コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
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家族愛
主人公の家族は、主人公以外の3人は聾唖者であり、生活する上で大変なことも多くあるが、愛情に満ち溢れている。その点でこの家族は幸福と言える。健常者であって名声と富を得たとしても、愛のない人生は虚しいものだから。
ヤングケアラーである主人公も大変だったろうが、彼女の兄もまた大変だったと思う。でもこの兄の妹に対する愛情も尊い。
学校のコンサートで全く歌が聞こえないのを苦痛に感じてたであろう両親が、大学の試験会場では手話を交えての娘の歌に感動している姿に涙が出た。
見終わったあと、心が洗われたような気持ちにさせてくれる映画だった。
コーダ胸熱!
家族が仲よしなのがいい。
でもとびきり風変わりって言うか、健常者は娘さんだけ。
家族の仕事は漁師で家族全員で力を合わせる姿は日本の戦前とかぶる。
今の日本は核家族でバラバラ。自由だけど、大切な心をなくしてる感じがする。
この映画の家族は、破天荒だけど愛に満ちてる。ただ娘さんにおんぶにだっこ感はぬぐえないけど。
娘さんの才能を伸ばしたいと家族がまとまっるのかハラハラ鑑賞。
漁師の仕事には健常者が必要だし。
笑いあり涙ありの力作。そしてコーダ、様々な意味があるようだけど、これは娘さんの事かな?
胸熱が一杯の作品。
タイトルなし(ネタバレ)
年明け1月下旬公開の『Coda コーダ あいのうた』、ひと足早く、試写会で鑑賞しました。
米国の港町で暮らす高校生のルビー(エミリア・ジョーンズ)。
父フランク(トロイ・コッツァー)、母ジャッキー(マーリー・マトリン)、兄レオ(ダニエル・デュラント)の3人はいずれも聴覚障がい者。
いわゆるCODA(Child of Deaf Adults)と呼ばれる存在。
父と兄が、船で沖に出て漁をして生計を立てているが、障がい者ゆえ、仲買人に安く買いたたかれることも多い。
家族の「通訳」、外の世界との連携役のルビーにとっては、そんな扱いを受けることにひどく腹を立てていた。
新学期、憧れの同級生マイルズ(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)と親密になりたいルビーは、クラブ活動で彼と同じ合唱部を選択する。
かつて、自身の発声を嗤われたことのあるルビーは人前で歌うことにしり込みしていたが、クラブの顧問ヴィラロボス先生(エウヘニオ・デルベス)はルビーの歌に天賦の才があることを気づき、名門バークリー音楽大学の受験を強く勧め、受験すべく練習に励む。
だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は彼女の才能を信じられず、家族のの方が大事、単身での音楽大学進学などとんでもないと大反対・・・
といった物語で、あれれ、なんだか過去に同じような映画があったぞ、と調べてみると、2014年のフランス映画『エール!』のアメリカでのリメイク。
なのでストーリーラインは同じで、見どころもほぼ同じ。
ですが、家族の描き方が陽気であけすけなところがアメリカ映画らしく、音楽もルビーとマイルズが歌うデュエット曲もマーヴィン・ゲイ&タミー・テレル「You're All I Need To Get By」と好きなジャンル。
見どころでは、聞こえない歌声を家族に伝える演出が上手く、段階を経ているのがいいです。
一段階目は、学校での発表会。
家族三人にはルビーの歌声は届かない。
コーラスでは、他の歌い手たちに混じってしまってわからない。
周囲の観客が楽し気にしているので、楽しいのだろうな、と感じるだけ。
マイルズとのデュエットでは、音楽を消して、囲の観客がふたりの歌に感動しているようすを、家族たちが感じるように描いていく。
オリジナルでも感じたましたが、やはり、音のないこのシーンは秀逸。
二段階目は、発表会のあと、父親がひとりでルビーに、もう一度デュエット曲を歌ってもらうシーン。
ここで、父はルビーの喉元に手を当てて、その歌声を指先で感じようとする。
そして、感じる。
聞こえないものが伝わる、そういうシーン。
そして三段階目が、バークリー音楽学校受験でのルビーの独唱のシーン。
曲はジョニ・ミッチェル「青春の光と影」。
歌の後半で、歌詞にのせた気持ちを手話で伝える。
一、二段階があるからこそ、心に伝わってきます。
と、わかっていても胸にジーンときました。
オリジナル映画を観たひとも、是非、観てください、と伝えます。
2回の歌唱
高校の合唱発表会。バークリーのオーディション。歌うシーンの演出が、この映画のキモ。フランス映画「エール!」のリメイク。公開終わりかけだが「サウンド・オブ・メタル」という作品と合わせて観るべきかもしれない。
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