屋根裏のラジャーのレビュー・感想・評価
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ウィッシュよりラジャー!美しく楽しいイマジナリの世界とストーリー展開も見事 豪華俳優陣の声の演技もイイ
少女アマンダによって生み出された想像の友だち“イマジナリ”の少年ラジャーの姿は、誰にも見えないけれど、いつも一緒。
しかし、"イマジナリ"を食らおうとする恐ろしい影が迫る。
彼女の想像力がなくなると、彼の存在も消えてしまうのだ。
そして、思いがけないことが起こり、二人は離れ離れになってしまう。
ワクワクするような想像の世界が楽しく美しい。
現実での出来事で揺れ動く少女の心。
想像の友だちを脅かす恐怖の存在が恐ろしい。
様々なイマジナリのキャラクターと現実の人々の描写も親しみやすい。
豪華俳優陣による声の出演も良かった。
特に寺田心が上手い!
イッセー尾形のふつうのしゃべりが恐ろしい。
ストーリー展開も見事で面白い。
おかあさんの小さい頃のイマジナリ、レイゾウコのエピソードも暖かくていい。
音楽も素晴らしく感動的で、ラストの音楽の盛り上がりのままで、エンドロールで歌にならずに音楽が続いて流れた方が心地よかったのにと思う。
(エンディング主題歌もイイのですが、英語であることもあって。)
この直前に「ウィッシュ」を観たので、思わずスターがカメオ出演?なんて。
確実に「ウィッシュ」を越えている。
傘
子供の想像力は無限で壮大。
アマンダのイマジナリーフレンド、ラジャー。
大人なってもイマジナリーフレンドを失ないたく無い為に、イマジナリーフレンドを補食して想像力を維持しようとするおじさん。
それと対決していくイマジナリーフレンド軍団。
想像力を想像力で対抗してくとは。
アマンダに会う為におじさんと戦い、危険も犯しながら成長していくラジャー。愛おしさと切なさを感じつつ一緒に居たい気持ちが伝わる。大人の通過点で成長と共に忘れさられるかと思うと……。
傘のシーンは涙が出そう。
ラジャーが誕生して3年と3ケ月と3日。
亡き父を思い生まれたんだね。
屋根裏で。
『子供の想像は自分を信じて救ってくれる』
映画のタイトルの意味と重なりずっしり
きた。大人にも観て欲しい心温まる映画でした。
今年一好きな映画になりました
何となく見てみたら非常にクリーンヒットしました!後半は感動して泣きすぎて顔真っ赤・・・エンドロールで寺田心くんの名前見てびっくり・・・すごく声優上手・・・
イマジナリーの世界は美しく、コロコロと変わる場面展開は夢を操るパプリカのようで、世界観すごく好きで飽きずに楽しむことができました。
また見に行きたいです。冷蔵庫〜!!
なんでも有りでドキドキしない
少女アマンダの想像から生まれた少年ラジャーは、彼女以外の人間には見えないイマジナリだった。ラジャーは屋根裏部屋でアマンダと一緒に想像の世界で楽しい毎日を送っていた。その後、バンティングに襲われたラジャーはイマジナリの町で・・・、てな話。
とにかく、ストーリーが合わない。
想像から生まれたイマジナリというのが、もうほとんど夢みたいなもので、なんでも有りだから全くドキドキも何もない。
見えたり見えなかったりもどうでもよく、ただつまらなかった。
声優は豪華俳優を使ってたが、ストーリーが面白くないから上手いかどうかも頭に入らなかった。
何を見せたかったのか、観終わってもさっぱりわからなかった。
キッズアニメだった‥‥
ポノックの1作目『メアリと魔女の花』の、お話本体とはあまりカンケーない部分で激怒した思い出が蘇る様な‥‥事はありませんでしたが、まァ日テレが尻尾を握ってる状況でのこのキャスト陣の様相、ドンだけ声優に恨みがあるのかと思わざるを得ないかなと。
ジブリ作『君どう』で日テレは外れましたが、10月にジブリを子会社にしたりとテコ入れは続いてます。コッチにもシッカリ社名が表記されてますが、タレント声優やテレビ局のフンドシでの商売、元・ジブリなスタッフの想いや如何に?
