さがすのレビュー・感想・評価
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事件の残酷さより不愉快が勝つ。
女性の裸って必要?
脱がせる前のシーンや裸でもピンボケしてくれたら想像できるのに、、、。
そのくせ犯人の性癖ブレてるし。(--;)
中学生の男の子が女の子に付き合ってるならおっぱい見せろと言うシーンも不快だし、そのシーンを父親が見ていて、
父親が目を逸らしていたら、父親目線の複雑な気持ちに移入出来たかもしれないけど、しっかりチラ見してて、見るんかい。と心の中でつっこんでしまった。
事件の残酷さよりそっちの不快な気持ちが勝ってしまった。
男性から性的な嫌なことをされた経験がある人は不快になる内容だと思う。
内容は、事件を模しているけど
正義でやってる風に見せかけているだけで
犯人のサイコパスな思考が言語化されていないので、ニュースで事件を聞いてるのと変わらなかった。他人事で表面的。
大阪の撮影はガチの一般人写ってて笑った。確かに、ヤバい人多いもんね。笑
闇が深いのか?深くないのか?
片山慎三監督は、ポン・ジュノ監督の助監督を務めた経験があり、作風がどこか似通っている。
実際に起きた事件をヒントにすることが多くいそうで、
この「さがす」でも、
「座間9人殺害事件」や京都の「ALS嘱託殺人事件」そして
「相模原障害者施設殺傷事件」など複数の事件を連想します。
すべて胸苦しくなる事件ばかりで、直視して苦しい映画で、
気が重くなるばかりでした。
佐藤二郎の妻の公子は、長くALSを患い「人間のうちに死にたい」と
「殺して!!」と頼む。
しかし二郎さんどうしても果たせません。
「自殺サイト」で獲物を漁っている介護士・山内(清水尋也)に結局は頼んでしまう。
山内は自殺志願者を殺してやる・・・
あるいは「一緒に死のう」と誘いながら、
実は楽しんで殺人をしているサイコパスで、
「本当に死にたかった人は一人も居なかった」うそぶく。
このセリフは、「座間9人殺害事件」の犯人が確かにそう言ってたのだが、
「死にたい・・・は、生きたい・・・」の裏返しの叫びなんだろうか?
映画でも本当に死にたかったのはハンドルネーム「ムクドリ」さんだけだった。
(ムクドリの森田望智は、私的には唯一、共感できるキャラクターだった)
片山慎三監督作の猥雑さ・・・まったく猥褻とは別個の、ゴミ溜め感。
「自殺サイト」の住人が実は生きたい人の集まり・・・で、
自殺幇助の人助けのつもりが、快楽殺人?に変わり、
安楽死を頼まれた夫は、殺人幇助を依頼してしまう。
そして佐藤二郎と清水尋也の共犯関係に発展して・・・
どれも、これも現実!!
娘の伊藤蒼が「さがし当てた」父親は、もう昔の父ではなかった。
娘の決断が、唯一まともな人間の行動だった。
「岬の兄妹」みたいに2年後に観たら、
がっつりハートを掴まれるのだろうか?
