君を愛したひとりの僕へ

劇場公開日:2022年10月7日

君を愛したひとりの僕へ

解説・あらすじ

斬新な設定と切ないラブストーリーで、TikTokでの紹介をきっかけに話題を集めた、乙野四方字による小説「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」を2作同時にアニメーション映画化したうちの1作。人々が並行世界を行き来している世界を舞台に、同じ名前を持つ2人の少年がそれぞれの世界でひとりの少女と恋に落ちる姿を描く。

両親が離婚し父と暮らす小学生・日高暦は、父の職場で佐藤栞という少女と出会う。暦と栞は互いにひかれ合うが、やがて親同士が再婚することに。2人は兄妹にならない運命が約束された並行世界に駆け落ちするが……。

「ムーンライト・シャドウ」の宮沢氷魚が、本作の主人公・日高暦と「僕が愛したすべての君へ」の主人公・高崎暦の声を1人2役で演じる。「朝が来る」の蒔田彩珠がヒロイン・栞の声を担当。アニメ「のだめカンタービレ」のカサヰケンイチが監督を務め、「名探偵コナン」シリーズのトムス・エンタテインメントがアニメーション制作を手がけた。

2022年製作/98分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2022年10月7日

スタッフ・声優・キャスト

監督
カサヰケンイチ
原作
乙野四方字
脚本
坂口理子
企画
石黒研三
プロデュース
石黒研三
プロデューサー
橘佑香里
斎藤朋之
アソシエイトプロデューサー
須藤研人
宍戸潤岳
メイン演出
備前克彦
松永真彦
キャラクター原案
shimano
キャラクターデザイン
町田真一
スタイリスト
三田真一
作画監督
高野ゆかり
小嶌エリナ
村田憲泰
美術監督
加藤靖忠
撮影監督
村上優作
色彩設計
斉藤明子
CGディレクター
菅友彦
編集
柳圭介
音響監督
平光琢也
音楽
大間々昂
主題歌
Saucy Dog
挿入歌
Saucy Dog
アニメーションプロデューサー
山川剛史
高吉哲歩
アニメーション制作
トムス・エンタテインメント/第6スタジオ
アニメーション制作協力
作楽クリエイト
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(C)2022 「僕愛」「君愛」製作委員会

映画レビュー

3.5こっちを後に観た場合

2022年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

こっちの作品を後から観たのだけど、多分こっちを先に観た方が感動が増えそう。こっちを後に観た場合、「あのシーンの真相とは!」的な種明かしの話として本作を観ることになる。それはそれで鑑賞体験としてアリだけども、感動するために観るというより、ピースの穴埋め作業のために観るような感じになる。その場合でも、もう一本を鑑賞して疑問に思った部分が氷解していくカタルシスはある。
世界を移動するしくみや、地縛霊のように交差点から動けなくなった少女の理由など、いろいろ明かされるが、物語はその少女を救おうと何十年も頑張る主人公が悲壮な決意を固めるまでが描かれるので、結構しんどい話といえばしんどい。そのしんどさがもう一本で報われるというのが醍醐味なので、やっぱりこっちを先に観た方がいいかも。こっちは和音が報われない感じなのもしんどい。
両作品ともタイトルに使われている単語のイメージ通りだなと思った。こっちは「ひとりの」とタイトルにあるので、たった1人だけを見つめて主人公が行動する感じ。もう一本には「すべての」とあるので、「あらゆる可能性に開かれている」感じが出ていて、解放感が高い。

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共感した! 6件)
杉本穂高

1.5科学を捻じ曲げようとする試みにNOと言いたい

2025年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

SF恋愛小説が原作のアニメ映画化作品。現代自然科学の学問は一般的には質量とエネルギーが等価であるとされる「物質」についての学問体系であるが「物質」に対して「虚質」という架空のエネルギーが存在すると実証された世界の架空の学問体系「虚質科学」が存在する世界での恋愛模様を描いている。簡単に言うとパラレルワールドがいくつもある世界での恋愛の話である。

点数:1.5。ストーリーが難解すぎてお勧めしません。例えば冒頭、この世界は泡であると説明されるがなんとなくわかるようでさっぱりわからなかった。ないものをあると言ってしまう裸の王様の大臣や家来のような頭の柔らかさが必要と思われる。

