恐怖の報酬(1977)のレビュー・感想・評価
全99件中、81~99件目を表示
とてもよかった
カナザワ映画祭での上映で見逃してしまっていたため見ることができてとても嬉しい。
午前十時で見たオリジナル版より登場人物の背景を丹念に描いていたような気がする。ロイ・シャイダーたちの生活ぶりが悪過ぎて、本当にどん詰まりの最底辺な感じがすごかった。その上警官にカツアゲまでされてつらい。
トラックで通るには道が細すぎるし、橋は細すぎるし、天気も悪すぎる。極限状態で反発しながらも友情や信頼が芽生える感じがよかった。
オリジナル版を見た記憶が新しいためかあまり興奮しなかった。もしかしたら92分版の方が面白いのかもしれない。またそのうち見てみよう。
(追記)
カセット館後藤さんが、上越の高田世界館まで遠路はるばる見に行って合計5回くらい見ていると言うので、新潟での上映でまた見た。ところが、またしてもつり橋の場面でウトウトしてしまった。寝不足だったわけでもなく、この映画が持つリズムに催眠効果があるのではないだろうか。しかし1回目より、登場人物を把握できて、より面白かったような気がする。
何度もある爆発がいちいちすごい迫力だった。道路をふさいでいた大木を爆破する仕掛けを自作するところがとてもよかった。
ただわざわざトラックを使う必要があっただろうか。乗用車で一箱ずつ6台で別々に運べばよかったのではないだろうか。なんなら、一人10キロずつ、30人でリレーして徒歩で運んだ方が振動もなく運べたのではないだろうか。
後半1時間はさすが。
この完全版しかみてないからどのシーンがカットされているかわからないけれど、前半1時間は展開が目まぐるしすぎる上に4人の男たちのばらけたはなしだからなんともぶちぎり感が…。
後半は邦題がドンピシャな手に汗握る展開に。特にメインの絵柄の橋渡りのシーン、素晴らしい。
それにしてもデジタルリマスター、映像がきれい。
最高!!!!!!!
全くもって素晴らしい映画だ。「手に汗握る大興奮!」とは、この映画を見たら恐ろしいほどに実感出来るだろう。オリジナル版より遥かにパワーアップし、各登場人物の背景の描き方も、とても面白い。デッドエンドな食い詰め者共が命を賭して、苦界からの脱出に至る過程がとてもシンプルに無理なく語られて、その上で生きるか死ぬかの困難な状況をフィルムに如実に映し撮ったのは、フリードキンの力量であり、只々敬服するばかりである。当時、これだけの映画がコケたとは甚だ残念である。スターウォーズの公開のために日陰に追いやられた形になってしまったとのことらしいが、今となってはこちらの作品に方が素晴らしいと声高に叫んでも鼻白むことはないだろう。私にとっては、今年の最高傑作に値する映画である。
古いけど凄い
とりあえず、面白い! これは、超一流のエンタテインメントだ。
子供の頃おそらくテレビで見たのだろう、記憶があって、中身はうろ覚えながらドキドキ感は覚えている。どうやらそれは、90分の短縮バージョンだったようだが、それでも強烈な印象を受けた。
今回、監督のフリードキンが自らデジタルリマスターして再上映しただけあって完成度が高い。(というか傑作! ) 40年前の映画と思えない。
もちろん、時代なりの古さを感じるシーンやカットは沢山あるのだけど、ドラマやストーリーは全く違和感ない。それどころか、手に汗握る感覚は、CGに慣れた目には余計にリアルを感じさせる。爆発シーンは、本当に爆圧を持って吹き飛んでるし、負傷者は今ならNGに近いくらいの血みどろだ。
画面の違和感はあってもすぐに慣れる。それよりも、中盤から後半にかけての緊迫感のある運搬シーン。ちょっとした衝撃で大爆発のニトロを積み、オンボロトラックで道無き道のジャングルを走る。どだい無理のある道行きなのに、集まったのは癖のありすぎる4人の男たち。その癖のなんたるかは、前半にすべて語られ、伏線があちこちに散りばめられて、物語の厚みを増す。さらに、大いなる自然が行く手を遮る。視界を遮る土砂降りの大雨、濁流の川に風で揺れる吊り橋、片側崖の細道などなど。言葉としてはネタバレだが、映像と演出でハラハラし通しだ。
手に汗握りたければ、是非劇場で。
ニトロを積んだ2台のトラックがボロボロの吊り橋を渡るシーンが一番の...