子供の頃は想像性豊かで夢と冒険に満ち溢れてたのに、大人になると『現実』に支配されイマジネーションを捨て、楽しかった思い出までも失う。そう云う『大人になる』事で存在と記憶を失われたイマジナリーたちの再起や、心の片隅に思い出としていつまでも消える事なく残っていくための奮闘を描いてるのかな? と解釈しました。
敵キャラは、そんなツマラナイ大人になりたくなかった大人? 正直最初の登場では悪い爺さんには見えませんでした。ただあの黒い娘の行動原理がイマイチ解りません。爺サンのイマジナリーとしてはロry
この手のテーマはコレまで何度となく描かれてきた様な気がしますが、もはや『ステレオタイプ』だと思うのは自分だけでしょうか? 本作も、想像や妄想の世界で遊びそれらの存在を理解して欲しい子供と、そう云う子供に手を焼き現実を直視せよ!と強要する大人との対立劇が垣間見られますが、ぶっちゃけ見飽きた感があります。
敢えて対立させたのは終盤のオチに展開する上で必要だったかも知れませんが、それでは結局上記の通りのテンプレですし、ならば寛容な大人の存在は必要かなと。先週観た『トットちゃん』の小林先生みたいなカンジの。
それに原作は、そのテーマに対する世界観の表現や作話が秀逸だった事で評価されたのでしょう。世界各国の文学賞を席巻したというのも伊達ではありません。ですがまァ個人的には、‥‥ってカンジです。
とは言え原作は『児童文学』であり、その様なツッコミは恐らく野暮でしょう。
子供 vs 大人の争いは大人目線では成立しません(大人気ないと一蹴されますw)。児童文学だからこそのテーマであり、大人の自分から見た感想がそうなるのは、現実に毒されて感覚が及ばなくなったせいなのかも?
なのでこんな風に思います「宮崎駿映画は大人が観てもそれなりに面白かったけどw」。
一方、作中の言語や人種の混在は “国連” 絡みだったりして? ソレこそ子供の世界に大人の事情、違和感マシマシで本作の一番マイナスな部分です。それと言うまい(書くまい)と思ってた中の人については、ギレン=ザビの名台詞を引用し “敢えて” そのままの言葉を投げ付けてやります。
イマジナリーの世界観がわかりにくい
スタジオポノック最新作アニメ映画
IMAXで映画鑑賞をしたが
そこまでアクションシーンは多くないので、
正直、IMAXで観なくてもよいかなと思った
声優の寺田心はこの作品では違和感はなかった
母親の声は違和感が最初あったがすぐに慣れた
アマンダの想像上の友達イマジナリーとして生まれたラジャー
アマンダが事故にあって、自分が消えてしまうと思ったときに
ネコに誘われて図書館にあるイマジナリーの世界に入る
ラジャーがはじめに言っていた約束にことは
アマンダが父親を亡くしたときの約束だと
傘に書いているメッセージで思いだすシーンはよかった
しかし、この作品でのイマジナリーの世界観ってのは
いまいちわかりにくかった
バンティングがエミリを撃つとこや
イマジナリーの世界の扉がわからなくなってしまったりとか
バンティングが自分のイマジナリーっぽいのを喰ってしまったら
なぜ消えてしまったかわからなかったりするところが多い
そして、バンティングのイマジナリーが自分から喰われていったのかもわからない
エミリがバンティングにやられて思ったよりも早くいなくなってしまったのは
個人的になんとなくさみしい
カバのイマジナリーは消えるかと思ったが助かったのに
アマンダの友達の世界にはいって
ラジャーが「オーロラ姫」になったときに
クライマックスが近いのに
その後、しばらく「オーロラ姫」の姿が長かったので
なんとなくギャグっぽく見えた
ラストのところでは
アマンダの母親が自分のイマジナリーを思い出すところは
感動する場面なんだろうけど
バンティングがラジャーを喰うのに時間がかかったりしているので
なんか最後が盛り上がらない感じになったような
成長すると言う事
原作の海外の児童書があるのでそっちで補足でもあるのかもしれませんが未読なので…
消えてしまう失ってしまうのがネガティブという辺りが個人的には租借出来なかったです
イマジナリーが大人になっても残ってるのはあまりいい事ではないと思うんですよ
裏技的に犬や様々な生き物?が残ってましたが一体どれ程の時間待っているんだろうか…
なんか気の毒にしか感じませんでした。
ラジャーはラストに最後の冒険と言っていたので消えるのでしょうがそれが正しいんだと
思います、そういう要素もあるのにややドラマがフラフラしてる印象はありました。
執着の塊みたいな呪いおじさんみたいになるより大人になるべきなのです。
ただ思ったよりちゃんと見れたので悪くはないと思います。
今の時代性には合ってるかどうかはちょっと引っ掛かりますが…
黒髪の娘が可愛かったので加点してますw
うーん甥っ子と来なくて良かった、、かも、、
空想の世界は見てて楽しいし美しいし好きです!
