凪の島
劇場公開日:2022年8月19日
解説
「駅までの道をおしえて」などの子役・新津ちせが主演を務め、瀬戸内の小さな島で暮らす少女が周囲の人々との交流を通して成長していく姿をつづったヒューマンドラマ。
小学4年生の凪は両親の離婚に伴い、母の故郷である山口県の小さな島に引越してくる。普段は明るく振る舞う凪だったが、アルコール依存症の父が母に暴力を振るう姿がトラウマになっており、時折、過呼吸を起こしてしまう。島の人々はそんな凪の事情を知った上で、温かく接してくれる。凪が通う小学校の同級生たちや担任教師の瑞樹、用務員の山村、漁師の浩平らもまた、それぞれ悩みを抱えながら前向きに生きていた。それを知った凪は彼らを支えようと奔走し、少しずつ笑顔を取り戻していくが……。
共演は「劇場霊」の島崎遥香、特撮ドラマ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の結木滉星。監督・脚本は「夜のピクニック」の長澤雅彦。
2022年製作/107分/G/日本
配給:スールキートス
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ちせちゃんがメインの映画なんでしょう、とても良かったです。
わたくし、地方が舞台で、ストーリー性が強くなくて、嫌な奴が出て来ない映画が大好きなんです。これで主人公が適齢の女優さんなら言うことなしだったんですけど。
ちせちゃんを囲むみなさんの配役が、何かちょっとひねってあって楽しかったです。ぱるるさん、加藤ローサさん、徳井さん、そして木野花さん。メジャー作品とか拡大公開とか、そんなキーワードが絡めばまたいつものお馴染み様みたいな方々になったんではないでしょうか?
楽しめました。
2022年9月10日
Androidアプリから投稿
市井のありがちな人々の設定ではなく、ある種、特別な生活手段が補償されている主人公一家の物語で、生活にも悲壮感がなく、まあ、島の人々にちやほやされるよね…と感じてしまい、共感はなかったかなぁ…。
ちやほやされる一家が最後に全て手に入れてしまう話もなんだかなぁ…とも思った。
一方で、夕日のきれいさや、島ならではの人間関係は、そうして特別ではない人々に対しても、癒やしをもたらすのかも知れないと思った。
正直、悪くはなかったけど、取り立てて…って感じ?
山口県下松市の笠戸島、その最深部の深浦地区、そこへは往復約30kmなので、かれこれ80回以上はロードバイクで駆けている。島、特有のアップダウンがあり、瀬戸内海国立公園は何度脚を運んでも飽きない素晴らしいロードだ。途中には造船所があり、夕日岬のはなぐり門が彩りを添える。
この映画はある種のふるさとPRムービー、実際には笠戸大橋が掛り、 ※映画にも橋が映ってますよ、 船はもう通勤通学には使われてないし、ロケで使われた学校は閉校になって何年にもなる。でもそれらは瀬戸の花嫁と同様に、昭和的ノスタルジーを醸すのに欠かせない仕掛けだ。
時代は昭和から平成、そして令和となり、世の中はコロナとロシアで前提としてきた既存の価値がかなり危うくなって来たが、それでも人々の基本的な生活の営み、誕生と死、結婚と別れ、食べること、愛すること、冒険すること、それは普遍だ。
この映画は見てる人が、物語たりはこうなるだろうな、こうなれば良いなと、臨む方向で進んでいき、予定調和的だ。誰も不幸にならないし、色々あつたし、あるけどハッピーエンド的に進行していく。
私は、冒頭で凪が海中にダイブするシーン、あれに全て収斂する様な構成とメッセージが込められていると思った。つまりいつの時代もあの凪の様に思い切って飛び込んで見ないとその先は分からないし、飛び込めば危険はつきまとうけど、助けてくれる人が必ずいる。そもそも海は人類の母として優しく包み込んでくれる。だから一歩前に勇気を振り絞って広大で深淵な海に飛び込んでみろと。
余談だが、キャストの一人、世話好きの近所のオバちゃん役の方は私の知り合いです。普段通りの、正に映画の中の人そのもので、世話好き、お人好し、パワフル母さんですね。
2022年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
暗い映画なのかと思いきや、瀬戸内海の海や島の住民との会話が心を癒してくれた。主人公凪が島民の抱えている問題に一生懸命に応援する姿に、映画版初めてのお使いを見ているようでハラハラしました。
わきを固める大人の役者さんも一流をそろえた演者さんで、特に凪の祖母佳子を演じる木野花さんの白衣姿は似合いすぎてとても印象に残りました。
ずいぶん時間がたちましたが、できればもう一回観たい映画でした。