ガンパウダー・ミルクシェイクのレビュー・感想・評価
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そのスジの大人の図書館
多彩なガンとカレン・ギランだけでも満腹気分。母性とフェミニズムをノワールに混ぜ混ぜ。二丁拳銃有りーの、二人羽織ポルシェ有りーの、ミニガン有りーの、格ゲー有りーの、「必殺仕置人」有りーので、キャッキャッしまくりです。ダイナーの決闘は、キングスマンばりの無茶撃ち大量殺戮。メイン・ディッシュは二品有りまっせ!的なサービス精神も有り難いw
ちょっとコレはヤバい。ライリー・ノースもANNAも軽く振り切る会心の出来。
続編希望です、コレ。面白かったです。と言うか、設定美味し過ぎ、キャストハマりすぎ、時節的にも流れに乗ってたりするしでw
楽しかった。とっても。
タランティーノとちゃうんかーい
いや、でも、タランティーノだったら、R15になっちゃうよね~
女性ならではのハラハラするけど痛快なアクションとか、子供への優しさとかさりげなくにじみ出る絆の強さとか。たまんないっす。大好きだなぁこういうの
アクション映画ファンの気持ちを満たしてくれた1本
今日見たこのアクション映画が最高だった。
ジョン・ウィックを彷彿とさせる世界観で繰り広げられる、主人公たち女性と敵との激しい戦いから目を離せない。
激しいガン・ファイトのみならず、いま手元にあるものを上手に使って敵を倒していくところもアイデアに溢れていて「あ、そういう使い方があるのか」と目が覚めるような思いをするシーンも。
あと個人的にツボだったのはBGM!
どことなく昔懐かしのテイストを漂わせる音楽の数々で、昔からの映画ファンとしては耳に心地よい。ひとつひとつの曲目には全然詳しくはないんだけど、特に嬉しかったのは、中盤に流れるBGMの端々で
"We can fight"
というフレーズが挿入されていたこと。聞き取り間違いだったらごめんなさいw
このフレーズ、昔のマカロニウェスタン映画「荒野の用心棒」でも曲中に挿入されていたはず。それを思い出して気分がブチ上がりました。
アクションよし、アイデアよし、音楽よし、でふとした時に繰り返し見たくなる映画だった。
公開を待ちわびてて、その期待にバッチリこたえてくれたことに満足しかなかったです
(^o^)
今週、迷ったらほぼ本命枠。「アメリカ版ベイビーわるきゅーれ」な映画。
今年80本目(合計353本目/今月(2022年3月度)22本目)。
他の方やここの特集でも書かれていますが、去年(2021年)ミニシアターでスマッシュヒットした「ベイビーわるきゅーれ」に似た部分がかなりあります。「ファーム」=「会社」=「殺し屋」ということや、ときどき、とぼけた発言をする(「そんなこと、どこで習ってきたの?」に対して「ヒストリーチャンネル」と答えたりする等)など、似た部分が結構多いです。
とはいっても、「ベイビーわるきゅーれ」や「プリテンダーズ」などの「シスターフッド系の映画」と解するのが妥当かなと思います(プリテンダーズは別にアクションものではないですが…)。
なお、「ベイビーわるきゅーれ」と比較すると、「ストーリーにもう1アクションシーンくらいある」くらいです(なので、多少長くなっているが、放映時間もかなり似る)。
作内でも述べられている「フェミニスト」思想についても正しい理解(男女同権思想)があり、ここも前に参考にした作品と同じです(あえて間違って使っている人もいます。ここはネタバレになるので回避。ラストあたりです)。
ストーリーとしてはどうしてもそのような関係から単調にならざるを得ず(多少ひねりは入っています)、「今どういうシーン?」ということも起きづらいです。今週はわかりにくい作品が多く、今週迷ったら推せるところだと思います(PG12扱いに過ぎませんし)。
採点にあたっては、下記のみ気になったのですが、特に問題なしとしてフルスコアにしています。
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(減点0.1) 字幕の一部がわかりにくいところがあります(チェック漏れ?)。
途中でとあるビルでバトルするシーン。このビルにはどうも料理屋があるようで、その厨房を通っていくシーンがありますが、登場人物の一人が「ほら、厨房ってこんなに寒いの?認可できないわ」と言いながら走り去るシーンがあります(聞こえてくるのは can't be accepted )。
「認可する」という字幕もまぁギリギリかなぁ(この人、どこかのお役所さんっていう設定ありましたっけ…)というところです。普通は「受け入れられない」とか「我慢できない」くらいにはなりますが「認可する」という語をここで使うことはないので(飲食物などの監督を行っている市役所の職員なら、まだ理解できるが…)、ここだけ妙に変な日本語がでます(多分、チェック漏れ?)。
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大好きなB級要素てんこ盛り
凄腕の女殺し屋サムの絶体絶命のピンチをアシストしたのは…⁉︎最高にキュートな相棒と魅せるアクション&バイオレンスが素敵。
アクション自体にそれほど新しい衝撃や驚きはないけれど捻りの効いたアイデアにワクワクさせられました。
脇を固める女殺し屋達もこんなキャラ設定好きでしょ?なツボを突く魅力的な個性の持ち主で興奮。自分の推しはマデリンです。
個人的にはダイナーで銃器を預かるローズが実はやたら強いのでは⁉︎と少し期待していました。
細かいことを気にせず愉しめて好きな要素てんこ盛りのB級臭が堪りません。
終始ぶっ飛んだ展開でストレス発散に最適な作品(笑)
加えて自分好みの映像美も良かった!
