ハケンアニメ!のレビュー・感想・評価
全395件中、101~120件目を表示
憧れの存在なのになぜ怒りのような闘志を燃やすのか
お仕事映画としてのカタルシスは抜群にあるものの、アニメ業界の”闇”と”今”をスルー!!
スピーディーでありながら早すぎず、絶妙なスピード感でテンポもよく、ひとつのものを作り上げようとする人々の様々な方向性からのアプローチもスタイリッシュでもある。
アニメを芸術としてではなく、コンテンツとして、商品として売り出そうというプロモーション方法など、現場と営業の温度差なども、いわゆる「お仕事映画」として抜群に機能しており、それなりのカタルシスもある。
劇中アニメシーンも最前線で活躍するクリエイターたちが制作していることもあって、クオリティが高いのは間違いない……しかし……
これはリアルではない!!
どの時代を舞台にしているのかと言いたくなるほど、今のアニメ業界が抱えている低賃金による過酷労働、中国から技術者の引き抜き、海外への外注問題など、アニメ業界が抱えている大きな問題点が、ことごとくスルーされていて、あえて闇が隠蔽されているようにも感じられる。
TwitterなどのSNSでのタイムリーな反応が描かれている時点で現代であることは間違いないというのに、浮世離れしている世界観に納得できない。
そもそも現場にアジア人労働者がいないことも違和感が大きく、現代においては、ファンタジーのように感じてしまう。
もしかしたらアジア以外の国に、これを日本のアニメ業界の今として押し出そうとしているのかもしれないが、そんなことが通用するだろうか。
プロモーションの仕方にも違和感が残る。そもそも試写会に参加した一般人が悪い評価を入れ辛い風潮の中で、念押しでキャンペーンに誘導するなど、プロパガンダではないかと思ってしまうほど。
いつまでも日本のアニメが世界トップというような、ズレた感覚でいるからこそ、こんな時代からズレた主張を映画内で展開させているのではないだろうか。
原作が2012年〜14年にかけて連載されていたものであり、その時点ではこれでも通用するかもしれないが、急激に加速したグローバル化の中で、こんな現場は時代遅れとしか言いようがない。
今映画化するのに、どうして今を反映しないのかが疑問でならない。そもそも現場を知らない原作者がひと昔に書いたものを、なぜ今の現場を知っている人が脚色しなかった……
創成
作り手の苦悩がいっぱい詰まってた。
見応えあった。
実際の現場は分からないのだけれど、監督と呼ばれる人々の苦悩や葛藤は良く分かった。
特に中村氏が吐く台詞が刺さる刺さる。
アニメの監督って、世界をも描かなければならず正に神と同等のポジションなのだなぁと思う。
その作品がある世界を、そこに生きる人々を創成する。描かなきゃ始まらない。描かなきゃ進まない。
どこにも何もないから、捻り出して白紙の紙に落とし込まなきゃいけない。
……相当しんどいなぁ。誰でもやれる職業じゃあないな。生半可な状態でいったら大火傷だな。
メインキャスト4人がサイコーに良かった。
尾野さんの言う「私に局と戦う武器をください」とか、あんな言葉向けられたら、血が沸騰しそうだ。
なんか妙な手応えで…絵も芝居も結構静かな感じなのだけど、熱を感じる。
それも表面的な熱ではなくて、地熱のように地面の奥底から伝播してくるようなジワリとした途絶える事のない熱。不思議な感想だった。
物語としてはキャッチーな題材だけど、どうしてどうして語られる内容は以外とハードだ。
結構、リアリティを孕んで語られたりもしてる。
そこら辺にも見応えを感じてたのかもしれない。
しかし、まぁ、俳優と声優の声質の差よ。
どんだけマイクに乗っけてくるんだ。
作中は意識してあの音域にしてるのだろうか?アテレコの時とそれ以外で変えてもいいようなものなんだけど、全く変わらない。
彼女の発してる言葉は口ではなく、頭頂部から発せられてるようだった。大した人なのだろうと思う。
珍しく、1番好きなシーンみたいなモノがあって、両者がスクリーンをバックに初対談するシーン。
なんか、お二人とも見事で…かつ、編集もアングルもコレしかないって感じでした。
「嫌です」を引き絵で見せるトコなんて無性に想像力を掻き立てられる。
シナリオの構成とかも素敵で、監督の手腕を堪能できた。
映画本編の感想からは脱線するが、最早、アニメだからこそ出来るモノがあって…それは仮想空間とかロボットとかって話じゃなくて、脳内世界の再現率というか…ほぼ全ての事にこだわれて、それは同時に責任を負う事にもなるのだけれど、0か100を判断する自由と不安って格別なんだろうなぁ。
なんせ、全てをゼロから作り始めるのだから。
やば、鳥肌たつわ。
アニメ雑誌の表紙を描くシーンの作画する人の声のトーンも素敵だったなぁ。
最早、ピカソとかダヴィンチの域に達してるように思えた。
これはもっと評価されて良い映画だ!
