コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
全162件中、21~40件目を表示
伝えることの大事さ 歌の素晴らしさ 家族の素晴らしさ
鑑賞後の気持ち
家族っていいなって思った
鑑賞後の心の変化
家族を大切に思うなら自分を大切に
歌ってすごい
鑑賞後の行動の変化
相手に全てを伝える努力をしようと思った
好きなシーン
お父さんたちから観たコンサートのシーン
お父さんだけの前で歌を歌うシーン
嫌いなシーン
監視役がチクったシーン
本当に感動した映画だった!!
家族の中で1人だけ健常者でだからこそ感じる疎外感や両親や兄の頼りっぱなしのところから、娘を応援しようと変化していたことにすごく感動しました!!
また最後オーディションで家族に向けて手話つきで歌っているのをみてめちゃめちゃ泣きました…😂
師弟関係もとってもよかった!という他の方のレビューみて、たしかに!と思いました〜♪
師匠が最後まで彼女の可能性を信じて説得していたのも印象的でした🌞
爽やかな潮風にのった歌声「青春の光と影」が心に響く、ルビーの旅立ちの物語
両親と兄が聾唖者のロッシ家の中で、一人コーダ(聴者)の少女ルビーが才能に恵まれた歌に未来を託す旅立ちの物語。他者から見ると、朝3時に起床して父と兄に加わり漁の仕事を熟して登校する日常は、家族の犠牲になっているのではないかと思われるも、ルビー本人は特に苦も無く家族の中の役割と自覚している。その健気さがルビー本人の性格の良さと、両親の育て方が間違っていないことを表している。実際問題として聴覚障害者だけで漁をするのは、もし事件事故が発生した時に通信できない危険性があるし、またコミュニケーションの点で、仲買人から騙されて搾取される扱いを受ける場面もある。この厳しい家業と高校生活の板挟みに会いながら常に前向きに立ち向かうルビーの青春物語は、爽やかな潮風と彼女の心の叫びを込めた歌の共感性を映像に映し出していた。
ストーリーの流れは前半が予定調和で進み、脚本としては作為が目立ちます。“起承転結”でいうと、“起承”が長く、後半一気に“転結”が押し寄せる印象を持ちました。それは、この作品で私が一番心打たれたシーンから輝きを放ちます。沿岸警備隊に通報され多額の罰金を言い渡された晩の母と娘の会話シーン。ルビーが生まれた時の母ジャッキーが抱いた偽りの無い気持ちを告白する、その内容に驚きつつ、ここに障害を持った人でしか分かり合えない過酷さがあると理解しました。ルビーとジャッキーが語る台詞が素晴らしい。この後の兄レオとルビーのシーンもいい。そして合唱発表会の場面になりますが、ここで両親の視点に切り替えた演出には、正直やられたと思いました。上手いとか、ユニークだとかではない、聴覚障害者に寄り添う演出に一時でも体験させて貰えたことに感謝したい気持ちになりました。そして父フランクがルビーの歌う喉に手を添えるシーンも感動的です。クライマックスは娘ルビーの夢を叶えるべく家族で向かうバークリー音楽大学のオーディションシーンで、ベルナルド先生の気を利かせたユーモアからの、家族の為の手話歌唱、そのジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」の途中からその後の家族の変化をモンタージュした編集の巧さ。歌詞の言葉とルビーの想いが奇麗に重なります。それはルビーの為に作られたのではないかと錯覚してしまうほどに。
前半は教育映画のような素直な演出で、技巧の冴えはない。対して後半の演出と脚本は、良い映画を観た感動に導いてくれる。勿体ないと言えば勿体ない。それとボーイフレンド マイルズとの関係が曖昧な表現に終わり、ルビーの心の成長に関わっていない不満も残る。役者では、主演のエミリア・ジョーンズの自然で濁りの無い演技が素晴らしい。実際の聴覚障害者の俳優である、トロイ・コッツアー、マーリー・マトソン、ダニエル・デュラントは、卑猥なキャラクター付けを明るく転化していて其々に味のある演技を見せてくれる。ベルナルド役のエウヘニオ・デルべスも一寸変わった個性的な音楽教師をそつなく演じています。
この映画の良さは、どんな環境に置かれても家族の愛に包まれた主人公が自分の長所に自信を持って将来を見通すストーリーとして、名作「リトルダンサー」に類似しているところであり、幅広く観る人に清々しい感動を与えてくれる人間ドラマになっていることです。今の時代に必要なメッセージも優しく描かれている。模範的な青春映画の秀編でした。
素晴らしい映画!ハンディがあっても可能性は無限!
