茶飲友達

劇場公開日:

茶飲友達

解説

「燦燦 さんさん」「ソワレ」の外山文治監督が、2013年10月に高齢者売春クラブが摘発された事件を元に、超高齢化社会の現代日本が抱える閉塞感や寂しさなど、さまざまな問題を反映して描いた群像ドラマ。

佐々木マナは、仲間とともに高齢者専門の売春クラブ「茶飲友達(ティー・フレンド)」を設立し、新聞に掲載した「茶飲友達、募集。」の三行広告で集まってきた男性たちのもとへ高齢女性を派遣するビジネスをスタートする。「ティー・ガール」と称される在籍女性の中には、介護生活に疲れた女性、ギャンブルに依存した女性などさまざまな事情を抱える者がいた。マナのもとで「茶飲友達」を運営する若者たちもまた、出口の見えない社会で閉塞感を抱えて生きている。 さまざまな世代を束ねるマナは、彼らを「ファミリー」と呼び、擬似家族のような絆を育んでいくが……。

マナ役を「弥生、三月 君を愛した30年」、NHK連続テレビ小説「純と愛」などに出演してきた岡本玲が演じる。

2022年製作/135分/PG12/日本
配給:イーチタイム
劇場公開日:2023年2月4日

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(C)2022茶飲友達フィルムパートナーズ

映画レビュー

4.5金庫あさって逃げた母の力強さ。孤独じゃないってすごい力だ

2024年9月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

難しい

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popo2

4.0地に足のついた高齢者の姿

2023年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

なんとなく、世間は高齢者に対して性的な存在であってほしくないと思っている気がする。しかし、そんな勝手な「理想像」を押し付けていていいのだろうか、人間はいつまでも性的な存在ではないかと、この映画は静かに語りかける。
孤独な高齢者が新聞の三行広告で「茶飲友達募集」の文字を見つける。これは実際にあった出来事から着想を得ているそうだが、実際の事件でも「茶飲友達募集」の文字だけで、わかる人には性的な何かだとわかったらしい。実際に売春グループが摘発された時、1000人ほどの会員が登録していたという。
人のぬくもりというものは、いくつになっても価値あるものだと思う。この国では高齢者は、もう数的にはマジョリティとなっている。この映画が描いたものは、多くの人にとって他人事ではない。いつか誰もが老いるのだから。
本作は、貧困にあえずぐ若い世代の物語でもある。社会の足元が確実に崩れてきていることも実感させる作品だった。ややシナリオが散らかった印象もあるが、現代日本にとってとても大切なことを描いた作品だ。

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杉本穂高

3.5ルールをはみ出した者を救うには…

2025年1月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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KEI

3.0人類最古の職業について、自分なりにもう一度考えてみてください

2025年1月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

老人相手の売春組織の話なんですが、根本的には売春自体が是が非かが問題なんですよね
老人は寂しさとか心の繋がりとか言うけれど、若者だって、溢れる性欲をもてあましているんです
映画というものは、是枝裕和を観ていてもそうですが、特殊なシチュエーションを切り取って観せるので、今回は老人に限って切り取った作品というだけです

売春が是か非かと言うなら、今の日本では非です
国によっては違いますがね
女性解放の手段として、売春禁止法が施行された
男性の風俗しかなかったからね
男も女も区別がなければ、矛先は違ったかもしれない

生物学的にいうと、優秀な遺伝子を残すためには、優秀な遺伝子以外は淘汰されます
結果、少数のオスがメスを独占するのです
人間も生物ですから、根本は変わらない
しかし、人間には感情があります

モテない人は、一生独り身で過ごすなんて、悲しいですよね
これは男も女も変わりません
モテない人、歳をとって見向きもされなくなった人を救済する事は出来ないのだろうか
昔のようにお見合いとかじゃだめだ
無理やり制度として結婚してもストレスになるだけ
でも自然なに任せれば、必ずたくさんのアブれる人が出てくるんです

お金を払って身体を重ね合う
そこには愛は無い
本当は愛こそが欲しいんだけれど
でも、身体の欲求だけはみたされる
せっかく生まれてきたんだから、それくらいはいいのではと思う
これは、男女共に恵まれない人の本音ではないですか

ヒロインが自分はプライドを持ってやっていると叫ぶけど
それは一理あると思う
ただ、管理し利用する人が、誇りをくすぐりながら利用しているのも事実

違法であるせいで、当事者は搾取される
違法のまま放っておくのがいちばん良くない
合法であれば、公的機関や大企業のもと、誇りをもてる職業になれるんじゃないだろうか

作品はそれぞれ事情があるんだと、いやに組織(ファミリー)の味方になるような場面を入れ込むんだけれど、そういう切り込み方はなんの解決にもならない

でも、問題提起にはなった
年寄りは日向ぼっこしてろ
裏を返せば
若くても恋愛下手(精神的なだけじゃないですよ。ビジュアルやら障害も含めます)は
じっと一生我慢してるか、趣味や仕事に没頭して忘れなさいってか
これが健全な人生ですか?

最近は一生誰とも付き合わず、独身のままで過ごす人が増えてきましたが、これは生物学的なアキラメなのかなあと思うことがあります
これは、感情が退化しているんじゃないだろうかとも思う
人間らしさが失われていくなんていうと、バッシングをもらいそうで怖いですが、あえて言うなら、抑えきれない感情があるから人間なんじゃないだろうか

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nakaji