ニトロを積んだ2台のトラックがボロボロの吊り橋を渡るシーンが一番の見所でした。
ユサユサ揺れてるし、いつ爆発してもおかしくないシーンが沢山ありました。
運転中に一瞬の油断で事故った(爆発)ので、皆さんも気をつけましょう!
地獄の道程
まごう事なき地獄の道程。
あんなジャングル、ニトロ積んでなくても絶対に通りたくない。
せめてトラックくらいオンボロじゃなくて強くてしっかりした物を供給してくれよ…
前半は4人の男たちの転落が描かれる。
初期の公開版ではそこがごっそりカットされていたとのこと。
最初は次々とスポットを当てる人物が変わることに戸惑うし、正直長いなと思った。
しかし南米の地で4人が集まった際の高揚感はなかなかのもの。
人となりやその過去と事情を把握しているか否かで断然見え方は違ってくる。
テロ、強盗からの事故、殺し屋、不正融資、そもそも前半からスリル盛り沢山でしかもやたらと爆発が起きる。
その物理的な衝撃が強くて多少長く感じてもアクセントがあるので飽きが来ない。
4人が4人とも追われる立場なのが面白い。あの現場で働く者たち、他にも犯罪者がゴロゴロいそうである。
セラーノのレストランからの猛ダッシュ逃亡が好き。残された奥さんの気持ちよ…。
本題のニトログリセリンの運搬劇はもう手に汗握りっぱなし。
次々と道を阻むものが現れ、それを越えるさまをこれでもかというほど執拗に執拗に描写するので堪らない。
ポスタービジュアルにもなっているボロ橋を渡るシーン、マルティネスが一瞬落ちかけた時は思わず声が出てしまった。
倒れた大木の爆破作戦は流石。
躍起になるドミンゲスを見た直後、工作し始める男たちに「何が始まるんだ?」と不安に思っている中のニトロ設置。あぁそういえば爆薬を運んでいるんだった…
お見事としか言いようのない手際にガッツポーズが出るけれど、初めて見るニトロの爆破力にゾッとする。
そして作戦成功後、気が緩み少しの情が生まれて談笑している所に不意打ちのパンク、爆発。勘弁して。
残された二人に託すしかないのに追い討ちのゲリラ登場。勘弁してって。
人を殺し慣れたニーロの最後が悲しかった。銃に生きて銃に死ぬ人生か。響く高笑いが恐ろしい。
トラックも死亡し、一人遺されてしまったドミンゲスの執念の徒歩運搬でやっと任務完了。
彼にとっても観てる側にとっても後味の悪い遂行である。
そして最後の最後、ダメ押しのバッドエンド。
ドミンゲスはどんな気持ちで踊っていたのか。
腕の良い殺し屋はこんな僻地まで追ってくるのか。
エンドロール直前に一瞬鳴る銃声にやり切れない気持ちになる。
後半のあまりにネチッこい描写はもはや笑えるレベル、非常に緊張感の高い作品で鑑賞後はとても疲れた。
面白く観られた反面、なぜかそれぞれに感情移入することがあまり出来ず傍観者に徹さずを得なかったのが残念。
私の気の持ちようの問題だけど。やはり前半長かったのかな…
彼らの繋がりが分からないまま一人一人のエピソードをぶつ切りの羅列で見せられるのがしんどかった。必要だとは思うんだが。
それにしても撮影のリアルさがものすごい。どう撮ったんだ
強盗に入られる教会の結婚式で花嫁の顔にガッツリ痣があったのが忘れられない。不気味にもほどがある。
CGでは真のアクション映画は撮れないとのメッセージだ
なるほどフリードキン監督の作品であった
1952年のクルーゾ監督のオリジナル版とは全く違う
アクション映画として再構成し直されている
フレンチコネクション、エクソシストと来て本作
当たらない訳がない
本人もその出来映えに自信が有ったのは間違いない
40年も経ってリベンジを図るのは、正当な評価を得ていないと余程に納得がいかなかったのだろう
映像の迫力は凄い
崩れかけの吊り橋を豪雨の中、大型トラックで腐った橋板を割りながら渡るシーンはオリジナルに無いシーンで強烈な印象を残す
その映像の迫力と説得力はどうだろう!
