ナイトメア・アリーのレビュー・感想・評価
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ギレルモワールドではあるけれど…
映像世界はいつものように魅力満載。ただお話がこの内容にしては長過ぎではないかと…。詐欺男の成り上がりと破滅の一代記。役者が癖アリな方ばかりでグイグイ魅せられるけど前半後半二部作的な展開でちょっと長かったな。面白かったけどね。
人間の本質を突いている
映像が綺麗。役者も抑えた演技で良かった。
人間の本質、罪・後悔・欲望・不安・喜・堕を感じさせられた。
占いや宗教を信じる心理が分かる。
ある意味、有意義なことかもしれないと思った。一線は超えてはいけないが。
起業して伸ばしていく時、
時には一線を越えなければ、伸びていけない時もある
その一線が何かという事なのだが。
人としてやってはいけないことはダメなんだと、思いながら見てた。
ハッピーエンドではないが、観て良かった。
あの時代感、好き。画面良かった。
主人公男優大好き。一緒にやる、赤いドレスの女性も好き。ケイトは昔から好き
ギレルモ・デル・トロ監督、グロあるけど、これからも観たい。
映画は監督次第ですね
好みが分かれるかも
ケイトブランシェットが好きだし、映像が面白そうだと思ったのですが、雰囲気が一本調子で残念ながらあまり惹き込まれませんでした。その割に長いし。
ケイト様の妖しい美しさと迫力は健在でしたよ!
一人の男の数奇な運命
男が父親を殺し、逃れた先で読心術を得て、その力を元にリッチで有名になる。だが、更なる上を目指したばかりに更なる殺人をしてしまい、どん底の人生を送るハメになってしまう。波乱な人生だが、男としてはわかる部分もあった。
最高
最高の作品。
「シェイプ・オブ・ウォーター」ほど面白い映画はそう出てこないと思っていたが、またもや痺れる映画を見ることができた。
時に目を覆いたくなるような場面もあるが終始画面から目を離すことが出来ないスピード感。それほど引き付け、緊張感を強いる場面の数々。
なんと言ってもブラッドリー・クーパーとケイト・ブランシェットのカッコ良さ!もう最高です!!
もしも当方にアカデミー会員の資格があったなら、作品賞のオスカーには本作品に一票。
ギレルモ・デル・トロ監督の傑作!
TOHOシネマズ日比谷にて鑑賞。
「さすが、ギレルモ・デル・トロ監督!」と言わざるを得ない素晴らしい映画だった。
1930年代~40年代のアメリカの雰囲気を醸し出す美術・衣装、特に「見世物小屋の造形」は芸術作品に見えるオリジナリティ。
また、この映画の原作は、エドマンド・グールディング監督作『悪魔の往く町』(タイロン・パワー、コリーン・グレイ等出演)で一度映画化されているが、あの作品は当時のヘイズコードなどの制約によって、かなり限定された表現になっていた。
あの電気女シーンは有名で、ブロードウェイ版DVDのジャケ写にもなっている。
本作では、表現上の制約を取っ払って、ギレルモ・デル・トロ監督がノワールの雰囲気を漂わせながら、見世物小屋からショービズ世界へ進出する男スタン(ブラッドリー・クーパー)が連れていくモリー(ルーニー・マーラ)と順調にいきそうな姿を見せる。しかし、心理学者リリス(ケイト・ブランシェット)と出会ったことが運命を変えていく……といった物語をじっくりと見せてくれる。
夢・狂気・殺人・騙し合い・独特な造形などなど、あらゆる物をごった煮にしたように見える映画だが、筋の通った物語が素晴らしい。
しかし、デル・トロ監督は、大傑作『パンズ・ラビリンス』でもそうだったが、本作でも「目玉を使った美術」が好きだなぁ…と思う。
また、その物語を支える役者たち……ブラッドリー・クーパー、ルーニー・マーラ、ケイト・ブランシェット、ウィレム・デフォー、トニ・コレットなどの演技も良かった。
特に、ブラッドリー・クーパーはデル・トロ監督の目指した「ダーク感」を見事に体現していたと思う。
またもう1本、「何度でも観たい映画」が生まれてしまった。
滅多に買わないパンフレット(定価840円)も購入。(今年初)
このパンフレットとキネマ旬報最新号(2022年4月上旬号)の特集記事を読んで、しばらく、この映画世界に浸りたい……そんな感覚になる傑作。
<映倫No.49037>
ケイト・ブランシェットが良かった
