すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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草太は現世のダイジンは常世の魂の鎮魂か
低評価などを読んでいたのですが予想以上に良い映画でした!見終えた直後はダイジンの役割りが今ひとつなんだったのかモヤモヤしたのだけど配布された小説を読んだりして私が思い至ったのはダイジンは常世でまだ現世に未練を残している人々の魂の化身であり最終的には鎮魂であるということかなと。そして戸締りをする運命の草太は現世に遺された人々の魂の嘆きを鎮める役割なのかなと。いずれにしろこれは天災と鎮魂の物語なのだと思いました。RAD の音楽もこれまでに比べると全面に出ていないがそれでいて場面場面でとても重要なサウンドを響かせていて良かった。所々であれ?これジブリ映画?と思ってしまったが決して悪い意味ではありません
揺れは全国に…
意外とスッキリした終わり方
災害を引き起こす扉を閉める男と女の話。
賛否両論という意見をちらほら見たので
今回も考えさせられる終わり方なのかなと
思ったら全然そんなことはなかったです。
めでたし、という話だった気がします。
すずめの最後の決断の動機や
「もし失敗してたら?」という理由で
もやもやしている人もいるのかもしれないです。
個人的にはだいじんの言動が
一部腑に落ちないところはありましたが、
解説を読んでみようと思います。
全国各地にある扉を閉めていくという話なので
日本を旅していく感じも好きでした。
自分が知ってる街が出るとテンションあがります。
個人的には芹澤のキャラが好きでした。
昭和の曲を愛してる感じもいいし
環さんとくっついてくれーって思いました!
記憶を胸に抱きながら、明るい未来へ
2022.99本目
コミカルさやテンポ感がなかなか良くて、話自体も分かりやすかった。
「災害」「3.11」というテーマの重さは勿論あったし、途中での叔母さんとの会話で吐露される叔母さんの「見ないように、見えないようにしていた本音」も目を背けたくなるくらいリアルだった。
ただ、すずめの真っ直ぐ真っ直ぐ前を向いて進んでいく姿は希望で溢れていて、重くなりすぎないのが良かった。
終盤の、かつての自分との会話のシーンが特に印象に残ってる。
「あの頃の自分へ」という優しく力強いメッセージは、多くの人の心に響くものだったと思う。
日本列島を横断していくのも楽しかったし、そこで出会う人達の暖かさもよかった。エンドロールで再開しながら宮崎へ帰っていくのもよかった。
メッセージが誰にでも伝わりやすく、音楽、作画がとても最高。けど、展開自体は予想していた通りに進んでいくので、途中で中だるみした感じも否めない。もう1回観よう、とはならないかな
ファンタジーとリアルの関係
過去2作の裏テーマとして災厄との向き合い方を描いてきた新海監督が、風化しつつある東日本大震災の記憶を若い人たちに伝えていきたい、という強い思いを持っていることはわかる。でも、このような描き方で、その思いがうまく伝わっただろうか。
過去2作では「ファンタジー」を「リアル」に描くことで、人の想いの切実さや、一瞬のかけがえのなさを訴えかけてきたが、今作では「リアル」を「ファンタジー」で描く形となっていて、逆に訴求力が弱まり、言い方は悪いが「作り話」として流されてしまうおそれもあるように感じる。せめて、リアルに三陸を出さなければよかったのに。
ロードムービーにするアイデアは面白いが、最終目的地が三陸であることは最初から予想できるので、ハラハラドキドキ感はないし、旅先での出会いも深みがなく、全体として性急な感じ。
音楽と映像を連動させ、力尽くでカタルシスに持っていく新海監督の最大の持ち味が見られなかったのも、物足りないところ。
着想と意欲は理解できるので、もう少し時間をかけて練り上げてから、作品化してほしかった。
圧倒的な映像美のエンタメ
これは映画館で観てよかった!と思うほど、素晴らしい映像美でした。アニメなのにリアルで笑そして美しくて迫力ある映像に引き込まれます。
ストーリーもすごい発想力だなと感心!
椅子に変わったヒーローと旅するロードムービーって、斬新過ぎる。
船、ヒッチハイク、新幹線、車で宮崎から宮城まで北上していき、行く先々で死に物狂いで災害を食い止める…。面白い!
特にドライブ中の昭和歌謡曲メドレーが何とも言えない味わいで、この映画に深みを持たせてるなぁと思う。
怒涛の展開で飽きなかったけど、細かいところは色々と
ご都合主義な疑問がありつつも、それすら飲み込むエンタメ力もお見事。
出てくる人がみんな良い人でしたね。
あと、すずめの運動神経凄すぎないですか。あんなに脚力ないと、世界を救えませんね笑
お返し申す!
扉を閉めることで日本中を大災害から救っている青年と共に、すずめが抜いてしまった留石(ネコ)を捕まえる旅に出る話。
新海誠監督がずっとやってた、災害を止めるか自分自身の大事な人を選ぶか、という題材を、大震災という私達の誰もが記憶していて永遠に身近にあるものにしたのはめっちゃ偉いと思う。前作の雨が降り病まず東京が水没はあまりにもファンタジーでピンと来なかったけど、それが私たちの経験した大震災でも同じことが言えるのか?って想像しやすいもんね。
だから、それなりに納得のいく決着をつけてくれるのかと思いきや、ぬるっと流された。あのネコは何がしたかったん??私の理解能力が低いだけですか?
