土を喰らう十二ヵ月のレビュー・感想・評価
全121件中、61~80件目を表示
素敵です!野菜を洗う音、切る音、煮る音、食べる音
土井先生ファン風のベラランお姉さんが
たくさんいらしてました💖
野菜の音が、たまらない!
野菜を摘み、洗う、まな板の上で刻まれ、
鍋の中に
忘れていた記憶の中の"音"が、
心地よく蘇ってきました。
野菜一菜、一品の料理が
なんと素敵なことか!
ジュリーが何気なく発した京都弁が
土井さんの声とシンクロしてる、不思議。
(ジュリーも京都出身でしたね)
80代の夢の生き方なのかもしれません。
胡麻豆腐と筍、無性に食べたくなる。
美味しそうな料理を、美味しそうに食べる映画。四季折々の自然も美しかった。
毎日、死んで、毎朝、起きることに感謝することを実感。死を身近に感じたのち、大好きな人のそばにいたいと思うマチコさんと、大好きな人から距離を置こうとするツトムさん。優しくて、切なくて、美しい映画でした。
中江監督の映画は久しぶり。ナビィの恋、も好きだったなぁ。。
炒めるよりも焼く煮る蒸す
思い出す映画がある
『人生フルーツ』
山暮らしではないが自然があふれる自宅の庭に野菜を育てそれを食す夫婦のお話
山暮らしに憧れる私は驚いたものです
住宅地でもこんな暮らしが出来るのだと
でもやはり、自然を愛でながらの生活に憧れがつきません
街で暮らしたって死ぬ時は死ぬ、毎日の生活で便利を取れば稼がねばならない
いったい何のために生きているのか、そんなことを歳を重ねるにつれ思うようになってきました
毎日を「ありがたい」と思いたい、大切に生きたい
松さんの食べっぷりには敬服いたしました、火野さんはボソリと「昔の人はこんなに美味いもの食べてたんだな」と、誰かに食べてもらうことは幸せなことなのだな
時の流れが『人生フルーツ』より幾分早く感じたのはまだ沢田さんが若いせいなのかも
ほうれん草の薄紅色の根元探しに行かなきゃ
一種のドキュメンタリー
「キネマの神様」で演技に不安を持ったものの、松たか子と共演し、しかも大好きな〈ご飯映画〉ということで、そこそこ期待していた、沢田研二最新作。想像通りの出来栄えで、四季のある自然豊かな日本という国に住んでいることに、すごく感謝したくなる作品でした。
この映画、非常に独特で、一種のドキュメンタリーのようなテイスト。1本の映画として綺麗にまとめるために、ストーリーがおまけ程度に加わっているような感じです。そのため、物語としてはパンチがなく、どこかぎこちなさを感じてしまうのだけど、四季折々、美味しいものたくさんの日本の良さが、12ヶ月を通してしっかり描かれているため、全くもって飽きません。
ドキュメンタリーと感じる部分はこれだけでなく、一部の棒読み演技を除き、作品全体がこの上なく自然という点でも。虫や鳥などの生物、そして各月の天候なんかはもちろんのこと、ちょっとした会話や動作も、作られている感じが全くない。ただただ、田舎に住む男のある一年を密着したみたいな。これがすごく居心地が良くて、この暖かな空間にずっと居ていたいと思っちゃう。そんな映画です。
懸念していた沢田研二の演技は、「キネマの神様」からは考えられないくらい良いものになっていて、松たか子との相性も抜群。山に訪れ、植物を採り、家に帰って、料理をする。この姿が沢田研二の良さを存分に発揮できていていました。彼のナレーションも、流石歌手なだけあって、聞き心地が最高です。ジュリーファンは必見でしょう。
この映画見たら、日本愛が深まり、自然の美しさを実感でき、そして何より料理がしたくなります。肉や魚が無くとも、こんなにも素晴らしい料理が出来上がる。不便ではあるだろうけれど、この暮らしにどこか憧れを抱きました。デジタルデトックス(=携帯やテレビなどの俗物的な物に触れないこと)もしてみたい。あと、この映画見たら、ジャンクフードなんかを食べることに、躊躇いを覚えます笑 映画後にマックを食べようかと思っていた私は、急遽定食屋に向かうことにしました。
なんとも味わい深い作品です。
「おいしい給食」「きのう何食べた?」など、日本は料理映画を作る才能に長けています。劇場で絶対に!という映画では無いですけれども、是非とも多くの日本人に見て欲しい良作です。よし、大根と筍、買って帰ろう。
精進料理好きには最強の「飯テロ」映画となりそうな一作
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)が、連続するアクションを通じてテーマを物語っていく作品であるとすれば、本作は食材を採取し、調理する描写を通じて物語を語っていく種類の作品です。原作(原案)のエッセイを著した作家、水上勉と料理研究家の土井善晴の人物像や思想が混ざり合ったツトムという老作家を、沢田研二が飄々と演じています。
松たか子演じる真知子との年齢の離れた恋愛関係も、言葉に頼ることなく食事の時の表情や会話、並んで料理を作っている時の立ち位置など、具体的な所作でおおよそ理解させてくれます。そして当然のことながら、土井善晴が指導した作中の食事はどれも見事に美味しそうで、食事時に空腹で鑑賞したらお腹の虫が鳴くこと間違いなしです。撮影にあたってスタッフ自身が、丹念に食材を育てたということもあって、味噌ひとすくい、青菜の一枚に至るまで、愛情が伝わってきます。
