デューン 砂の惑星 PART2のレビュー・感想・評価
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IMAXでの鑑賞がオススメ!でした
[IMAX 2D字幕][2D字幕]共に鑑賞済みの(今更ながらの)レビューです。
Part.1を鑑賞して「ストーリーの内容が理解出来なかった」「世界観や人間関係や諸々の用語が覚えられなかった」「退屈・つまらないと感じた」方には Part.2の鑑賞はオススメしません。
逆にPart.1を鑑賞して「作品の内容が理解出来た方」「作品の世界観やストーリーに(少しでも)魅力を感じた方」は是非鑑賞して貰いたい作品です。
【ストーリー(脚本) & 演出】
Part.1のレビューでも書いたのですが、前作は[プロローグ的な構成]で 主要な登場人物の顔見せや 物語や作品世界の紹介的な内容になっていて やや盛り上がりに欠ける部分もあったかも知れません。…が 本作からは[物語が大きく動き出す]ストーリー構成となっております。
『DUNE』という壮大な物語の《起承転結》で言うならば、Part.1は起承転結の『起』として物語の始まり・作品世界への導入の役割を担い、本作Part.2は前作での出来事を承って 登場人物達が物語を動かしていく『承』と『転』が しっかりとストーリーに反映されていて、この後に制作されるであろうPart.3(起承転結の『結』)への期待や興味が盛り上がる内容となっていたと感じました。
脚本評価★★★★★
演出評価★★★★☆
【キャスティング(配役) & 演技】
前作で「死ななかった」登場人物は ほぼ本作でも登場します。 そして新たに『皇帝』『皇女』『ハルコネンの甥っ子(弟)』が登場します。前作同様 個人的には「それ程の不満は感じない」演技や配役でした。まあ前作・本作含めて「全ての配役に納得している訳ではない」けど わざわざ「不満」として言う程でも無いのかなぁ と。
配役評価★★★☆☆
演技評価★★★☆☆
【映像 & 音楽】
ストーリーの内容的には「前作での出来事の内幕」や「作品世界における政治的駆け引き」なども描かれてはいるのですが、映像的には「ほぼ砂漠」か「ほぼ戦闘」のシーンが印象付けられる感じで 地味で単調になりがちなのですが、IMAXでの鑑賞に於いては その地味な砂漠のシーンですら《映像の迫力》や《音の圧力》を感じらる事が出来ました。 また劇中の音楽も ストーリーやシーンを盛り上げる良い楽曲であったと思います。
[IMAX2D字幕]での鑑賞後に日を改めて 通常の[2D字幕]でも鑑賞してみましたが、本作はやはり《IMAX》での鑑賞がオススメだと考えます。
映像評価★★★★☆(IMAXなら★+1)
音楽評価★★★★☆
【総括評価】★★★★★
「前作(Part.1)を鑑賞している」事を前提で言うならば、前作を楽しめた方なら 本作(Part.2)は[前作以上に]楽しめる作品だと思われます。 なので迷わず★5評価の作品として鑑賞をオススメ致します。
レビュー冒頭でも書きましたが、前作を鑑賞して「ハマらなかった方」にはオススメはしません。また「前作を鑑賞していない方」には [先ずは前作(Part.1)を鑑賞してみて]から 「本作を鑑賞するかどうか」を考えた方が良いかと思われます。
【追記】
エンドロール後にシーンは無し。
今一つハマらない俺2
誤解されぬよう書くと、ちゃんと壮大だし、効果音も心的に迫力ある音が、キーポイントで使われて緊迫感マックスにしてくれるし、1でも書いたけど、茶色一色になりそうな砂の惑星で、本当に見事な芸術的映像を俺たちに観せてくれるし、音響、映像としてはおそらく申し分がない!
