すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
全815件中、181~200件目を表示
行動背景の描写が薄い
新海誠作品はだいたい相性が悪いが、今回もだった。
毎回突然恋が始まるイメージだが、今作もただの一目惚れからそこまでする?という行動の連続。
「だいじん」が閉じ師をイスにしてしまったところから事態はややこしくなったのに、突然反省を表し、かと思えば突然左大臣が登場し、一緒に行動。
背景描写がなさすぎて感情移入できる部分が少なく、ほぼなぜ?の連続。
映像はきれいだが、話の内容は正直意味不明。
映像も音楽も○だけど…
序盤から中盤くらいまではなかなかうまく引き込んていったかなぁと思ったんだけど、後半に差し掛かって、
(ほら!ここから盛り上がるよ!)
(ほら!ココ重要だよ!)
っていう、なんていうのかなぁ、感動するように持ってかれてる感じがして冷めてきてしまったんだよなぁ…。
で、観ているうちに、これはジブリ先品なのか?ってなんか思い始めてしまって、そこからは上映時間長いなぁってことで頭が一杯になってしまった。
後はやっぱりあのスマホの音で耳をふさいでしまった。
震源地から離れた場所にいた私でさえこんなだから、震源地にいた方が間違って観てしまったら辛いだろうと思った。
現実味がなさすぎるのがちょっと
背景や自然描写、水の表現などは素晴らしい。のはいつものことなんですが、いつものように突然なにかに選ばれた人間1人に多大すぎる責任を押し付けるストーリーが唐突すぎて共感できない。一応子供の頃にタイムパラドックス的な邂逅があったのはあったんだろうけど、感情のままに突き進むのはある意味壊れた人格だからこそなので、共感できると思えるわけがない。結局のところ感情の動きに作意が溢れすぎててご都合主義っぽく見える。下手に現代設定なせいで余計にそれらが浮き上がってて最後まで納得できなかった。正直もう現代劇のアニメ映画は見るのやめた方がいいのかもしれない。
地続きなお伽噺
災害3部作であることは聞いていた。何らかの災厄を鎮めるために扉を閉める旅をするロードムービーであり、魔法をかけられたイスと一緒である。特に新神戸駅が出てくることも知っていた。
さすがに公開から2ヶ月も経っているの否が応でも情報が入り込み、何となくお話がわかったような気持ちでいました。
でも嬉しくも悲しい誤算でした。
冒頭の幼いすずめらしき女の子が彷徨うシーンでは船が住宅地にある荒んだ光景。あれ?これは311と関連しているのか?とぼんやり考えてました。
しかし、目が覚めると宮崎の田舎街。
そこから始まるロードムービー。
愛媛、神戸、東京。家出娘を助けてくれる街の人々は素晴しく優しい愛のある人達。出逢ったばかりのすずめにこれでもかと言わんばかりの愛情を注いでくれる。
そしてついに常磐道ルートで北へ向かう。
恥ずかしながら、サービスエリアの件で12年の歳月というキーワードが出てくるまではこの物語が我々の世界と地続きであることが認識できませんでした。
意識して観るとこれはすずめの成長譚であり、あの災害で多くの喪失を抱えた方々への応援メッセージであろうと。
新海誠監督のいう災害3部作、これにて完結なのでしょう。
やはり😂
新海作品とわたしは合わないケミストリーが働く模様。
結局、当たり前のことを言ってるだけなのにそれが強いメッセージ性を含んでいると解釈されている点にどうにも納得がいかないのよね。「当たり前のことを綺麗な映像と共にお届けします」のテイなら納得出来るのかなw
ジブリへのオマージュが随所に
君の名は。天気の子。すずめの戸締りと続いたが、満足度は3作の中で一番低い。かといって、見て損はないし、決して悪くはない。新海監督は大規模自然災害を題材にして映画を作るが、今そこに近づきある危機に警鐘を鳴らすとともに、いざ危機に直面しても人と人との繋がり、絆、協力で危機は脱することができるし、明るい未来は必ず訪れるといったメッセージを感じる。そして随所にジブリ映画へのオマージュを感じることができる。
10年後ぐらいに評価されそう
すずめが椅子の人を命をかける程好きになるのがよく分からなかった。
キャラクターたちの心の動きについていくのが難しかったです(震災に遭ってるあってない関係なく)
考察を読んでやっと理解、納得できる映画ってどうなんだろう
本当に震災が忘れられた頃、再評価されるんじゃないかなと思いました
絵は綺麗。
3.11を取り込むことの是非
新海監督の画は見慣れた感はあるけど、相変わらず綺麗。それだけに、ミミズは実体感があり過ぎて残念。ぬろぬろテラテラにするとか、透け感を出すとか、もっと得意な表現を活かせるビジュアルがあったのでは?