まず、主人公の家族皆んなが、実際の聴覚障害のある俳優が演じている事に感動した。
特に母親役のマーリーはすごく美しい人〜
反対を押し切ってまで本物をキャスティングした事は、大きな意味がある。
映画では家族の中で1人だけ健常者の主人公ルビーが、家族の通訳として欠かせない存在になっている。
家族は気にするな、自分のやりたい事をやれ、俺たちだって出来る事はいくらでもある!と、感情を露わに手話でぶつけるルビーの兄。
ルビーの首元に手を当てて、ルビーの歌声を振動で感じ取ろうとするお父さん。
最初は音大に行く事を反対していたけど、最後はルビーを応援してなけなしのお金で赤いドレスを買ってきたお母さん。
本当にみんな暖かくて泣けた。
ルビー役のエミリアもすごくかわいい!歌も素晴らしかった。
聴覚障害があると、どんな生活になるのか知らなかった。
お父さんが車でラップ音楽をガンガンにかけてて、そうか、振動で楽しむんだ!とか発見がいっぱい。
ハンディがあっても行動する勇気があれば反論もできる。仕事でリーダーになれるし、恋人だってできる。
セックスだって普通にする。
↑ここ!ハンディのある人物でここまで人生を「普通」に生きて、楽しむ事があって、仕事もして、、、
ここまで描いた映画が世に出てきた事が、最も重要だと思った!
素晴らしい映画でした!
家族4人、それぞれの心境。
家族4人の心境が良く描かれてて、心揺さぶられました。
そりゃないよーお母さん。と思う場面がチラホラありましたが、娘が産まれた時のことを話すお母さんを見て、ハッとしました。家では明るいお母さんなのに、組合の奥様方に馴染めないところなんかも意外で。私が健聴者だからですね、お母さんのこと勝手に責めてました。反省。
特にお兄ちゃんの描かれ方、良かったです。序盤に交渉を邪魔するなと妹にキレる場面がありました。一方で酒場でひとりだけ耳が聞こえない疎外感(これ見てる私まで気まずい気持ちになった)があり、最後には自分たちは無能じゃないから家族の犠牲になるなと訴える、お兄ちゃんのもどかしさが伝わってきました。
あとルビーの友だち、ビッチだけどいい子だった!
先生も最初から最後までヨカッタ。学生時代にあんなメンターと出会いたかった。
シング・ストリートに出てた彼も素敵でした。
家を出るから、一緒に仕事をしないから、だから家族を大切にしてないってことには繋がらない。(そうだとわかってても、お互いつらいよね…)大事に思い合って、これからも素敵な家族でいてほしいです。
There are plenty of voices with nothing to say.