自分の中では消化しきれていない作品だ。
☆☆☆
楓が父を探しに行く《果凛島(かりんとう》の海が
とても綺麗で、古い家屋や猫に気持ちを助けられた。
てんこ盛り…
一言では言い表せない、様々な要素を含んだこの映画。ドヤ街、介護疲れ、安楽死、嘱託殺人、エログロ、サイコパス、親子愛。。父親の犯罪がバレずに良かったと思う部分と、ラスト娘は全てわかっていたことの悲しさ、結局は母親を間接的に殺していたことがわかってしまったことの残酷さ、切ない。佐藤二朗、清水尋也も良かったが、伊東蒼が素晴らしかった。重苦しい展開の中で、関西独特の軽いノリがアクセントとなっている。ラストは本当に警察を呼んだのだろうか、見た人に委ねる形だが、娘が勝ったという一言に、本当に呼んだのだと思う。
奇跡のラリーは良かった
Amazon primeで視聴。
いろいろな過去の事件を想起させる構成とは知らなかったので、自分的にはうっかり見てしまい、気分が重くなってしまったなと言う感想。
とにかく伏線回収までの時間が長く、かつ時間軸が遡ったり語り手がころころ変わるので、邪魔が入る自宅でじっくり見るのは結構難しい。
そのためかあまり集中出来ず、ALSの患者が首を絞められ(自殺偽装?)亡くなったのに誰も疑わないのか、とか自作自演の自傷、ハンマー撲殺、その他もろもろ、日本の司法、警察を舐めすぎじゃないかと思うご都合主義展開が鼻についてしまった。
あと、楓が同級生男子に助力を求めた際、彼が楓に「おっぱい」を見せろと要求するくだりは心底不快だし、物語の進行上、中学生の楓にそのような行動をさせる必要性があったのか、監督脚本家含め、制作側の見識を問いたい。(実際映像で見せてるかどうかの問題ではない)
ただ、主人公の娘、楓役の伊東蒼ちゃんの演技が全編通して凄まじく上手かった。ラストのラリーも良かったです。
意表をつく衝撃作
冒頭から万引きで捕まるダメ親父、こともあろうに中学生の娘に身元引受人のSOS、芸人顔負けのあくの強い佐藤二朗さんが主役だし、てっきり、しっかり娘の奮闘ぶりを見せる漫才の完熟フレッシュのような趣のブラックコメディかと思ったら、途中から一変、普通のやさ男の猟奇殺人のサイコホラーになってしまいました。
それもホーキング博士もかかった難病ALSの闘病の悲惨さやニュースにもなった自殺幇助事件を絡めて、カンヌで特別賞を受賞した安楽死がテーマの「プラン75」にも似た社会派ドラマのスパイスを添えている。
ところが片山監督は硬派かと思ったら中学生の男子がおっぱい見せろと迫ったり、緊縛エロビデオが好きな変態老人まで出して観客を翻弄する曲者でもありますね。
世の中の綺麗ごとにあえて物申す本音主義、観客の意表をつく衝撃作であることは間違いありませんが、こんな劣悪犯罪ドラマに子供を巻き込む製作陣の節操のなさは頂けません。
タイトルなし(ネタバレ)
楽しく見れました。俳優たちの演技がすばらしかった。
最後の女は白い靴下がまともに履けないから殺せなかったのかな
最後のクーラーボックスからビールが出るシーンはなんだ?そこだけわからん
娘の前半の行動が気になる~!
映画めちゃくちゃまとまっててすごく良かったんだけど…!
娘の前半のDQN行動
・先生から貰ったゼリーのゴミを先生のマンションに放置。
・先生の家でご飯をもらったのにお礼を言わない。
・先生が自腹でポスターを作ってくれたのにそれを踏み潰す。
この辺から娘があんまり好きになれなかったなー。
演技はめちゃくちゃ上手かったから残念。
もーちょい娘は良い風に描いても良かったのではと思う。
先生が良い人だっただけに余計にそう思ってしまった…!
★好きな所
私がすごく好きな所は、
・勝手に外出したムクドリが交差点で
こけてバイクにひかれそうになった所を智が慌てて駈け寄る所。
・死ぬ前に綺麗な服を着たくて
ムクドリが勝手に服屋に行っていた所。
・多目的トイレでムクドリが智に着替えさせてもらってる時に
智が泣いた所。
・それにつられてムクドリが泣いてる所。
・果林島で山内に姫だっこされてる時に
「ばいばーい」って手を振るムクドリはめちゃくちゃ可愛かった。
他の人もちらほら書いてるけど、
ムクドリ関係のエピソードは全部良かった。
うーん。
この映画のジャンルはなんなのだろう。サスペンス?なのかな。
サスペンスなものは基本見ないので、誰の参考にもならないレビュー。引き込まれるほどでもないが、眠くなるほどでもなく、終わりまで見れたが、面白かったなぁーにはなってないかな。なんか感想に困る映画。驚くでもなく、共感するわけでもなく、、またみるかと言われれば見ないかな。。キャストの演技は、父、娘さん、殺人鬼、凄い良かった。
まあ、思っていたのとは違った感じ。
おっぱいを見せるほどの決意(●♡∀♡)
「岬の兄妹」がよかったので、同監督作品としての鑑賞。
ちょっとした謎解きストーリー。
時が遡るごとに主人公視点が変わる3部構成。
最初は娘、楓視点。
3ヶ月前の名無しこと山内の視点。
13ヶ月前の父智の視点。
楓視点は見るものに興味を促す、物語の導入にふさわしい優れたシナリオだが、話が進むにつれてどこか現実的でない、つくり手が見せたいような進行(伏線回収)になっているのが微妙。面白い物語なのだが…
あとひとつ、何かアイディアがほしいところ。
ラスト、「パトカー来たで」楓は通報したのか?
