デューン 砂の惑星 PART2のレビュー・感想・評価
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よくわからなかったけど凄かった
池袋のIMAXで鑑賞。
プライムで前作を予習したこともあり、何となく物語についていくことができました。
劇中で描かれる砂漠は壮大で美しく、スクリーン全体に映し出される映像とダイナミックな音響効果によって、まるで自分がその場にいるような臨場感がありました。特に、サンドワームが襲ってくる場面は、目の前で起こっている出来事のように錯覚しました。
ただ、包まれるような音の聞き心地が良すぎて何度も睡魔に襲われました。それもあってか、途中からストーリーがわからなくなり、結局どんな話だったのかあまり理解できないまま終わってしまいました。
個人的に良かった点は、ポールとチャニを演じる俳優の演技が上手かったことです。どちらとも20代と若く、デューンの世界観にうまく溶け込んでいました。ここから、私と同年代の人がハリウッドの大作映画で主演していることに感心しました。
全体的に観て「よくわからなかったけど凄かったな。」の一言に尽きました。砂漠で繰り広げられる戦いにドキドキし、若手俳優の演技が素晴らしかった作品になっていました。
4DXで新感覚なプレミアム映像体験を!
第94回アカデミー賞で6部門に輝いたSFアドベンチャー大作「DUNE デューン 砂の惑星」の続編。1作目では、評価もまちまちでしたが、初めから2作目ありきの2部作と考えると1作目の評価も⭐︎半分はあがります。ぜひAmazonプライムなどで復習してから、本作品に臨むことをおススメします。
また、本作品を本日は少しリッチにプラス1000円払って、プレミアムな映像体験4DXで鑑賞してきました。
4DXは韓国発で最先端の体験型シアター。シートが前後左右や上下にダイナミックに動くうえに、水や風、香り、フラッシュなどの革新的なスペシャルエフェクトが、映画を「観る」から「体感する」ことに変え、全く新しい映像体験をすることができます。USJのハリーポッターに3時間近く乗っていると思ってください🙄想像より揺れます。風が吹きます。若干寒いです。ポップコーンはやめておいた方が無難です。シートは4シートを1セットに連動して動きますので、より激しいのをお好みの方は、前方から3、4列目のシートの端の方がおすすめです。また少しの体力は必要ですので、酔いやすい方はご遠慮下さい。乗り物が苦手でない方は、一度は体験してみて欲しいプレミアムな映画体験になること間違いなしです!
一方、IMAXと呼ばれるプレミアムシアターは、アメリカ発で「ファーストクラスの映像体験」がキャッチコピーのシアター。映像、音響、空間、作品をすべて最高の水準にまで高めたシステム。つまり、上下左右壁いっぱいに広がる大型スクリーンにより、これまでにない高画質・高音質・大迫力の一体感が味わえます。こちらのIMAXはシートが動くことはなく、乗り物が苦手な方も安心して特別プレミアムな映画体験を楽しむことができます。
お近くにあるプレミアムな映画館で一度リッチな映像体験をしてみるのもおすすめです♪
本作品は、その体験をするのにふさわしい見応えあるSF映画となっています!!
今作品で終わっても十分満足感はありましたが、次作への布石が散りばめられているエンディングに期待せずにはいられません。もし3作目があるのなら、またプレミアムな映画館で観てみたいと思う今宵でした。
単純な英雄譚でなく、民衆が熱狂するリーダーの危うさを示唆する現代性
デイヴィッド・リンチ監督版の「デューン 砂の惑星」(1984年、上映時間137分)では主人公ポールと次期男爵フェイド=ラウサの決闘がラスト前のハイライトだが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による連作では155分の1作目に続く本作166分のエンディング近くで同じポール対フェイドの決闘が描かれる。つまり、フランク・ハーバートによる原作小説の物語の経過を、リンチ版に比べてここまで2.5倍近くもの尺を割いてじっくり描いているのがヴィルヌーヴ版「デューン」なのだ。したがって当然、ポールがいくつかの試練や戦いを通じて抑圧された砂漠の民フレメンからの信頼を勝ち取り、彼らの救世主として熱狂的に支持されるようになる過程も説得力十分に語られる。
