スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバースのレビュー・感想・評価
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「映画好きなら必ず見ろ!!」という禁句が出てしまう作品
非常に体調が悪い時に我慢できず見に行って後悔し、普段は殆どやらない公開中に複数回鑑賞することになってしまいました。
で、二回目は体調を万全にして臨みましたが、まあ溜まっているポイントでの鑑賞だったし、本作の場合は映像情報が多過ぎるので映像重視の鑑賞のために吹替版を選択したので、二回目は大満足して見終えました。
10日後の鑑賞でしたが一回目はストーリーだけ追えただけだったようで、二回目でやっと本作の魅力を享受できた気がします。
しかしまあ、エンタメとしてもアートとしても本当に凄い作品だと思います。
最近アニメと言えば日本が世界中を席巻しているし、個人的にもアメリカのアニメ自体が低迷している様に感じていたし、特に老舗のディズニーアニメ作品は低迷というより体たらくと言った方が似合っている様な状態なので、余計に日本のアニメの勢いを感じていたのですが、本作の様な作品を見せつけられると、やはりアメリカ映画業界のプライドというのか意地というのか底力を感じずにはおれませんでした。
本当に凄いよな、アメリカのアニメクリエーター達は…まあ、第一作目を見た時も非常に驚かされたのですが、二作目も全くクオリティーが落ちないし、むしろ上がっていましたからね。本作の何が凄いかって、まずはアニメ自体の未来を示していました。
ここ何十年かの全世界のアニメ業界って、平面から立体、セル画からCGへとどんどん技術改革を進め、“技術”ばかりを先行させ“表現”そのものがかなり疎かになり、その中で日本のアニメは多様性を持たせ“表現”を重視していたからこそ世界的な評価が高まったのだと思っています。で、昨年の『犬王』とか『THE FIRST SLAM DUNK』などを見ると完全に日本のアニメが世界の最先端だと私も思っていましたが、表現として更に先を行く様な本作を見せられると、中々敵いませんよ。
更に今やありふれたマルチバースという設定を使いながらも、マルチバース(多元宇宙)そのものを多様性という(エンタメ的)物語テーマにも(アート的)表現手段にも重ね合わせるという多層構造であり、娯楽性と芸術性と表現スタイルの融合でもあるという、今回のレビュータイトルにした「映画好きなら必ず見ろ!!」という、映画ファンが聞いて最も嫌がるであろう台詞をつい言いたくなってしまうほどの作品だったと思います。どんなに私が好きな作品でも、他人に見ろって偉そうに言って嫌われたくありませんが、嫌われても良いと思えるくらいの作品だったという事です。(ちなみに、私がその台詞を言いたくなる作品って今までに『七人の侍』しかありません)
あと、私は絵画が昔から好きなのですが、モダンアートの場合は好きでも意味が分からない作家も多くいます。ロイ・リキテンスタインという画家もその内の一人でした。
要するにその表現スタイルの成り立ちや発生の歴史的条件などが作品から想像できるか否かという意味でよく分からなかった画家の一人だったのですが、前作の『スパイダーバース』を見た時に、何故かふと目から鱗が落ちたようにリキテンスタインという作家の作品の発想原理が理解できたような気がしたのです。
創作物とは“真似”という堆積物(技術)からどんどん蓄積した土台の頂上(最新技術)であり、その土台の上で今(頂上)の自分の表現方法(スタイル)を見つけ出すことがアートなんだということに思い至ったのですが、本シリーズもエンタメの世界でアートしているのが私にはハッキリと見えたのです。
スパイダーマン最高!