でもあの貞子みたいな女の子は怖すぎw(いやいや変な動きはしません。でも見た目が怖いぃ)
メアリと魔女の花の方が好きかな〜😆
途中の空想の戦い合戦??も
何これー??大人が見てたら白けそう、、これははずした、、??感が、、
かなり小さいおこちゃまなら楽しいのかな??でも貞子みたいのは怖いし、、
老犬にはホロリと泣きましたが、終わったあとでの余韻は特にないし私の心にはあまり響かなかったかな、、m(_ _)mゴメンナサイ
うーん、、悪くはないけど途中寝てしまったし、、
大人が見たら途中の空想の戦い合戦で「は??」と白けそうだし、、
子供が見たら貞子みたいな女の子とストーリーが難しそうだし、、
どっちにせよ面白かったから見たほうが良いよ!の域には達しないですm(_ _)mスミマセン
ジブリ色がマイルドに
ジブリ信者としては本家ジブリ色が濃く残っている前作も十分楽しめたが、今作はこれが
「世界よ!見たまえ!!これがスタジオポノックだ!!!」と叫びたくなる良さ。
ちょいホラーな部分も良い味でした。
私的な見解だとあの黒い女の子はMr.バンティングが何百年も大人になりきれないまま現実から目を背けて他の人のイマジナリーを奪ってでも二人の世界に固執しているのがずっと辛かったのかなと思いました。
だから最後涙を流しながら自ら吸い込まれたのかなと、、
大好きなイマジナリーフレンドが消える事を恐れ、見た目は大人頭脳は子供のつもりでたとえ世界中を何百年共に生きられたとしても、確実に大人にはなっているわけで。
結局最後は経験し尽くした大人の空想より純粋な未知から生まれる子供の空想の方が強いってことで
もう戻れないあの頃を思い少し寂しくなりました。
それにしても幼い頃のMr.バンティングはそこまでイマジナリーフレンドに執着しなければいけないほど目を背け続けたい辛い目に遭ってたのかなと思うと可哀想な人ですね。
【”消えない事、守る事、そして絶対に泣かない事。”。今作は少女によって生まれたイマジナリー、ラジャーが少女との繋がりを求め、仲間のイマジナリーを救うために”現実”と戦う冒険ファンタジーである。】
ー ご存じのように、イマジナリーフレンドは幼き子供が脳内で作り出す。そして、今作のアマンダの母リジーの様に大人になると忘れ去られてしまう。
アマンダは自分を可愛がってくれた父が亡くなった哀しみから、ラジャーを生み出したのではないかな・・、と思いながら鑑賞した。-
◆感想
・ラジャー少年が少女アマンダに生み出されて、3年3カ月と3日と冒頭ラジャー少年が自ら語るが、もしかしたら3年3カ月と3日前にアマンダの父は亡くなったのかなと思いつつ、二人が架空の世界で楽しそうに遊ぶ姿が印象的である。
部屋の中の段ボール箱に二人で乗って、いつの間にかオーロラが見えるスキー場を滑っていたり。
・ある日、リジーが営んでいた閉店した本屋に謎の男ミスター・バンキングと黒い服の女の子が訪ねて来るシーン。
ミスター・バンキングは”良い匂いがする。”と鼻から空気を吸い、一方黒い服の女の子はラジャーを羽交い絞めにし、捉えようとするが何とか逃げる。
ー その後、ミスター・バンキングが”新鮮”なイマジナリーであるラジャーを吸い込むために執拗にラジャーを付け狙う。黒い服の女の子もイマジナリーであるが、腐ったような匂いがするとラジャーが言ったことから、きっと大昔に彼女を生み出した幼き子が亡くなってからずっと消えらえずにいたのだろう、と勝手に想像する。-
・ミスター・バンキングに再び狙われたラジャー。アマンダは母リジーに助けを求めようとするが、車に跳ねられてしまう。