この映画の悪い点は用語が難しいところと先が見たいという興味がわかなくなるところ。

私はこの映画を見て思いましたが私たちは歴史的に科学がどのように発展してきたのかを正確に知るべきであると思う。映画と宗教は深い関係であるが科学は映画や虚構と無関係である。科学とは再現性と因果関係が必要であるので歴史を捻じ曲げるかの如く科学とは何かという人類の宝である概念を根底から覆そうとする悪い企てのこの再現性と因果関係の欠けている映画は見ないほうがいいと私は思います。

虚質とは:
物質とは異なる、魂や意識のような、あるいは物質世界を支えるエネルギーのようなものを指す。(Wikipediaより引用)

虚質空間とは:
虚質空間は虚質素子と呼ばれる量子で満ちているとされる。(Wikipediaより引用)

科学とは:
科学とは、世界や現象を観察や実験といった方法で検証可能な知識体系として構築する取り組みである。(AI回答より引用)

宗教とは:
一般的に、人間の力や自然の力を超えた存在への信仰を基盤とする思想体系、観念体系、そしてそれに基づく教義、儀式、組織などを包含する社会現象のことです。(AI回答より引用)

映画とは:
写真技術を用いて連続撮影した画像をスクリーンに投影し、動きのある映像を見せる作品や装置のことです。映画は、物語やテーマを映像と音で表現する芸術作品であり、映像作品の一種と見なすこともできます。(AI回答より引用)

視聴:液晶テレビ(有料配信Amazon Prime Video) 初視聴日:2025年6月28日 視聴回数:1(早送りあり) 視聴人員:1(ひとりで見た)

追記:感動の再会が手放しで喜べない
本作品は離れ離れになった主人公のコヨミとヒロインのシオリが長い年月ののちに感動の再会を果たす泣けるラブストーリーである。物語中盤からシオリは交差点の地縛霊となっている。シオリを救出するためにマッドサイエンティストとなったコヨミは謎の装置(おそらく棺桶のメタファー)を使いシオリと再会しようとするので本作品はきっと恋愛がテーマの作品であろう。コヨミは自ら死ぬことによってシオリと再会できたと私は解釈した。

追記2:犬がヒロインとかぶる気がする
最初のおじいちゃんと犬の死のエピソードのシーンは余計だったと思う。作者はあのシーンで謎の装置(おそらく棺桶のメタファー)の効果を視聴者に見せたかったのかもしれないが、あとで私の頭のなかで犬の死がシオリの死と重なってヒロインの死と犬の死は主人公にとって同じなのかと複雑な気分になった。主人公が死んだ犬に会いたい気持ちと幽霊になったシオリに会いたい気持ちが同じに思える。

追記3:中途半端なSF設定
交差点の地縛霊になったヒロインのシオリですがシオリを救出する方法はほかになかったのか。結局は謎の装置でできることは自分の念じた同時間のパラレルワールドに行けるだけなのでもうすこし装置を改良したほうがいいと思いました。終盤にあの謎の装置が光りながらパワーアップして巨大ロボットに変形したりしたほうが映画が盛り上がったと思う。長い年月がたっても謎の装置が改良されないのはおかしいし中途半端なSF設定だと思いました。

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eigazuki

1.0最後まで見るのが苦痛

2025年1月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

正直、作画も声優も内容もB級、それ以下かと感じました…
小説で読んだ方が楽しめるかと思いました。
機会があれば読んでみます。

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aka

3.5美しく切ない

2024年9月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

採点3.7
想いを共にする二人が「絶対に出会わない世界」へと向かう物語。
それが唯一恋人を救う手段という、何とも切ない選択。
でも、それを叶える別の人生も育っていたりと、色々なフックを仕込んでいて見入ってしまうのです。
また、タイムシフトにギネスを利用したアイディアはすごい新鮮でした。
正直作画はTVのクオリティだし、宮沢氷魚の芝居もあっているとは言えなかったです。
でも何だか話に引き込まれるんですよね。
愛し添い遂げながらも、夫の初恋の人との約束を遂げる為見送る。
エンドロールでのアニメーションがまた切ない。
ものすごい美しく切ない物語でした。

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白波