満漢全席
前作で衝撃を受け過ぎたので耐性がついていた為か案外冷静に楽しむ事が出来ました。前作が「動くアメコミ万歳!」だとしたら、今回は「グラフィックノベルテイストで攻めちゃうよ?」なアーティスティックな雰囲気が強目ですかね。そしてマルチバース。みんなお腹いっぱいマルチバース。それも存外スッキリしていて個人的には入り込みやすかったし、だからこそのグウェン&マイルスの其々抱える葛藤と結び付きにグッとくるわけで。後編ありきのストーリーなので、「なにぬッ!?」っとなった所でお開きになってしまいますが、「帝国の逆襲」ポジションな雰囲気だったので、私は美味しく頂けました。「ザ・フラッシュ」はああいう風に決着を付けましたが、コチラはどうするんですかねぇ。楽しみです。
僕の運命は、僕が決める
この手のモノはわりと好きなのかもしれない…。
実の処,始まりを完全にはちゃんと覚えていなかったのか?もしれないが、深い処まで掘り下げて語れないのが辛い処だが…🥵。
実写版でのピーター•パーカーが3人が出揃っちゃった時に、コレは最初のピーター•パーカー版のモノと,また次のピーター•パーカー版を観て居ない人には、訳分からずに置いてけぼり状態で詰まらんとちゃうの?何て思った時も有ったが…(イヤイヤ私には,非常に楽しめた覚えが有った事を言いたかった事と、何処の何が良いの?と言う人も居たから面白い!) 今作はソレとは全く別物での作品で有り,コレまた私には異常に楽しまさせて貰えた事は、声を大にして言いたい処。 アニメだから何が悪い⁈何て事は決して無い!
グウェンなんて非常に可愛らしくて,惹かれるキャラクターじゃんかよ!
映画化されるまでは、一番好きなアメコミヒーローはスパイダーマンだっ...
長い…かつ終わり方が………前作の方が好きです
三部作の真ん中ということを
知った上で鑑賞
けど
あの終わり方は………😢
三作目の公開される
2024.3月までモヤモヤが続きます…
作品自体も140分と長く
もう少し途中を切り詰めて
一応の敵をやっつけて終わり
しかしながら
さらなる敵が…
という終わり方の方が
よっぽど良かったと思います
たくさんのスパイダーマンが出てきて
ワクワクはさせられましたが
テンポ、シナリオ、映像美
いずれも前作の方が
私には合ってました
前作で最高だった
スタッフロール後の
お遊びもなかったし
少し残念な気持ちで
映画館を後にしました…
やっべーぞおい!
…語彙力!
前作「スパイダーバース」も充分面白かったが今作はそれを軽く超えて来た。
スパイダーマンでまだこんなに面白い新作が出て来るのか。
スパイダーマンでまだこんなに面白い映画が作れるのか。
やっぱハリウッドって凄えな~。(語彙力ってば!)
最近のハイクオリティなアニメ全般に云える事かと思うが映像を観ているだけで気持ちいい。
今作は背景の奥行も増して映像に深みが有る上にアクションシーンのカメラワークもより大胆になっていてこの映像世界に居ることが実に気持ちいい。(やはりアニメは動いてナンボだ)
ストーリーが進むに連れてまだこの世界に居たい、時間が経つのが惜しい。そんなふうに感じた映画はいつ以来だろうか。
敢えてて難点を挙げるならカメラワークが大胆過ぎて追いきれない部分が有る事だろうか。そこは何度も観りゃいいじゃんって事なのかな。
「ノーウェイホーム」も素晴らしい最高のスパイダーマン映画だったが、しっかりと楽しむにはソニー・ピクチャーズのスパイダーマンシリーズを全部観て「アベンジャーズ」の「イ」と「エ」を観ている必要が有り、その点かなり敷居の高い作品だったと思う。だからこそ最高だったとも言えるが。
その点この映画は前作1本観ておけば問題なく楽しめるので、
"アニメのスパイダーマンか~"
とか
"絵柄がどうもな〜"
と
食わず嫌いしてしまう気持ちも充分判るのだが、観て損は絶対に無い。
これ1本では完結しておらず、続きがどうなるのか全く予想出来ない映画をオススメするのもどうかと思うが、是非劇場へ足を運んで下さい。
自分が観た時ガラガラだったんだよなー。
すごいけど面白くはない
made in USA
色彩の感覚が凄かった。
