「ちょっと弛めのアクション映画。」アンチャーテッド じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと弛めのアクション映画。
「アンチャーテッド」はプレイステーションの有名なゲーム。同種のアクションゲームに「トゥームレイダー」があり、先行して映画化され、ララクラフトそのものと言えるアンジェリーナ・ジョリーが素晴らしかった。
2作の違いは男性か女性かという他に、ララの女性であるからこそ超人的なスキルが常識はずれなことかなあ。
ところで、今回のアンチャーテッドは、シリーズの主役であるネイト(ネイサンドレイク)がトレジャーハンターになるきっかけを描いていると思われる前日譚なんだろう。トムホランドはアンチャーテッドの主役にしては若く経験が足りないが、分析力とヒラメキは天才的な設定。でも、ちょっとスパイダーマンと被る。
話はサリーやクロエとの出会いから最初の冒険。
いきなり、飛行機から荷物と一緒に放り出される場面から始まる。この辺で既にスパイダーマン臭がする(笑)CGを使っているせいでゲームぽい。○×△□と押せと言って感じに見える。
緊迫する場面だけど、何故か安心してみていられる。どんなにピンチでもまず死んだりしないと知っているからかなあ。
トゥームレイダーはいつタヒんでもおかしくないヒリヒリ感があった。タヒんで覚える必死さと、高さを感じる寂寥感や怖さがあった。対してアンチャーテッドは映画よりのゲームなので、そのへんが違う感じがしてハマらなかった。
最後の帆船バトルは見応えがあった。大航海時代の船をぶら下げたヘリ同士のバトルは新鮮で楽しかった。
この映画は3Dが合っているのではないかと思った。
どうやら続編が作られるようだけど、この路線だと経費の割に売れないかもしれない。
だってさ、アンチャーテッドは誰が知ってるの?
アンチャーテッド?昔やったなあ→3-40代の男性の一部
トムホランド出てるの?見る→20代のMARVELファン
ほら、もうほかに思い浮かばない。
公開したばかりなのにガラガラの映画館を見て暗澹。
名前を変えればよかったんだ。「○○の秘宝」とか、「の」大切だよね。副題をつけるとかね。せっかくのアクション大作なのに勿体ない。
指輪には特に意味はなかったのね。絵葉書はもっと早く提示して欲しかった。
バルセロナの地下にあんなものあって、それで塩とは、リスクに対して獲物がスカしてる。
簡単に謎を解きすぎ。場所も見つけやすくてなんのひねりもない。罠ぐらい仕掛けろよ。
悪役のごつい女性はなかなか印象的。ヒロインがあまり魅力的では無いので食われている。残念。
全体にゆるーいのは吹き替え版のせいか、演出のせいか、寒いギャグのせいか。
気軽に見られる映画として、MARVEL並だと思う。