ー そこに現れた猫のジンザンは”俺についてこい”と言って、ラジャーを”忘れられたイマジナリー”たちが暮らす街に辿り着き、ラジャーはゴーグルをつけたエミリーと図書館で出会うのである。エミリーは生み出してくれた子が亡くなってしまった為に”忘れられたイマジナリー”となっている事がその後に分かる。-
■ラジャーはアマンダに忘れられないために、現実世界に戻り苦労してアマンダが入院している病室を訪れるシーン。
ラジャーはアマンダに呼びかけるが、そこに又ミスター・バンキングと黒い服の女の子が現れる。母リジーは最初、ラジャーに気付かないが、幼き時に自分を襲おうとした赤白のまだらの大蛇が現れた事で、自分のイマジナリーであった老犬の冷蔵庫の事を思い出す。すると、老犬は昔と同じように大蛇を始末する。
一方、ミスター・バンキングは再びラジャーを吸い込もうとするが、目覚めたアマンダによりラジャーは力を取り戻す。そして、ミスター・バンキングは黒い服の女の子を吸い込んでしまい、”なんだ、この匂いは”と言いつつ、消えてしまうのである。
ー このシーンは解釈が分かれると思うが、数百年も”新鮮な”イマジナリーを吸い込んで生きていたミスター・バンキングが、”腐ってしまった”黒い少女のイマジナリーを吸い込んだ事で、霊力を失ったのだろうと、私は推測した。-
<今作は、やや難解な部分もあるが面白きファンタジーであった。子供心を忘れたオジサンが見てもナカナカな作品でもありました。>
イマジナリーの世界を満喫
想像によって生まれるイマジナリーフレンドを主人公にしたファンタジーアドベンチャー。現実と創造が交錯しながら繰り広げる独特の世界観と美しい映像が魅力的でイマジナリーの世界を満喫しました。
2023-201
うそっこでほんとうの物語
とてもおもしろかったです!感動もします!
ただ序盤〜図書館までは、とても怖くてホラーかなと感じました。
貞子?は出さないでいいのでは・・敵のおじさんも含めて、もう少しビジュアルの怖さを抑えめにすれば、もっと幅広い年齢層と、ファミリー層にも見てもらえたかなと思います。ウィッシュとパウパトに負けそう、、とてもいい映画なのにそこは残念です。公開期間が終わったら、早々にアマプラとかで見放題にすると、めっちゃ見られると思うので、そちらで稼いでいただきたいです。ポノックは良い映画作るので、ぜひ存続してほしいです。
と、ここまでポノックが心配すぎて、あまり本編と関係ないことを書きましたが、本編はとても夢があって、悲しくて、楽しくて、心が震えるお話です。想像の友達=イマジナリーフレンドが出てきますが、お話の主題としては家族愛、友情、喪失からの再生かなと思います。
自分にはイマジナリーフレンドはいなかった(忘れてるだけ?)のですが、イマジナリーフレンドでなくてもなんでも当てはまる話だなと。何かを失うことに対して、それを恐れて拒絶するか、受け入れて前に進むかで、人生変わるのかなと思いました。生きていれば、嫌なこと悲しいこと色々あるけど、それも全部含めて自分であり、自分の人生と思えたら、きっと大丈夫なんだろうなと。
最後あの忠犬が助けに来てくれたのも、きっと忘れたと思っていても、自分の心の中では決して失われることはない大切な思い出だから。
本当にまっすぐで素敵で温かいお話です。
あとは、最後の想像力を使った戦いはもっと見ていたかった。全体的に作画は凄まじいですし、立体感を感じさせる新技法は良かったです。
また次回作も期待してます!