他のどの国とも違うオリジナルな作風が際立つ。アメコミって分野をそのままアニメーションに落とし込んだような…日本ともディズニーとも違う新たなジャンルを見せられたようだった。
背景も含めた抽象画のような感じでもあるし、心象表現をそのまま作画に反映したようでもあるし…ホントに新機軸。
そして切り取られるアングルがいちいちエッジが効いてる。どこで止めても絵になるような…アクションのコンテなんて見事なもんだった。
本来のMARBELの土俵というか、このスタイルでアニメ化していくなら楽しみでしかない。
ただ…
2回観に行って、2回とも寝た。
俺のコンディションが悪かったせいもあるけれど…旺盛なサービス精神の成せる業なのか助長に思う部分もある。それもあっての144分…削れるだろと思える部分はありはする。
スパイダーマンの醍醐味でもある、空間の移動なんかはまさにそれで…なにも物語が動かないのにただただ移動を見せられる。爽快感がありはするものの、ステーキばかり出されりゃ飽きもする。
物語もまぁまぁややこしい。
ややこしいから説明もするのだけれど、それを“読む“のが、きっと眠気にもつながったように思う。
やはり吹替で観た方がアニメはいいように思う。
断然、絵に集中できるし…アニメーションを堪能できるような気もしてる。
物語どうこうよりも、紡がれる作画がとにかく眼福なので…いつかコンディションを整えてリベンジしたい。
あー、もったいない事をした。
続編も必ず観に行く。
クッソー、悔しいぃぃぃいッッ!!
マルチバースに頼りっきり
.
.
はぁ、疲れた。
どっと疲れた。思考も視力も何もかもが疲れた。
マルチバース×2ってうるさいよ。
もう飽きちゃったよ。
なんでもかんでも好き勝手出来る都合のよい
空間作っちゃったから、あらゆる作品で
マルチバース出てきたじゃん。
これはもうMARVEL作品の特権にしとけばいいのにw
いや、それでももうご馳走様なんです。
まとまるものもまとまらないじゃん。
無限過ぎてごちゃごちゃしすぎて
何がなんだかわからなくなっちゃうよ。
.
.
音楽かっこいいし、映像も斬新だし、
新たなキャラも面白いし、いろんな次元のキャラが
融合して面白いはずなのに全然楽しくなくて
一種の苦行かのように長尺140分だよ?
おまけにそれで終わらないってどうよ。
主人公がマイルスなのかグウェンなのか
これだけかっこいいエピソードできたならグウェンが
主人公のスピンオフ的な扱いにしておくれよ🤣
当然続編ありきで、もちろん続編観るけどさ。
前作が良かった分、贅沢に全部乗せした本作は
お腹いっぱいです。
.
使命と宿命と運命と
「ザ・フラッシュ」と同日封切
MCUもDCも
マルチバース祭りでてんやわんやですが
まあこっちも観なきゃねということで観賞
(正直観るまで続きものとは知らず
今作見終わった後に前作を配信ですぐ
観て補完しました)
感想としては
面白かったです
スパイダーマンというジャンルで
過去にいくつも作られた作品内を
行き来するにあたって都合のいい
概念であるマルチバースってのは
あたかも作り手の都合くさくて
好きくありませんでしたが
なんか見慣れてきちゃったのも
あるのかな
バースに番号が付いて
スパイダーマン達ヒーローは
行き来しているという割り切った
設定にされると
まあそういう話かと思えてきます
これまでの作品もそうでしたが
スパイダーマンは伝統的に
大切な人を失って
力がありながらも救えない命があった
という悲しみを背負っていく
という現実をモラレスが知るシーン
彼は別バースのクモに咬まれた
ことでスパイダーマンとなった
事をスパイダーバース元締めの
ミゲルは認めていなかったし
ってことはそういう偶発的
スパイダーマン他にもいるの?
とかそうした誰かを失う運命を
変えてしまうモラレスを否定
せずとも世界が崩壊しない
道もあるんじゃないのとか
色々複雑なまんまだなーと
感じるところ
書いててややこしくなって
きましたが
とにかくまだ続きもあるし
これからの展開もあるんで
感想は書けたもんじゃないですが
どうやらこのバースは実写も
なにも関係ないようなので
やっぱり東映版のスパイダーマ!