表題の通り、本作は主に、山奥で生活するツトムの一年を、「食べること」を通じて描いていますが、季節感のある風景映像だけでなく、春は優しく、夏は硬い光質を、照明効果の入念な計算と調整により表現しており、画面全体で季節を感じることができます。
また「車」を文明批判の象徴として使っているといった分かりやすい記号的演出も幾分散見するのですが(親戚の夫婦など、振る舞いが分かり易すぎ!)、そうした思想的な側面の描写はそこまで押しつけがましさを感じさせず、むしろややそうした思想、生活を相対化しているような描写も含まれています。
鑑賞後は食べ物に対する愛情が間違いなく増す一作です。
昔の歌声で
さすがに、面影には、ジュリーは感じませんでしたが、エンドタイトルの歌声は、まさしく、完璧に、ジュリーでした。
しかし、糖尿で食事制限があり、白米が余り食べられ無い私としては羨ましいかぎりです。やはり、ああいう処で、ああいう生活は、基本的に健康でなければ無理だと、改めて実感しました。熟年ジュリーの演技、これからも期待します。
憧れ
田舎で一人で暮らして、旬の物を食べて、若い恋人もいて、こんな暮らし憧れますよね。でも、大きな映画館で映画も観たいし、大きな本屋でブラブラしたいし…等々都会暮らしは捨てられないかな?見ていてお腹が空きました。
酷い映画
を観た。
始まりの音楽はjazz。食事シーンの汚さとワンパターンなリアクション。山姥かよと突っ込みたくなる母親の生活様式。般若心経しか読経出来ないのに典座教訓。
無茶苦茶な設定は休み休みにしてくれる?と言う酷さ。
まるでジュリー世代が生きてきた姿そのままなめちゃくちゃさに鼻で笑うしかなかった🥸
丁寧な生活?土を喰らう?思い上がりと勘違いはどうぞ金輪際なさらないでくださいね。と願いつつ観た。
お願いだからこの映画を観て謙虚に大人しくして頂けると続く世代も諦めがつくと言うもの◎
最後の松たか子が出した結論同様噛み締めていただきたい
そう言う感想に至った映画
たまにはこういう質素なものも
土を喰らう十二カ月のその名の通り、土からとれる自然の恵みをいただきながら過ごす一年を紹介するという映画。地味であり、これといった見どころもないが、だからこそ「十二カ月」なのだろう。
自然の恵みをいただいてただ生きるという、都会ものにとってはすでに懐かしさを感じない古風な日本を淡々と描く。一年通して描く。あくまで淡々と描くのだが、そこで生きる人間には確かにドラマがある。好きな人と一緒においしいご飯を食べたり、病気で死にかけたり、死を想いながら生きることにしたり。
映画の醍醐味のひとつに他人の経験を仮想体験できることがある。ヒーローが出てきて派手なアクションを繰り広げることも、歴史の転換点でたいそうなドラマも経験することもできないが、質素に生きておいしいものを作って食べる仮想体験があっても良いと思う。
それにしてもあのゴマ豆腐はおいしそうだ。印象に「おいしそう」がないのが悔やまれる。食べたい。
生きることは単純なことなのに、人は色々と考えて自分から難しくしているように思う
前半は明るいノリで年の離れた恋人ともうまくやっているように思える、この部分だけなら山奥で自給自足の生活、小説を書いて暮らしている、誰もが憧れる田舎暮らしと見えるけど、これは健康な体があって、勿論多少のお金もなければ続けるのは難しいかもしれないと思ってしまったわ。
主人公のツトムは小説家という設定なので、一人でいるのが苦にならない好きという人は良いかなと思ってしまったけど。
映画の中でもスマホや携帯を使っているシーンはないし、真知子との連絡は電話だけみたいだ。
一緒に暮らそうかとツトムから言い出したけど、後半ではやっぱり一人の生活を求めるのは現実が見えて死に対して考えを改めたせいだろうか。
勝手だと責める真知子もだけど、こういうとき、最初に話を持ちかけられたときに即決したほうがいいと思うのだ。
年の差は分かりきっているし、少しでも二人の時間を過ごしたいなら悩む時間の方が勿体ないと思うのよ。
食べて体を動かして生きて行くのは単純で死が怖いというのも人間なら当然、シンプルなことだけど人は難しく考えてしまうんだろう。
使い切れないほどの金があっても体が弱かったり病気で動けなければ人生は幸せとは言えないと思う、でも、その反対も有りなのだ。
奥さんの遺骨をどうするのと真知子は最期の別れ際聞くけど、それを伝えなかったのは男としてのプライドか見栄、優しさなのか、どうなんだう。
松さんの演じる真知子は力強くてしっかり者という感じがするので別れた後は前を向いて、ツトムの元を訪ねたり、電話をかけたりという事はしないだろう。
でも、他の女優さん、例えば井川遥さんだとツトムがご飯を食べているときに、いきなりやってきてお「お腹空いたー」と家の中に入ってきそうな気がする。
「結婚したんじゃないのか」と聞いても、んっ、なんのこと?ととぼけそうな気がするのだ。
丁寧に生きる
私にとっては理想とする暮らし。
種を蒔いて、育てて、収穫して、下ごしらえして、料理して、食べる……
暗くなったら寝て、明るくなったら起きる……簡単そうなことだけど、そういう生活をするとなったら難しいんだろうなぁ……
でも、食べることは生きることに繋がっていて、だからこそ、その食べるってことを丁寧にしていきたいなと思った映画だった。
よくこんな原作本を映画にしようとしたな、 でもちゃんと成り立ってる...