銀座コージーのエクレア食いてぇー!!
新人アニメ監督の瞳が自分がアニメ制作を志すきっかけとなったアニメを作った王子手掛けるアニメと同時間のアニメを担当することになる話。
今の時代に視聴率で競い合ってるのが古い気もしたんだけど、競争を簡単に視覚化できるのは視聴率だからこそだと思うし、どんな作品を作りたいのかという終盤の布石に敢えて視聴率競走で盛り上げてるのかなとも思えたのでOK。2作品が競い合ってるアニメーションめっちゃ良かったし(バクマン見た時の気持ちよさと似てた)。
まぁ競い合っているようで瞳も王子も結局戦ってるのは自分自身と。新人監督で色んな人に振り回されながらも助けられながらも周りに囲まれてやんややんややってる瞳と、一方でもうカリスマ的立ち位置になって後は自分との戦いだから広い部屋の隅で1人で作品と向き合う王子、どのキャリアのステージにいても結局戦わないといけないんやなぁ。
てかまだこの人達は視聴率1,2位で注目されてるからまだ良いものの、この他何十本のアニメは同じように死に物狂いで作ってるのに注目されずに終わるって、闇だな。。こういう作品見ると、いつもコンテンツを見てグチグチ言ってる自分は作る才能もないのにクソだなと思ってしまうな(笑)
たまたまなのか分からないけど途中途中吉岡里帆さんのアゴにニキビっぽい吹き出物ができてて、顎のニキビってストレスが溜まるとできやすいと言われていて、なんか説得力(笑)本当の現場の人はもっと酷いニキビがずっと治らないんだろうけど(笑)
ハンサム・レポート
時間を忘れて没入してしまい、終始食い入るように映画🎞を観ていた。
細部まで、よく作り込まれている。
魔法🪄✨にかけられちゃったな〜
他人の人生を覗き見た感じがして、凄い満足感を得られた。
監督の"采配(さいはい)"が見事‼️
吉野耕平監督(よしの・こうへい)は凄く計算されているなと思った。
世界で1番エレガントで情熱的❤️🔥にエクレアを食べれる人。とても素敵✨
エクレアを美味しく食べれる人は間違いなく出世します‼️W
映画をずっと観ていたかった・・・・・
吉岡里帆ちゃんを初め
若手俳優陣の"獅子奮迅(ししふんじん)"の活躍が"実に👀"見事なもんでした。
そこに、ベテラン俳優陣が脇を固め‼️
抜群ーーーーーの"安定感"を叩き出しています。
劇中アニメクオリティー✨なんと言っても高く"臨場感"が増す‼️
『好きでやっているやつには勝てない‼️』
【ひろゆき師匠・2ちゃんねる・開設者】
この映画を是非‼️観て‼️この夏‼️皆んな熱く🔥
なって頂きたい‼️💪
この映画を観て"情熱のなんたるかを"一から学んで頂きたい‼️
今の日本人に1番足りないのは‼️やはり✋
"情熱❤️🔥"ですよ‼️
日本人は‼️"情熱❤️🔥"不足ですよ‼️
一億‼️松岡修造大先生‼️
今の日本に必要なのは‼️これです👆
( ̄ー+ ̄)どや
ジェニーハイさんの主題歌♬も良かったです👍この映画にピッタリ✨
軽い気持ちで見て大満足した映画ランキング1位
アニメに助けられて大人になったよ
ハケンアニメ映画 やっと観れた。
辻村深月 さんの原作が好きすぎて一体どんな仕上がりなのかドキドキワクワクで鑑賞。
結果、原作とアプローチは違えど、原作を超えてめたくそよかった。。キャスティングから劇中に展開される #サウンドバック奏の石 のアニメもすべてが最高だった!!