興行ビジネスでの成功を夢みる青年スタンは、人間か獣か正体不明な獣人を見せ物にするカーニバルの一座に合った。そこでスタンは読心術を学び、人をひきつける才能を武器に、興行師として成功した。しかし、大富豪の過去を暴き自分の妻モリーをその女性の代役に当てとことからイカサマがバレ、追われる身となり・・・てな話。
いつバレるかドキドキしたけど、所詮イカサマ師なので殺されても自業自得と冷めた眼で観てた。
ケイト・ブランシェットの素晴らしい演技が良かった。
ルーニー・マーラは可愛かった。
鬱映画
タイトルの悪夢小路(ナイトメアアリー)からして暗い映画だと予想できるので、ショックを和らげるために原作読んで鑑賞。それでもやはり暗い気持ちになりました。鬱映画です。
暗い人生を予想できるキャラクターが多く、私は自分事のように思えて始終しんどかったです。見世物がテーマのため、だんだん他人を見ているのか自分を見ているのかわからなくなり、余計に深みにはまります。デル・トロ監督は全力で観客を鬱にさせようとしにきているなと思いました。
豪華なキャストについては、みんなハマり役です。主人公のブラッドリー・クーパーは目が綺麗なせいかイノセントっぽさが出ていて、どんなシーンでも不思議と子供みたいでした。デル・トロ監督らしくお手製っぽいクリーチャー(?)も出てきて謎に安心しました。
エンドロールが終わっても鬱感が抜けない絶望的な映画です。他では味わえない2時間半でした。個人的には傑作だと思います。でももう当分観なくていいかな…。
雰囲気はありました。
1940年代の街並みや車の往来等見事に再現していて美術やライティングはかなり見応えはありました。
サスペンス要素が強い人間ドラマでデルトロらしいダークファンタジーのような不気味な見世物小屋も雰囲気満点。
出演者も豪華で配役も文句のつけようがないのですが、150分の上映時間が少々長く感じました。
ブラッドリー・クーパーの演技は見事ですが、やはり外見が立派過ぎる。この役は野心はあるがうだつの上がらない風貌のさえない奴が徐々に成りあがって栄光を掴んだかに見えたが徐々に闇に落ちていき最後は無残な・・・。という方が感動できたかもという我儘な感想を言いたくなりました。
見る価値のある良心的な作品です。デルトロ監督作品が好きな方には特にお勧めです。
人間の欲望の果てに…
2018年に『シェイプ・オブ・ウォーター』で、アカデミー賞の作品賞を受賞した、鬼才・ギレルモ・デル・トロ監督が描く、上質なサスペンス劇場。ギレルモ監督らしい、最初から最後まで、暗く、もの苦しいトーンの中で、ストーリーも背景も展開していく。しかし、各シーンごとの映像は、隅々まで洗練されていて、ダークな中にもインパクトある色彩映像として心に刻まれていく。
舞台は、暗雲が世界を覆いつくそうとする、第2次世界大戦に突入する1940年代のアメリカ。
父親に対してトラウマを抱えた男・スタンが、人獣の見世物を売りにするカーニバル一座と合流し、団員の女性・モリ―と恋に落ちる。一方で、カーニバルの団員から読唇術を学び、都会での読唇術ショーを目指し、モリーと共にカーニバルから抜け出す。そして、スタンが備えたカリスマ性から、ショーは成功を収める。
更なる、高みを目指したスタンは、モリーの心配をよそに、魅惑的な心理博士・リリスに唆されて、大富豪や政治家を相手に、読唇術を活かした、インチキ霊媒を始めるのだが…。そこには、あまりにも悲惨な闇が、スタンを待ち受けていた。
ストーリーの前半では、田舎の怪しげなカーニバル一座のステージを描き、後半では、派手やかな都会のショー・ビジネスのステージを描くことで、明暗分かれる正反対のステージで構成されている。しかし、主人公・スタンにとって、どちらが明で、どちらが暗だったのかを交錯させるところも、監督の演出の面白さ。人間誰もが持つ、心の奥底にある強欲や傲慢を引き出し、その哀れな姿を訴えかけてくる。
本作では、出演者も豪華。主演のスタンには、『アメリカン・スナイパー』をはじめ、男くさい演技で定評のあるブラッドリー・クーパーが。それ以上に、作品を盛り上げているのが、ウイリアム・デフォー、ケイト・ブランシェット・ト二・コレット、ロン・パールマン等、それぞれ個性が強く、一癖も二癖もある俳優が脇を固めることで、耽美で、怪奇で、それでいて鮮やかなギレルモ監督がねらう物語を演出している。
