屋根裏のラジャーのレビュー・感想・評価
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アニメの新たなテクスチャー
まず画面が本当に素晴らしい。アニメーションも実写もまず映像なので、第一に画面が良くないといけないが、これは本当にそこが徹底してすごい。2Dアニメに立体感を創出する新たな方法を導入して、絵本のイラストが動いたような躍動感を生み出すことに成功している。これはアニメーションの新たなテクスチャーを目指した作品の一つと言え、ジブリの分派であるポノックからこういう大胆な試みが出たことが意義あることだ。彼らはジブリのコピーだけで満足はしない、新しい表現に足を踏み入れたのだ。
しかも、物語とこのテクスチャーがきちんと噛み合っている。この作品では、イマジナリという想像の産物が現実にいるかのように感じられることが重要。背景とキャラクターに同一の光があたっているような実感が、イマジナリがここに本当にいるという感覚を映像で表現できている。
課題があるとすれば物語の運び方だろうか。個々にダイナミックな描写があるけど、全体としてそれが感じられない。実際にはミニマムなお話なのだけど、そう感じさせないスケール感が欲しかった。
面白かった。
映画を観終わったあと満足感があり良かった。捨てられたロボットが持ち主のところへ戻るストーリーのA.I.というスピルバーグの映画があったがそれに少し似ていると思った。敵キャラのミスター・バンティングは何者だったのか謎が残る。最終的にミスター・バンティングは自分自身のイマジナリーを食べておなか一杯になって写真になって成仏したので幽霊だったのかと思う。幽霊がイマジナリーを持ってるのは多作品でたとえるとジョジョの奇妙な冒険3部のディオや5部にでてくる半幽霊状態のブチャラティみたいだと思った。怪しい雰囲気のミスター・バンティングは敵キャラだがこの作品でいちばん気に入った。
結論:ミスター・バンティングのキャラクターがよかった。名悪役だと思った。
追記:
ミスター・バンティングはアマンダと対照的に描かれているキャラクターだ。恐らく彼はアマンダくらいの年齢のときに母を亡くしていると思う。母の死がきっかけであの黒い服の少女型のイマジナリーが生まれたとすればアマンダが父を亡くして少年型のイマジナリーのラジャーが生まれたケースとそっくりになるからだ。ミスター・バンティングがラジャーにこだわっている本当の理由はアマンダが父の死を受け入れられない象徴であるラジャーを飲み込んで黒い少女が消えないようにして自分の母の死を受け入れたくなかったからなのかもしれない。アマンダは年齢を重ねると父の死を受け入れるのでラジャーは消えていく。
アマンダが父の死を受け入れられない気持ちの象徴 = 白っぽい服の少年ラジャー
ミスター・バンティングが母の死を受け入れられない気持ちの象徴 = 黒い服の少女
結論2:ミスター・バンティングは黒い服の少女が消えてほしくなかった、つまりどんな手段を使ってでも自分の母の死をいつまでも受け入れたくなかったのだと思う。
図書館であることの素晴らしさ
消されたシリーズでした。
良し悪しは兎も角、セル画アニメが
2000年以降基本的になくなったと聞く。
初めて知った。
セル画とCG画を使ったアニメ合成の方法がどう違うのか分からないので、言及しない方が良かろう。しかし、アニメはCGに乗っ取られたと言い換えられるかもしれない。
背伸びしてる感
冷蔵庫が助けてくれた
ラジャー視点のホラー映画
ジブリぽいかなと思って観ました!
絵が綺麗でストーリーも分かりやすくて大人でも楽しめる映画でした。
空想の友達ラジャー
お父さんが亡くなってから自分の中の決意?誓い?が具現化して
そばで支えてくれるような存在だったのかな。と思いました。
私も小さい頃はそういうお友達をぬいぐるみで作ってました。
なかなか言えないこともそのぬいぐるみには話せるんですよね。
そういうシーンが描かれてるのかなって思いながら見ると懐かしくなって楽しかったです。
気になっている方はぜひ見てほしいです◎
45点
映画評価:45点
この歳で見るには微妙だったかなぁ?
というのが率直な感想です。
よく比較されるジブリ映画って、
良くも悪くも大人向けといいますか…。
でも一応アニメだから子どもが見ても
何となく見れる(楽しめる)
だけど内容は大人向け。
そのアンバランスさが魅力だと思うんですけど
屋根裏のラジャーは、
単調で、トイストーリーの様なワクワク感はあるけど、内容は薄い。
掘り下げる程の深さがないんですよね。
じゃあ子ども向けかというと、
小学生とかでは共感できない物語です。
私には刺さらなかったですけど、
魅力的な作品なのは間違いないので、
気になる方は是非観てみて下さい!
ps.ほとんど屋根裏には居ない。
【2024.7.13観賞】
コテコテ感が目と頭に優しい
ジブリに似てるなぁ~と思いながら見に行った。
女の子(エマだっけ?)が妄想でめっちゃ時間を潰せてて楽しそうだった。想像上にしかいない友達があんなに自律して話し相手になってくれるものなの?実際にいたら便利そうだった。
ストーリーもシンプルで、色がキレイなアニメだったので見てて退屈しなかった。
ちょっと大人が考えた子供の空想って印象が過ぎるような…とは思ったが、大人が考えているだけあって、ストーリーにも味がついていて良かった。ラジャーの誕生秘話とか、結構食らったシーンだった。
そういうところはジブリっぽくなかった。
子供向けって感じだけど、子供が面白いと思うのかなぁとは思った。童心に帰りたい大人向けという印象を受けた。別に悪いことじゃないし。
大事なことを先に説明しないで落ち度のないミスを咎めてくるやつ
妄想されないと消えてしまうスタンドの少年が、サーバントの少女を助けようとする話。
良い点
・妄想フィールド、妄想力対決
・感動的
悪い点
・所々棒読みや方言など。前田家見て。
・日本語が悪目立ちしている。小児病棟を余裕で読める。
・名前も不自然に日本語が混在
・部屋冒険のノリの良い曲が合っていない。
・敵のスタンド少女が作風に合っていない。無駄に怖い。強さにブレがある。
・救急車に乗らない。乗れ。
・転送のドアに何故か助けられるのと敵が何故か無関心
・少女の友人がやたら危険因子。なのに。
・病室内での流れが非常に緩慢。大人しく食わせろでなく、大人しく食え。早く食え。
・エンディングの曲が英語で国外に媚びている。ディズニー風で作品に合っていない。
その他点
・スタンドの解像度はサーバントの知能と相関関係があるのだろう。
・窓際のラジャー?などとややこしい。
自分の世界から外の世界へ
少女の空想から産み出された架空の少年ラジャー。
少女の眼からではなくラジャーから描くことで、架空だけど存在し続けてる彼と少女が大人への階段を登ろうとすることでの別れを切なくも冒険ものとして描く。
ただ冒険ものとしようとすることで、彼や少女を追い詰めるキャラクターの存在が重要になるのだがその点弱く感じた。空想の産物(イマジナリー)を栄養にすることで永遠に生きるキャラクターを作り出すのだが、観てるものとしてすんなりと納得できるものではなかった。
空想の世界同士の敵対関係の方がすんなり納得できるのだが。
だが共に過ごした彼女から離れることになるラジャーの切なさはしっかり描けていた様に感じた。
つまらないわけでは無いけど・・・
舐めてた、ごめんなさい
期待しないで見たら2回泣いた‼︎
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