ティモシー・シャラメが体現する美しい青年ポールは、さまざまな経験を通じて戦闘能力、超自然的な力、リーダーとしてのカリスマ性を高めていくものの、それが単純な英雄譚として描かれていないのはヴィルヌーヴ版でより示唆的だ。原作者ハーバートはあるインタビューで「リーダーが常に正しいとは信じるな」というメッセージを小説に込めたと語った。
2020年代の今、世界に深刻な影響を及ぼしているロシア・ウクライナ戦争とパレスチナ・イスラエル戦争も、もとをたどれば石油などの資源をめぐる当事国や利害関係のある諸外国の諍いや衝突がやがて大きな争いになっていった経緯がある(ハーバートも中東・北アフリカの砂漠地帯の石油を砂の惑星のスパイスに置き換えて小説を構想し、「アラビアのロレンス」も参考にした)。民衆が熱狂し盲信する独裁者や政治的リーダーは今もあちこちの国にいる。ヴィルヌーヴ監督は「デューン」連作で商業的成功を収めたこともあり、ハーバートの予言的メッセージにより忠実で現代世界にリンクする展開をこの先も続けてくれるだろう。
砂と香料に導かれし陶酔の映像叙事詩
つくづく映画とは特殊な香料が散りばめられた時の砂であることを思い知った。客席で体全体に砂を浴びながら、あらゆる感覚が熱を帯びて研ぎ澄まされていく。前作がいわば苦難の物語だったのに対し、本作は猛然と突き進む復讐劇。そのカタルシスをヴィルヌーヴ監督は夢の底から迫り出してくるかのような幻想と陶酔の映像演出でもって描ききる。冒頭の戦闘での畏怖するほどの静けさや、その後の体内の水をめぐる生態学的な描写、音や手話を駆使する意志伝達にしても、全てが言葉を超えたヴィジョンとなって観客の脳裏に状況を刻む。それでいて優雅で深遠。終盤へ向け表情を変えゆくシャラメの存在感に酔いしれ、そのほか全キャストの一要素に徹した献身ぶりにも感嘆させられることしきり。見事なアンサンブル、美術、音楽・・・あらゆる意匠が砂漠のキャンバスで混ぜ合わさり、F.ハーバートが創りし複層的テーマを秘めた冒険絵巻を威厳を持って成立させている。
凄い!凄いよ!でも陰気クサくて…辛い!辛いよ!
このシリーズは予備知識を入れて観た方が楽しめそう。
一作目もそうだけど、メカが重厚でかっこいいし迫力や世界観も凄い!!
良く出来てると思う!
だけど個人的には話が分かり難いし、兎に角陰気臭い…。
どーしても眠くなってしまう…。
この作品を絶賛する人の気持ちも、耐えられない人の気持ちも分かる。
前作でも書いたが陽のスターウォーズ、陰のデューンって感じ。
あとクリストファー・ウォーケンがじーちゃんになっていた…。
新たな敵? 領主連合ってなにぃ?
TSUTAYAで借りて見ました 前作があまりにも良かったので期待値が上がってしまいますよね やはりこの作品は世界観が好きなんです そこで評価が分かれると思います 白と黒と茶というかベージュ(砂漠の色)のほぼ3色だけの映像ですよね良く見たら このシック感がいい 強力な悪役ハルコネン男爵は意外にあっさり殺されます やはりデューンは悪役が強烈なので ほぼ悪い奴は一蹴されますが 3作目があるのは間違いないのでこれらを上回る悪役が果たして次回作で出てくるのかどうか 次の敵が領主連合ってことなんでしょうがこの2作目までで全く登場して無いので楽しみですね まあ星は5点でしょうね良くできてますから
乗り切れない空気感
すごい派手なシーンもあり、面白い感あるのですが、1もそうですが2もなんだか合わない…SF大好きですなんですが。でもたぶん2回は見ないかな。ワクワク感はなく、結構小さい話が本筋で演出でデカくしてる感があるので、ダラダラ見せられてる感じを受けてしまうんですよね。
まさに青本の扉絵の世界が!
重そうな宇宙戦艦が荒涼とした大地に浮かぶの図、
子供の頃にあこがれたSF小説の表紙そのもので感涙。
砂漠世界の描写もとても細やかで、本当に素晴らしい!
見せすぎず、だが出し惜しみもなく丁度いい塩梅で、
ぬっくぬくの救世主伝説サイコーです!