伊東蒼(楓役)が良い、将来化けるかもしれない。
見ごたえはある。でも少し期待が大きすぎたかな。
とにかく佐藤二朗さんのシリアスな演技を見てみたくて映画館に足を運んだ。作品のポスターも深みがあっていい感じだったし。佐藤さん、もっとシリアス系やってほしい。
最後の卓球シーンや清水尋也さん演じる山内がじっとこちらを見つめるシーンなど、印象的で良かった所はあるが、作品全体として府に落ちない感じがするのは、なぜだろう?楓があんなにもいい子に育ったのはお父ちゃんの愛情あってこそのはずなのに、最終的にお父ちゃんは完全に道を誤ってしまってますな。そういうアンバランスさを、お父ちゃんの愛情がゆえだと捉えるべきか、世の中とはそういう不合理なものなのだと受け取るべきか、生活のために人は残酷になれるのだと描きたかったのか、ストーリーが強引だったと考えるべきなのか、フィクションなのだからとただ納得すべきなのか・・・淡々と語られるストーリーの中だけでは自分の心を決められる(解釈できる)だけの判断材料を得られなかった、というのが一つの要因かもしれない。
あと「大阪の街」としてはすごくうまく捉えてる気はしましたが、人の描写になんだか少し物足りない気が・・・。警察にしても先生にしても街行く人々にしてもみんなあまりに冷たすぎやしませんか? 大阪の人って全員じゃないにしても、もちょっと人情味があるというか、 お節介なところがあるというか・・・そういう人が一定数いる場所だと(私は)思ってます。中学生の子があれだけ困ってたり、一人で犯人追いかけて叫んでるのに誰もが見て見ぬふりっていうのが・・・あり得ないというか、なんか、大阪っぽくないなと。物語を進める為とは言え、少し寂しかった。
ここ数年の日本サスペンス映画の最高傑作では?
映画ファンの中でめちゃくちゃ話題になっていた作品。私の住む映画過疎地秋田県では公開されていなかったのですが、先月から大館市にある単館映画館の御成座さんで公開が始まりましたのでようやく鑑賞です。
結論ですが、めちゃくちゃ良かった。ここ数年で公開された邦画サスペンスの中では間違いなくトップクラスの作品だったと思います。評判が良かったのでハードルはかなり上がっていたんですが、その高いハードルを軽々と超えてくれました。ネタバレ無しの方が絶対楽しめる作品ですので、もしも本作をまだ鑑賞されていない方はこのレビューを閉じてすぐにでも鑑賞していただきたいです。
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大阪の下町で暮らす原田智(佐藤二郎)と楓(伊東蒼)の父子。ある日、智が楓に「指名手配中の殺人犯を電車で見たんや。捕まえたら懸賞金300万貰えるで。」と伝える。楓はいつもの冗談だと思ってまともに取り合うことはなかったのだが、翌日父親が忽然と姿を消す。楓が父を探して日雇いの工事現場に赴くと、そこには父の名を騙る若い男性が働いていた。その男は、父が前日に話していた指名手配犯の山内照巳(清水尋也)にそっくりだった。
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本作の面白さの肝は、視点と時系列の変化。
最初は楓の視点で父親の失踪と捜索が描かれ、中盤は時間が3カ月戻って殺人犯の山内の視点から殺人の様子が描かれ、その後に更に時間が13カ月戻って楓の父親である智の視点から描かれてから最後に楓の視点に戻ります。
この構成が素晴らしく、とにかく先の読めない展開で、最初から最後まで「え!?どうしてそうなるの!?」「あぁ!!そういうことだったのか!!」という驚きの連続で、全くダレることなく鑑賞することができました。時系列操作や視点操作によって伏線回収する作品と言うのは数多くありますが、本作はそれらの作品の中でも上位に入る面白さだったと思います。
本作はキャラクター同士の関係性が時系列操作や視点操作の度に180度変わって見えるのが面白さの肝のようにも思えました。一番最初の楓の視点では、父は定職に就かずスーパーで万引きをするようなダメ親父だし殺人犯の山内は父を殺したかもしれない凶悪殺人犯として描かれます。しかし中盤の山内視点によって山内と智は共犯関係にあることが発覚しますし、終盤の智視点では智が実は家族思いの献身的な父親であることが発覚します。
