ドント・ルック・アップのレビュー・感想・評価
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地球滅亡カウントダウンコメディー
ディカプリオやジェニファー・ローレンスなど豪華な俳優陣で、彗星による地球滅亡までの顛末を描いたディザスターコメディ。
彗星を選挙に利用しようとする政治家や金儲けしか頭にない企業家、真実を報道しないメディアなど今のアメリカをひたすら皮肉っていて面白い。
金髪でセクシーといういかにもなアメリカの女性キャスターを演じているのがケイト・ブランシェットというのも驚いた。似合っているのがさすが。
あとクリス・エヴァンスも劇中映画の俳優役で出ていて笑った。
ディザスタームービーは災害に対する人々の愛や悲しみ、勇気や犠牲などを描いた物が多いが、それをブラックユーモアを交えてシニカルに描いていて途中の「Look up」派と「Don't Look Up」派の対立も実際ありそうで怖い。
何とポストクレジットシーンもあるので、最後まで観るのがオススメ。
皮肉たっぷりの社会派コメディ
公開当時、ネットフリックスの総視聴時間の記録を打ち立てた本作。
私は本作を観るためにネットフリックスに入会したと言っても過言ではありません。
映画レビュアーの中には、本作を2021年公開映画の第一位に挙げる方もいらっしゃるほどの作品です。評判ばかり気にして行動が後手後手になる政治家や、内容よりも見栄えを重視した報道やSNSの風潮を痛烈に皮肉ったアメリカ的なブラックコメディ映画ですが、日本人から見ても共感できるとともに、身につまされるような内容の映画になっており、本当に素晴らしかったです。
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天文学を専攻する大学院生のケイト(ジェニファー・ローレンス)は、これまで未発見だった巨大彗星を発見する。教授であるランドール(レオナルド・ディカプリオ)にこのことを相談し、彗星の軌道を計算したところ、半年後に地球に直撃し、地球上の生命が絶滅することが判明した。このことを大統領やマスコミに進言するが、大統領もマスコミも、そしてアメリカ国民もこのことを理解しようとはしなかった。
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本作の監督であるアダム・マッケイ氏は、コメディと社会派を得意とする監督です。
監督デビューしてからしばらくはバリバリのコメディ映画を多く制作していましたが、2015年公開のリーマンショックを題材にした映画『マネーショート 華麗なる大逆転』は、アメリカの金融業界に蔓延る問題点について、ユーモラスに分かりやすくも非常に鋭く切り込んだ社会派な映画になっていました。
そんなアダム監督がレオナルド・ディカプリオらの豪華俳優を迎えてネットフリックス製作で作り上げたのが本作『ドント・ルック・アップ』です。映画のテイストはコメディチックなんですが、現代社会における政治家やマスメディアやSNSを痛烈に皮肉ったブラックコメディがてんこ盛りで、どう見ても実在の人物がモデルになっているであろう個性豊かな登場人物たちが笑いを誘います。
この映画が公開された社会的背景も、本作がここまで話題になった理由でしょうね。具体的に言えば、コロナですね。
本作の劇中では、地球に接近する彗星の存在を信じる派(ルック・アップ派)と、接近してくる彗星を見ようとしない派(ドント・ルック・アップ派)の対立が描かれますが、これはコロナ禍におけるマスクする派としない派の対立と似たような印象を受けました。同じように考えている方も多いらしく、色んな方々のレビューを見ると、多くの人のレビューに「コロナ」の文字が散見されます。
地球に接近する隕石をどうにかする話として、おそらく世界一有名であろう『アルマゲドン』とは全く別の方向に展開するストーリーが非常に秀逸で笑えます。しかし同時に、「おそらく実際に地球に隕石が接近したら、『アルマゲドン』よりも『ドント・ルック・アップ』に近い事態になるだろう」と思わざるを得ません。
『ドント・ルック・アップ』という映画のタイトルもなかなか秀逸です。地球の危機を広めようと奔走するケイトやランドールと対立的な立場をとる団体のスローガンを、そのままタイトルにしてしまうなんて、なんて皮肉めいているんでしょうか。しかも、”look up”には「見上げる」以外にも「調べる」という意味があり、「ドント・ルック・アップ」は「(彗星を)見上げるな」「調べるな」というダブルミーニングになっているんですね。権威を持つ者の主張を鵜呑みにして科学的根拠を調べようともしない派閥の彼らにはぴったりのスローガンで、これを知った時は驚きましたね。
とにかく、今観ておくべき最高傑作のブラックコメディ映画だと感じました。オススメです!!