最近のCGだらけのペラペラの嘘っぽい映像とは全く違う本物の映像の力が画面から迫ってくるのだ
とはいえ、その他の手に汗握るシーンはあらかたオリジナル由来であり、顛末を知っていると、画は確かに綺麗で迫力もあるのだが・・・となってしまう
もったいない限りだ
ドラマ性は違った形で作ろうとしているが、何故その最果ての地に流れ着いたか、どの様なバックボーンを持つ人間なのかに冒頭に重点を置いているが、何故そこからそんなにも抜け出したいのかの動機付けが安易過ぎて強く感情移入出来ない
さらに2台の大型トラックに分乗する4人のキャラの立ち方、互いの関係性が薄いのだ
そもそもイブ・モンタンに対応するのがロイ・シャダーなのだから配役時点でそこを監督がどの様に考えていたのかは明らかだ
これはアクション映画だからそんなことはどうでも良いのだといのが監督の答えな訳だ
それ故に脱落していく登場人物への感情移入できないから、達成した時のカタルシスがどうにも弱いのだ
オリジナルと全く違うエンディングも同じ虚無感でも似て非なるものになった
何か不純物の混じった虚無感だ
映画としてはやはりオリジナルには決定的に敵わなかったと言わざるを得ない
だが、フリードキン監督が執念を燃やして、40年を経て本作を復活させた情熱が何かは充分に伝わった
な、CGの無い時代に凄い映像を撮っていたんだぜ!CGに頼ってばかりじゃ駄目なんだよ!
これが彼のメッセージだ
CGでは絶対に作ることの出来ない真のアクションシーンの映像がここにある
本作は現代のアクション映画に失われたものは何かを明示して問題提起してくれているのだ
そこに再編集された本作の意義があるのだ
最後に映像とは逆にシンセサイザーによる音楽が妙に良い
何故かとクレジットを見るとタンジェリンドリームとあった
知る人ぞ知るプログレッシブロックの名バンドだ
1980年代のバンゲリスに匹敵しようか
CG無しの映像と電子音楽の取り合わせ
少し皮肉な感じだ
緊迫感あったけどねー
笑いとは緊張と緩和とよくいうけど、リアルでスリルあるトラック走行だったり、この先どうなるんやろ?てドキドキ感は凄いものの、たまに見せる昔独特の演技なんかな?オーバー過ぎる演技とか、カメラワークがちょっと笑ってまいました。(コントっぽいんかな) 殺し屋のキャラが良かったw
まーでも総じて映画としては面白い!最後もいい終わりかたやしね。こーでないと。
私は初回公開版の方がポイントが高いけど
1977年、ウィリアム・フリードキン監督作品、ロイ・シャイダー主演の「恐怖の報酬【オリジナル完全版】」を見てきました。
本作品ですが、1977年3月ロードショーで、新宿ミラノ座で1回、その後3番館、中野名画座で当時見ました。
それから私が20代の頃でしょうか、「恐怖の報酬 ディレクターズカット版」と題してビデオが出てそれを購入しました。
当時のロードショー公開時の上映時間が1時間30分、ディレクターズカットと今回のオリジナル完全版が2時間1分の作品になりますが、ロードショー当時は、この恐怖の報酬が大変に面白く、3番館落ちして見直したモノでしたが、ディレクターズカット版には、少々落胆した覚えがあります。
ですので、当時は、ディレクターズカット版ブームでしたが、公開時の編集に、更に手を加えたモノは、駄作だと「エイリアン2」以外は思っていました。
そして、今年オリジナル完全版と題して、「恐怖の報酬」がリバイバル公開されました。
ま、私としては感想は変わりません、やはり、私的には、初版公開版の方がスッキリして良かったかな、今回見直しても、勿論面白かったですが、しかし、1時間30分バージョンの方が私にはもっと良かったな、公開当時は評判が悪かったなんて知らなかったな、確かにロードショーの時、ガラガラだったかもな、今回は、凄い人でした。
また、映像の方もしっかりリストアされていて、大変に綺麗な映像でした。
元の作品で、イヴ・モンタンの「恐怖の報酬」と比べるとリメイクと言うよりリブートされていて、私的には、別の映画として見る事が出来ます。
ロイ・シャイダーも今はこの世にはいなく、私としては、好きな俳優、好きな監督の作品なので、見直したいと思っていた所での公開は大変に嬉しかったな・・・・