とレオパルドンも期待しますね
NWHでも出てこなくて
不満だったので
コミックの中を歩くような映画
大量のご馳走
スパイダーマン史上最高傑作という謳い文句に偽りなしの超傑作。冒頭のバルチャーとの戦闘により異なる世界の住人が本作でどう描かれるかが示され、その後もレゴや実写に漫画風と、多くの作風が現れる。(メインにはならなかったが…)その混ざり合いが見ているだけでも楽しかった。まさに動く芸術。
そして、スパイダーマン映画としても今までにない傑作であった。
スパイダーマンといえば、犠牲。そして犠牲を避けられない運命と「大いなる力には大いなる責任が伴う」使命感。本作では、大事な人の犠牲を受け入れて大いなる責任を果たさなければならないと描写された。
そこまでならばいつものスパイダーマンと変わらないが、そもそもマイレルのスパイダーマンは生まれる運命になかったと言われれば話は別だ。これまでさんざん描写されてきた、スパイダーマンと運命というお約束を更に一つ上の次元に押し上げた。
ただ、何を言いたいかは中々筆舌に尽くしがたい。「スパイダーマンは必ず犠牲を経験する」というメタ観点をテーマに描き始めたと思ったら、更にメタ的な「スパイダーマンになるべきでなかった人間」をテーマにし始めて…といったところか。
しかし量が多い。動く芸術にも次第に疲れてくるし、運命や責任もキャラクターごとに描かれるからやたら長い。人によっては食傷かもしれない。
多様性と運命とシャドー
「多様性」をそのまま映画にしたような物語だなと思った。異なるスパイダーバースを絵柄の違いで表現するのが面白い。映像の美しさ、楽しさ、疾走感がすばらしく、まさしく観て楽しむ芸術品のような映画。
ストーリーのテーマは「運命にあらがえ」みたいな感じ? 主人公にそこまで感情移入できなかったので、あまり心に残るものがなかったし、話が途中なのはマイナス点。次作が公開されるころには今作のこと忘れてそう。
最後のドンデン返しは面白かった。主人公が帰ってきたと思ってた世界は主人公の世界じゃなくて、「スパイダーマンが生まれなかった世界」。その世界にいるもう一人の自分は、「クモに噛まれなかった場合になっていたであろう自分」。
つまり、ユング心理学的にいえば、シャドー(生きられなかった自分の反面)ということになる。「多様性」と「運命」と「可能性としてのもう1人の自分」という3つは、何か深い物語になりそうな予感もする。
「運命」をテーマにした場合、定型的な物語だったら、「悪い運命を破壊し、自分自身が未来を決める」というオチになりそうだけど、この作品でそれをやったらあまりに安易だ。スパイダーマンというヒーローの本質は、「身近な人の死を通して自身のあやまちに気づき、深い後悔を通して真の正義に目覚める」ところにあるように思うからだ。このスパイダーマンの呪われた運命を安易に回避したハッピーエンドにはしてはならないし、しないと思う。
次作に少しだけ期待しておこうかなと思う。
さらなるスパイダー次元へ、アクロス(渡って)!
OK、じゃあ説明するね。
『スパイダーマン』がアニメでやるって聞いた時、うんざりしたわけ。製作側の都合で何度もリブートされて、今度はアニメかよ。
でも、これが大当たり。黄金のおじさん像も獲っちゃって、スパイダーマン映画最高傑作なんて皆言ったり。否定的だった連中、ザマミロって感じ。(自分もだけど)
これだけじゃないの。今アメコミ界はこっち(マーベル)もあっち(DC)もマルチバースだらけ。それを流行らせたのも、そう!
『スパイダーマン:スパイダーバース』がどんだけ凄かったか、皆分かってくれたかな?
…という事で、待望の続編。この続編は周囲の期待やプレッシャーは相当だったろう。
斬新な映像表現や革命的な世界観もさることながら、後続の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』『ザ・フラッシュ』がマルチバースを使ってさらに興奮感激させた。それを超える事が出来るか…?