神原画師の並澤和奈さんのセリフが素晴らしくて、アニメ愛が詰まりまくってて涙でた。リアル以外の場所を豊かにするのもわたしたちの役目ですとか監督にあの子たちのお母さんですか?とか、演じてる小野花梨 さん自然体ですごすぎ。
小学生の頃は絶対無敵ライジンオーに支えられてつまらない現実を耐え凌いだ。いつかわたしの前にエルドランが、現れて、ライジンメダルを渡されて机の左上にメダルを叩きつけて掃除道具箱に飛び込んでジュウオーに乗れると信じていた!!そして世界の平和を守ると!キャラデザの武内啓さんの名前を調べたりしてた。広島の片田舎の小学生の生きる糧になってました。大人になってからは #涼宮ハルヒの憂鬱 のキョンに何度も救われて生きてこれたし、アニメはもう見ないかな。。って離れかけた瞬間に まどマギ に首根っこ掴まれて結局連れ戻されたり、本当にアニメがなければいまの自分はなかったように思う。そんな人々を支えるアニメ制作してくれる熱い裏方さんたちの姿を面白おかしく時に感動させながら描いてありました。あの花のじんたんの地底人Tやら心を開かないとエヴァには乗れないぞ!の名台詞やら他にもオマージュてんこ盛りで涙なしにはみれなかった!
言いたいことがありすぎるけど、梶きゅんやら速水さんやらも、出てるし、とにかく吉岡里帆はかわいすぎるし、演技もうますぎるしで全人類に観てほしい作品です
エクレアはチョコレートに限る🍫
タイトルなし(ネタバレ)
地方公務員を辞して大手アニメ制作会社に転職した斎藤瞳(吉岡里帆)。
転職後数年、ついに連続アニメの監督が回ってきた。
タイトルは『サウンドバック 奏の石』。
土曜夕方、アニメのゴールデンタイムだ。
しかし、そこに強力なライバルが出現する。
裏番組『運命戦線リデルライト』の監督は若き天才監督・王子千晴(中村倫也)。
『サウンドバック』プロデューサー行城理(柄本佑)は、話題アニメの激突を仕掛けていく・・・
といったところからはじまる映画で、前半がすこぶる面白い。
ビジネス優先、超ドライな行城Pは、製作の合間を縫って新人監督の瞳をビジネスシーンに引っ張り出す。
「覇権を獲る!」と宣言した手前、瞳もプロモーションを断り切れない。
そんな中でのアニメ制作。
とてつもなく非情、ハードボイルド映画のようだ。
行城P演じる柄本佑の鉄面皮ぶりが面白い。
対する『リデルライト』チーム。
王子監督はデビュー作で天才と評されたが、その後、スランプに陥っている。
前作は、途中で制作放棄したもよう。
そんな彼をコントロールするのが有科香屋子P(尾野真千子)。
制作途中で行方をくらました王子にヤキモキし、遂には「自分が監督する!」と言い出す始末。
うへぇ、こりゃ大変だ。
モデルがいるかどうかはわからないが、『パパリンコ物語』連載中の漫画家・江口寿史を思い出しました(古くて失礼)。
このプロデューサーvs.監督の描写が面白いのだが、両作の放送が始まってから面白さが失速。
原因はふたつあって、ひとつは制作されたアニメ作品が思ったほど画面に登場しないこと。
いくつかのシーンは登場するのだけれど、映画としては小道具扱いで、テレビ画面にの中とか、街頭大型ビジョンの中とか、背景の一部のような撮り方なのである。
たしかに、実写映画だからそれでいいのかもしれないが、アニメそのものをもっと観たいのよ、こちらは。
スクリーン全体に映してほしかったねぇ。
もうひとつは、対決の描き方。
視聴率競争になるのは致し方ないのだけれど、弾幕と主要キャラの追いかけっこと、安易な表現。
スクリーン全体で映すのは、そこじゃぁないでしょ。
ここは、生の人物の演技による、些細な描写の積み重ねと、視聴率のグラフ化(グラフこそ、壁に貼った小道具が相応しい)。
で、残念だったのは、最後の決着の付け方。
秩父市での一部屋区切っての両作品鑑賞の場が活かされておらず、両作品の最終回こそ、スプリットスクリーンで両方の作品を同時に見せてほしかった。
『リデルライト』がひと足早く終わりCMとなる。
画面が消されて、『リデル』側の観客が退場しようとすると、隣室からどよめきが。
慌てる『リデル』の観客。
『サウンドバック』は既にエンディング曲。
見逃した!と思わせておいて・・・
エンディング曲の後に、最後の最後のワンシーン。
これぐらいのじらし演出があってもよかったと思うんだけどね。
というわけで、前半は面白かったけれども、後半は失速。
秀作一歩手前ぐらいかなぁ。
評価は★★★☆(3つ半)としておきます。
及第点
全395件中、101~120件目を表示