3も絶対見に行くぜい
IMAXの威力まざまざだが、
Part1 は派手な映像の割には退屈なストーリーで、「もう、続きはいいかな」と思っていたのですが、Part2 の更にド派手な予告編にそそられて何と数年ぶりの IMAX での鑑賞に臨みました。
いやぁ、やはり追加料金 +500円 取るだけの事はあるなぁ。髪の毛も震動する大音響と大画面のIMAXの威力をまざまざと見せつける迫力映像を堪能しました。Sand Worm が出て来るのはいつかいつかとドキドキしてしまいます。
でも、物語は「ああ、やっぱりな」程度でした。名家の相克、血筋、復讐、救世主、そして最後はチャンバラで決着の定食コースです。これは言っちゃいけない事なのでしょうが、あれだけの最新鋭の兵器が数多くあるのに、なんで刀を振りかざしての白兵戦になるんだ? 欧米人は本当にこんなお話が好きなんだなぁとややゲンナリしました。ただ、世界中の映画ファンの皆さんには内緒ですが、僕は「スター・ウォーズ」もあの古臭いお話が苦手で全然好きになれないので(と言いつつ6エピソード分は観ているのですが)、その分は差し引いてご判断下さい。
でも、チャニの今後には豊かな物語性がありそうなので、Part3も観てしまうんだろうなぁ。
2作合わせて上映時間実に5時間半。壮大なスケールのSF叙事詩としては、カットすべき部分はなかったですね。
本日は早稲田松竹さんにて『DUNE/デューン 砂の惑星 PART1』(2021年/155分)『DUNE/デューン 砂の惑星 PART2』(2024年/166分)の豪華2本立て(1,500円)上映!
チケット販売は当日の窓口のみで開館前から並びましたが何だかオンラインが無い学生時代に戻ったようで懐かしいですね。
2本合わせて上映時間は5時間半!本日はどっぷり「砂の惑星」の世界に浸りました。
『DUNE/デューン 砂の惑星 PART2』(2024年/166分)
クリストファー・ノーラン監督も述べているように『スター・ウォーズ』シリーズで例えると“帝国の逆襲”。主人公アトレイデス(演⁻ティモシー・シャラメ)が預言者(救世主)として覚醒していくさまは高揚感があって良いですね。
また主人公の出自の真相、政治ドラマとしての盛り上がりも良かったですね。
作品としては一応の大団円、区切りはついてますが、PART3「砂漠の救世主」への期待感を高めるラストになってました。
PART1、PART2合わせて上映時間実に5時間半。鑑賞中は気が張っておりぐったりでしたが、壮大なスケールのSF叙事詩としては、カットすべき部分はなかったですね。
これはPART3も楽しみです!
唯一チャニだけ
キャラクター的に同感出来たのは、チャニだけ。彼女には幸せになってもらいたいな。物語の様々な設定に納得が出来ず、「作られた物」感が強すぎて感情移入出来ずにいる。はるか彼方の未来に人間はまだ一対一で刃物を持って戦うの?砂漠で彼等は何を食べ、あの甲冑の上にどこで作ったか分からないボロ布をまとう、お風呂は?砂嵐や気温上昇をむき出しの顔でどうやって回避出来るだろうかとか、映画のストーリーとは全く別の部分で冷めた目でしか観れなくて、謎だらけのただただ長〜い映画でした。
贅沢な作品
豪華キャスト&高額の制作費&全体で何部作になるのだろう&2時間40分超えの上映時間と、贅沢すぎる。
普通のプロデューサー&映画会社なら、
「上映時間を短縮しろ」とか
「前編後編の2作で完結させろ」と言うだろう。
1作目も2作目もストーリー展開はゆっくり。
監督のこだわりを尊重したんだろうな。それだけ監督への信頼が厚いのだろう。
3作目に期待。
衣装が凄まじい、、
全ての衣装が完璧。
何種類あるのか、、。デューンの衣装個展をひらいてほしい。全ての衣装を細部まで生で見てみたい。素材に触れてみたい。装飾を眺めてみたい。
ハルコンネンのスキンヘッドの女性の衣装、エキセントリックでありどこかクリーン。
デューン2、お見事であった。。
原作や、昔のデューンは全く拝見しておらず、予備知識なしで大体のあらすじと登場人物だけ予習してからの鑑賞だったが、原作を知らなくても内容にのめりこめた。素晴らしい。
劇場で観ればよかった😂😂
「これだけは言う。。命ある限り君を愛してる。」
くぅぅ〜、、😂😂😂
このシャラメのセリフやばい。。。
シャラメに言われているゼンデイヤいいなあ〜。羨ましすぎる🤣10万円払うから言ってほしい笑
ボイスビジネス🤣
気絶級のセリフじゃん。
良すぎて、全部まだレビューできてないので近々レビュー追記します!