合わない人にはとことん合わない
個人的には星3くらいの評価でしたが,カウンター的に星1にしました。
このサイトの評価結構あてにしてて星3後半あったらほとんどハズレないので、期待してたんですけど、僕には合わなかったですね。
コメディ映画でシニカルな笑いを提供してくれますが、それを笑えるかどうかで評価が大きく変わってくると思います。
アカデミー賞でのウィルスミスの事件と同じように日本とアメリカの文化の違いを感じました。
日本人にはあまり合わない映画だと思います。
笑うに笑えないが笑うしか無い
リアルの社会問題や環境問題を彷彿とさせ笑うに笑えないが笑うしか無いといった気持ちにさせられるシニカルと皮肉全開な空気感は見ていて清々しさすら感じた。直面した危機から目を逸らし蓋をする大衆心理が己の首を絞める様などまさに自分達を見せつけられている様で変な笑いが出てしまった。
あまりに勝手な人々の思惑の中進む中、まるで治らない病気の延命治療にも似た、宿命へ無駄にあらがうさもしさを感じ、ラスト煩わしい人類文明が一掃された事にどこかスッキリしてしまった。
手の届く範囲の人々を守り愛し日々の些細な歓びを享受する事が生物の根幹的幸せなんだろうなとぼんやり思った。
出会いは大切
Netflixにて作品を探していたらデカプリオを発見
軽く映画のストーリーだけを読みみ始めました
見ながら思うことは映画『ディープインパクト』のようになってしまうんだな〜と
あの時も思ったのは、その時が来たら私はいったいどのような行動をとるのだろうかと
自分がつくった家族とともに自分の両親と最後の時を過ごしたい、そんなふうに思ってました
二十数年経った今は少し違う
ひとりで1番行きたかった場所に行きのんびりと最後の時を過ごしたい
そんなふうに思うのです
その「時」がわかっているってことはとても恐ろしく辛いだろうけどある程度それまでが長ければ次第に心も落ち着き事実を受け入れて平穏な心でいられるように思えるのです
この歳になると、まあまあひと通り体験しているしそこそこ幸せだったかなとも思える、あまり高望みしなかったしその為の努力もたいしてしなかった
夢はたくさんありましたよ、どこかで自分に言い訳をして夢に向かってたいした努力もせずにいたことが今更ながら後悔はあります
まだ若かったらどれほど後悔しただろうな〜
ただね、夢は今でも諦めてないんですよ
だから、せめて最後の時には一つくらいその夢の一つを実現したいかなってね
びっくりするような映画でしたが私的には考えてしまう内容なのでいい出会いをしたと思いますね。
映画も人も出会いですからね
内容が難しい、、、
普通に見て、あんまり面白くないなーって言うのが率直な意見です。
見終わった後にいろんな方のレビューを見て、なるほど。そう言うことを伝えたかったのかと感じさせられました。
直感で楽しみたい!って方にはちょっと不向きな映画だなと思いました😅
人間の愚かさを皮肉ったブラックユーモアな映画
最初のケイトの独り言に訳がなかったから、何を言っていたのかとっても気になる。
どんどん場面展開する中で、途中に不意に挟まれる動物や人々の映像が、なんかいいなあと思った。
場面展開が早すぎて、追いかけるのに必死で、人間関係がわかりにくかった、、結局ぼったくり保安官?はなんだったんだ、、? まあ、あれもブラックユーモアの一つなんでしょうね。
とにかくはちゃめちゃで、ぶっ飛んでました。彗星が地球にぶつかるってのに、呑気すぎる人たち、果ては自分の利益を優先する、、いやいや死ぬかもしれないのに。どこかで自分は大丈夫だと思ってるんでしょうね。
流星群が見れる、くらいの気持ちなのかもしれない。
大統領が特にやばいですね。あとスマホの開発者かなんかのピーターも変な人でした。最後のオチもすごい、、唖然としてしまった。
私的には笑えなかったけど、アメリカらしい映画だなあと思った。
メタ・ブラックコメディ
ブラックコメディ。
映画が風刺している内容には共感できるが、見終わって、もどかしく、物足りなさで、気持ちが沈む。
この映画にはこの状況をシニカルに眺め諦めているような感じがあって、この映画を多くの人が見ても人々に何の影響も与えないだろうなと感じた。
まさか、この映画の存在自体がブラックコメディなのか?!
エンドロールの後まで、見てー!
人類滅亡の危機も、
今どき感ある編集で
ポップでコメディタッチに。
なんだかオープニングも洒落てます
映像といい、俳優陣といい、
お金かかってますね!
ちょっと長いけど、是非エンドロールの後まで
見きってください!