この後、ウィリアム・フリードキン監督ってパッとしませんでしたが、しかし、本作品って、結構臨場感よく出来ていて、日本の監督で言うと深作欣二監督ぽい撮り方に、本作品の匂いが凄く感じられ凄くいい作品だと思います。
PS
今回の完全版の上映にあたり、ポスターが向こうのモノそのままですが、配給会社も馬鹿だね、ポスター売れば結構売れると思うのですが・・・・実は私は1枚持っておきたいと思っています。
マジ凄いです!
昔々にテレビとVHSで見た記憶はあるけれど、スクリーン初鑑賞。CGのない時代の映像ただただ凄い、作り物じゃない画面の圧倒感、余計な説明もなくセリフも少ない、電子音楽が場面を盛り上げる、本物の映画です。初日にシネマート新宿で見たけど、世の中の映画好きが集まってる感じで嬉しくなりました。
70年代の映画は凄いわ!
吊り橋のシーンは圧巻!
この作品。子供の時に劇場で観賞してるんだけどトラックが暴風雨の中、今にも壊れそうな吊り橋を渡るシーンがあまりにも迫力があり記憶に残ってました。
今回もそのシーンは圧巻。
その頃はCGなんて無いから実写で撮影だと思うけど凄いです。
隣の老夫婦は「ひぇ~ぇ」とか「あぁぁぁ~」とか絶叫の連続(笑)
このシーンだけでも観る価値のある作品。自分の中では今まで観た映画のベストシーンかもです!
それにしても作品に登場する建物。車。飛行機。全てがボロすぎ(笑)
レトロ感がハンパ無しです( ´∀`)
4K!
①K 怖いッ!
②K 木が邪魔ッ!
③K 切れそうッ!(ロープが!)
④K キレたッ!!(ロープとか人が!!)
53年版は観たことがあった。ソフトが出てなくて観れなかったフリードキン版をやっと見ることが出来た!という意味でも期待度はかなり高かったが、かなりの満足度でした。
本題(ニトロ運搬)に入るまでがちょっと長い気もするが、こちらが油断していると発砲もしくは爆破が突発的に鳴り響くので緊張感が途切れない。
編集もかなり大胆にスッ飛ばしていていいテンポだった。
運搬が始まると終始息をするのを忘れる程のサスペンス!(大気圏内版ゼログラビティ)
フィルム独特のザラつきも含めていちいち構図が決まってて、額に入れて飾りたいカットに溢れていた。
今年観た映画の中で一番興奮したかもしれない。
削られても・・
映画.COMで、知って橋渡りのポスターに興味を引かれて鑑賞。
確かに橋渡りは圧巻のシーンではあるし、当時でなければ、無理と思えるシーンも、多く(焼死体とか?)村の無秩序ぶりもリアルで、見応えありなのですが、物語の登場人物の描写が弱く感じました。何故、あの四人が、集まったかを冒頭で描いているのですが、主人公だけでよい感じで、他の三人は必要性を感じないくらい話中では脇役な扱い。
(車中での奥さん語りからの爆死へのアッサリ具合(笑))
メインの運搬話までに語られる話が良く言えば丁寧に描かれ、悪く言えば冗長に感じます。
後、各シーンもそこまで長く描く必要あるかな?と思える部分もあり、壮絶な運搬をメインにするなら、確かに削れるシーンもあるかなと。
監督の思い描いている内容が、単なる客とすれ違っただけですが。
トラック野郎ならず者版
原作未読
53年オリジナル版、77年92分版共に未鑑賞。
チリのポルベリーニという町から約300km離れた山の油田がゲリラに襲われ、火災を止める為に、1万ドルの報奨金で集められた脛に傷を持つ4人の男が2台のトラックでニトログリセリンを運ぶ話。
古い作品だしシーンのスキップのさせ方は雑な部分もあるけれど、登場人物の背景から話が始まり、メインストーリーへという展開で、4人の関係性やニトロに衝撃を与えてはいけないという状況の中次々現れる症状トラブルを乗り越えて行く様子がハラハラドキドキ面白かった。
鑑賞後、77年の世界公開版で何をカットしたのか調べたら…言いたいことが変わってしまいそれはないよという衝撃。
更に調べたら53年版の方が更にはっきりとそれを表現するエピソードとのことで、実際に鑑賞した訳ではないけれど、こちらの方が自分の好み。
デジタルリマスター版上映前週に53年版を公開していた劇場があったのに観なかったことをちょっと悔やんだ。
フリードキン!この野郎!!傑作じゃねえか!!!