映像はリアルで美しいものの少々知的にした『スター・ウォーズ』に帰着
ここのレビューの評価が案外低いので意外だった。で、低評価のものをいくつか読むと、やはり中途半端でストーリーがわからないとか、意味不明なシーンがあるとかいうものが多いようで、ああ、結局はそういう見方をされるのかな、というある意味納得感があった。
実は小生もいちおう☆4つはつけるが、さほど高く評価しているわけではない。理由は、映像の素晴らしさに比して、原作の内容のつまらなさが露呈してきたからだ。
本作は作品の冒頭に異形なものの声で「スパイスを制する者はすべてを制す」というメッセージが流れ、とてもビックリさせられ、その趣味の良さに満足する。ところが…その先がちょっと問題なのである。
前回、ハルコンネン、皇帝連合に寝首を搔かれたアトレイデス家のポールが、本作では砂漠の民フレメンに紛れてスパイスによる超能力を獲得するとともに、復讐とデューン新生に踏み出す。ということで、単に砂漠の美やさまざまな大道具、小道具の知的なデザイン等に堪能できた前作とは違い、いろいろ人や世界が動き出す。
その過程で帝国歴1万何年とかいう世界で、ヨーロッパ中世封建支配と同じ支配構造があり、国王と封建領主、教会の多元的権力が存在し、似たような権謀術数が駆使され、果ては王族の紋章とか政略結婚が登場し…てな話を見るにつけ、やはりツッコミどころ満載となっていくのは致し方ないか。だから話が進めば進むほど、いろいろガッカリ感が募っていく。
このガッカリ感をひと言で言うと、「中世ドラマの焼直しに過ぎない」ということだ。日本にもかつて、会社員の出世競争を戦国の権力争いに見立てた『サラリーマン太閤記』とかがあったではないか。
もうちょっとシリアスなところでは、井上靖『蒼き狼』で領土拡大の戦いに臨む瀬戸際に、妃のご機嫌を伺っているチンギスハンの姿に対して、大岡昇平が「現代サラリーマンの情けない家庭事情を重ねただけで、こんなものが歴史小説とは聞いて呆れる」と侮蔑したのと似た感じだろう。本作の場合は、中世封建国家や王侯貴族間の勢力争いの焼直しに過ぎないくせに、こんなものがSFとはちゃんちゃらおかしいwということである。
ヴィルヌーブ監督は今回も、リアルに美しく壮大な映像を作って楽しませてくれた。しかし、所詮は原作が原作である。結局、全体の印象は何というか、『スター・ウォーズ』を少々知的にした感じ…というところに帰着したのは必然であろう。
なお、ポールのまだ生まれていない妹役でアニャ・テイラー=ジョイが登場したのは嬉しい。ケチをつけながらも「これは次回作も見なきゃいけないな」と決意するのであったww
マ王の知らないパート3が待っている
デビッド・リンチ監督作品の「デューン 砂の惑星」を昔に観たマ王の感想は「壮大な物語だけど色んな映画に勝ててない」でした🫤
SFだけど「スター・ウォーズ」的な迫力は薄い、覇権争いにしては「ゴッド・ファーザー」のような奥行き程は無い、恋愛映画にしては碧い目が気味悪い、とあまり良い印象が無かったのを覚えている🤔
そもそもが麻薬戦争的な話に宗教戦争の要素まで詰め込んでるので内容が難し過ぎるのがアカンと思うのよ😶
で、それじゃダメよとドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がメガホンを取りリメイクされた「デューン」を観たが、え?ここで終わりなん?と中途半端度★★★★★🤣
明らかにパート2を作る気満々だったのさ😅
ま、今回その便秘を解消すべく「デューン2」を観たんだけどね(映画好きの運命として)
パート1ですら本家と変わらぬ長さなのにパート2も同じくらい長い、なのに内容はデビッド・リンチ監督のと変わらない印象しか無いのよ😑
ていうか戦争シーンに力を入れ過ぎてるワケでも無く、人間関係に重点を置いてるのでも無く、コレではデビッド・リンチ監督版の方がサクサク観れた(いや長いけどね)感じかしてならない💦
そもそも原作が映画化向きの話ではない気がするのはマ王だけか?