でもやはり、この作品の評価は、あの震災を取り込んだことの是非ではないだろうか。すでに10年以上経過し、震災を織り込んだ作品も多く発表されているのだが、『すずめ』は災害シーンそのものを描いた訳でもないのに圧倒的にリアルなのだ。それだけに、観ていて辛い方もいらっしゃるかも知れない。だが僕の中でも、まだまだ過去ではないと再認識させてくれた力は評価せざるを得ない、かな。
神話と愛のロードムービー
新海誠作品の中では一番好きな作品になった。
すずめと椅子のロードムービー。設定が最高です。
とにかくスピーディーでまっすぐな展開で楽しめた!
当たり前の日常に気づかされる
ファンタジーがあまり好みじゃなく苦手なので
ストーリーを繋げにくく感じたり、
違和感を覚える場面もあったが、
最後は当たり前の日常に感謝できる
涙なしでは見られない作品であった
主人公の女の子の声優がとてもいい迫力、声のハリがある。
椅子のキャラクターの仕草や動きは
とても可愛らしく
好感がもてた。声もいい!!
絵は安定に綺麗だった!!
御還し申す
公開直後の上映回数の多さに驚いた。
半年ぐらいやってそうだったので、
他の作品を優先して後回しにしていた。
それなりに見ごたえはあったが、
細かい部分を詰めきれてないなとも思える。
要石(猫?)の能力がよくわからん。
役割を簡単にバトンタッチできるのか?
口頭でいいのか?
もう少しロードムービーを楽しみたかった。
見てよかった。新海作品でいちばん好き。
素晴らしい。
見てよかった。新海誠は天才だと思う。とか言って、新海作品3本しか見てません。
『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締り』三作とも災害に巻き込まれる男女のお話で、それでいて今作に限って超自然的なキャラクターが登場する。大臣と左大臣だ。(ちょっと記憶が定かではないので、登場人物の名前とかはいい加減です、お許しください)いちおう実体として存在するし、誰にでも見える。ゆえにツイッターに投稿されたりする。これがストーリ上、重要な設定になっているし、大きな飛躍だと思う。
アニメではロードムービーは珍しいと思う。行く先々の風景や、映りこむ車までリアルに描き込まれている。もはや実写作品を越えてしまっている。
宮崎を出発点にしていたり、岩戸という姓も間違いなく日本由来の神話世界を意識してのものだろう。それが見事に現代社会とリンクしているので、まるで身の回りで起きた出来事のように入ってくる。
いろんな企業や団体も巻き込んで、いまやジブリ以上の映画プロジェクトと化したのではないだろうか。その影響力は大河ドラマ以上かもしれない。ファンタジーと日常のはざまを描くアニメと言えば、宮崎駿~細田守~新海誠の系譜で語る人もきっと多いのではないだろうか。いずれも現役であるが、登場順に並べさせてもらった。たぶんどこかが欠けてもこの作品は生まれていないと思った。
不満もある。大きいところではメインのイス。あれは居なくてもよかったんじゃないかと。母娘の絆を描くのは他の形でも出来ただろう。結局最後までそこはぬぐえなかった。大臣が活躍すればそれでよかったのに、どうしてもボーイミーツガールの要素が必要だったのだろうか。イスがぴょこぴょこ走りまわっているのは絵的に面白いし、確かにネコに何か神秘的な力が宿っている設定は説明なしでもしっくりくる。でもそれがふたつもすずめにくっついてくるのはくどい。
本当に些細なことだが劇中登場曲もふんだんに使用され、許諾にそれなり予算も掛かっている様子だった。どうせなら増田恵子の歌った『すずめ』を使って欲しかった。中島みゆき作なので今なら彼女が歌い直すのもアリだと思うのだが、これだけ大掛かりなプロジェクトなら当然誰か提案したはずなので、やっぱり監督が却下したのだろう。
なんにしてもいい映画だった。すごくいい時間を過ごせた。しあわせだ。
震災現場巡り、、、
震災現場を巡るけど、防災知識が身につくわけでもないし、役に立たない内容。