殺し屋のサムと同じく殺し屋の母。
3人の女性図書館員。
8才9ヶ月の女の子のエミリー。
これらの登場人物が殺し屋軍団と戦うストーリー。
ほぼ殺しのシーンでかなりグロい。
だけど何故か目を覆う様な事は無くてじっくりと鑑賞出来た感じ。
カーアクションも新鮮(笑)
謎の図書館での戦いはもはや戦争。
エミリーに雨の様に降り注ぐ薬莢が何故か美しい(笑)
後半のダイナーでの戦いのシーン。
ワンカットでのスローの映像に引き込まれる。
女性図書館員がカッコ良い!
本作は是非シリーズ化して欲しい!
笑気ガスのシーンは文字通り笑えました( ´∀`)
直線一気
日本での公開時期がそこまで差のなかった同じ女性アクション映画「355」が正直ハズレのような作品だってのですが、今作は予告から少しポップな匂いを漂わせていたので楽しみにしながら鑑賞。
いや〜最高に楽しい映画でした!細かい事は気にすんな!っていうのが画面越しに伝わってくるバイオレンスアクションコメディでした。
・アクションがもうキレッキレ
カレン・ギランは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのネビュラで初めて知ったため、素顔自体は他の作品で知りました。他作品でのアクションもとても良く、今作でもその手腕は発揮されていました。最初の3バカとのボウリング場での攻防戦、いきなり胸を鷲掴みにされました。横スクロールで画面を進めていき、テンポ良く打撃戦を繰り広げていきます。3vs1という不利な状況でも敵を利用しての回避や共倒れを利用したり、元々持っていたケースで守備をしたり、ボウリング玉でボッコボコにしたり、そのまま投げて頭にクリーンヒットさせたりと楽しい映像満載でした。その後駐車場に逃げ込んだ泥棒たちの残党もモップの柄の部分で心臓を突き刺すのも痛い!と思ってしまいつつも爽快なシーンでした。
懲りずに治療中ながら挑んできた(というかボスに指示された)骨折や車椅子移動のハンディキャップを背負った3バカvsその3バカや主人公サムが誤って殺してしまった患者を治療してもらっていた医者が腕を麻痺させる注射を打たれて手が動かなくなったサムという、両者ハンディキャップ戦というなかなか珍しい戦いも繰り広げられます。誤って殺してしまった人の娘エミリー(肝が座りまくっている)に協力してもらって銃とメスを両手に装備して、椅子にトレイをつけて弾丸避けに使うという創意工夫の凝らされた状態での開幕、とにかく不自由だから動きがモタモタしながらの戦闘だけれど、その中でもメスを首ににブッ刺したり、3バカの銃を3バカに向けて撃たせたり、壁蹴りからの天井蹴りをお見舞いしたり、鈍器を顔面に思いっきりベシャりしたりと大盤振る舞いかと思うレベルの暴れっぷりでした。
その後、3バカが所属しているファームに後を追われ、地下駐車場での狂ったバトルもまた良かったです。エメリーに代わりに運転させるという暴挙をやるサムもサムですし、そこはかとなく柔軟な対応を見せるエミリーも抜群に良かったです。止まったり、動いたり、首が見事に切れたりと、飽きを見せないハイクオリティな狭い戦いでした。
図書館でのバトルも本から武器を取り出すという仮面ライダーの変身アイテムみたいな感じで心ウッキウキで観ていましたし、仲間たちも全部解放するかの如く銃は撃つわ、チェーンで首を絞めるわ、刃物でブッ刺しまくるは、アホなくらいマシンガンで撃ち抜くわで、映像が赤一色になるんじゃないかと思うくらいド派手でした。
最後のダイナーでのスローモーションでの殺戮も程よい味わいがありました。ファームの人間が全員向かってくるけれど、見事に眉間や足や心臓を撃ち抜かれ、窓から逃げようとしたら横っ腹を撃ち抜かれ、笑うしかない殺戮祭りが展開されていました。
と、アクションシーンだけでも凄いクオリティのものが観れましたし、ずっと真面目ではなくどこか気の抜けている場面が良い塩梅になり、あっという間に映画は終わってしまいました。終始子供を助けるという目標のために動いていたのも好印象です。
