デューン 砂の惑星 PART2のレビュー・感想・評価
全374件中、101~120件目を表示
暴力的な映像の快楽!宗教的要素を強く宿したSF叙事詩
時代を席巻したスーパーヒーロー映画が凋落の一途を辿る現在、もはや映画館で見る価値のある作品など現れないのではないかと希望を失っていた。
しかし、ここに来て圧倒的なまでの映像体験を提示する作品が一筋の光明となって生み出された。
広大な砂漠。強い信仰心をもってそこに共存する人々。そして全てを飲み込む砂虫。IMAXフルサイズで映し出される世界は、クローズショットとロングショットを行き交いながら、観客をぐんぐんと引き込んでいく。特に終盤のハルコンネン家・皇帝一派との戦争シークエンスは圧巻で、軍隊やそれに連なる航空戦力を、砂虫が文字通り飲み込んでしまうのだ。
ストーリーに関して、DUNEが他のSFと異なる点として宗教色の強さが挙げられるが、本作ではその要素が前面に現れている。ポールはフレメンのリサーン・アル=ガイブとしての証を宿し、預言者となって彼らを導きながら、ベネ・ゲセリットの血をもってクウィサッツ・ハデラックとしても覚醒していく。つまり、彼は異なる2つの宗教における最上位存在となっていくのである。
前作のスローペースぶりは何だったのかと思わずツッコんでしまいたくなるほどの物語の展開の数々で、そこまで見せてもらっていいですか!?と心配になるほどだった。
どんどんと救世主として祀りあげられていくポールは、しかし不穏な空気をまとったまま、物語の終焉を迎える。ハルコンネン家も皇帝も討ち取った今、最終的なDUNEという神話の帰着として、どのような方向に収束していくのか。強い光を目に宿したチャニによって、ゼロレクイエムが行われる展開に1票。
未曾有の映像体験!絶対爆音のIMAXで
凄すぎる!まさに身体中が砂漠に飲み込まれるような未曾有の映像体験!
前作はなんかごちゃごちゃしてて正直イマイチ感があったんだけど今回の主役は砂漠!圧倒的なスケールで体ごと持ってかれる快感!
もうストーリーなんてどうでもいい(笑)
ひたすら大画面に没入する2時間46分。
全編IMAX撮影でIMAXで見られることを前提に撮られた映画。絶対にTVやPCの画面で見ちゃダメです。(これ配信で見てもつまんないかも?)
爆音のIMAXで身体ごと揺さぶられてください。
そしてお話は最終決戦のPART3へ。
チャニとポールの恋物語はどこへ向かうのか?
次回はまだお母さんのお腹の中にいるポールの妹がアニャ・テイラー・ジョイになって出てくるらしい。こんな楽しみなことってある?
IMAX劇場初体験
私はいまだIMAXを体験したことがなく、1回目に見た時に本作こそ今の最高水準での映像体験するべき作品だと思い、私にしては珍しく2回連続して鑑賞しました。
なので今回は映画の感想よりも、この映像体験を中心に書いて行きたいと思いますが、まず私はそれの専門家でもないし詳しくもなく元々技術的な興味も薄いので、あくまでも自分の感じた感覚だけでの感想となります。
で、1回目の一般劇場で見た時よりは確実に特別感を味わえましたので、料金的にも不満はありませんでした。
但しドルビーシステムの方は既に体験済で、今回のIMAXも映像以上に音響の凄さの方がより印象的でした。
映像の方は基本的に縦・横のスクリーン対比の違いという事であり、一般劇場の方は元々の映像に対してトリミングしている状態なので、勿論大きさは感じましたが横長スクリーン好きの人も私世代では結構いるので、好みによって好き嫌いは分かれるかも知れませんね。
何故なら、昔はスペクタクル作品=シネマスコープという時代があって、スケールの大きい作品は横長でスクリーンで見るというイメージが定着していたので、私の様な年配者は横長に特別感があるので好きの方が多いかも知れません。
でも結局はスクリーンの大きさが重要で、IMAXの様に縦横比率が正方形に近くても画面がデカいと没入感や臨場感は十分に感じられました。
昔、日本にシネラマ劇場というのが3館あり、横長のスクリーンを湾曲させて映写機3台で写すという方式が我々世代の一番贅沢な映画の見方でしたが、あのスクリーンで満足できるのは劇場の前後左右ド真ん中の特等席だけで、端や前の席で見ると歪で見えるただの見難いスクリーンでしかないという、今考えると凄くインチキ臭い劇場でした。
半世紀経った今回のIMAX劇場で感じたのは映像技術の進化もですが、(どの席に座っていてもある程度の満足感は得られそうな)劇場設計の進化の方が大きかったです。
しかし最近の作品はCGが多く、それによって画面上の情報量が半端なく膨大になり巨大スクリーンであるほどに目が追い付かないという弱点があります。
ここからが本作単体の感想になるのですが、本作の場合画面設計が抜群に優れていて上記の弱点はほぼ克服されていました。
本作の場合8割くらいはパノラマ的な風景描写であり、うるさいCGアクションも抑え気味で、あくまでも画面のデカさは没入感を感じさせる為の道具としての役割に徹底していて、目にも優しい迫力の映像となっていました。
とにかく、1シーン1カット実に緻密に設計されていて、屋内のシーンは殆ど絵画的構図であり、エンタメであることを忘れる位に画面はアーティスティックな絵の力に溢れていました。(これはPART1も同様)
更に本作は長編SF小説の映像化によくあるナレーションや字幕説明も説明台詞も一切省き、それでいて映像を見ているだけである程度物語が理解できてしまうという、原作モノ映像化の理想形と言っても良いくらい見事な脚本と編集であり、小説と映画との(魅力の)違いをハッキリと理解している人が作った作品であるので、出来れば鑑賞者もそれが理解出来るレベルの人が見た方が楽しめる作品だと思います。
(厳しく言うと、いつも原作モノ映画を貶している輩はどれだけ同じ不満を言い続けるのか?、それなら最初から長編小説(漫画)の映画化作品など見ないという結論に辿り着けない愚かさを恥じるべき)
映画を長く見ていて歳をとり映画の記憶を辿ると、やはり物語よりも映像自体の記憶が先に蘇ってしまいます。
時代時代で数々の作品の映像が頭にこびりついているのですが、本作もその1本に加わる事は間違いないと思います。
追記.
