルロット・ゲンズブールと交わす会話も、哀しい出来事に対しても真摯に話す姿勢には、感服したなあ。
 矢張り、このお二人は素敵な母娘なのである。

<二人は、打ち解けた様子で語り合い、最後は浜辺でワインを飲んだ後に、二人でお互いに腰、肩に手を回しながら歩んで行くのである。
 そして、ジェーン・バーキンは、今作後、2023年の夏に長女ケイトのいる場所に旅立ったのである。
 今作は、”こんな素敵な母娘って、そうは居ないよなあ。”と思った貴重なるドキュメンタリー映画なのである。>

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NOBU

2.52人のファンなら…

2023年10月20日
iPhoneアプリから投稿

2人のファンなら楽しめる映画だと思う。

予告編の「ママと向き合うと気まずさのようなものを感じる」という言葉から、母娘が関係性を見つめる物語かと思って観たが、映画の中で2人の間に気まずさや距離感に戸惑う様子は感じず、肩すかしをくらった感じ。

ジェーンの誠実さとシャルロットの芯がしっかりしたところはすてきだなと感じたが、
セリフにジェーンの夫やシャルロットの娘の名が出てきて、誰なのか説明されないまま進むので、観るなら予習した方がいいかも。

私は知らずに観て、何言ってるのかわからないまま置き去りになり、集中を削がれたりした。

映像は美しいが、親子関係を前向きに再構築する過程を見せてくれるのかなと勝手に期待した身としては、うーん…

仕事への思いや、自分の父以外の夫との関わり等、シャルロットが聞きたいことを聞いているが、気まずさとか何かしら距離感がある親子という雰囲気は感じなかった。

鑑賞後に調べたところ、ジェーンは三度結婚してそのたびに1人ずつ娘を産み、長女が自死している。

シャルロットは2番目の夫の子で、離婚後は父セルジュ・ゲンズブールの元で育ったよう。

そのため、疎遠な時期があり?聞きたくても聞きづらいことがあって、予告編の言葉が出てくることになったのかもしれない。

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くー

3.5親子でこうやって話せるのは素敵です。

2023年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

私自身も、母の晩年、子ども時代からわだかまっていた自身の気持ちを母に伝えたことがあります。
勇気が要りましたが、母に伝えてよかったと思っています。
親子だから、家族だから、必ずしも本音が話せるわけではないんですよね。

ジェーンとシャルロットを観ていて、ヨーロッパ、フランスだなーと感じました。
少なくとも、私と母の組み合わせより、数倍おしゃれ。
親と子の組み合わせだけ、確執はあり、それとどう向き合うかも、親子の数だけ答えはある。
そんなことを考えた映画でした。

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のりたまちび