スゲえ!!こういう傑作が埋もれているんだなぁ。
●とにかくド迫力!ポスターの絵が強くて見に行ったけど、正直、昔の映画だしポスターみたいな迫力のある映像なんてないんだろうなぁと思ってた。ところがポスター以上のとんでもない映像にシビレた!!CGもない時代に、いやCGじゃないからこそ出せる迫力に打ちのめされた。超大作だったんだなぁ。公開当時、コケたなんて悲しいぜ。
●サスペンスの盛り上げ方が上手い!!爆破シーンや車の横転なんて珍しくもないはずなのに、心踊る。繰り返すがCGがないので現代みたいにトリッキーなカメラワークや効果など出せない。現象だけみたら大量の爆薬で爆破させているだけに、ハッとさせられるのは監督の演出力なのだ。絶妙に観客の虚を突くシチュエーション、アングル、タイミングなんだ。今の映画は特殊効果ばかり使って、それで客が驚くとタカをくくって心理的な仕掛けをしない。フリードキンを見習おうぜ!
●単純な話だけに丁寧に描写している。ストーリーだけで言えばド直球なのに、人間の深みを感じる。簡潔の中に効果的に人間描写をしているんだ。あれだけセリフが少ないのに、人物の苦悩がはっきりわかる。キャラの強さはセリフにしなくても伝わってくる。さらに、日焼けに汗に、あれってリアルだよな?人間性そのものが臭ってきそうな臨場感だ。
●芸術的な絵。迫力の音響。そう、映画は映像と音の見世物なんだ!まさに映画の教科書だ!!!
●音楽がこれまた迫力!現代の映画音楽がいかにヌルいか認識させられる。
エクソシスト?フレンチ・コネクション?いや、「恐怖の報酬」だ!!!!
人、死んでない!?
リアルな爆破シーンなど人死にが出ていそうな描写が数々。
何でもない人たちのアップの映像などドキュメンタリーに近いような撮影の大変さがスクリーンから伝わってくるこの時代だからこその為せるワザ!?
アメリカン・ニューシネマが終焉を迎える頃ぶっ飛んで狂った映画を撮ってしまったフリードキン、コッポラ、M・チミノと孤高の三人衆!?
そんな本作「恐怖の報酬」と「地獄の黙示録」と「天国の門」は色々な意味で最狂でしょう。
二台目は吊り橋で思いっ切りドッカーンとイッて欲しかったモンだ!?
久しぶりに映画らしい映画を観ました。
まず、命がけの仕事を請負わざるを得ない、主人公たちの人生崖っぷち感がギラギラしてていいです。二台のオンボロトラックの造形もなにか禍々しい感じで、嵐の中、揺れる吊り橋を傾きながら渡るシーンは構図も魅力的だし凄い盛り上がりかたです。キャラ描写とか分かりにくい所もあるんだけど、全編を貫く緊張感と執念みたいなものに当てられっぱなしでした。
全99件中、81~99件目を表示