また今の世界情勢が剥き出しの物語なトコは、ん?ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、狙ってない?とまで思わせる態とらしさまで伺えたし、だったら今更感が強いかな、みたいな風にも捉えられたのはマ王の邪推だろうか🤨
同じ長い3部作として「ロード・オブ・ザ・リング」があるけど、アチラは(やっぱり長いけど)上手に作ってたと思うのよ😬
でもコレって監督の好みの問題かもしれないからマ王も納得はしています😗
が、その部分を差し引いても(前宣伝とかレビューが相変わらず過熱気味だった割には)面白くは無かったかなと😮💨
しかし!デビッド・リンチ版には無かったパート3があるではないかっ😳
ココまでは本家の内容の長尺映画だったけどマ王が知らないストーリーが待っている、と思えば期待も膨らむって話だ👍
そういうワケで★は今回までの評価です😋
正直、パート2までのストーリーだけならデビッド・リンチ版で充分♪(そういう意味では改めて評価し直すべきである)
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画「メッセージ」が良かった分だけ期待外れかなと⤵️
せめてパート3にマ王が驚く展開が待ってるのを祈るばかりだ🌀
映画館での鑑賞オススメ度★★★★☆
宗教?覇権?麻薬?恋愛?精神世界?度★★★★☆
便秘解消度★☆☆☆☆
ゴグとマゴク
『スパイスを制するものは世界を制する』映画冒頭“ボイス”で語られるこの言葉は、おそらくユダヤ人政治学者ヘンリー・キッシンジャーの名言からの引用であろう。フランク・ハーバードが書いた古典SFの完全映画化を望んだと伝えられるドゥニ・ヴィルヌーヴの意図がはたしてどこにあったのか。パート1を見た限りではハッキリとは分からなかったのだが、小説の中と下を合体させたパート2を観てなんとなくわかった気がしたのである。
架空の惑星デューンが舞台になっている原作小説は、作家のイスラム文化に対する傾倒が感じられる斬新なタッチが、発表当時の読者にすこぶる受けたという。救世主をモチーフにしているせいもあり、『スターウォーズ・シリーズ』と比べたがる人が多いのも頷ける内容だ。しかし、ティミー演じるアトレイデスの王子ポールが砂漠の民フレメンを率いて父親の復讐を果たす物語は、有名な予言がベースになっていると思われる。
ガザのパレスチナ虐殺が一向におさまる気配のないイスラエルで、現在まことしやかに囁かれているある噂があるのをご存じだろうか。マゴクの地の首長ゴグがイスラエルに大軍を連れて攻めこんでくるという、旧約聖書エゼキエル書38章に書かれている予言が現実化しつつあるというのだ。マゴクとは現在の世界地図でいうロシアにあたり、ゴグとはつまりプーチンのことではないか、と。イスラエルではそのアルマゲドンに備えるために、どの家庭も1ヶ月分の水と食糧を備蓄しているんだとか。
なんでロシアがイスラエルに?と不思議に思われるのかもしれない。ウクライナにおいてロシア系住民を迫害していたネオナチの正体は実はユダヤ人であり、イスラエルの宿敵イランとロシアの親密な関係を知っていると、まんざら風評とも言いきれない現実味を帯びてくるのである。つまり、ロシアとイランを挑発してアルマゲドンを勃発させ、真の救世主到来を待ち望んでいるイスラエル=ユダヤ人という構図が浮かび上がって来るのである。
旧約聖書の予言によると、アルマゲドンに際し怒った神が空からミミズのようなもの(砂蟲?!)を降らせる相手はイスラエルに攻め上るゴクたちの方であり、本作とは真逆の記述になっている。スパイス採掘のためフリンジたちを平気で虐殺するハルコンネン軍は、誰がどうみても無力なガザ市民をひたすら虐殺するイスラエル軍そのものであり、それを空の上から傍観する領主大家たちはイスラエルを支持するNATOにそっくりだ。不思議なことにフランク・ハーバードの予言の方とピタリ一致しているのである。
そんな反ユダヤ主義の映画がハリウッドで作れるのかって?実はこの映画の製作会社レジェンダリーは、2016年に中国系の製作会社に買収されているため、たとえユダヤの爺さんたちの顔色を伺わなくともヴィルヌーヴが自由に映画を撮れる環境がすでに出来上がっていたのである。いずれにしても、旧約聖書をモチーフにしている古典SFを映画化するタイミングとしてはバッチリであり、勝利をおさめたゴクことポールの苦悩が描かれるパート3『砂漠の救世主』に乞うご期待といったところだろうか。
編集見直した方が…
所々に違和感がありました。
砂漠の試練はいつ終わったの?
『一緒に行くまで南に行かない』って言った後にサンドワーム乗ったから、南に向かうのかと思ったら、まだ着いてないようだった。どこに着いたの?
あと、受け入れられてなかったのに何で唐突に教母になったの?
完全版で分かるかな?
劇場版でも分かりやすくしてほしかったな。
チャニの考えもよく分からない。
応援しといて、『予言に騙されるな』とか言って主人公の邪魔しようとするし。
最後も政略結婚って分かるだろうに、ふてくされる感じで…
私には理解が追い付かなかった。
とはいえ、一区切り着いたのは満足。
パート3は劇場で観るぞ!
めっちゃ魅了されたー!
もう話のスケールが壮大すぎて語彙力どっか行っちゃったから、端的に感想を述べると美しくて、神秘的で、圧巻で、怖くて、不気味な要素が全部詰まった映画だったw
もう3時間が苦じゃなかった😊
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