主人公が持つ「将来が見える能力」も、決まっている未来が見えるのではなく、複数の多くの選択肢が見えるという能力だとわかってきた。主人公はその中の自分が選びたい選択肢になるように行動していくわけです。そんな能力なら、未来予知能力というよりは、常人より優れた想像力とも言えるので、そんなに神に近いわけじゃない気がしてきて、そこは原作者に好感。
俺がハマらないのは、きっと、ストーリー展開が軽やかにしてスピーディすぎるからなんだろうな。
憎きハルコンネン家に統治される惑星アラキスを、主人公が率いる砂漠の民たちがあっという間に奪い返し、空から警告に来た大統領家(大公家)連合とまで戦するという、あれよあれよ感はすごい。新たな強敵とのナイフでの闘いも、美しいがすんなりだ。そもそもなんであっさり捕虜になってんだ。
観終わった今なら、今回のメインテーマは、「主人公が異民族である砂漠の民達に、伝説で語られてきた救世主として崇め奉られるまでの様子」なので、率いられた民たちが神がかり的に戦い勝つ、ということが大切だったんだなあ、とわかるけれど。あまりにも。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、美意識、芸術性を最上位に置く人なんだろうな。俺みたいな、単純な冒険活劇好きとは、それほど相性がよくないのかもしれない。
とは言え、これでDUNEがシリーズとして定着し、完結まで観られそうだな、と思えることは、この上なく嬉しい。
そう、「それでも、俺は、3を待つ」だ!
可能性は低いが存在していることは明らかな望む未来をめざすために、「俺は救世主ではない」と自覚しながらもあえて救世主の名を受け入れ、民衆からの圧倒的な支持を率いて道を開こうとする主人公の今後は、楽しみだ。
おまけ1
地球の歩き方的「DUNE砂の惑星」ガイド、素晴らしい!!
かつのじょうさん、教えてくれてありがとうございます!!
おまけ2
もう上映は終わりなのかもしれないけれど、オンラインで観る人がいるかもしれないし、自分のためにも、1のレビューでも書いた予備知識を書いておこう。とにかく専門用語が多いから。
・舞台は西暦一万年を超える遠未来の宇宙に浮かぶ砂漠の惑星 "アラキス"。
・アラキスは、抗老化作用を持つ麻薬 "メランジ" を宇宙で唯一産出している星
・メランジは、長期間の宇宙旅行を可能にするために必須な抗老化作用薬。
・惑星アラキスは、宇宙を統べる帝国皇帝 "シャッダム四世" にとってもきわめて重要な惑星。
・主人公の出自 "アトレイデス家" は、1の冒頭で皇帝の命により惑星アラキスの統治を任された家系。
・敵対する "ハルコンネン家" は、アトレイデス家を奸計にはめて、アラキスの統治を奪った家系。
・主人公 "ポール" は、命からがら逃げ出したアトレイデス家の息子
・主人公の母 "ジェシカ" も主人公と逃げることができた。
・ "砂虫(サンドワーム、別名シャルーイ・フルード)" はアラキスの砂漠に住む生き物で、巨大な口を持ち最大全長400メートルにも及ぶ恐怖の存在。
・"フレメン" は惑星アラキスの過酷な砂漠を自由に生きる先住民。フレメンの言葉では惑星の名はアラキスではなく "デューン(DUNE)"。
・"チャニ" はフレメンの女性で、フレメンと行動を共にする主人公と知り合い生涯の伴侶となる人。
・"ベネ・ゲセリット" は、主人公の母ジェシカが属する秘密結社。
・"クウィサッツ・ハデラック" ="時空偏在者" は、秘密結社ベネ・ゲセリットが長い歳月をかけて優生学的選別を繰り返し科学技術によって生み出し自分たちの配下に置こうと目論んでいる限りなく神に近い存在)
こんなところかな。あとは、
主人公ポールも、母ジェシカによって上記操作を施され続けており、クウィサッツ・ハデラックの能力の片鱗たる "予知" がポールの中に芽生え始めている。
母ジェシカは "、秘密結社に伝わる "声" で相手を操る技も、主人公ポールに伝授している。
上記した固有名詞達をあらかじめ知っておくと、楽です。ついでに以下のことまで知っておくとよいかもしれません。
長期間の宇宙旅行を可能にするために必須な抗老化作用薬メランジ(麻薬でもある)は、実は恐ろしい砂虫(サンドワーム)の原型である "半植物半動物〈小産砂〉" の排泄物を太陽光と空気に晒すことで得られている。