ある人のある時点の視点で観ていた景色が、他の人の視点ではがらりと変わってしまう。自分が抱いていた先入観が音を立てて崩れるような展開が何度も繰り返され、伏線回収モノの醍醐味を感じさせてくれました。
演技の素晴らしさにも触れないといけません。
本作の主役ともいえる原田智は、最近はコメディ色の強い俳優として人気のある佐藤二郎が演じています。最近はコメディ映画にばかり出ている印象ではありますが、こういう演技もできるんだということをまざまざと見せつけてくれました。
過去にレビューした作品でも何度か「ちゃんと演技できるのに変なイメージついてしまって普通に演技させもらえない俳優」として名前を挙げたことがあります。福田雄一監督作品とかね。
佐藤二郎さんご本人もパンフレットのインタビューで「そういうイメージがついているのはありがたい反面、普通の演技をしたいという気持ちもある」と語っていらっしゃいます。
本作での佐藤さんの演技は、今まで築き上げたコミカルな雰囲気は残しつつもシリアス方向に振り切れたキャラクターにもなっており、監督が佐藤さんに演じてもらうようあて書きしただけあって、佐藤さん以外が演じるのが全く想像できないくらいに「佐藤二郎のためのキャラクター」になっていました。
そしてそれ以外の俳優さんに関しても非の打ち所がないほど素晴らしかった。楓役の伊藤蒼さんや山内役の清水尋也さんなどのメインキャラだけじゃなくて、楓の担任の先生とか島で山内に殺される変態爺さんとか、いわゆる端役の俳優の一人一人に至るまで、俳優の力が凄いです。
細かな描写の素晴らしさも、本作を語る上では欠かせません。
本作は状況説明や心情吐露のようなセリフは極めて少なく、映像による細かな描写によってキャラクターの心情などを表しています。例えば、智と山内が殺人を行うシーン。智が妻の殺害を山内に依頼した時は、智は現場の外に出ており、卓球台やガラスの引き戸などの「壁」が二人の間に存在します。また、ムクドリを殺害しようとした時に山内が「いつもみたいに外で見張っててください」と智に話していることからも、今まで智は山内の殺害現場からは外れた場所にいたのだということが分かります。これは「快楽殺人者である山内と殺人をしたことがない智の間には明確な壁がある」ということを表す描写ですが、ムクドリ殺害の際に智はついにその壁を壊し、殺害現場に足を踏み入れ、殺人を犯します。これは智が完全に「向こう側の人間になってしまった」ということを表しています。
そして同じくムクドリ殺害の現場でのクーラーボックス描写も素晴らしかった。
映画中盤くらいから死体を解体してしまっておくためにクーラーボックスが何度も登場していたので、「クーラーボックス=死体収納ボックス」という間違った認識を植え付けられていましたが、終盤でようやく本来の使い方をされて、中から冷えたプレミアムモルツが出てきました。ほんの数秒間の描写ですが、これが智と山内の関係性を表した描写になっています。山内は劇中何度か食べ物や飲み物を口にする描写がありましたが、一度もアルコールを飲んでいるシーンはありません。対して智は冒頭の万引きで捕まった後に路上でおにぎりを食べているシーンではプレミアムモルツが足元にあったり、路上で飲酒するシーンがあるなど、劇中何度もアルコールを口にする描写があるんです。
つまり山内は自分が飲むためじゃなくて智に飲んでもらうために準備したということが分かります。中盤に山内が智に「あなたに声を掛けて良かった」と気を許すような発言をしていましたが、それはもしかしたら本心からの言葉だったのかもしれないですね。そう考えると、なんだかやるせないような気持ちになるようなならないような。
そして最後の長回しの卓球シーンは実に見事。
普段コメディを演じながらも実力はピカイチであるベテラン佐藤二郎と、その彼に「怪物級」と言わしめた才能の持ち主である伊東蒼が演技で殴り合っているようなシーンでした。
重いストーリー故に好き嫌いが別れる作品だとは思いますが、作品のクオリティは間違いなくトップクラスです。オススメです!!