アカデミー賞に相応しい佳作。主人公をはじめ両親、そして兄、皆んな人間臭さが全開の映画。ハンディキャップを抱える家族や貧しい家業に縛られるルビー。片や臆病さを認めつつも、漁業のしきたりを乗り越えてゆく力強い兄、父。心配性の母。最後は予定調和かも知れませんが、実話ベース、かつ演じた俳優も実際に聾唖者と、力強さに痺れます。あと、ルビーを指導する音楽の先生ベルナルドが良い。
聴こえるということ
オスカー作品賞ノミネートということを知り、半信半疑で視聴した自分をぶん殴りたい
音楽映画に求めるものとして、歌の練習シーンを何度も見せ、ラストの本番で全てを視聴でき、最高のカタルシスを生むことだが
本番をラストだと思わせて、聴こえない人の感覚を味合わせて家族の気持ちを理解し、
試験で手話ありの歌を最後に見せる
軽はずみにカタルシスを求めて映画を視聴したが
無音の空間で自分の愚かさと悲しさ、音が聴こえることの幸せを知った
エールを観ていた!
エールという映画を昔観ていたらしく、最初からこの映画見たことあったっけ?って何度もなったのだけどそれでもストーリーを忘れていたので十分楽しむ事が出来た。エールはフランス語だしこちらは英語。私は多分こちらが好きだと思う。ハッピバースデーの歌を水辺で歌うところなんて上手すぎて!!入学試験で途中手話を交えながら、家族に話しかけるように歌うシーンも涙、涙だ。この映画で感動しない人はいないだろう。青春、家族、兄弟愛、友情、教師との信頼関係、障がい者と仕事、恋、歌・・全部詰め込まれたすごい映画。
歌声はキレイ、景色もキレイ、でも中途半端。
みなさんの評価が高いのに、少しびっくり。
悪くはないが、そこまでは響かなかったです。
多分、映画の構成のせいかな。
テーマと的が絞りきれてない、ような。
主人公がいっぱいいるかんじ。
家族全員が主人公なのか?
特に前半は家族の色々がいっぱいで、
何に主体を置きたいのか、よくわからないまま話が進みました。
後半以降は学校や先生、男子生徒とのかかわり等、
とても良いテーマで気持が熱くなりました。
家族が、どうしてもだらしなく見えて、苦手です。
ユーモアがある家族っていうのかな?
だらしない、というか、下ネタもあって、なんだかな〜という印象。
そこから這い上がるストーリーにするなら、
とことん家族を酷く描いてもいいような気がします。
ところが、いい家族アピールの展開になってるし。
後半はいいかんじなんだけど、前半と分離してしまう印象。
できれば、後半をメインにした話にしてほしかったかな。
そしたら、より熱く感動しそう。
多分なんだけど、あの手の家族は、どこまでも頼ってくると思う。
それが分かるから、この先のことを考えると、可哀想。
逆に、家族をつらいけど切り捨てて、
本当の意味での自立をテーマにした話にしてほしかったかな。
(リバーの旅立ちの時みたいなやつ)
旦那と見ましたが、あちらも、あまり印象には残らなかったようです。
その先が見たい。と思ってしまった。
途中途中、ボロボロ泣いたw。
家族愛と主人公の葛藤。
兄弟愛。親の気持ち。
あったかい家族だから、
お互いがお互いを大切に
ぶつかりあってて感動
推薦してくれる先生が居て入試迄がチートだったけど、サクサク進んで見やすかった。
強いて言えば、音大行った先
プロの歌手になった所をみたいなと思った。
余韻が残る素敵な映画でした〜
下ネタ祭りあるので家族で見るには気まずいかなw笑面白かったけどね
聞こえない耳に届く最高にイカした歌声が、今日、世界の色を塗り替える
聞こえない家族の「通訳係」だった少女。
家族に必要とされながらも、自分の夢を見つけるルビー。
家族の中でただ1人健聴者である主人公は、漁を手伝いながら学校へ通う生活。