ポールは、砂漠でも強く賢く生きる多産なトビネズミの名に因み「ムアッディブ」と名乗り、帝国への逆襲を主導する。(キネマ旬報 巽孝之氏の文章から引用)
おまけ3
救世主と言えば思い出すのは「幻魔大戦」だ。ポールには、幻魔大戦の主人公、東丈のように、自分に頼り切るみなの自覚を高めるためとは言え、姿を消してそれっきり、とはならないでほしい。(笑)
スカッとしました
最高の音楽
前作に続いて、期待を裏切らない出来。
砂の惑星でポールが如何に民の信頼を得て、救世主クウィサッツ・ハデラックとしてカリスマ指導者になる過程を丁寧に時間をかけて描く。
この手のSF映画では珍しク戦闘シーンは少なく終盤の侵攻シーンも意外と呆気なく終わる。それだけヒューマンドラマに重きをおいているということだろう。
今作で重要な立ち位置になるのがチャニの存在だ。「救世主を信じると救世主に頼るようになる」と一貫して救世主に対する危うさを抱く存在として描かれている。これは単なるSF映画としてではなく、現代へ通じるヴィルヌーヴ監督が伝えたいメッセージだと感じる。
もう1つ、特出すべき点が音楽だ。ヴィルヌーヴ監督初期の「灼熱の魂」から商業大作の「メッセージ」「ブレードランナー」においても、展開に合わせた音楽を外さない。今回も重低音を中心にチャニとのシーンでは柔らかい包み込むようなサウンドで観客を引き込んでくる。前作に続き音楽を担当したハンス・ジマーには脱帽だ。
個人的なお気に入りは「足音で誰だか分かった」とのセリフでガーニー・ハレックが再登場するシーンだ。前作に引き続き、ジョシュ・ブローリンの演技は秀逸。フレメンとは違う視点でポールを支える部下を熱演。復讐を果たすシーンでは観客も一緒に熱くさせる。
3部作最後の展開にも期待だ。
他にどうすればいいのか
前作でDuneという作品の存在を知り、細かい設定が分かりにくかったので原作小説も読みました。数年待って待望の本作でしたが、原作とは多少は違う所があっても映画としてはこれ以上ないクオリティーでした。
Duneという作品は例えばスターウォーズみたいな分かりやすい世界観ではないのですが、世界観が分からなかったとしても映画として映像的に十分に楽しめると思います。分からない所は今は自分で調べられますしね。
自分はimaxで見たのですが、IMAXで見るべき映画だなと感じました。ただ映像というよりは音が大きいですけどね。。。特にこだわりがなければ普通の映画館でも十分だと思います。
ポールの内面の葛藤はティモシー・シャラメのビジュアルでしか表現できないものがあると思いました。音楽も素晴らしかったですね。
砂漠に語らせる星の歴史
◉揺れる者たち
スペースオペラとか言うよりは、目を離せなくなる歴史のいくつかのシーンを見せられたような感覚です。エモーションを極力抑えて、砂との対話を力に変えたポール。そして何の躊躇もなく言霊に身を預けてしまった母レディ・ジェシカ。この二人の転身で続編は始まった。
顔に微かに発光する文字? 文様? を浮かべたレディ・ジェシカの美しさにドキドキしました。彼女はやがて1冊の予言の書になるのだ。
ところが二人に引っ張られて、フレメンとハルコンネンの戦いが燃え盛ったりはしなかった。力に目覚めたはずの男子と、その男子に恋することで明日が見えてきたはずの女子は、内なる何かを求めて揺れ続ける。
◉揺るぎない砂漠
一方で、砂漠は急いて変わることなどしない。砂は事実をありのままに述べる「叙事」の象徴であり、もう一つ、悪夢もその中に身を置いてじっと息継ぎしていれば、どうにか道は開けると言う「忍耐」を表していたとも思えました。
それから、瞳の青は遠い彼方の空を思わせる色だと思いました。心ではなく予言に我らの運命を委ねる…みたいな言葉が出てきたけれど、長い年月を経て心は弱り、そんな身構えに陥っているフレメン。救いの光に見えたポールも、いきなり真っ直ぐに闇を照らすことは出来ない。故に気丈なチャニの苛立ちは日に日に募る。
ところが、ゼンディヤのぶっきら棒さが、なかなかの魅力で。
◉重たい戦争
サンドワームの参戦によって、何もかもがストップモーションのような、睨み合うような戦闘になった。重さのため、戦闘もアクションに見えない。一瞬が生死を分けるはずなのに、兵士たち何かに憑かれたようにさまよう。力を与えられるはずのサンドワームは戦士を潰しかねない。強力な武器は常に諸刃の剣と言うこと。