想像と違った
隕石衝突からの地球滅亡ものかなと思って見始めたら、地球の危機を真摯に受け止められない人たちを皮肉ったコメディだった。
SFを観たかったので気分じゃなくて眠たくなってしまった。
俳優陣が豪華だったので、真剣に観たら面白かったかもしれない。
過激なブラックコメディというよりも、むしろ現実の世界情勢をソフトに描いたんじゃないかと思えてくるような一作。
レオナルド・ディカプリオとジェニファー・チャスティン、さらにメリル・ストリープを含め数え切れないほどの第一線俳優を起用した本作。地球に破滅をもたらす彗星の接近を前にして人類が繰り広げる騒動の顛末は、破滅的な危機に対してフェイクニュースが横行し、人々は問題から目をそらせるために別のアクティビティに熱中していく…、という現実社会の実情を反映した、というか昨今の世界情勢を踏まえると、本作が描く架空の物語の方がマイルドなんじゃないか、と思わされます。
こうした「クライシス物」の定番演出として、ニュースクリップを畳みかけるように挿入していく、という手法がありますが、本作はむしろ、そのニュース映像の背後で何が起こっているのかにかなりエネルギーを割いて、ニュースが、そして世論がどのように形作られているのかを描くことに重点を置いている点が興味深いです。
小銭稼ぎにいそしむ高級軍人など、アダム・マッケイ監督による毒はあるが軽妙な人物描写が多いため、ついつい本作の宇宙物理学的な描き方についても誇張や非現実性のある要素が含まれているんだろうな、と考えがちですが、現役の物理学者のコメントによると、結末近くの”ある描写”を除いては、かなり実際の物理学や天文学の知見を反映しているとのこと。決して表向きの「軽さ」で作られた物語じゃないんですね。
ディカプリオ演じる主人公をはじめ、登場人物の誰もが完璧な人間ではなく、「弱さ」を持っているけど、それを悔い改めたり因果応報になったりしないところに、妙なすがすがしさを感じる作品です。
やっぱり家族の絆が一番大事だね
1 彗星の衝突により人類の滅亡が予想されたとき、人は国はどう動くのか。現代の実相を交えながら騒動を描いたブラックな群像劇。
2 同じシチュエーションの映画はSFなどこれまでもあり、いかにして衝突を阻止するかが主題であった。
本作も途中までは先例に準じた展開を示す。発端は、天文学の院生と指導教授の気付き。次いで、社会へのSOSの発信と続く。ここでは、悲劇的な予測を必死に訴える主人公コンビに対し、誇張された形で行き過ぎた情報化社会の歪な実相が表わされる。
3 初めは静観することとした政府も予測の実現可能性の高さを認識し、対策を講じるが、途中である思惑を持った別案に切り替える。
彗星が次第に地球に近づく中、社会は、「上を見ろ」というグル−プと「上を見るな」というグループに分断される。
果たして、地球は?人類は?・・・。
4 映画は浅はかな大統領と周囲の人の登場でおバカ映画の衣を纏うが、その下から科学の発展や進化に対する過信、スマホによるユ−ザ-の管理、短絡的な政府の政策決定に対する強烈な批判と家族や仲間の絆の再認識が示された。
5 演出は、アバンタイトルの扱いはテキパキしていた。その一方、ホワイハウスやTVの情報番組、情報通信会社のCEOの扱いは露悪的に感じた。また、彗星との衝突を避ける思い付きみたいな別案の扱いや東側諸国の動きに関する筋立ては粗い。時間も無駄に長い。
6俳優では大統領としても母としてもだめだめだったメリル・ストリープの怪演、主人公コンビでは晩年のオ−ソンウェルズに顔が似てきたディカプリオよりも赤毛がキュ−トなジェニファーローレンスが印象に残った。
劇中のアリアナ・グランデの歌はとても良かった。この映画のマン・オブ・ザ・マッチにしても良い。
テンポが良く笑えるけど少し怖さもあるアメリカらしさ溢れる映画
もしも彗星が地球に衝突したらというぶっ飛んだフィクションであるものの、博士たちの必死に彗星衝突を世界中の人に伝えようとする姿、それをまともに受け止めない人々がとてもリアルに描かれていました。
また同時に、都合の悪いことは認めないこと、自分の利益しか頭になかったり、人間の弱さ、悪いところもたくさん描かれていました。
そして「もしも地球が終わる日が来たとしたら」と、少し恐ろしい気持ちにもなりました。
とにかくキャストが豪華すぎて、特にアリアナグランデの歌声には心震えました。
テンポ良く話が進んでいき、アメリカらしさ溢れるコメディムービーです。
あくまでも明るい風刺映画
スケールの大きなストーリーに風刺を含んだ作品。その斬新さに驚く。
人々が終末期に差し掛かるパニック映画といえば多々あると思う。
「タイタニック」はラストをしっとりとしっかりと描いたが、本作品は人間のエゴを最後まで明るく映す。
主人公たちの選んだラストシーンは観ていて泣けてしまった。人生の最後をどう過ごすか。誰もが願う場面だと思う。
明るい音楽と演出。オープニングとエンディングのクレジットの出し方も楽しい。
個人的には大好きなメリル・ストリープが出演していた事が嬉しかった。彼女は相変わらず魅力的で素晴らしい。
全251件中、21~40件目を表示