漁の中歌うことはあれど、誰にも届くことはなかった。
有名音大への進学を目指し、本格的に歌を習い始めるも、港の新規事業にも必要とされ両立に苦しむ。
家族は事業には必要といいながら、娘の夢を応援するか悩む。
そこには、歌声を聞けないことからの不安や、互いに離れきれない不器用さがある。
そんななか開かれたコンサート、ルビーはデュエットを組み、歌声を披露する。
周りの観客が心打たれ聞き入る中、ふと父親の目線に立つと際立つ疎外感。
父はここで娘の世界に歩みを寄せる。
夜風にあたりながら、父娘で話し合う。
娘が歌っている様子を賢明に理解しようと、喉に触れ、見つめる。
翌日のオーディション、ここでルビーは初めて家族へ向けて歌を歌う。
音のある世界、音のない世界、ある種異なる世界で住む家族。
しかし実際には世界は一つであり、双方が歩み寄る姿は変え難く尊く映る。
健聴者と聾唖者のすれ違い、互いに理解しようとする姿勢が表現される。
字幕をあえて使用しなかったり、コンサート中に訪れる無音の時間は一気にスクリーンに引き込まれる。
家族の視点
兄のレオが「お前が産まれる前は家族は平和だった」と言うシーンがあった。健常者であるルビーがいることによって支えられているという視点から見ていた家族の関係が、ガラッと変わった。
ろう者のみが分かる苦悩を共有できる家族に、健常者のルビーがいることで救われる部分もあると同時に負担も増えていた。
人はどんな状況でもそれをポジティブにとらえることも、ネガティブにとらえることもできるのだと思う。
ただの家族愛や社会問題を捉えた作品でなく、自分自身、物事をどう受け取って生きていくべきかについて教えてくれる映画だと思いました。
内外で対峙しなければならない苦悩。
聾啞者の両親と兄を持つルビー。自分だけ健常者というなかで通訳役をしながら代々漁師をしている家庭を支えている。
一方、歌の才能があり、合掌の先生も特別にレッスンをしてくれるほどの実力がある。
家族を支えることと、自分の夢とのはざまで苦悩するルビーが痛いほど伝わってくる。
そして、障害者だから・・・ということで慎ましく人に優しくというステレオタイプのような家庭環境ではないのがまたリアルさを感じる。
喜怒哀楽だってあるし、性欲だってあるし、欲望だってある。その破天荒ともいえる環境で世間かのからかいにも屈せず、音楽に向き合いつつ、家族を背中で説得させるルビーの強さは自分たちに勇気を与えてくれる。
母親との会話で、私(ルビー)が健常者だったら嫌だったか、というくだり。あそこは今まで閉塞感の中聾啞者として生活してきた苦悩をすべて物語っている。1人健常者がいると家庭内の様子がガラッと変わってしまうためだ。唯一の健常者に頼る家族、でも唯一の健常者だけに家庭ではマイノリティという現実。家庭内でも社会でも苦悩するルビーは人の心に訴えかけるシンガーになるだろう。
虐待に感じてしまい私には無理!
後半になって父親がルビーを1人の大人として見ようとするまで、辛くて見てられないんだが!
だって、子供がお金の心配して家族以外の大人と対峙しなきゃいけない事、時に社会の緩衝材として言葉を変えたり親以上に大人にならなきゃいけない状況。通訳として親の世話をしなきゃならず、時に親のSEX事情聞かされたりする。親たちがルビーの言葉に耳を貸さずに家族内での聾者多数で淘汰する環境、何より親たちが耳の聴こえるルビーの前で聾者以外を嫌悪してる事も、親が親であろうとしない状況を虐待に感じてしまう。
聾者やヤングケアラーと言う設定だけで飲み込めないって感じるほど、ルビーが当たり前と思ってる環境がただの子供って置き換えたら嫌だなって思えちゃう。通訳が必要とか言う前に筆談すれば?漁なんか他の船の船員と1人交換するくらい誰かに頼めないの?