よくこんな原作本を映画にしようとしたな、
でもちゃんと成り立ってるな、
と思いました
好きです
旨そうなん
ですが、乏しい食材を汗を流して作り、走り回って調達して、いつも空腹気味なので美味しいと感じるんじゃ?坊さんに煙に巻かれてる気もする。
通夜ぶるまいがクライマックスで、本人の死生観に進むと何か失速してしまった。
たまにはいいんじゃないかな。
どんなモチベーションで観たらいいのだろうか?
日本の原風景と質素だけれども思い切り手の込んだ食事。「今」に慣れている私たちにはただの退屈な時間でしかない。でも、とても贅沢な時間であることは頭の片隅で理解している。でも、なんなのだろうと、答えを探しながら観てしまう愚かさよ。
何かを訴えたいわけでもなく、誰かに何かを感じてほしいわけでもない。
「今日が最後」だと思えるのはどんな境地なのだろう。「みなさん、さようなら」と言える執着のない人生。
ただただ生きる。
土の匂い、美味しいご飯、自給自足、そして親戚関係の難しさ。
沢田研二さんの演技力が自然で素晴らしかった。
そして自然描写のシーン、料理のシーン共にナチュラルで素晴らしい。
松たか子さんの演技力も素晴らしい。
とくに、料理のシーンは綺麗なので一見の価値あり。
親戚関係ってこうふうだよねって改めて実感させられました。
最後の沢田研二さんの歌も素晴らしかったです。
癒されるこの映画一見の価値あり。是非とも劇場にてご覧ください。
沢田研二が山菜を採って料理して食べる。それだけなのに面白い。(それだけじゃないけど)
沢田研二が山菜を採って料理して食べる。それだけなのに見入ってしまう。(いっそそれだけでもよかったかも)
こんな役に合いそうな俳優さんたくさんいるだろうに、なぜ沢田研二?と思っていたが、沢田研二だからいいんだな。ジュリーがこういう役するからいいんだ。
劇場、御年配の方で半分以上埋まってた。さすが、ジュリーの集客力すごいな。歌も良かった。
音楽もこんな映画に合いそうな音楽ありそうなのに、ジャズ。合ってたなぁ。
奈良岡朋子の存在感。かつては北林谷栄がやってたような田舎のお婆さんをよく演じられるものだ。
お世話になった住職のお嬢さん(壇ふみ)が訪ねてくるところ。作った人が死んだ後も残っていた梅干しを食べるところは泣けました。
あんな生活できないけれど、憧れてしまう。
今日一日を感謝して生きよう。
土井先生、ごちそうさまでした。
(普段料理しないけど、ほうれん草と小芋買って帰りました)
起きる、食べる、寝る~ふと気づけば早一年……
土から山菜を摘み、よく洗い、調理する。
それを都会で暮らす年の離れた若い彼女に振る舞う。
彼女は豪快に美味しそうに、そして嬉しそうに平らげてくれる。
なんと幸せな日々でしょうか。
最後の別れもお互いにとってベストな選択だったのだと思います。
老後は田舎で暮らしたいと言う話を良く耳にしますが、本当の田舎で生活するのは何もかもが不便そうで大変だろうなと思っています。
普段は都会で暮らし、日常に疲れたら息抜きで田舎へ小旅行~みたいな老後を送れたら最高だと思います。
そんな資金も器量も持ち合わせていませんが(笑)
全121件中、61~80件目を表示