マーズ

劇場公開日:

マーズ

解説

火星で生き抜こうとする少女の戦いを描いたSFサバイバルアクション。近未来、人類は火星を開拓し、地球を捨てた移住者たちは各自の居住地「コロニー」を作って生活していた。ある日、辺境のコロニーに住む3人家族が何者かに襲われ、激しい戦闘の末に父親が命を落とす。ジェリーと名乗った襲撃者は生き残った母イルザと幼い娘レミに、そのコロニーが元は自分の家族のものだったこと、そしてイルザとレミもここで暮らして良いと話す。しかしイルザはジェリーを撃とうとして逆に殺されてしまい、残されたレミはジェリーと2人で生きていくことに。月日が流れ、レミは美しい娘に成長するが……。出演は「キングスマン」のソフィア・ブテラ、「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」のブルックリン・プリンス、「トレインスポッティング」のジョニー・リー・ミラー。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2022」上映作品。

2021年製作/104分/イギリス・南アフリカ合作
原題:Settlers
配給:「マーズ」上映委員会
劇場公開日:2022年2月4日

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映画レビュー

2.0火星のコロニー

2022年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

一家三人で火星のコロニーで暮らしていたが、三人組に襲われ、二人は倒すものの父は殺されてしまう。
残った一人の男は、娘と母は殺さない、と言い、奇妙な共同生活が始まる。
大気はできたけど雨は降らないみたい。

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いやよセブン

2.5火星で無くてもいいです。寧ろ火星という背景に期待してしまったら駄目です。

2022年7月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ヒューマンドラマです、シリアスです、閉鎖的です。

そしてテンポはゆったり目で途中からこんな風に終わりそうって読めてしまって、実際そんな感じで終わっていきます。

火星ってものを観たがる客層と実際に出来た作風が違いすぎて火星を楽しみにしている客層からのウケは厳しくなると思う。

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キムラ

1.530日はなんだった?

2022年2月6日
Androidアプリから投稿

単純

難しい

地球から火星に移住してきた夫婦とその娘が、突如何者かの襲撃を受けて巻き起こる話。

周囲に建物はなく、家族3人だけで暮らす家に、不穏な気配が近寄って来て巻き起こっていく立ち上がりで、両親は何事かを解っているようだけど…。

ということで、襲撃する何者かと対峙しながらその辺を明らかにする展開かな?と思ったら、あんた誰?父親はいつの間に?に始まり、今起きていることは判るけれど、背景や何事なのかは判らない。
そして、えっ!?トゥルーマン!?と一瞬迷子になりそうになったり、娘はそんなに拒絶する程の経験も知識もないんじゃ!?なんていうツッコミどころもありつつの…えっ!終わり!?
「それ」だけの話?

もうちょいちゃんと話をみせて欲しかった。

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Bacchus

3.53人の関係性の変化の物語

2022年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ライオンが群れで生きていることはよく知られているが、群れが常に平和な訳ではない。子供のうちは親から面倒を見てもらえるが、雄は成長すると群れを追い出される。そしてサバンナをさまよい、別の群れを見つけて、そこの雄ライオンに戦いを挑む。運よく勝つことができたら、群れから追い出す。負けた雄ライオンは、老兵は死なずただ消え去るのみで哀れに逃げていく。
 勝った雄ライオンはその群れの子供を残らず噛み殺す。すると雌ライオンはどうするか。発情するのである。育てる対象の子供がいなくなったためらしいが、ライオンのことなので、本当の理由は定かではない。ただそういう感じで群れが新たに形成されるようである。

 人間をライオンにたとえるのも語弊があるかもしれないが、本作品を観て、ライオンの群れのことを思い出した。人間もライオンも生命で、生命とは自己複製のシステムである。あらゆる細胞は一定の期間で複製、再生している。それは自動的に、不可逆的に行なわれる。生殖もある種の自己複製だが、自動的ではない。生物もライオンのレベルあたりまでは種の保存本能は100%の稼働率だろうが、人間は違う。子孫を残すか残さないかは自分の意志で決めることができる。しかし問題がひとつある。それは人間においては生殖とは別に性欲があるということだ。
 本作品のイルザは、夫を殺されて、群れの雌ライオンのように振る舞う。まだ子供のレミには母の態度が理解できない。人間の母親はたとえ子供が殺されたからといって、ライオンみたいに発情することはない。殺した者に対する憎しみはいつまでも消えないのだ。襲撃者のジェリーもそれを知っていたからレミを殺さなかった。イルザはジェリーと融和してレミの安全を図るために、発情を装った訳である。
 一方レミは子供で、まだひとりで生きていく力がない。ジェリーは親の仇だが、両親がいなくなってしまうと、当面はジェリーに頼るしかない。しかし人間はライオンと違って恨みを忘れない。

 警察庁の発表によると、殺人事件の半分以上は親族間で起きており、その中心は家庭内の殺人だ。育ててくれた親でも、一方で暴力を振るい続けられたら、中学生や高校生になって反撃できる体力ができたら、親を殺す。親が子供を育てるのは当然だ。ライオンだってそうしている。育ててやったと考える親は、自分が子供を作った責任を忘れている。だから子供の中で怨嗟の念が膨れ上がっていることに気づかない。
 本作品のジェリーにもそんな驕りがあった。レミが自分の言うことを聞くのは当然だと考えていたのだろう。レミはライオンの子供ではない。レミにとってジェリーは、どれだけ年月が経っても、父と母の仇なのだ。

 マット・デイモンが主演したリドリー・スコット作品「オデッセイ」では、主人公が火星で生き延びるリアルな描写がたくさんあったが、本作品はややご都合主義で、大した努力もせずに野菜や家畜が増えている。
 やはり本作品の主眼にあるのは火星での延命ではなく、夫ないし父親が殺されたあとの、襲撃者と母と娘の3人の関係性の変化の物語なのだろう。狭い舞台の演劇みたいな作品である。妻・母を演じたソフィア・ブテラの演技が秀逸だった。

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耶馬英彦
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