親密な他人

劇場公開日:

親密な他人

解説

「冷たい熱帯魚」の黒沢あすかと「彼女が好きなものは」の神尾楓珠が共演し、親子でも恋人でもない男女の間に生まれる不思議な愛の行方を描いた心理スリラー。パート販売員として働く46歳の石川恵は、1年前に行方不明になった息子・心平の帰りをずっと待ち続けている。そんな彼女の前に、心平の消息を知っているという20歳の青年・井上雄二が現れる。心平の行方をめぐり、2人は親子のような恋人のような不思議な関係になっていく。しかし雄二には隠された目的があり、一方の恵も誰にも言えない秘密を抱えていた。監督・脚本は「ハリヨの夏」などで国内外から高く評価された中村真夕。

2021年製作/96分/G/日本
配給:シグロ
劇場公開日:2022年3月5日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
中村真夕
企画
山上徹二郎
製作
山上徹二郎
アソシエイトプロデューサー
坂野かおり
キャスティングプロデューサー
鈴木俊明
ラインプロデューサー
渡辺栄二
撮影
辻智彦
照明
大久保礼司
録音
川上拓也
美術・装飾
小林美智子
衣装
宮本まさ江
ヘア・メイク
櫻井安里紗
編集
大重裕二
音楽
新垣隆
助監督
七字幸久
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(C)2021 シグロ/Omphalos Pictures

映画レビュー

3.5闇の現実と闇の心情と入り混じって、生きる気力が奪われそうになる映画...

2024年8月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

闇の現実と闇の心情と入り混じって、生きる気力が奪われそうになる映画・・
底辺の環境でありながら淡々と律儀で質素で上品とも感じられる感性で綴られている。このストーリーならもっとドロドロした刺激的な映像のエピソードも有ればと思うが、この抑制的な表現で、観客が想像出来る限りの怖さを想起させる仕掛けだと好意的に思うことにする。

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wamabut

2.5洗濯機の上に、どう考えても皿は置かへんって。

2022年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

これは、ちょっと…。
黒沢あすかさんが好きなので観に行きましたが…。
俳優のお二人は、とても良かったです。
ただ、脚本、演出が苦手なタイプでした。

皿で指を切って、唇で舐めるアップのシーンが、もしかしてエロいと思っているのかしら?
もう、王道過ぎて…。
あれ、ストーリーの中で必要??
でもって、そのシーン撮りたいがために、皿割りたかったために、洗濯中の洗濯機の上に置いたん?
日常生活で置かんで普通。
さらに、あの瀬戸物のような皿では、なかなか指切らんし、
せめてグラスだわな。
今の時代、都会で子ども乗せたままのベビーカーを放っておかんって。
いいねん、そういうシーン撮りたいなら撮れば、せめて、リアル感を出してくださいな。
監督の自己満足のドヤ感シーンで、
自分の好みじゃないものが一個でもあると、あとが全部、つまらなくなってしまうのです。
※もしかしたら、男性だと気にならないシーンかもね。

バックハグの体制で、カミソリで髭を剃ってあげる、髪を切ってあげる...。
髭生えてないやん。髪型そこまで変わってないやん。
青い羽根はどうなったん?
そのシーンを撮りたい、コンテンツを入れたい!を優先するより、
まずは、ストーリーをきちんと構築して欲しい。
自分の妄想の中では、辻褄合っているのだろうけど、わたし、置いてけぼりでした。
理解力がないのかしら。

もう、なんだか、すべてのドヤ感シーン、コンテンツが女性監督の妄想って感じがしてしまいました。
それも、昭和感覚の。

ただ、黒沢あすかさんは、とても素晴らしかったです。
声のトーンが心地良くミステリアスで、非常に魅力的でした。

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hkr21

4.0パンドラの扉。

2022年4月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

行方不明の「息子」を探す母とその手がかりを知る青年。やがて秘密の同居生活を送ることになる2人。果たして「息子」の行方とは。そして青年の素性とは。開けてはいけない扉の先に待つものとは。地味に狂ってる話で私は最後までドキドキしながら楽しめました。

黒沢あすかが持ち前の艶っぽさ全開でミステリアスな恵を好演。あのなんとも言えない声もめちゃめちゃ魅力的です。もう、流石の妖艶さでございました。恵にじわじわとコントロールされてゆく雄二に神尾楓珠。ドツボにはまってゆく感じが良かったです。

段ボールが増えても恵が満たされることはない。本当に大切なものはもう帰ってこないから。だからまた求めてしまう。ラストの恵の表情は日本映画史に残るヤバさです。夢に出てきそうです。

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はるたろう

3.0黒沢さんオンステージ

2022年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

音楽いーなー、ピアノいーなーって思ってたら、ガッキー新垣さんじゃないですか!素敵。良い味付けになっています。

さてさて、黒沢さんオンステージでしたね。その一言につきます。目の演技の豊かなこと!すごかったなぁ。また全身で演技なさってるのもよくわかります。行動がいちいちヤバヤバ感漂わせてるし。患ってるんだなーって伝わります。お見事っす。素晴らしい女優さんですね。評点のほとんどが黒沢さんですね(笑)

ただ、それが全てだったかなーって気がします。ネタバレになっちゃうので細かくは書きませんが、恵がなぜそうせざるを得なかったのか?がピンとこないんです。安易なサイコとして扱われているような気がして・・・。勿体無いのではないかなぁ?って。もっともっとゾクゾクさせられるだろうし、もっともっと悍ましくできたんじゃなかろうか?って。心理的にもっともっと攻め込んでほしかったなぁ。捻じ曲がった心を映像にしてほしかったなぁ。
結構早めに結末が見えてきちゃったので、想定外の展開が欲しかったかなぁ。

求めすぎかなぁ?

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バリカタ