推し目的で見た結果
私はこの映画に出演している「清水尋也」が好きで観に行ったのですが、思っていたより面白かったです。
ただし、グロやエロを苦手とする人はちょっと観ない方がいいかもしれません。笑
私も「殺人鬼を探しに行く」という物語だということは知ってたのでそれなりの覚悟を持って見に行きましたが意外と多くて少し目をつぶるシーンが多かったです。
血はもちろん死体や傷口なども映るので本当に苦手な方にはあまりおすすめできませんね笑
また急にエロが来るのでまだ未成年の私からしたら「え!?」ってなってしまい混乱してました笑
物語的には最初にも書いた通りとても面白かったです。
途中で「えー?このシーンいる?」ってなったりしますがそれがのちのち「あ、!ここってそういう意味で作られたのか!」ってなります。
とりあえず最初の方に「え?なんで?」などになると思いますがちゃんと見ときましょう。笑
また娘の表情などに注目しとけばよかったなと私は後悔してます。もしかしたら途中で娘さんは気づいて最後あのような行動をしたのでは?と終わったあとに真剣に考えたのでまだ見てない人は娘の表情をよーく見るといいかもしれません
俳優、女優さんに関しては
父役 佐藤 二朗さんの演技力が凄かったです
私の中で佐藤二朗さんといえば「勇者ヨシヒコ」や「今日から俺は!」などのネタ系なイメージが強いので最初の方は「あーいつもどうりの佐藤二朗さんだ」ってなりましたが途中から本当に殺人を犯したような顔や焦っている時の慌て具合などが本当にあったかのように感じられて鳥肌が立ちました
娘役の伊東 蒼さんの演技力も素晴らしかったです
伊東さんの出演映画は見たことがなかったので初めて演技力を見たのですが、お父さんに対するイラつきや慌て具合、最後のシーンの冷静さが魅力されました。
殺人鬼役の清水尋也さん
殺した時の笑顔や交渉する時の優しい雰囲気、そして殺す相手への甘い言葉遣い
「え?殺人犯したことあるやろ?」って思っちゃうほどの演技力でした!
是非たくさんの人に見て頂きたいです笑
さがす(誰が何を、なんで)
最近暗めの映画を見る余裕がない。この映画もめちゃめちゃ面白そうだが暗そうで落ち込みたくなく後回しにしていたが、テアトル新宿での佐藤二朗舞台挨拶を目当てに決断。
作品はきちんとした力作で、筋の転換や力演の応酬で想像通りの暗さだったが、ラストの卓球台を挟んだやりとりにはなぜだか清々しさも。
それというのもすべてが伊東蒼の演技力に負うものかもしれない。「空白」にもにた設定なれど、大阪出身の自然な大阪弁でよく喋る。「空白」や「おかえりモネ」も寡黙な印象だったが今回の方が魅力的。
佐藤二朗は時に声が軽いところがコメディ演技を彷彿とさせてマイナスなれど後半の転換点以降は良かった。
マイナスポイントとしては途中突然佐藤二朗の主観での語りが挿入されたところ。あれ無しに観客を納得させることができればもっと良かったと思う。岬の兄妹も見なくちゃな。
親と子の交錯する想い
急に居なくなった父を探す娘。
その娘が捜索に行き詰まってからの展開が面白い。
後半ガラッと変わる展開が観てる観客を引き込む。
この映画はサスペンスであるけれど観終わって思うのは一つの家族の物語であった。
最後に卓球する2人の打球音が他愛のない会話の様であり、別れを告げる告白であり、いろんな心情が読み取れ、観てる私の心に観終わったあとも打球音だけが響いてました。
父と打ち合う卓球の球は消えて転がる
突然失踪した父を探したら、快楽殺人者が出てきた。
愛する者の安楽死を認めた男は、死を求める女に何を渡されたのか?
