アメリカン・アンダードッグ

　こんなに観る側を意識したスポーツはないと思う。今年ももうすぐスーパーボウル。往年のアメフトファンとしては49ersの優勝が待ち遠しい。なんで日本では盛り上がらないんだろう・・・
　さて本題ですが2000年のスーパーボウルでQBとしてNFLの頂点を極めたカート・ワーナーの実話をベースにしたこの作品。彼にまつわる逸話はおおまかには知っていたけれどバックグラウンドの詳細を知ると改めて感動する。American DreamならぬAmerican Underdog。どんぞこから這い上がってのupset。それを支えた家族の愛。超華やかに見える世界の裏にもこんなストーリーがあったりするんですよね。

実話なんだな。
アンダードッグは、噛ませ犬ではなく、下剋上だな。
大学からは、ドラフトにもれて、なんか即クビ。
スーパーの店員さんからマイナーリーグに入ってQBの実力をつけて、NFLへ。シングルマザーと知り合って
目が見えない少年と女の子。お互いの家族とも向き合い、成長していく。デニスクェイドが歳いきましたな。アメリカの好きな作品だな。シャザムの俳優さんなんだね。

最近ドラマを観ることが増え、映画とドラマのテンポに時々戸惑う。
これはスポーツの狭き門を潜り抜け、成功したお話だが、恋愛部分も切り離せない…らしい。
その恋愛部分のテンポがめっちゃ速くて、ついていけない。
いや、映画はこんなもんだったかな？
なかなか感情移入出来なくて戸惑った。
二児のシングルマザーもお構いなし？うーむ、一目惚れってそんなもの？
ブレンダさん、キュートだがなかなか気が強そうで。
と思っていたら、当人にかなり寄せていた。（笑）

実話だし、サクセスストーリーにケチつけるわけじゃないけど、同じようにしがみつきながら努力している人は大勢いるよね。
カートがただのラッキーボーイにしか思えない自分は心が狭いんだろうか。
一番頑張ってるな〜！と思ったのは雪の中ガソリンを買いに行くところ…。
何かが足りなく思えた作品。

Netflixの作品紹介に「スーパーの店員から、NFLの選手になった実話」とあり。
あら、これじゃあネタバレじゃんと思ったのですが。

学生アメフト選手の中で、NFLの司令塔・QBになれる確率1％。
ほとんど偶然や奇跡の数字の中で。
「夢を諦めない」主人公が、回り道をしながらも、トライを続ける。
それを見守る周囲の人たちの、熱い思い。
そんな熱量が伝わってきました。

夢以上に大切な家族との話。
こちらの描き方も、しっかり父親をしているところが随所にあって。
この家族のストーリーも、話の肝になってた。

アメフトファンの方なら、きっと知っている選手のよう。
私はもちろん知らなかったので。
「えええ！」な結末に、ハンカチ必須でした。いいねえ。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「勝利を手にしても、君がいなけりゃ意味がない」