なんか更なる続編が作られるという噂を聞きましたが、確かこの監督「宇宙のランテブー」の映画化も予定されている筈で、今回の映像を見てしまうと個人的にはこちらの方を先に作って欲しいという願望がある。もう先が長くない年齢になってきているので、死ぬまでには是非見たいと願っていますよ。
んー。。。
今を代表する豪華キャスト
圧巻の裏切り!単細胞男としたたかなオンナ
このジャンルの頂点に立つ傑作
一人の男が力強くなっていく
主人公の内面を理解できなかった
残念だが、ちょっと自分にはハマらなかった。
世界観としては、19〜20世紀前半の世界を宇宙規模にした感じだろう。時代が進み宇宙に進出しても、支配階級である白人のもと、人種間の壁はなくならないようだ。資源のために翻弄されるアラブ人の姿や、アジア人の戦士が闘技場で斬り殺されるシーンは露骨だ。
分かり易い世界観とは反対に、主人公の内面の動きは分かりにくく納得感がない。他の登場人物たちも敵味方問わず同じで、なかなか世界に入っていけない。また戦闘シーンは非常に淡白で、うっかり星に来てしまった皇帝が簡単に主人公達の手に落ちてしまう。一体この長い上演時間を何に費やしたのか思い出そうとしても思い出せない。
しかし画的には見ごたえのあるシーンも多かった。せめて、ここに魅力ある敵役がいれば、ぐっと面白くなったように思う。
健闘したな、アトレイデス
生態学SFというジャンルらしいです
こっちが先なんだろうけど相変わらずスター・ウォーズ、ナウシカみたいな世界観
でも少しはどういう人達なのか理解できてパート1よりは惹き込まれました
ついこの間イケメンのエルヴィス演じたオースティン・バトラーがまさかの危ないキャラ怪演は目を疑った 激渋のジョシュ・ブローリンが救い
海外では受けが良く、日本でもパート2は好調なようですが、近未来なハイテク宇宙船とスパイス巡る古代みたいな利権争いがアンバランスに思えて、個人的にはどうにも受け入れ難い、けどここまできたら次もまた懲りずに見るかも
期待しすぎた。。。
傑作とまでは行かないけど
中世ヨーロッパ物語のSF版かな?
アラビアのロレンス
圧倒的体験型異星戦争
ドゥニ・ヴィルヌーヴの真骨頂、人間対異物(巨大砂虫、巨大採掘機、巨大宇宙船)のばっちり決まった構図のショットをしっかり堪能しました。
そこにいる、ある、存在感は前作同様凄く感じられた作品でした。
前作からアップデートされた映像表現はあったかと言われるとあまりないようにも思えるんですが、前作の衝撃が凄すぎたということで良しとしましょう。
ストーリーが少しノイズになって気になるところがチラホラ(搾取する側の理屈のみでストーリー進みますよね)とありました。
主人公の人物描写が、前作ではナイーブだけど正しくあろうと強く思い行動する青二才がサバイブするために人を殺す通過儀式を経て大人になる、とじっくり描かれていたと思いますが、今作では結構おざなりというか、最終的に強いドラッグやって人格変わりましたくらいの印象にもなりかねない感じで、この約3時間の映画なのに不足してるなと思いました。
きちんと目線や姿勢で役者は変化を伝えようとしているし、きちんと受け止められるようになってはいるんですが、それでも。
まぁパート2だからかな!次もあるんだよね!と思い飲み込んだ状態にします。
当然次も期待します。
アニャテイラーが1分登場
全374件中、101~120件目を表示