実際に被災した方々は観ると辛すぎるのではと、心配になった。主人公が再び起きる震災を防ぐなら、扉を締めるより、もっと現実的に役に立つ内容にした方が良かった。
最後まで魅入った。
人間も、椅子の寝相も、昭和の歌も、転がるみかんも、芹澤の車も、猫も、街並みも、魅力的で愛すべきものに溢れていた。近くの席の知らない子どもが、ダイジンが見つかったとき興奮のあまり「いたー!」と思わず声を出してしまったのも含めて愛おしかった。入場者プレゼント、環さんの小説も沁みた。
で、この映画、新海誠監督の作品で、『君の名は。』と『天気の子』は観たことがあって、なんだかやたら映画館でかかっているからちょっと観てみようぐらいの軽い気持ちで観たのだ。ここにレビューを書く人はみんな映画の知識が豊富な方ばかりだから、ウソだと思われそうだけど、『すずめの戸締まり』というタイトルから、雀(鳥)が主人公のほのぼのした映画だと想像していた。見始めてすぐ、あ、すずめって、人間だったのかと、ビックリ。そして、私にとっては結構ホラーな内容だった。無知はこわい。「地震描写および、緊急地震速報を受信した際の警報音が流れる」という注意喚起も、観終わった後に知ったのだ。警報音、苦手。映画の世界と分かっていても、心臓がバクバクしてしまう。貴重品を手に逃げ出したくなるのだ。という理由で、星ひとつ減らしました。なんかすみません。
眼差しを感じる作品
ずずめの戸締り
わかりやすくしたジブリ。魔女宅でありハウルでありもののけでありポニョであった様な気がするし、廃墟のシーンでは千と千尋へのリスペクトも感じた。
物語の核となるものは、3.11。
ヒロインの達観したかの様な生死感は、3.11をどんな形であれ、サバイブした方々へのメッセージか。とにかくこのメッセージには、大きな喪失を経験した方々への、監督の眼差しを感じた。
「大変だったね」というのは簡単だ。
「かわいそう」で思いとどまるのは、共感への防衛反応だ。
日常は常に前に動いている。だから大きな喪失を持った人も日常に巻かれて、さも普通のように生活している。
今一度、当たり前だった「いってらっしゃい」を噛み締めたくなる作品。
要石は人の大きな思いで差し込んでいるららしい。
簡単に抜けるということは、人々の思いの風化への警鐘か。
「お帰りなさいなさい」で物語が締まるのは希望や救いか。
画面の美しさもさることながら、無駄なシーンが無い。
前作よりカメラワークに動きが出た印象。
長く愛されてほしい作品だし、監督にはどんどん新しい作品を作ってほしい。
自然の美と怖さを同時に描く
前作「天気の子」「君の名は」「言の葉の庭」は
世界観が続く一種のユニバースでしたが、
本作は完全な独立作。
新海節とも言える夜と昼が混じり合う星々が煌めく空の描写は相変わらずの美しさで、
何より本作はその世界観はこの現世とは別世界として表現する。
主人公のすずめはある日、青年と出会うことで
日本を救う旅に出ることに。
本作は「震災」をテーマにそれは厄災で
扉から溢れる厄災を閉じることで「震災」を防ぐ。
雰囲気はジブリ寄りでネコ、イスと共に進むロードムービー。
またところどころに鍵を閉める、開けるというシーンが挟む。
この開閉にはすずめの意志を感じるシーンが印象的。
どんどん日本を北上することですずめの過去を知り
更にすずめの子供時代に体験したものが日本人にとって
忘れられないことであることが判明する。
ある人はこの事柄をネタにすることは禁忌として
扱う人もいるだろうが、日本では過去に原爆を落とされた作品が
多々生み出されていることも忘れてはいけない。
新海誠作品は数多い日本の映像作品のように
説明的でない演出方法は好感が持てます。
よく映画を見て「よくわからない」という意見が
多く聞きますが、それを見て「感じる」ことが大切で
子供時代に読み取れなくても、年齢を重ねるとわかることもある。
すずめと同世代なら感じることもあるし、
親世代なら保護者側に共感を得ることでしょう。
全815件中、181~200件目を表示