劇場公開日 2022年3月18日

ガンパウダー・ミルクシェイク : 特集

2022年3月14日更新

「キングスマン」やタランティーノ好きは要チェック!
爽快!痛快!豪快!こんな“メガ全部乗せ”を待ってた、
シスター・ハードボイルド・スタイリッシュアクション

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まさにガンパウダー(=火薬)のかたまりのような映画がやってきた!

3月18日公開の「ガンパウダー・ミルクシェイク」は、クエンティン・タランティーノ作品のような激しく爽快なバイオレンス、「キングスマン」のスタイリッシュなテイスト、「ラストナイト・イン・ソーホー」を思わせるカラフルでオシャレなムードを醸しつつ、「チャーリーズ・エンジェル」から「355」に至るシスターフッド・ムービーの系統にも連なるという、名作の魅力を“メガ盛り全部乗せ”にした作品だ。ここに挙げられた作品のどれかひとつでも好きであれば絶対観るべし!

この特集では、本作を構成する要素を徹底的に分解し、その過激な魅力を紹介していく。


【予告編】 このシーンってあの映画の…? オマージュ満載!

虎スカジャンの殺し屋が華麗に暴れまくる!
スタイリッシュ&カラフルポップな痛快アクション

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[ストーリー]組織を敵に回した女殺し屋(しかも子連れ!)が向かった先は…図書館!?

“仕事”を終え、自室でバニラシェイクとシリアルをほお張りながらアニメを楽しむサム。15年前に12歳で母親に置き去りにされた彼女は、母と同じく会社(ファーム)と呼ばれる組織で腕利きの殺し屋として働いていた。

“人事部長”ネイサンを介し新たに舞い込んだ仕事は、会計士が持ち逃げした大金の回収。武器の交換所である“図書館”で銃を調達し、会計士が潜むホテルへと向かうサム。揉み合いの末、銃の暴発で会計士は大怪我を負うが、実は彼は誘拐された娘のエミリーの身代金のために会社の金に手をつけたのだった。

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エミリーを救うためにサムは指定のボウリング場へ。すったもんだの挙句、誘拐犯たちを倒すも、肝心の金も爆発で吹き飛んでしまう。おまけにひとつ前の仕事で“片付けた”男が、別の組織のボスであるマカリスターの息子だったことから、サムはエミリーを連れた状態で、会社とマカリスターから追われる立場に…。ここに子連れの殺し屋と2大組織の全面戦争の火ぶたが切って落とされる!


[見どころ]観れば最高の気分に!超絶痛快なアクション×美麗ポップな映像世界

まず何より、本作の華と言えるのが、冒頭から繰り出される激しくもクールなバイオレンス&アクション! 拳銃、手りゅう弾にマシンガンといった火器に加え、華麗な体術、チェーン、さらにはボウリングのボールまで多彩な武器を駆使し、スッキリ爽快な気持ちにさせてくれるアクションが展開する。

加えてスタイリッシュかつポップな映像も本作の魅力。サムが着用するスカジャンには虎の刺繍があり、彼女が仕事で使う黄色いバッグには「I ♡ KITTENS」の文字。凄惨なアクションシーンの“現場”のひとつである歯医者には、キッチュな巨大な歯のオブジェなど、思わず「ん?何これ?」とスクリーンに目を凝らしたくなるポップな小道具や仕掛けが満載!

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主人公・サム役は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズでサイボーグ戦闘員ネビュラ役を演じたカレン・ギラン。180センチの抜群のスタイルと運動神経を活かしたアクションがスクリーンに映える!

サムの母親スカーレット役は「ゲーム・オブ・スローンズ」のレナ・へディ、それぞれに必殺技を持つ魅惑の図書館員トリオを演じるのはカーラ・グギーノ、アンジェラ・バセット、そしてミシェル・ヨーの3人。注目の子役クロエ・コールマン演じる、8歳と9か月の少女・エミリーも加わり、戦う個性的な女たちの“連帯”を描くシスターフッド・ムービーがここに誕生した。

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激しく、オシャレで、カッコいい。シスター・ハードボイルド・スタイリッシュアクションというコピーに恥じない痛快な作品であり、1本でいくつもの要素を味わいたい“あなた”が観るべきピッタリの映画となっている。


【レビュー】あの名作いいとこ取り→斬新な映画体験へ
あれもこれも“全部乗せ”、掟破りのミルクシェイク!

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もう少し深く、別角度から見どころをご紹介しよう! 編集部が実際に鑑賞してきたレビュー形式で、魅力を深掘りしていく。


●「ジョン・ウィック」「キル・ビル」彷彿のバイオレンス・アクションがキッチュで最高!