世界はイマジナリに溢れている
2013年、スタジオジブリの製作部門の一時解体に伴い、2014年にジブリを退社したスタッフたちが立ち上げた新アニメ会社“スタジオポノック”。
2017年に長編第1作『メアリと魔女の花』を発表し、その後も意欲的な短編を。
本作は長編第2作となる最新作。
コロナで製作や公開が遅れたが、やっと。
今冬はまたもアニメ映画の話題作がひしめく。一歩抜け出せるか…?
今年のアニメ映画の個人的ベスト群、『SAND LAND』『マリオ』『BLUE GIANT』『スパイダーマン』には及ばずとも、良作好編。ディズニーの『ウィッシュ』よりこちらをオススメしたい。
またスタジオポノック作品としても、映像技術やイマジネーションは格段に進歩。『メアリと魔女の花』はジブリへの恩返しでちとオリジナリティーに欠けたが、本作でいよいよスタジオポノックの真価と今後が期待出来そう。
イギリスの小説を基に描くのは…
少女アマンダには仲のいい友達がいる。ラジャーという少年。
が、ラジャーはアマンダにしか見えない。ラジャーは想像上の友達“イマジナリ”であった…。
よく海外の作品なんかで描かれる子供の想像上の友達、“イマジナリーフレンド”。
イギリスの小説が基とは言え、日本でこの題材を扱うのは珍しい。
大人には見えない。見えるのは子供だけ。だからか、海外の作品でたまにイマジナリーフレンドでホラーになる事もあるが(そんな新作が来年公開)、本作は目一杯の冒険ファンタジー。
アマンダの想像力は豊か。
アマンダの想像した世界で、アマンダとラジャーはいつも一緒に遊び、冒険。
何よりの楽しみ。悲しみを背負うアマンダにとっては…。
父を亡くし、母リジーと二人暮らし。無論母にはラジャーは見えない。
母は仕事や家事に追われ、時々アマンダと向き合えない時も。
そんな寂しさを埋めてくれるラジャーは、アマンダにとって欠けがえのない存在。
実態のない存在じゃなく、外に出て本物の友達作って遊べ!…なんて言う勿れ。
誰だって子供の頃、想像した世界や友達があった筈。絶対にだ。
私は想像の中で、もう一人の私に話し掛けたもんだ。
ゴジラが好きなので、自分なりのゴジラ映画を想像して遊んだ。
たくさんのアニメキャラたち…ドラえもん、アトム、コナン、クレヨンしんちゃん、ルパン、ドラゴンボールらが実際には不可能な“共演”をし、冒険。悪の代表=フリーザなんかと戦うとか。
子供だったとは言え、幼稚な想像でお恥ずかしい!(>_<)
でも、そんな想像して楽しんだもんだ。
皆さんだってあるでしょう? もし無かったら、超現実主義の大人びた子供だったか、はたまた別の理由や事情か…。
子供とイマジナリは一生一緒という訳にはいかない。
大人になるにつれ、子供はイマジナリを忘れる。
忘れられると、イマジナリは消えてしまう。儚い存在でもあった。
ある日、危機が…。
アマンダとラジャーの前に現れた謎の男=バンティング。
不気味な黒い少女(彼女もイマジナリ…? 大人には見えない)を従わせ、イマジナリを食らう。
何故か異様にラジャーを付け狙う。ラジャーからは特別な“匂い”がするという。
襲われ逃げた時、アマンダは車に轢かれる。
するとラジャーは、見知らぬ世界へ。
そこは、イマジナリたちが暮らす世界。
たくさんのイマジナリたちが暮らしているが、ここにいるイマジナリたちは友達だった子供たちに忘れられて…。
ラジャーがここにいるという事は、アマンダに忘れられた…? それともあの事故でアマンダは…。
イマジナリのリーダー格の少女エミリから、この世界での暮らしや仕事を学ぶ。
が、それでもアマンダを忘れられないラジャーは…。
イマジナリの世界がユニーク。
中心地は図書館。本を読む事で、想像力が豊かになる。
子供たちの想像力が、私たち人間で言う酸素みたいなもの。
イマジナリたちの仕事は、想像の世界で子供たちと遊ぶ事。
それはたった一日の事だが、中には稀にずっと一緒にいる事も。新しいイマジナリになる。
エミリらもかつては誰かのイマジナリだった。
ユニークで個性的だが、そう考えると彼らイマジナリも悲しみを背負っている。
老犬のイマジナリがいる。ある意外な人物のイマジナリ。終盤思い出し、再会を果たすシーンは感動的。(老犬=“新人声優”の寺尾聰が見事)
ラジャーはアマンダが何処かの病院に入院し眠り続けている事を知る。
探し出し、アマンダの元へ向かおうとするが、しつこくバンティングが立ち塞がる。
ラジャーはアマンダと再会を果たす事が出来るか…?
