恐怖の報酬(1977)のレビュー・感想・評価
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40年を経て完全版との出会いに歓喜
ウィリアム・フリードキン は「フレンチ・コネクション」 、そしてホラー映画が観れなくなるトラウマを残した「エクソシスト」により個人的には忘れることができない監督となった。彼自ら最高傑作という今作を観ないわけにはいかない。
そして、やはり凄い作品であった。基本的にはアンリ・ジョルジュ・クルーゾーのオリジナルを踏襲しているものの、社会性を増しスケールが格段と大きくなっている。特にチラシにもある嵐の中でトラックが吊り橋を渡るシーンは映画史に残るだろう。激しいシーンだが美しいとさえ感じてしまう。
1978年の公開時には30分カットされた短縮版だったとのことだが、無駄なところなど一切ない傑作である。
フリードキンの功罪としてはお金と時間をかけ過ぎたことだろう。この点では「天国の門」を思った。
手元に置いておきたい傑作
単純
人間臭い作品でした
やはり、傑作。
25年以上前にレンタルビデオで観た作品。
当時ようやく「エクソシスト」を観られるようになった自分は(ビビリだったのよ)その傑作具合に打ちのめされ、あ、これ同じ監督なんだと借りて家で観た。
当然VHSでアナログTVだが、その映像の迫力だけは強烈に記憶に残った。
リメイク作品だというのは後から知ったが、自分としては珍しくオリジナルを観てみる気にはなれなかった。フリードキン版より良いとは思えなかったからだ。
で、ストーリーもほぼ忘れてた現在、よもやの劇場公開。
あの迫力を劇場で観られるならばと、ちいと遠い川崎チネチッタへ。
ストーリーはほぼ忘れていたし、フリードキン作品は説明セリフが無いのが当たり前なんで集中して鑑賞。
前半はトラックドライバーになる男達の人生のケツに火が付くまでを展開。なので少々眠くなるが唐突に銃撃や爆発が起こり眠らせてはくれない。
廃車寸前、と云うより廃車状態のトラックを甦らせる辺りからズンズン盛り上がり、待ってましたの地獄ドライブスタート。
もうそこからは恐怖、緊張、迫力の釣瓶打ち。そういえば「エクソシスト」もこんな展開だったなあ。
やはり、劇場で観て良かった。今観ても迫力満点。と云うより今だからこそ生の映像の迫力に圧倒される。監督自ら執念のデジタルリマスターを施した傑作。車で1時間かけて行く価値は有った。
劇場には千円で鑑賞されてる方が多かったが(笑)、今の作品に目が慣れてる方にこそ、オススメ。
エンドロールの始めにはH·Gクルーゾー監督に捧げるメッセージが。
うーん、機会が有ればオリジナル版も観て観るかな。
怖かった。ハラハラドキドキというより怖かった。大金のために命をかけ...
怖かった。ハラハラドキドキというより怖かった。大金のために命をかけるはめになるというのは「カイジ」あたりと同じだが、こっちの方が圧倒的に怖かったのはテレビで見たかスクリーンで見たかの違いだろうか。
前半は寝てしまったのでよくわからない。いきなり華やかなパリで話が始まって吃驚した。
後半はしょっちゅう目を半開きにしながら見る羽目に。こんな揺れたら絶対爆発するだろとは思いつつも、それだけに木っ端微塵になるんじゃないかとビビる。特にスコールの中ボロボロの吊橋を渡るシーンは、絵と音の激しさもあって、なんでこんなに怖いんだと不思議なくらい恐ろしかった。ホラーでもサスペンスでもない、戦争ものとも違う、映像に追い詰められる感じ。
最後に主人公がこれまでを反芻しながら必死にハンドルを握るシーン、そして爆薬を目的地に届けるシーンは限界に至った人間が何者かに取り憑かれたホラー。後年『エクソシスト』を撮るというのも納得。ブレーキの金切り音を聞くだけで鳥肌が立つ良い映画。
おぼろげな記憶
実写の迫力に目を奪われました
