天上の花

劇場公開日:

解説

萩原朔太郎の娘・萩原葉子の小説「天上の花 三好達治抄」を映画化した文芸映画。

萩原朔太郎を師と仰ぐ青年・三好達治は、朔太郎の末妹・慶子に思いを寄せるが拒絶されてしまう。十数年後、慶子が夫と死別したことを知った三好は、妻子と離縁して彼女と結婚。太平洋戦争の真っただ中、三好と慶子は越前三国でひっそりと新婚生活を送り始めるが、潔癖な人生観を持つ三好は、奔放な慶子に対する一途な愛と憎しみを制御できなくなっていく。

東出昌大が三好達治、入山法子が萩原慶子、吹越満が萩原朔太郎、漫画家の浦沢直樹が詩人・佐藤春夫を演じ、原作者・萩原葉子の息子である萩原朔美も出演。「火口のふたり」の荒井晴彦が五藤さや香と共同で脚本を手がけ、「いぬむこいり」の片嶋一貴が監督を務めた。

2022年製作/125分/PG12/日本
配給:太秦

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(C)2022 「天上の花」製作運動体

映画レビュー

4.5狂気を感じるような凄い映画でした。 原作をかの有名な萩原朔太郎の娘...

2023年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

狂気を感じるような凄い映画でした。
原作をかの有名な萩原朔太郎の娘の萩原葉子の小説「天上の花 三好達治抄」とした文芸映画で、まさに日本映画という感じで日本映画好きの自分としてはとても面白かったです。
映画の内容自体も凄いですし、それを令和のこの時代に実際に映像として表現されているのを見てとても目が覚めるような、狂気を感じました。
言葉では言い表しにくい、感情や心を掻き立てる強い印象に残る映画でした。

また監督の片嶋さんや東出さん、入山さんが出席された舞台挨拶に実際に参加できて、生で俳優さん達から実際の言葉を聞けたのもとてもよかったです。

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波風龍雄

3.0昔の詩人や小説家はワガママだったのだろう

2023年1月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

萌える

萩原朔太郎を師と仰ぐ三好達治は、朔太郎の妹で出戻りの慶子と出会い一目惚れしたが、慶子は別の男性と再婚してしまった。十数年後、慶子が夫と死別したことを知った三好は、妻子と離縁し、慶子を福井の三国に呼び同居を始めた。潔癖な人生観を持つ三好は、慶子に対する一途な愛と嫉妬で自分を制御できなくなりDVを繰り返すようになる、という話。

三好達治が慶子を拘束しDVを繰り返したのは男尊女卑、当時の家に縛られる考え方で観ないと、現在の価値観じゃあ理解できないだろうとは思った。
昔の小説家や詩人はホントにワガママな人達が多かったのだろうと思う。それくらいの感性がないと素晴らしい小説を書いたり、詩を作ったり出来ないのかもしれない。
入山法子の慶子は美しかった。

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りあの

5.0芸術家、詩人のある一面を活写した作品

2022年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降り積む。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降り積む。
「雪」のタイトル、三好達治の詩とは知らずとも、何となくどこかで見聞きしたこともあるのではなかろうか。
作品中にも登場人物が、この詩を通じて三好の一面を語っている。
三好達治、抒情詩の名手として文学史に残る詩人だが、その実暴力的な狂性を持ち合わせた男――として映画は彼を描く。

私は、詩と現代詩を2年前から読み、そして自分でも書く(note 町谷東光で検索してね)ようになり、初めて三好や本作にも登場する萩原朔太郎の詩に触れた。
たかだか2年、しかも還暦間際になってそんなことを今もやっている男である。
この映画については、映画としての評価はギリギリ★4つ、こういう地味なテーマに光を当てて作品化、公開した関係者の努力、さらにいうと価格1000円ながら、読みでのあるパンフレットを評価して、★5つをつけたい。

鑑賞日は日曜日の午後。東京ではもう公開も終わりに近いこともあって、80席余りの館内には年齢高めの映画ファン、詩の愛好者(?)が30人余り入っていた。

芸能人としては、いろいろとやらかしてスキャンダル俳優の色がついてしまった主演の東出だが、もともと柄も顔もいいんだし、この手の役柄にはぴったり。
あの演技をうまい、とまでは言わないが、表現者というのは表の部分だけでなく、全体から漂う、漂わせる雰囲気も非常に大事。現状の彼にはそれがある。

テレビでは使われない(当面? 当分?)役者だけに、ギャラもそこそこであれだけの働きをする、制作者側には使い勝手のいい俳優なのかも、といういじわるな見方も個人的には抱くけれど。

東出といえば、来年3月公開予定の「Winny」(試写で鑑賞した)でもなかなかの怪演ぶりを見せている。表世界で再び活躍できる日が来るかどうか…。
一方、本作で初めて私が認識した女優、入山法子。どこかで見たことある風貌、スタイル――。
1980年代に人気のあったモデル、甲田益也子(こうだみやこ)かと思った…(笑)。
入山もモデル出のようで、しかもそこそこ長く女優もやっているというのに、まったく私は知らなかった。
長身の東出と釣り合う、これまた柄のよい入山。もうちょっと人気、認知度が上がってもよさそうなもんだが…。
おっと、ちょっと脱線した。

三好や朔太郎などの、昭和戦前期の詩壇に関心がなかったり、知識がなかったりしても、一人の芸術家、詩人がもつ凶暴性がどう存在したか。それをスクリーンから読み取り、感じ取れる良作だ。
冬の日本海の景色、てっきり福井で撮ったものかと思ったら、福井から結構距離のある新潟・柏崎というのは残念だが、海の景色、空、森などロケ場面も含めて、映像もいい出来栄えである。

いずれにせよ、もうちょっとうまくプロモーションできなかったろうか。映画好きでも詩に関心がない人には手が出にくい、足は運び難い作品。
凶暴な男とそれでも生活を共にしていた女――。今の時代なら、いや今の時代にも結構存在する男女の関係。そう、暴力による支配と被支配。そんなものを作品のフックにできなかったろうか。

描く世界はまったく違うが、時代的にはヒット中の「ラーゲリより愛を込めて」(僕も★4つつけて褒めたが)と同じだろうに。

公式HPのメーンコピーは、
「あなたがどんな詩を書いたって、日本は戦争に敗ける」
になっているが、これじゃ、客は呼べんでしょう。
まだ、予告編の中にある
「時代に翻弄されつつ、詩と愛に葛藤しながら
 懸命に生きてきた者たちへの鎮魂歌」
こちらのほうが、まだ近い。何も訴えてこない下手なコピーだが。

せっかくの作品も、売り方(宣伝)の力不足で浸透せずにフェードアウトという印象である。
寺脇研さんも、官僚ぶってカッコつけてんじゃなく、捨て身の宣伝をしなきゃ…。←蛇足。

もう一つ蛇足。
久々に新宿武蔵野館に行ったが、あそこは館内に金をかけていろんなものを展示している。映画ファンの気持ちをくすぐってくれる。本作の大きなパネルや、出演者のサインとかも、ファンにはうれしい展示だ。プログラムを入れる袋もタダだし。
TOHOシネマズなんか、極力行かないようにしよう。

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トコマトマト

4.5花はどこへゆく

2022年12月26日
スマートフォンから投稿

幾年も同じひとを愛し続けていく。

その愛は、やがて暴力というかたちでしか伝えられなくなっていく。
痛い。辛い。苦しい。

東出昌大さんは愛し愛されたいのに、その表現の仕方が分からずに朽ちていく、まるでゴーレムのようでした。

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Wilson
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