続編も決まったみたいなので、早く観たいです。あのスカジャン売ってないかな〜。
鑑賞日 3/18
鑑賞時間 17:50〜19:55
座席 D-12
【初期、タラちゃん作品愛に溢れる、血まみれ”図書館戦争”。強き女性達がバンバンと弱っちい男達をぶちのめす”Kawaii"を随所に散りばめた爽快ポップカルチャーブラッディアクションムービー。】
ー ”会社(ファーム)”と呼ばれる暗殺組織に所属するサム(カレン・ギラン)は、組織の金を持って逃走した会計士の男を追うが、彼は誘拐された娘エミリーを助けるため金を持ち逃げしようとしていた。
男を殺してしまったサムは、真実を知り、男の娘を保護する。
追って来る、組織。過去の仕事から別の組織からも追われて・・。-
◆感想
・今作を観て想起してしまったのは、初期タラちゃんの「レザボア・ドッグス」と「パルプ・フィクション」である。
スローモーションを多用した、ダイナーでの数々の銃撃血まみれシーンからである。
・今作では、血がドバドバと飛び散るのであるが、タラちゃんの作品と違うのは、今作の主人公が”強き女性”達であることである。
・”図書館”の棚に整然と並べられた分厚い本の中に収められた数々の銃、爆弾という設定も面白い。そして、”図書館”を仕切るのが3人の強き女性、アンナ・メイ(アンジェラ・バセット)、マデレーン(カーラ・グギノ)、フローレンス(アジア代表、ミシェル・ヨー)であるという事も。
・15年以上、所在が分からなかった殺し屋の母スカーレット(レナ・ヘディ)も参戦して・・。
■弱っちい男達
・”会社(ファーム)”からサムの追っ手として、遣って来る完全にサムから上から目線で対応される3バカ男達。サムにより、血だらけになりながらも笑気ガスを吸っている姿。
・殺し屋専門?の医師。サムに両手が使えなくなるクスリを打つが・・。
- 両手が使えない中、誘拐されたエミリーの協力の元、サムが3バカ男達を始末するシーンは、良く出来た、お笑いも盛り込んだアクションシーンである。ー
・パンダ型のキャリーケースに入った身代金を取り戻した息子を殺された犯罪組織のボスが放った刺客達が仲間割れにより、アッサリとサムにヤラレルシーンも面白い。
ー 両手が使えないサムがエミリーを膝の上に乗せて、真紅の車を運転させ、男達の乗る黒い2台の車を壊滅させるシーンは、色彩も含めて、良く考えたなあ・・。ー
<今作は、今や国際語になった”Kawaii"を随所に散りばめた(パンダ型のキャリーケース、ミルクシェイク、日本語がプリントされたピンクのTシャツ・・)”強い女性達”が”弱っちい男性達”をコテンパンに叩きのめす、ポップカルチャーブラッディアクションムービーである。>
もしもカネコアツシの漫画「BAMBi」が実写化されたら……
主人公、どっかで見たことあるなーと思っていたら
「ジュマンジ」に出てたあの子だったんですね!
ロック様と並んでたから分からなかったけど
身長も180cmあって
そりゃ迫力あるアクションを見せられるわけだ!
最近量産されてるガールズパワー系映画
ちょっとお腹いっぱい感があったのですが
今作は
「300スリーハンドレッド」のようなスローで見せるダイナーでのアクションシーンや
アナ・メイは女サミュエル・L・ジャクソンか?
というくらいにFワードを連発するとことか
眼帯をするフローレンスなど
個人的にツボるとこが多くて
自分の中にある中二病が疼いて堪らない。
カネコアツシさんの「BAMBi」という漫画があるのですが
ピンク髪の少女が幼児を連れて1人で戦いまくる物語で
きっと実写化したらこんな感じになるかなと思いました。
(実際日本で実写化の話があった筈なのですが、立ち消えになったぽくて、どうしたのかな……)
この映画がツボな方はきっと気にいると思います。
良かったら漫喫などで読んでみて下さいください笑
映画は続編を製作中との事で
めちゃくちゃ楽しみにしております!
