「【初期、タラちゃん作品愛に溢れる、血まみれ”図書館戦争”。強き女性達がバンバンと弱っちい男達をぶちのめす”Kawaii"を随所に散りばめた爽快ポップカルチャーブラッディアクションムービー。】」ガンパウダー・ミルクシェイク NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【初期、タラちゃん作品愛に溢れる、血まみれ”図書館戦争”。強き女性達がバンバンと弱っちい男達をぶちのめす”Kawaii"を随所に散りばめた爽快ポップカルチャーブラッディアクションムービー。】
ー ”会社(ファーム)”と呼ばれる暗殺組織に所属するサム(カレン・ギラン)は、組織の金を持って逃走した会計士の男を追うが、彼は誘拐された娘エミリーを助けるため金を持ち逃げしようとしていた。
男を殺してしまったサムは、真実を知り、男の娘を保護する。
追って来る、組織。過去の仕事から別の組織からも追われて・・。-
◆感想
・今作を観て想起してしまったのは、初期タラちゃんの「レザボア・ドッグス」と「パルプ・フィクション」である。
スローモーションを多用した、ダイナーでの数々の銃撃血まみれシーンからである。
・今作では、血がドバドバと飛び散るのであるが、タラちゃんの作品と違うのは、今作の主人公が”強き女性”達であることである。
・”図書館”の棚に整然と並べられた分厚い本の中に収められた数々の銃、爆弾という設定も面白い。そして、”図書館”を仕切るのが3人の強き女性、アンナ・メイ(アンジェラ・バセット)、マデレーン(カーラ・グギノ)、フローレンス(アジア代表、ミシェル・ヨー)であるという事も。
・15年以上、所在が分からなかった殺し屋の母スカーレット(レナ・ヘディ)も参戦して・・。
■弱っちい男達
・”会社(ファーム)”からサムの追っ手として、遣って来る完全にサムから上から目線で対応される3バカ男達。サムにより、血だらけになりながらも笑気ガスを吸っている姿。
・殺し屋専門?の医師。サムに両手が使えなくなるクスリを打つが・・。
- 両手が使えない中、誘拐されたエミリーの協力の元、サムが3バカ男達を始末するシーンは、良く出来た、お笑いも盛り込んだアクションシーンである。ー
・パンダ型のキャリーケースに入った身代金を取り戻した息子を殺された犯罪組織のボスが放った刺客達が仲間割れにより、アッサリとサムにヤラレルシーンも面白い。
ー 両手が使えないサムがエミリーを膝の上に乗せて、真紅の車を運転させ、男達の乗る黒い2台の車を壊滅させるシーンは、色彩も含めて、良く考えたなあ・・。ー
<今作は、今や国際語になった”Kawaii"を随所に散りばめた(パンダ型のキャリーケース、ミルクシェイク、日本語がプリントされたピンクのTシャツ・・)”強い女性達”が”弱っちい男性達”をコテンパンに叩きのめす、ポップカルチャーブラッディアクションムービーである。>
共感有り難うございます。
そうですよね。血まみれな展開でも、笑いをガッツリ盛り込んであるのが、秀逸だと思います。殺しやアクションの凄さも引き立つことになります。