それぞれに曰く因縁があって南米の奥地の村に身を隠していた4人の男が、爆発炎上した油井の消火のためのダイナマイトの搬送を高額の報酬に惹かれて請け負う話。1977年全米公開時のオリジナルのデジタルリマスター版。当時日本でも短縮版が公開されたとのことですが私にとっては全くの初鑑賞。廃車寸前のオンボロトラック2台で熱帯のジャングルを200マイルも行く訳ですが、断崖絶壁の隘路や崩れかかった吊り橋など難所ばかり。これを互いに見も知らぬ男たちが共同作業で切り抜けて行く様は本当に人間ドラマ。作品の冒頭のエピソード同士が繋がらず最初は???だったのですが、これらのメンバーが同じ場所に集まるまでの前段だと分かり納得。普段CGを駆使した作品に目が慣れてしまっている私ですが、実写ならではのリアリティと迫力を再認識しました。最後のシーンももう一波乱を予感させるもので本当に凝った作品だと思いました。
後半は手に汗握ったが…
クルーゾー版には及ばないが、一見の価値あり
日本初公開のときは、評判悪くて観なかったが、当時はカット版だということを知らなかった。完全版の本編は、導入部が映像のみで勝負する、というハリウッドというよりニューシネマ的、あるいはヨーロッパ映画的アプローチで、やや語り口が怠いので、どうなるかと思ったが、実際にトラック運転しだしてからは、有名な吊り橋のシーンなど、なかなか見応えあった。
しかし、クルーゾー版が凄すぎるので、比較するとやっぱり弱い。
ロイ・シャイダーは当時、絶好調(ジョーズ、オール・ザット・ジャズ、、、)だったので、流石の演技で、全盛期の彼を見るだけでも、一見の価値あり。
とは言え、イブ・モンタンには敵わない。
クルーゾー版はそれこそ、手に汗握る必見映画。
この映画とあの映画
あの映画とはスターウォーズのことなんですが、この二つの映画の間が、こうしたスペクタクル映画のむかしと今の分岐点なんだと思う。
少し辛口なことを言うと、ノーカット版とか言ってますけど、この映画は説明がやや冗長。
やっぱり、スターウォーズはテンポ良いですよ。
ただ、アクションなしで、手に汗握らされるのは、この映画の真骨頂で、大したもんだなって思います。
吊り橋をトラックで渡るシーンは2度もあって、えーっ、またかー!って。
きっと、後方の方はダメなんだろうなと思わせて、実はサバイバルしてて。
その後、大木を爆破して、いよいよ大円団かと思わせといて、あっけなくドーン…って不条理も、やっぱりリメイクだけあって、レトロだなって、ちょっとニヤリとさせてもらいました。
最後のアメリカからのマフィアが登場するシーンもレトロ。
でも、息を飲んだし、ロイシャイダーも、若いんだか若くないんだか、分かんなかったなとか、いろいろ感慨深く見せてもらいました。
凄みのある映像
前の印象より良かった
公開の時もみた 触れ込みの割にいまいちだった印象があったけど今回は面白かった 前半あくび3回出た つかみがだらだらしてるのは昔の映画だからしょうがないか 今は何事もスピード大事 観客も面白くなるまで待ってくれません
たしかに
面白かった‼️
1977年の作品だってのに、昔の映画にありがちな“昔観た時には凄いと思ったけど、今見返してみると大したことないな〜感”が全く無かった。それどころか後半はずっと手に汗握りっぱなし(≧∀≦)すごい!!
昔公開された時がどの部分を30分カットされたのかわからないけど、今回観たオリジナル完全版は間違いなくこれで1作品として完結してるからどこを削られても“あれあれ??”となってしまうこと必須😅当時なんでそんなことしちゃったのかしら?
全編通してだいぶ言葉少なめな作品。特に前半は動きも助けない中セリフも少なくてなんとなく睡魔が訪れたりする^^;けど、そこを乗り越えるとジェットコースター級のドキドキが待っている💓
ドキドキ部分だけでなくストーリー自体も“因果応報”とか“人生そんなに甘くない”仕立てになっていて良か良か。
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