オリジナルの映画「エール」では親たちはポーラの事頼りにしてたけど、ここまで無闇にって感じがしなかった。畜産農家で社会との距離をいい感じで取れてたけど、ルビーの家族の仕事は聾者対聴覚者って社会に対してまで壁を作らず子供のためにもっと適合する努力をするべきじゃない?って思っちゃうんだよね。
すごくあったかい気持ちになる
間違いなく今年見た映画の中で最も素晴らしい作品だと思う。
無音になるシーンで私は結局表面上しか物事を理解できてなかったんだなって思ったし、耳の聞こえない家族と同じように、ルビーの歌声をどうにか聴きたいと切実に思った。
家族たちの、娘の声を歌声を聴きたいという気持ちと、音楽を同じように楽しむことができない孤独、健常者との間にある隔たりをはじめて自分のことのように感じることができたシーンだと思う。
それでも最後には家族たちもルビーの歌声を手話を通してはじめて聞くことができた。この映画は、健常者の表面的な共感の限界とそれでもその隔たりを越える可能性を示していたんだと思う。
私たちがどれだけ美しいものを当然のように感じているのかを考えさせられた。
劇場にでてきた「Both Sides Now」はこの映画全体を表しているってやっと気づけた。
聞こえなくても、愛は伝わる・・・が、これってもしかしてヤングケアラー問題?
一家四人の家族の中で、ルビーだけが聴者で、父母兄の残り三人がろう者という家族。ルビーは、歌が好きで、学校の音楽教師にもその才能を認められ、音楽学校への進学を進められるが、音楽が聞こえない家族はその才能が判らない上に、ろう者であることによって、一家の家業が危機を迎える・・・。
まぁ、この手の作品の最後によくある様に、ルビーは、自分の望む道を進むことが出来るようになるわけですが、見ていて、昨今の社会問題を重ね合わせてしまいました。ルビーは、一家で唯一の聴者として、家族と周囲との“通訳”の役割を幼いことから行ってきたわけですが、それって、もしかしてヤングケアラーになってしまうんでしょうか?一家の危機と、自分の進路に挟まれて悩むルビーの描写は、なんか、そんな風に見えてしまいました。
いや、でも、最後には家族ともわかり敢えて、そして、ルビーも自分の道を進むことが出来て、良かったです。
エール!のリメイク作品(エール!未見)
もしこのレビュー見られた方で気分を害してしまうかも知れません。
不安な方、飛ばして下さい。
備忘録代わりに書いてるものなのでごめんなさい。
正直にしか書けません。
中々の感動作と思うが、前評判より良くなかったと感じる。
ストーリー、ラストまでスルッと意外性無く、ハッピーエンドだし。
こんな感じの映画かなぁと思ったらその通り過ぎてやや肩透かし。
意外性がことさら大事と思わないが、やや決まりきった感が感じられた。
また、ストーリー上、単純問題で漁船の漁に出る際の人材の問題はどうなったのかなぁと思った。
見落としたのかもしれないが。
V先生はキャラが立って良かったけど。
まぁああいうキャラも残念だが既視感あり。
下ネタなど聾者の意外性(大胆な表現)は今まで無かったシーン。
父親役は演技に迫力があり、上手かったです。
主人公も変に美人過ぎず(失礼!)演技も歌も上手でした。
あのシーンは思わず息を飲んでしまった。
見直してみたら意外と短い時間だった。
〈追記〉
ずっと、耳が聞こえる状態で生きてきたので、あの無音のシーンには、驚きと感動と「ああ、こんな風に聞こえる(?)んだ」という何か発見したような気持ちで見ていました。
劇場で見るのは3回目になるのかな。最初は長く感じたシーンが、2回目には「こんなに短かったの?」というくらいに短く感じ、今回の3回目では、また長く感じました。
いい映画は何回見ても、その度に、心に残るところを見つけることができますね。
見に行ってよかったです。
リバイバルがあっているうちに、もう一度見に行こうかな。
家族愛
ルビー以外が皆ろう者のファミリー
ずっとルビーに頼りっぱなしで、お父さんやお母さんの家族とか、もう少し周りにサポートしてくれる人が居なかったのかなと設定がやや泣かしにきてる感があって少し不満だったけど、、、