ラジャーは忘れられ、消える運命を避ける為にただ奮闘しているんじゃない。
いつかは忘れられる。それは分かっている。逃れられない運命。
でも、今はまだ…。ただ、もう一度会いたい。
純粋に“友達”として。
二人の友情をメインに、イマジナリの仲間との友情、アマンダと母の親子愛。
アマンダの3つの誓い。パパを忘れない。ママを守る。泣かない。
私にはそれがこう見え、感じた。現実の家族を大事にする。イマジナリを忘れない。想像力を失わない。
終盤のラジャーとアマンダの再会。意識を取り戻したアマンダの想像の冒険。
バンティングとの対峙。バンティングは現実を突き付け、想像力を奪おうとするメタファー。もしくは、イマジナリに縛られ固執し続ける大人に成りきれなかった悲しい存在なのかも。
マジで不気味な黒い少女。想像には怖い面もある。光と闇も介して。
アマンダと母の再会。
母にはある再会が。
子供であるという事。
想像するという事。
成長するという事。
大人になるという事。
現実を受け入れるという事。
でも、それはただ忘れるという事だけじゃない。
想像力を失わなければ、大人になってもいつか必ず思い出す。
あなたのイマジナリを。
想像がやがて現実になる事もある。
映画や本や漫画…これらだって誰かの想像の産物。
ドラえもんは藤子・F・不二雄のイマジナリ。
ハリー・ポッターはJ・K・ローリングのイマジナリ。
この映画も。
私たちはあらゆる媒体を通じて、誰かのイマジナリと触れ合っている。
この世界はイマジナリに溢れている。
よく纏まっていたと思います
ラジャーが生まれた理由が悲しかったのと、何故、泣かないことが、ラジャーとの約束だったのかが、その理由の背景にあったのかと理由がわかった時にはっきりしました。
イマジナリーという不可思議な存在の不思議さを感じつつも、子供の頃は、自分も似たような存在がいたんだろうなと思いながら鑑賞しました。
映像は、やはりジブリから派生した会社なので、ジブリ感が残っていつつ、少しジブリとも違う雰囲気を出そうとしている感もあり、程よい感じのハイブリッドジブリという感じがしました。
当然、映像も綺麗でした。
少し哲学的な部分もあり、子供には難しいかもしれないですが、楽しめる作品ではあると思います。
意外と
奥深い作品ですね。子供が誰もが持っている想像力は、年齢とともに現実に押されて消えて行く事が多いですが、この時の気持ちが発散できる感じを思い出しました。展開も早いし、ストーリーも面白かったです。
幸せだった時間を思い出す
アニメ映画はあまり観ません。ジブリ作品の主要どころを観ているだけ。(本作がスタジオジブリ作品ではないことぐらいは辛うじて認識しています)この映画を観ようと思ったのはひとえにイマジナリーフレンドに興味があったため。
今はもう成人になった娘が二歳半ぐらいの頃、そのような現象がありました。あらぬ方向にニコニコと笑いかけ回らぬ口で話をする。パパ、ママを紹介しようとするような場面もありました。ただ本人はまだ小さかったためその友達がどのような外見なのかは説明できず、分かったのは2人いること、それぞれの名前、大体は部屋の上の方を漂っているがクルマの中にもついてくることぐらいでした。
うちは長子で、一人っ子で、女の子ですのでイマジナリーフレンドは出現しやすい状況だったようです。ただ彼ら?が居た時期は短く、子が公園デビューしてリアルの友達ができると訪れなくなりました。