姉さん達強い!!!
複雑な事情で育った少女が、いつしか殺し屋となり、仕事上の成り行きで生き別れた母に再会し、成り行きで命を助け、また手助けしてもらった少女との不思議な信頼関係が生まれる。。という予想外の展開で面白かったです!!
子どもの彼女に運転してもらうしかない切羽詰まった状況でも、主人公のアドバイスで駐車場の攻防乗り越えちゃうところが圧巻の演出でした!!
そして再会した母の秘密。。図書館のお姉さま方含めて活躍が凄かった!!昔とった杵柄は大事にしていこう、と思える作品でした。
スパイアクションものとはまたちょっと違う、ボスの手下だけど完全に主人公の引き立て役にしかならないおじさん3人組とか(笑)コメディータッチもほんのり入れつつ、強〜い女子達を堪能する映画でした!!
助けた女の子は自称弟子って本人が言ってたし、やっぱ跡を継いで続編もアリかな〜なんて思いました。複雑な家庭環境とともに、銃社会だから出来た映画だな、という感想です。
そして大事なメッセージ。007でも思いましたが、足は鍛えて、普段からいざという時に蹴りが出せる体力作りをしておこうと思いました!!
既視感が
設定といい、アクションといい、どこかで見たようなものが。
なんらかのオマージュなんだろうな。
全体的に無難な感じでまとまっていて、悪くはない作品。
ただ、銃をぶっ放すだけでなく、近距離武器も登場して、ただのガンアクションにとどまらなかったのは、個人的には良い点。
仕事人的なシーンはテンションがちょっとあがったw
ストーリーは、まぁ、良くある感じかな…
もう少し悪役側の背景が欲しかった。
興行的に上手くいけば、シリーズ化できそうだな。
戦う女性は素敵ですw
いいとこ取りの切り貼り映画だがそれだけではない面白さがたくさん
いつの時代の何処の街のお話かわからんが、ダイナーのお客さん含め登場人物のほとんどが殺し屋関係の人物達というアクションに徹した設定が、既視感はあるものの飽きさせずに観せるポイントなのかなと感じている。
主演のカレン・ギランはモデル並みの身長とスタイルで殺陣でもグッと目を惹くのだが、これで日本刀を持ったら完全に「キルビル」のユマ・サーマンだったw。
遠心力で腕を上げるというぶっ飛んだシーンは吹き出さずにはいられなかったが、彼女の長い手脚が活かされた見どころのあるシーンだと思った。(引き金は引けるんかい!)
脇を固めるいぶし銀のお姉様俳優たちは皆ウエスタンの衣装に身を包み、銃だけではなくナイフ付きの銃、チェーン、ハンマーでのバトルをみせるが全て完成度が高く、特にミシェル・ヨーのアクションは監督の「よくわかってる感」や「リスペクト感」がヒシヒシと伝わり、つい前のめりになって観てしまったほどだ。(世界観重視で敢えてワイヤーアクションを使ってないのも良かった)
ネオンサインやアジアンテイストのかわいい小物がバイオレンスな内容とのギャップ萌え効果をみせるが、特にサムがミルクシェイクを飲んだり、アニメを観たり、日本語のかわいいキャラクターTシャツを好んで着たりするのは、大柄な凄腕の殺し屋ではあるがメンタルは母親と別れた時のままであるという事の象徴として使われているのだと思うが、そのインパクトは実に強大だった。(日本語のかわいいピンクのマシュマロTシャツ欲しい)
オマージュたっぷりのタランティーノもオマージュされる時代が来たのかと思うとまさに隔世の感。
ナヴォット・パプシャド監督の次の映画に期待したいと思う。
骨折した?出血は?内出血してる?