ラストシーンは、最初からの布石から、何となく予想されたが、二時間半に及ぶ大作にもかかわらず、中弛は感じず、ギレルモ監督らしいサスペンス映画となって仕上がている。
サスペンスでもミステリーでも無い
哀しい1人の男の人生を覗く作品であり、ハラハラドキドキを期待せずにゆったりと鑑賞するのが正解。
終着点は凡そ予想がつき、楽しいものでは無いが、良い意味で古くさい感が漂う映画に浸りたいときもあるものですわ。
獣人とは
ケイトブランシェットと出会ってからストーリーが加速していく本作。
クライマックスの『I do love you』を軸にテーマを考察すると、女性の愛情を顧みずに私欲(金と保身)だけに走る男性=獣ということなのでしょうか。
今度は因果応報譚
少しオールドファッション過ぎやしないだろうか、プロットも演出も。
「シェイプ・オブ・ウォーター」が『大アマゾンの半魚人』の更新であったように、今作は昔ながらの因果応報譚の再解釈に思える。ブラッドリー・クーパー演じるスタンの顛末(円環またはらせん構造)は端的にそれを現してるよね。
しかしデルトロに、『大アマゾンの半魚人』に対するような愛情があったかは疑問…。そこら辺りが出来に影響している気がする…カーニバルに対する愛情はたっぷり感じたけれども。
デルトロにはもっと偏愛を前面に出した作品を期待したいな。
悪夢小路へ行ってらっしゃい😎
豪華な俳優陣と美術で描かれるのは、ある男の数奇な運命
観客となり、めくるめく因果応報のストーリーをシートに釘付けになって眺めれば、
やがて自分の中の欲望にも否応なく向き合わされて悪夢小路(映画館)を後にすることになります
さあアナタも悪夢小路(ナイトメア・アリー)へ行ってらっしゃい😎
普通にオーソドックスにアカデミー本命と思う。胡散臭さと真実の境界線上。(前半は魑魅魍魎ちみもうりょうな不気味の魅力・作りが細かい)
とはタイトル書いているが、昨年が単なるドキュメンタリーに毛が生えた作品だったし、
全然関係ないけどノーベル文学賞も、テキトーな歌詞の「あまり深く考えてるとは思えない」
歌しか作れないボブ・ディランが受賞するええ加減な時代だから・・・ボブは歌手としては優秀ですよ。
また「メッセージ性がどうたら・・」
そんなことはどうでもイイんだよ💢「話題賞」でも与えれば良い。
そういう意味で、この作品ストーリーも
細かい装飾品にまで至る背景の作り込みも申し分なく
普通にオーソドックスな「作品賞」「撮影・美術賞」だと、あくまで個人的な意見で思った。
ただ蛇足知識だけれども、ケイト・ブランシェットと「トニ・コレット」の事前無料リーフ
(このサイトにも使われている)写真が瓜二つだったの懸念したが
ストーリー上の交錯も無く、動いている雰囲気は別人なので杞憂であった。
前半は昔のお楽しみ、縁日の「見せ物小屋」みたいな
カーニバルの猥雑さ、魑魅魍魎なんでもありの奇っ怪さが「怖いもの見たさ」を
満たしてくれた。
後半は、読心術だかの、インチキか、真実かの境界線上
をブラッドリー・クーパー演じる主人公が
いかにも妖しげなケイト・ブランシェットの心理学博士に乗せられて・・
境界線上を突き抜ける。
最後は因果応報のオチ付き。理解度は観客各人により違うだろけど
誰でも基本的なラインは理解できる親切さ。
プラス「1941=パールハーバー=余裕をかます、アメリカ万歳」も怠りがない抜け目さ。
嘘発見器がお久しぶり、ワシ的には「睡眠学習機」を連想させる胡散臭さ最高。
そもそも、今は無いだろけど、昭和時代は確かに「ニワトリ生きたまま食らうヘビ女🐍」の
見せ物小屋あったし
主人公が重要人物を陥落させる術は「新・興宗・教」の典型的な
騙しのテクニック。怪しいDAI・・・のメンタルなんとか、江・・のスピリットなんとかに通ずる
今も生きているテクニック。
人間は不安定だから真実と嘘の境界線上のものが、「自分だけが気づいた奇跡」
と思い込んでしまうと思う。あくまで以上は個人的な独断的見解。
でも、怖いもの見たさの好奇心満たしてくれて、起承転結の運びもよく
本来なら星⭐️⭐️⭐️⭐️🌟5つ。でもアカデミー外れたら困るから▼0•5。
いやでも最低でも「美術賞」確定だと思い込んでます。
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