幼児期は自他の区分ができずどこまでが自分の中でどこからが外部世界なのか理解できていないといいます。おそらくは外部とのコミュニケーションを開始する前に、内と外の合間に自分の分身を設け、それらとまず接触することでトレーニングをしているのでしょう。トレーニング期間が終われば分身は自分に吸収されます。だからイマジナリーフレンドはいなくなるんじゃなく共に生きることになるんだと思っています。この映画の結論的なものもそこでしょう。
うちの娘も昔、一緒に過ごした友達のことはすっかり忘れているようです。でも私は笑いかけたり楽しそうに話している彼女の姿をよく覚えています。家族にとってそれは本当に幸せな時間だったとこの映画は思い出させてくれました。
かって子どもだった人だけではなく、親として子を育てた人もおすすめできる作品です。
消えないこと。守ること。ぜったいに泣かないこと。それが、いちばん大事!(大事マンブラザーズ?)
『イマジナリー』なんだか遠い昔の記憶に同じようなものが自分にもあったような?『せんたくき』だったかな?(名前は冗談ですが)我が家の天使もそれに近い会話を時々しているような気がします。おままごとでたくさんひとり会話してるのの延長戦みたく。誰にも幼少期あるあるかも、『まっくろくろすけ』が見えてた頃には。
圧倒的美しく鮮やか、躍動感あふれる映像に「さすがジブリ出身のクリエーター集団」とうなづきます。画像的には先週観た『窓ぎわのトットちゃん』とは異なりますがそれぞれ作品の持ち味を出してるなってまたまたうなづきます。宮崎駿監督作品『君たちはどう生きるか』のエンドロールに『スタジオポノック』の文字を見つけて??っと思いましたが答えがわかりました。
展開的には前半はなんだかゆったりとして若干退屈気味でした。でも物語が進むにつれてワクワクしてくるとともに、なんだかうるうるしてさえきました。昔の記憶を取り戻したママの強さ、ラジャーを失わないために母娘で敵と戦う姿は素敵でした。
それにしてもミスターパンティングの連れてたイマジナリー、まるで貞子みたいで怖かったですね〜何の意味があるのでしょうか?こどもたちが観たら泣いちゃうかも、おじさんでも背筋が寒くなりましたから!
DVDボックスを買うくらいのジブリファンですがスタジオポノックもだんだん貫禄が出てきて、よりよい作品を創り続いてほしいものです。
タイトルにも書いた約束をアマンダとラジャーが声を揃えて叫んだとき他の誰かが「ラジャ!」って言って欲しかったです!うちの会社の女の子はチャットで何かお願いすると「らじゃ」って返事が返ってきます。
子供のころは何だってなれると思ってた
本当にそう思ってた時があったのです。テレビのヒーロー物に変身出来たり、アニメに出て来る凄い技だって出来ると思ってた。でも出来ないとわかった。でも想像の世界なら何だって出来る。アマンダの想像の世界からラジャーが生まれて、そしてママの想像の世界と交錯して冷蔵庫との思い出がよみがえる。アマンダとの再会を望むラジャーのがんばりが何とも感動的。ママの安藤サクラさんやジンザンの山田孝之さん、杉咲花ちゃん、イッセー尾形さんなど声優陣も豪華で大人でも楽しめるアニメ映画でした。個人的にはジンザン好きだな。想像力の大切さを今さらながら教えてくれました。それにしてもバンディングと一緒にいる黒い女の子、怖かったです。
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