私は新海誠の少女の表現がまじで苦手で、特に『君の名は』『天気の子』の運命を背負った少女を神格化させているような感じがダメだった。でも今作は立場が男女逆転ともあって、比較的日々を生きる地に足の着いた女性や少女達を真っ当に描いていたと思う。
それでも、やっぱりなかなか起きない草太(イス)に旅先で出会う女の子にキスしてみたらと言われて、それを真に受けて本当にキスしてんのキモだわ。最後の1回なら許すけど、何回もやらすなよ。あとは、純真爛漫な田舎少女が都会に来てうわぁみたいなの、今どき朝ドラでもやらんぞ。
そして、ここからは私の妄想考察なんだが、あのミミズが私には男の象徴のアレに見えて、今作男性が脇に置かれていることも思うと、女性が男性社会や男からのセクハラ的なものに立ち向かうフェニミズム映画にも見えなくもなかった(笑)それか、純潔な少女を悪魔のような男に汚させないぞ!っていう描写にも見えた(それならそれでキモ)。
やっぱ綺麗な風景や街の描写のクオリティはどんどん進化していくけどSF描写は物足りなかったな。
楽しく鑑賞、だけど、1回観たら満足です。
大学生の息子に「よかったよ」と勧められて、友人と平日に鑑賞。
2人そろって、泣いてしまった。
女子高生・鈴芽(すずめ)ちゃんと、閉じ師(祈祷師みたいな感じ?)の大学生・草太くんのロードムービー。
最初からリズムよく、映画の世界に入っていけるところはさすが。
映像は迫力あるし、飽きない展開で心に残るシーンもある。
子を持つ親としては、鈴芽ちゃんにも、旅の途中で鈴芽ちゃんに力を貸した人たちにも言いたいことは山のようにあるけど、今の子たちは、こんなに突っ走るのかな?我が子もか?と怖くなった。
環さんの気持ちを考えると、ホント胸が痛い。
鈴芽ちゃんには、母になった暁に、この時の自分の行状を猛烈に反省してもらいたい。
新海作品は、近年のアニメ映画の中では、一番好みに合う。
だからこそ、大好きな宮崎作品と比べてしまう。
宮崎さんは、舞台を現代日本にしないこと、恋愛要素を前面に出さないことで、作品のメッセージがまっすぐ届くようになっている。
「風の谷のナウシカ」、「もののけ姫」、「千と千尋の神隠し」は、2年前映画館で鑑賞し(コロナ禍唯一の功労)、作品の力に改めて圧倒された。
各々複数回観て(ナウシカは、映画館鑑賞最多回数6回を記録!)、心が震えた。
この、キャパオーバーで受け取り切れないからもう1回観たいという感覚は、「君の名は」「天気の子」「すずめの戸締り」には、なかった。
有名になると、期待値も上がるし、創る側は、大変だと思う。
宮崎さんも、毎回私の胸を打ち抜くわけではなかったし、どちらかといえば、「カリオストロの城」や「天空の城 ラピュタ」などの初期の作品たちの方が好きだし。
新海作品の中では、「君の名は」を観た後、過去作観たくてブルーレイで観た「言の葉の庭」が心に沁みたなあ。
何回も映画館で観たいと思う作品に出合えるかなと思って、次回の新海作品も観にいくと思う。
これは面白いのか?
地震の話らしい・・・程度で観に行ったが、正直、良いのか悪いのかよく分からん・・・・
途中、土砂崩れで、ある居住区域をまるまる廃墟としていたが・・・
雲仙のような、ポンペイ的な災害でもない限り、日本の災害復旧というのは、そうそう町を放棄するようなことはないはず。新海誠も土木建設系に関わりがあると思うので、その辺のリアリティの無さが、(あえてやっているのだろうが)あんまり好きじゃないんだよなぁ・・・
地すべりで崩れたとなったら、また話は別になるだろうが。
現実の災害に題材を求めるのは、正直どうなんだろう、と思うが、データ記録はせめて分散しておいてほしい(実際やっているだろうが)と、東京の風景を見ていて思った。
遷都を言われて久しいが・・・・
どーでも良いギモン
後半部にかかる曲・・・オジサン世代に馴染みはあるが、今の世代に刺さるのか?
そもそもオープンカーで音楽流して聞こえるのか?
(あと、お前は歌わないでいいから)
叔母と姪・・・婚活するなら、ハイジのようにジジババがいなかったのか?
(3.11で死んじゃった?)
宮崎から四国経由で東京・・・高校生が随分金持ちだなと
叔母さん・・・姪を探しに行くのに、おしゃれしすぎ?
(逆に田舎もんが東京に来るんだから、おしゃれするのが基本か)
次回・・・
この画と音響であれば、東京大空襲とか、戦争モノで凄いものが作れそうですが・・・
どうせ女子高生の話なら、もうちょっと地に足のついた現実味のある話でも良さそうな。
流石
今回は?
美しさと恐ろしさのコントラスト
新海監督らしい幻想的で壮大な美しい景色が堪能できる映画館で観るべき作品。キラキラとした自然豊かな風景に差し込まれる禍々しい「みみず」とのコントラストや、何度も鳴り響く緊急地震速報の警報音が印象的で、ファンタジーでありながらも日常と隣り合わせの自然災害の恐ろしさを強く感じました。
すずめを中心にテンポ良く進むストーリーは、抽象的な表現も多く理解しきれていない部分も多くありますが、それでも十分に楽しませてくれるのはさすが。すずめが日本各地を旅する中で出会う人々との交流はとても心が温まりました。
不満点としては。個人的に今作は音楽の存在感が従来と比べて大人しめに思えてしまい、ちょっと残念。「カナタハルカ」がとても良い曲なので、監督らしい演出を見てみたかったです。また、すずめと草太の絆の積み上げがちょっと強引で、出会って数日ですよね⁈とツッコミがどうしても浮かんでしまいました。笑 まぁこれは運命の出会いとして納得するしかないか。
全体的には安定の面白さとエンタメ性で楽しく観れて満足です!
これは名作と言って良い映画である。
ショック過ぎてしばらくレビュー書けなかった
辻褄合わせがむずい
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