強い自分を持つ娘は事実を知る。
ジジイなんて部屋作ってんじゃ!
伊東蒼を空白から続けて観ると動いてるだけで泣けてくる
困ってる表情がいい!😟
この話の落とし所どこって思ってたら…娘は全部気づいてたんだ…どこから?島に行く前か
最後の晩のやり取りと待ち合わせで確信したっぽいけど
両親を失ったこの子を支えてあげられる社会であってほしい
監督がもっと「さがす」べきだった。
①名無しが楓から逃げる場面。路地裏に追い詰められたくらいで簡単に首を絞めようとするくせに、人気のない卓球場では何故ピンポン玉の籠をひっくり返すなんていう効果的じゃない逃げ方をしたのか。ピンポン玉なんて何の目眩しにもならないし、相手は女子中学生、シンプルに突き飛ばすだけでもいいはず。画作り優先で必然性がない。
②果林島に辿り着いた名無しの場面。カタツムリまで食べようとする割に髭も伸びていなければ、衣服も汚れていない。すぐそばに舗装道路があって、トラックでおじさんが来るぐらいの人里近くまでわざわざ来ておいて、カタツムリを食べようとする合理性がない。
③名無しの性癖がブレている。絞殺死体に靴下を履かせる事で楓の母殺害を想起し性的興奮を得ている名無しが、果林島のおじさんだけ日本刀で斬り殺す事に心理的必然性がない。その前の殺人はすべて絞殺にこだわっているのに、斬殺死体でもOKにしてしまった事で、過去から現在に繋がる大事な要素がぼやけてしまった。また、特殊性癖を持った快楽殺人者はこだわりが強い傾向があるので、死体なら何でもいいというような都合のいい性癖は考えづらい。AVを見て赤い蝋燭から血を想像して興奮していたのも、そもそも楓の母は流血していなかったし、AVの女性は靴下を履いていないので状況が一致せず違和感があった。その後の斬殺の違和感を和らげるため、性癖の定義に幅を持たせようと前フリで入れたのだろうが、無理がありすぎる。絞殺だけでは画が弱いと考え、日本刀や血というインパクトのある要素を無理やり入れ込んだように見えた。
④楓が同級生に同行を頼む不自然さ。家庭環境から見ても、序盤の流れから見ても、楓は賢い子に見える。胸を見せてまで、自分と同じく子どもである同級生に同行を頼む理由を彼女の中に見つけづらいし、頼まれた彼はその後ほぼ登場しない。性的描写を要素として無理やり組み込んだ感が否めない。
⑤智がムクドリを絞殺するシーン。正対して手前に引く形では絞殺するのは難しい。相手か自分の体重を利用しないと基本的には無理であり、後ろから締めるか、正対するなら奥へ絞めないと成人の力でも絞殺は難しい。
⑥智の手にベルト痕が残っていたはずなのに、ムクドリ殺害の嫌疑をどう逃れたのかが不明なまま。
⑦楓は一時、確かに智のスマホを所持していた。しかし、智はラスト近くの場面でTwitterにログインするところから操作しているため、普段からログアウトする習慣を持っていたと考えられる。であれば、楓が自殺幇助用のアカウントの存在やそのやり取りを知る術はない。
⑧楓が見た母の首吊り死体の幻影。智の妻を名無しが殺害した時には卓球台を使っている。殺害後、幻影の通りに天井から吊るしたのであれば、ALSの妻がどうやって天井から首を吊ったのかという問題を、警察がどのように結論付けたのかが疑問。智による殺害を疑って当然であり、合理的に自殺と判断できる理由があるようには考えづらい。また、幻影は失禁しており死後間もないと考えられ、犯行時刻から楓が発見するまでにバタバタと急がないと再現不可能な状況である。