要所要所の歌のシーンの見せ方が、とても上手くて家族視点からの無音のシーンや手話を交えて歌うシーン、身体に触れて歌をきいたりと家族への想いがとても伝わってくるシーンばかりで、ちょっぴり泣かされてしまいました。
家族それぞれに良いところはあるんだけど、お父さんが好きだったな。
家族愛を感じる作品でした。
選曲が素晴らしく、歌唱力も相まってエミリア・ジョーンズが歌う「青春の光と影」に涙が止まらない
シアン・ヘダー監督による2021年製作のアメリカ・フランス・カナダ合作映画(リメイク作品)。原題:CODA、配給:ギャガ。
高校での合唱会で家族の状態を再現する音が消える演出、バークリー音楽大受験で無伴奏になり掛けで先生が駆けつけるところ、出だしの歌い出し失敗でわざと先生が演奏をミスルところ、試験の歌唱で家族向けて手話を加えるところ等、とっても良いと思ったシチュエーションが、後から見たが前作「エール!」と全く同じで、驚かされた。素晴らしいビクトリ・べドスによるオリジナル脚本に拍手である。
とは言うものの、トロイ・コッツァーによる娘の将来の可能性に思いを寄せ娘を音大受験へ導く父親像はとても素晴らしく、前作を超えていた。さらに、妹の将来を考えわざと冷たい言葉をかける女好きの兄ダニエル・デュランの存在感もとても良かった。弟から兄に変えたのが生きている。
また、合唱部を指導し主人公エミリアの才能を見抜き、音大受験指導をするバークリー卒の先生演ずるエウヘニオ・デルベスの演技も、学生への情熱的愛情を表現していて、とても良かった。エミリアの親友役エイミー・フォーサイスも、セックスで頭一杯の女子校生〜手話習い〜兄の恋人役で、今風なのか直ぐにsexしてしまう際どさと兄に妹の歌の上手さを教える重要な役回りで、全作を超える存在感に思えた。
そして何より、音楽プロデューサーニック・バクスターらによる「青春の光と影」(Both Sides Now、ジョニ・ミッチェル1968年作詞作曲)、及び「You’re All I Need To Get By」(唄マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル1968年、Valerie Simpson & Nickolas Ashford作詞作曲)の選曲が、素晴らしいと思った。
田舎の高校生が歌う訳で、新しい都会的なものでなくかなり昔の曲というのがgood。また後者は、主人公とフェルディア・ウォルシュ=ピーロのデュエット曲として、歌詞がピタリとはまっていた。そして、バークリー音大の試験でエミリア・ジョーンズにより歌われた「Both Sides Now」は、歌詞は勿論、スローで唄われるアレンジが最高であった。様々な歌い手が歌っている曲だが、そのどれよりも良く、分かっているのに涙が出てくる圧巻の歌唱であった。
製作フィリップ・ルスレ、ファブリス・ジャンフェルミ、パトリック・ワックスバーガー 、ジェローム・セドゥー。
オリジナル脚本ビクトリ・ベドス、スタニスラス・カレ・ド・マルベルグ、エリック・ラルティゴ、トーマス・ビデガン、脚本シアン・ヘダー。
撮影パウラ・ウイドブロ、美術ダイアン・リーダーマン、衣装ブレンダ・アバンダンドロ、
編集ジェロード・ブリッソン、音楽マリウス・デ・ブリーズ、音楽プロデューサーニック・バクスター、音楽監修アレクサンドラ・パットサバス。
出演は、エミリア・ジョーンズ(ルビー・ロッシ)、トロイ・コッツァー(フランク・ロッシ)、マーリー・マトリン(ジャッキー・ロッシ)、ダニエル・デュラン(トレオ・ロッシ)、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ(マイルズ・パターソン)、エウヘニオ・デルベス(ベルナルド・ヴィラロボス)、エイミー・フォーサイス(ガーティ)、
ケビン・チャップマン。
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