予測された統率者ポールが繊細なのか、傲慢なのか分からなくなり、しかしその不透明さのために、話の面白さは倍加したようです。
◉燻んだ薔薇の花
日が昇り日が沈む砂丘が、柔らかな薔薇の花叢のようで、度々見惚れました。前線の殺し合いも銃後の戦略も間違いなく物語にはあって、でも、この物語のテーマはそれだけじゃないと、気持ちよくはぐらかされているうちに、時間が有無を言わさず流れてしまった感じです。
いや、単に私の理解力が追いつかなかったのです。膨大だな! と言う感覚だけがしっかり残りました。ここが終わりではない、全てじゃない、星の歴史は更に重たいステージを用意しているのでしょう。
SF映画というよりベン・ハーとかの叙事詩
Part1がいい出来だったので期待は高まるわけである。
原作のうち、アトレイデス家に起きた悲劇を主に描いたのがPart1。砂漠に消えたポールとジェシカが、ベネゲセリットによって植え付けられた救世主神話に準えて、巧みにフレメンに溶けこみ、預言者リサーン•アル=ガイブとして定着していく•••。
矢野徹師匠の翻訳は名作だが、この独特の世界観と名称がやたらとめんどくさい。各巻の巻末には辞書が載るほどだった。
新翻訳は、あれ?って言うほど読みやすい。映画もそんな印象。つまり、おどろおどろしい部分や謎めいた部分はさらっと流し、スペクタクルでエキサイティングな部分に焦点が置いてある。だから、初見でも置いてきぼりにはならないだろう。でも、アバター1をみないで2はないように、パート2を見る前におさらいは必要かな?
できれば映画の前か後で原作を読んでおくことをオススメしますね。
スタイリッシュな演出で、見事にDUNEを映像にして見せたヴィルヌーブ監督に拍手。オスカーとって欲しい。
part3の制作も決定し「砂漠の救世主」が初めて映画になるそうだ。コレは楽しみ。
2024 31本目(劇場 9作目)
前作を観てしまったので・・PART2も・・ ビルヌーブワールドの「...
前作を観てしまったので・・PART2も・・ ビルヌーブワールドの「スターウオーズ」に「グラディエーター」スパイスもちょっと加えて・・(笑)。 前作の時も思ったけど・・登場人物の相関関係図が欲しい♪
それぞれの登場人物の背景や、行動の動機などがわかりずらくて・・、???が浮かぶ脳内・・そんなことに引っかかり続けて、映像になかなか入り込めず・・でした。
オールスター感謝祭の様な豪華なキャスティング。一瞬登場の、アニャ・テーラー・ジョイと、映画の終わり方から察するにPART3があるのでしょうね・・・。
ジョン・ウイリアムスに音楽を担当させたら。全く違う印象の映画になっていただろうなぁ♪
話は違うが・・予告編「猿の惑星」のCGの完成度が凄い・・。これ、実際のチンパンジーやゴリラ、オラウータンに観せたらどんな反応するのだろ??と、そんな事も気になった映画鑑賞でした♪
救世主たるべき人物とは?
Part1はこれからどのように主人公が、宇宙の勢力争いにどのように生き残っていくのかが描かれており、楽しめた。
しかし、今作では救世主として求められ、初めは拒否していた主人公だったが、徐々に母親の策略に乗っていく様子などで流れは把握できた。
しかし、その救世主になるために、政治的な要因を利用せざるを得ない主人公の葛藤などは、もっとくっきりと見たいところだった。
そうでないと、最後に恋人を裏切ってまで皇帝の娘を娶ろうとする行動が活かされてこない。
ティモシーシャラメ自身も線が細いからか、マトリックスのキアヌ・リーブスよりも、救世主となる要素が薄かった。
決闘と血統
前後編で終わるものだと思っていたのに、登場人物がどんどん増えてくるし、救世主であるはずのポールが徐々にダークサイドに落ちていく雰囲気。さらにはアニヤ・テイラー=ジョイが登場だなんて・・・それ、未来の妹でしょ。もう3部作だか4部作だか知らんけど、相当長丁場になりそうなエンディングでした。ジャミスとの決闘で終わった前作から今作ではハルコンネン男爵(ステラン・スカルスガルド)の甥フェイド=ラウサ(オースティン・バトラー)との決闘へ。
そしてポールの母親レディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)の出自がクローズアップされ、領主、皇帝の家族も血筋が大切なんだと訴えてくる。「勝ったら皇女を娶る!」というシーンでも、ジェシカの台詞の中でも、皇帝の地位を狙うにはそれなりの血統が必要なのかと・・・いやはや、ゼンデイヤちゃんの心の動きが痛いほどよくわかるシーンでもありました。