⑨智と名無しが屋上で会話するシーン。去ろうとする智がカメラワークの都合上、一度、出口ではなく屋上の縁に向かって歩き出している。レールが敷けず、出口へ動線を取るとカメラマンが追いつけなかったなどの理由があると思われるが、あまりにも真っ直ぐに縁に向かっており、不自然すぎる。
⑩名無しは何を探していたのか?本当に死にたがっている奴なんて誰一人いなかった、という発言から、本当に死にたがっている人間を探していたのか?とも思ったが、じゃあそれは何故?となるし、「人間が要らないのだ」という発言も、その考えに至る経緯が描かれていないので薄っぺらな発言にしか感じられなかった。犯人をただの特殊性癖の薄っぺらな人間として描くことに意味を持たせたかったのだろうか?そのような描き方にも見えなかったが、それにしても行動原理に説得力がない。緻密にTwitterを運用していた割に、殺した後の処理が雑で人物が一貫しないし、破滅志向かと思いきや、カタツムリまで食べて生きようとするのも今ひとつ良くわからない。
これら以外にも、最後の卓球のラリーの合成など作りの粗さが目立ったように感じた。特に、脚本に無理が多かったように思う。整合性が取れない部分を、快楽殺人者の特殊なメンタリティや、短絡的で考えの足りない父親や無能な警察という設定、さらには人間の不条理にまで遡って丸投げしている気がした。ストーリーと画作りのアイデア優先でご都合主義的になり過ぎており、そのストーリー自体もオチが弱かった。父の真実の姿を発見し、いつもの父と再会した証が口をピヨピヨ動かす、ではオチていない気がする。
若手の役者の芝居はかなり良かった。名無しと楓の2人は素晴らしかったと思う。ただ、映画祭に出品してはいるものの、視点も脚本も演出も、世界のレベルではない。一度観ただけでこんなに粗が目立つようでは、今後、賞を獲る可能性は低いように思う。
勝ち負け
まず最初の西成の風景で関西出身の僕は少し懐かしい気持ちになって引き込まれる。(もちろん西成には数回しか行ったことないが。)
下町と聞いて三丁目の夕日とかそんなイメージを思い浮かべる人もいるが本当の下町っていい人も勿論いるがそれと同じくらい危険な人も居る。
そんな雰囲気を感じれてこだわられてると思う。
失踪した父を娘がさがす所から始まる。
伊東蒼さんがとても良い演技。
佐藤二朗さんや清水尋也さんが登場しなくても前半40〜50分くらいを一人で持たせたのはすごい。
3年後清原果耶さんや蒔田さんのようになってるんだろうなと感じる。
お父さんを見つけてからの展開も僕には予想もつかなかった展開ですごい良かった。
多目的トイレで佐藤さんと森田さんが泣く所や最後の卓球のラリーのシーンも情緒溢れて互いの想いが伝わってきて良かった。
ただ、惜しむらくは最初のまだお母さんが生きてる頃にも娘を登場させておけば違和感が無かったように感じる。
どこかに預けてるならそのことに言及しとかないと少し不自然に感じた。
さらに智がやった事をそのままにして懸賞金も出て後味悪いハッピーエンドになるのかと思いきや、やはり監督はそのままにしておかなかった。
周りは騙せても娘は騙せないというのは良い。
楓もあそこで返信が返ってこなかったらそのままにしたたのかな。
最後のパトカーのサイレンで「お迎えや」というのも少し怪しい。たまたま近くを通ったパトカーでお父さんを諭しただけなんじゃないだろうか。その後自首させたんだろうか。そんなふうな想像もできるラストだった。
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