と、ママ=スカーレットから聞かれていたからサムもエミリーに尋ねた。「内出血なんて見えないからわかんない」エミリー、確かに!ママ、娘、仲間、弟子みんなで協力しあう。ぐちゃぐちゃ話さなくてもわかる。「自分のミスは自分で片付ける」と言って敵に乗り込むサム。任侠映画!仲間はクールダウンしてから次のフェーズへ。なんて頭がいいんだ!サムは全身黒からボウリング場以降はオレンジの虎ちゃんスカジャン。靴は勿論動きやすいやつ!ダイナーでは仲間がローズの格好!可愛い=かっこいい💞
ふんわりパステルでなく、強くて主張するヴィヴィッド・カラーのネオンやインテリアや小道具が効いていた:I ❤️KITTENS の黄バッグ、クラシカルな図書館に美しい背表紙の本の数々、(疑似)日本loveのシリアル箱にTシャツにTVアニメに🐼の携帯に松の盆栽、そしてオートマの真っ赤な車(地下パーキングでのカーアクション、エミリーよくやった!)。
一方、娘は可愛いが理解できない、理解し合えるのは息子とだけ、息子が居なくなったら家庭に居場所がなくなったと言うお父さん。男たちの「会社」の尻拭いをするのは女の子サム。実世界ではそうでないことを望む・・・
音楽もよくて沢山笑えて興奮して涙まで出てしまった。いい映画でした。
思わぬ拾いもの
2022年劇場鑑賞66本目。
どうせ女の人が撃ちまくってお茶濁す感じでしょ?と思っていたら結構アクション映画を観ている自分にも見たことないアクション満載で楽しめました。
惜しむらくは前半はそうだったのですが、後半はやっぱり撃ちまくってお茶濁す感じに近くなっちゃったかなあ、というところ。集団戦はあんまり一人に時間かけられないから仕方ないっちゃ仕方ないのですが、前半の面白バトル展開を後半に持ってこれていたら満点でした。でも十分良かったです。
とてもスカッとした
アクションが完璧でないところが、逆にリアリティがあっていい。男たちは力任せだが、女たちはタイミングと切れ味で勝負する。タイミングがずれたら手痛い反撃を食らう。しかし打たれ強さでは負けていない。身体の柔らかさで打撃を弱めてもいるし、痛みを無視しなければ生き残れない経験も生きている。
出てくる武器のバリエーションが面白い。リボルバーに自動拳銃にアサルトライフルにガトリングガン、レミントンと思しきサプレッサ付きの狙撃銃、それにグレネードやスモークグレネードなど、兵士が手で扱う武器のオンパレードだ。
近接格闘では黒いトンファーバトンが登場する。ナイフ付きの自動拳銃は悪い冗談だが、トンファーは素手に比べて防御力も攻撃力も格段に優れている。トンファーのパンチが自分の眼窩にめり込むことを想像すると、げに恐ろしい。
判官贔屓というのは日本人だけではないのかもしれない。柔道の試合で小柄な人が大男を投げ飛ばしたり、女性が男を近接格闘でノシたりするのがとても痛快だ。アメリカ人もそうなのだろうか。本作品を不愉快に思う人は少ないと思う。
ミシェル・ヨーが健在なのは嬉しい限りだ。アクション映画ばかりが目立つが、映画「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」では政敵に苦しめられながらも怯まずに進み続けた強い女性を演じてみせている。
クロエ・コールマンという黒人の子役は初めて見た。視線が力強くて凄くいい。演じたエミリーは、あまり帰ってこない父親に期待しないで独りで生きてきたことを窺わせる。大した演技力である。これからも活躍が期待できそうだ。
ストーリーはサクサク進み、ところどころに見せ場がある。アクションの王道みたいな作品で、緩急の付け方も素晴らしい。とてもスカッとした。
『フェイス/オフ』、『シューテム・アップ』、『ザ・レイド』、『ジョン・ウィック』、『悪女』・・・古今東西のアクションへのリスペクトに鼻の奥がツーンとするバカ映画
バカじゃないのか?と首を傾げるくらい延々と繰り返される笑気ガスネタは『リーサル・ウェポン4』(笑気ガスが笑いが止まらなくなるガスじゃないことは知ってて敢えてやってるんだと思います)、ヘッドホンで音楽を聴いている少女の頭上から薬莢が雨霰のように降り注ぐのは『フェイス/オフ』、その手があったか!と思わず膝を打つアイデアに満ち溢れた煌びやかなアクションは『シューテム・アップ』・・・ポール・ジアマッティが出てるのも『シューテム・アップ』リスペクトでしょう。お話自体はどうでもよくてやりたいことをとにかく詰め込んだ感じがとにかく清々しい。
目に映るもの、耳に残るもの全てが素晴らしいですが、特に主人公サムが着ているTシャツチョイスに目を奪われます。エンドロールにTシャツデザインのクレジットまで入っていてバカ映画なのに気配りがハンパなくてビックリしました。凄惨な殺し合いにもしっかりエスプリが効いているのはスタジオカナルの製作だからですかね。
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