「糸を吐かないスパイダーマン」アンチャーテッド odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
糸を吐かないスパイダーマン
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プレイステーションの人気ゲームを親元のソニーが映画化、当初の構想ではゲームのエルドラドの秘宝探しだったようですがゲームにはないマゼランのお宝さがし、前日譚のように主役も若返りと変遷、企画は2008年からだが製作は難航し脚本家10人以上が交代して書き直され、監督も5人替わっているという。ゲームの映画化はバイオハザードをはじめヒットしているので簡単かと思ったが映画のプロにしてみれば単なるビデオ・ゲームの2番煎じはプライドが許さないという面もあるのかも知れませんね。
冒頭からトム・ホランドの貨物機からのぶら下がりシーン、まるで糸を吐かないスパイダーマンのよう、他にも天井からぶら下がったり海賊風のアクションが盛りだくさん、まるで彼のプロモーションビデオのような作りです。
ただ、この映画、キャラに難ありの気がします。出番はちょっとでしたが脚本入門書のセーブザキャットの法則のように猫を出汁に使っていましたね。そのくせ女性客のブレスレットを盗むシーン、冒頭からこれでは主人公に違和感を植え付けてどうしたいのか疑問です。
また、監督の女性観なのでしょうか敵役が手強い女性陣というのも奇をてらい過ぎでしょう。
いきなりお宝にはたどり着けず長い回り道、危ない仕掛けが凝らされているのはインディージョーンズ以来のお約束ですがあっさりクリア、謎のヒントが行方知れずの兄からの絵葉書というのも陳腐です、だったら兄はとっくにお宝を見つけていたことになり、回り道は不可解です。
まあ、見せ場はトム・ホランドの綱渡りアクションなのでしょう、続編はナチスの金塊のようですね。
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