興奮感激という点では旧作と絡めたその2作に軍配が上がるだろう。が、マルチバースという特異性を活かした点では、本作がまたまたやってくれた。
期待とプレッシャーを飛び越え、さらなる高み…いや、新次元へ!
情報量も半端じゃなく、どの角度から語ったらいいか…。
さらに進化した映像からか、それとも“スパイダーウーマン”ことグウェンのシーンから始まるのでそれに倣って…?(この冒頭だけでマルチバースや本作の設定を見事に説明している)
だけど、あくまで主人公はマイルス。なのでやはり、彼目線で。その方が分かり易い。
新たなスパイダーマンとして活躍中のマイルス。彼の経緯は…説明しなくても大丈夫だよね。
スパイダーマンあるある。ヒーロー活動を並行させての学校や進学の問題も。それを巡って最近両親とぎくしゃく。ホント、ヒーローって大変…。
その日もまたヘンな奴が現れた。
白い身体に黒い斑点の、牛かダルメシアンみたいな奴。それだけなら可愛いかもしれないけど、何か不気味。
序盤でサラッと倒されるザコかと思いきや、身体中の斑点は異空間に繋がる穴で、現空間にも自在に作る事が出来、あらゆる攻撃を交わす事が可能。思ってたより難敵。
あのキングピン事件の時いた科学者の一人だという。覚えてねーや。
“スポット”と名乗り、原作コミックでもマイナーキャラらしいが、マルチバース題材の本作にぴったり。
マルチバースを行き来するシーンで、レゴもさることながら実写の“ヴィラン作品”のある人物とリンク。もうマルチバース、何でもアリ過ぎっ!
掴み所がない感じのこのヴィランだが、不敵な事を言う。僕が君を作り、君が僕を作った。
表裏一体のヒーローとヴィラン。それだけじゃない。ヒーローというより、スパイダーマンとしての“宿命”が中枢を成す…。
父親が新署長となり、そのパーティーが開かれるも、マイルスは遅刻。例によって両親からお小言、喧嘩。
誰にもこの悩みや孤独を打ち明けられない。でも、“彼ら”なら…。
彼らに会いたい。特に会いたいのは…。
その思いが通じたのか、目の前に“現れた”のは…、グウェン!
夢幻じゃなく、本物。一体、どうやって…?
マルチバースを自在に行き来出来る装置を使って。今彼女は、あるチームに属しているという。
近況を話し合ったりして再会を喜び合うが、グウェンは何か秘密の任を帯びているよう。
グウェンの後を(透明になって)こっそり尾行。調べていたのは…、あのスポット。
スポットはある物を手に入れる為、別のマルチバースへ。
グウェンはこの世界とマイルスに別れを告げ、後を追う。
いたたまれなくなったマイルスもグウェンを追って。
前作はマイルスの世界に別マルチバースのスパイダーたちがやって来たが、今回は逆。マイルスが別のマルチバースへ。
そこはインドのような世界。
スポットを発見。後を追っていた事がバレ、共闘するも、ピンチに。
そこに現れたのは…、インドのスパイダーマン、インディア。
さらにもう一人。グウェンとはすでに何度か組んでいるイギリス人のギタリスト・スパイダーマン、ホービー。
闘いの最中、街に大被害。マイルスはインディアの恋人の父親の命を救う。
それは立派な行いの筈が…、“本部”から呼び出し。
一同が向かった先は…
“スパイダー・ソサエティ”。
別のマルチバースにある未来都市。
そこにはあらゆるマルチバースのスパイダーたちが集う。
グウェンの教育係の妊婦のスパイダーウーマン。
マイルスにとっては嬉しい再会。ピーター・B・パーカー! MJとヨリを戻したようで、何と今は一児のパパ。まだ赤ん坊の愛娘にも“スパイダー能力”が…!
他にもあのスパイダーマン、あれを彷彿させるスパイダーマン…性別も人種も様々で、中には捕まえたヴィラン(勿論様々な形態)や実写キャラも!
キャラデザやタッチも各々違う。前作の各々の描写もユニークだったが、本作は何倍、何十倍、いや何百倍…!?