イスラエル出身のナボット・パプシャドの監督・脚本による本作だが、彼が世界で注目を浴びるきっかけになったのが2013年の「オオカミは嘘をつく」であり、同作を「本年度最高傑作」と激賞したのが、誰あろうクエンティン・タランティーノである。タランティーノと同様に古今東西のアクション映画を観まくってきたというパプシャドは、本作でも「キル・ビル」をはじめ“本家”を思わせる過激でキッチュなバイオレンスがこれでもかと展開!

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また、凄腕の殺し屋のアクションという点で「ジョン・ウィック」も彷彿とさせる。同作公開時、銃撃戦とカンフーを組み合わせた“ガンフー”なる造語が話題を呼んだが、本作も銃と鮮やかな格闘技を組み合わせたアクションが爽快! また会社(ファーム)や“人事部長”、殺し屋たち専用の施設など、裏社会の独特のルールや体系を個性的に描いている点も「ジョン・ウィック」の世界観に通じ、観ていて心が浮き立ってくる。

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●「キングスマン」「キック・アス」級のポップ&スタイリッシュにシビれる!

荘厳なムードの図書館で繰り広げられるクールなアクションや、ジェーン・オースティンやバージニア・ウルフの秘蔵図書を開くと銃がしまってある仕掛けも楽しく、スタイリッシュな世界観が「キングスマン」を思わせる。特にこの点で注目したいのが図書館員の3人組。襟付きのシャツにベスト、ジャケットを羽織って知的に構えた姿がカッコいい!

また、時折り挿入されるポップで笑えるシーン、なによりオタク的主人公の存在で思い起こすのは「キック・アス」。クール&コミカル(=カッコいい&おバカ)のベクトルを巧みに往復し、観る者を飽きさせない展開はお見事! 洗練された会話やさまざまなガジェットの存在も「キングスマン」や「キック・アス」好きの映画ファンなら心くすぐられるはず!

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●「ラストナイト・イン・ソーホー」「ベイビー・ドライバー」みたいにおしゃれ&カラフル!

本作の序盤、そしてクライマックスの舞台となるどこか気だるいムードの漂うダイナー、身代金と人質の交換場所に指定されたボウリング場など、カラフルなネオンがなんともおしゃれ。レトロな空気も醸し出しており、「ラストナイト・イン・ソーホー」「ベイビー・ドライバー」を思わせる。劇中で流れる1950年代、60年代、70年代の数々の楽曲もこうしたムードを後押しする。

一方で、そんな退廃的なムードを打ち破るかのように、ダイナーやボウリング場では目の覚めるようなアクションシーンが描き出される。特にクライマックスのダイナーのシーンはスローモーションによる演出も含め、激しく、恐ろしく、そして美しい!

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●「オーシャンズ8」ばりの“女性たちの快進撃”にテンション上がる!

それぞれにあふれんばかりの強い個性を持った女たちが、近すぎず、遠すぎない絶妙な距離感と関係性を保ちつつも連帯する。「オーシャンズ8」に「ベイビーわるきゅーれ」「355」など、近年、多くの女性の支持を集めている戦う女たちを描いたシスターフッド・ムービーの系譜に本作もその名を連ねることになるだろう。

女たちは連帯し、協力し合うが、決してベタベタとなれ合うことはせず、クールに肩を並べて同じ方向(=敵)に銃を向ける。年齢も立場も超えて絆を結んだ彼女たちが、手に取った武器と肉体と頭脳を駆使して男たちをなぎ倒していくさまに、劇場で酔いしれてほしい。

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と、ここまで読んで、名作・傑作の良いところを“メガ盛り全部乗せ”したという言葉の意味がわかってもらえたと思うが、一方で「どこかで見たことのあるシーンの連続なんじゃないの?」「良いとこ取りじゃ結局、オリジナリティが足りないんじゃ?」という懸念を持つ人もいるかもしれない。

だが、そんな心配は無用である。たしかに、上に挙げた作品群を彷彿とさせるシチュエーションが多く登場し、かつ観客の期待をきっちりと満たしてくれる演出が施されているのは事実だけれど、本作の魅力はそれだけではない。

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これらのジャンルが単に“足し算”として横並びになっているのではなく、混ざり合い、化学変化を起こし、独自の世界観、新鮮な映画体験へと観る者を誘ってくれる。

例えば、強くカッコいい女たちを結び付けるアイテムとして登場するのは、さくらんぼとたっぷりのホイップクリームが乗せられたミルクシェイクである。先述の「I ♡ KITTENS」のバッグ然り、クールでスタイリッシュでハードボイルドな女たちが暴れまわる本作にあって、随所に“ちっちゃくてカワイイ”アイテムが散りばめられているのだが、それが決してミスマッチでも邪魔でもなく、心地よささえ感じさせてくれる。

掟破りの“全部乗せ”に“火薬”という刺激が振りかけられ、それらがガシャガシャと混ぜ合わさることで、極上のミルクシェイクが出来上がっているのだ。爽快、痛快、豪快――まさにこんな映画を待っていた! あなたはそう快哉を叫ぶに違いない。

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