1作目ではビルヌーブ監督お得意の重低音が感じられなかったので3.5にしてしまいましたが、今作ではハンス・ジマーの音楽+重低音が響いてきたし、『メッセージ』のような空中浮遊する飛行物体が不気味だったのと闘技場が三角だったことに笑ってしまいそうだったので加点。さらにはスターウォーズシリーズのような重苦しい家族模様も面白かった。あと、サンドワームを操るところも良かったかな・・・
それにしても救世主としての呼び名や読真術?ベネ・ゲセリットといった用語が覚えきれません。リサーン・アル・ガイブ、ムアディブ、クイサッツ・ハデラックとか・・・単純に観てしまえば予言者(prophet)として覚醒して砂漠の民フレメンの救世主となりめでたしめでたしなのですが、今後独裁者として君臨し、悪政を続けるような気がします。3作目があるとすれば、兄の悪政を糺すべく妹アニヤちゃんが立ち向かい、最期はチャニによって殺されると予言しときます(夢の中で殺されてるからね)。砂ばかりじゃ飽きちゃうので緑豊かな世界も描かれることでしょう。
前作の内容覚えて無くてもそれなりに楽しめる
2時間半が長く感じない、IMAXとの相性抜群の大作
キャスト陣が豪華すぎるからそれだけで話題になるけど、中身もちゃんとすごいから映画史に残る作品。
戦闘シーンやサンドワームが荒ぶるシーンは映画館の音響で観ると圧倒される。一方で豪華キャストなだけあって、キャラクターにフォーカスしたシーンは音がなくても惹き込まれる完成度。
スケールのデカさで魅せるシーンと俳優の演技で魅せるシーンの塩梅が良くて、約2時間半が全く長く感じなかった。
サントラも良い意味でハンス・ジマーっぽくなくて良かったなあ。
ハンス・ジマーが担当すると「あ、ハンスっぽい」ってなることが多いけど、今作はハンス・ジマーの世界観ではなく、デューンの世界観としての楽曲に溢れてた印象。
P.S.
娶るんかーい!と叫びたくなったのは私だけじゃないはず
ラストのチャニの表情がなんとも言えない。不穏すぎ
独特な世界観に浸れる!(途中、話がすっ飛んでたけどw)
PART2を観たとたんにPART1を観たときに感じた面白さが戻ってきた。
かなりの長編だが水分補給さえコントロールすれば楽しんで観ることができるw。
途中2か所くらい、いきなりポールがフレメンの戦士として活躍したり、行くことを拒んでいた南のエリア(名前は失念)で早々に青い液体を飲むくだりなどは、話の流れが唐突でストーリーがショートカットされているように感じた。(原作を読んでいないのでカットのされ具合は何とも言えないが)
そのあたりもしっかり描いて3部作くらいにしてもよかったのに・・・と思っていたら、パート3の制作が決定したと後日知り、また期待を膨らませている。
とにかく映像化不可能と思われていた作品の一つだと思うが、ロード・オブ・ザ・リングと同様にCGによる映像表現の大進歩の恩恵を受けて成就した映画だと思う。
古き良きSF
古き良きSFつまりSFの皮を被った歴史ドラマ。
ローマ帝国っぽい銀河帝国の植民星で暗殺された公爵の子ポールが、現地の人々を従え下剋上する。
ポールが救世主として現地人に認められ、支持が広がり、救世主として覚醒していくのは良かった。
最後の戦いがちょっとあっけなかったのと、救世主になることにためらっていた主人公の背中を押したヒロインがいざ主人公が救世主になると背を向けるのは『?』だった。
まあ歴史ドラマとして概ね面白かった。
Part1は地味地味くらいままで終わったので65点くらいだけど、Part2はそれなりにカタルシスがあったので80点くらいあってもいい。
備考
SF要素については、現代のウクライナ戦争を見ている我々からするとあまりにも…と思うことがよくある。
メカはでかくなり、鎧はシールドがつき、剣は振動して切れ味をマシているが、1950年代をパワーアップさせただけに感じた。
あんなに人は強くないし、わざわざ地上に降りずに宇宙から攻撃すればいいし、皇帝がわざわざ砂の惑星まで降りてくるのも?だった。
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