って言うか、あらゆるマルチバースにスパイダーマンってこんなに居るんだ…!
独りでしょげていた自分が恥ずかしい。一人じゃない、僕らは“スパイダー仲間”だ!
…との喜びはものの見事に覆させられる。
皆のリーダーのスパイダーマン、ミゲル。
マイルスの存在や彼がした事を激しく咎める。インディアの恋人の父親を救うべきじゃなかった。
お陰で全マルチバースが危機に。
どういう事…?
スパイダーたちの宿命。全てを救う事は出来ない。
振り返ってみれば、確かにそうだ。
トビー・スパイダーマンはベンおじさん、アンドリュー・スパイダーマンはグウェン、トムホ・スパイダーマンはメイおばさん、そしてマイルスはアーロンおじさん…。
彼らだけじゃない。グウェンも彼女の世界でリザードになったピーターを救えなかった。ピーター殺しの容疑を掛けられ、警官である自分の父に追われている…。
ミゲルも悲しい過去が。いや、ここにいるスパイダー全員が。
誰か大切な人を亡くしている。そんな悲しみがあって、“スパイダー”として各々の世界を救っている。
大切な人か、世界か。どちらかしか救えない。それがスパイダーたちの宿命。
そうやって均衡を保ってきた。
それなのに…。マイルスがインディアの恋人の父親を救ったせいで、均衡が崩れた。
さらにマイルスはこれから起こるある悲劇を見た。自分の世界で、自分の父親が死ぬ…。
だが、これも宿命。変えてはならない。
冗談じゃない! 自分の父親が死ぬのを何もしないでいるのか…!?
救ってみせる。世界も、大切な人も。
マイルスは自分の世界に戻ろうとする。
こうなる事は分かっていた。だから彼を仲間に迎え入れなかった。
ミゲル率いる“スパイダーピープル”がマイルスを猛追。
たった一人スパイダーマンvsあらゆるマルチバースのスパイダーたちの“スパイダーバトル”が勃発…!
今回のアクションの見せ場はここ!
あらゆるスパイダーたちが入り乱れ、スピーディーでクールなアクション、映像表現はさらに“アクロス”!
このシーンを一体どう伝えたら…。私の文章力じゃ表現出来ない。とにかく、見て!
映像とアクションに最高にマッチした音楽、ユーモアもいっぱい。
だけどメインは非常にシリアス…。
グウェンもピーターBも事情を知っていた。信じていた仲間に裏切られたかのように、孤独感が募る…。
さらに追い討ちを掛けるのは、ミゲルに追い詰められた時、彼が言い放った言葉。
お前はスパイダーになるべきじゃなかった。お前がスパイダーになったせいで、お前の世界のスパイダーマン/ピーターは死んだ。
お前は“イレギュラー”。誰もお前を必要としていない。
そうかもしれない。自分だって望んでスパイダーマンになった訳じゃない。
が、スパイダーマンになった。それには何か訳がある。
大いなる力には大いなる責任が伴う。
大いなる悲劇も、宿命も、変えてやる…!
マイルスは元の世界に戻ってきた。
母親にスパイダーマンである事を告げる。
が、母親は“スパイダーマン”の事を知らない。
マイルスの身体を襲うあの“ビリビリ”。
マイルスは自分の世界に戻ってはいなく、酷似したマルチバースにいた。
目の前に現れたのは、まさかの人物。さらにもう一人。まさかまさかの人物…!
(実写ではまだ結成していない“ヴィラン・チーム”の名が…)
マイルスの世界にやって来たミゲルら。スポットも。
グウェンも自分の世界に戻されたが、ある方法でやって来る。その時、父親と和解を…。
そうだ。変えられないなんて事はないんだ。
まずはマイルスを見つけ出し、救出する。待ってて、マイルス!
グウェンを筆頭に、今回のメンバー、待ってました!の前作メンバー。
失われたと思われた絆。
父の命。
マルチバースの危機。
全ての宿命を変える。救ってみせる。
スパイダー新次元。
“アクロス”から“ビヨンド”へ!
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