さがすのレビュー・感想・評価
全297件中、101~120件目を表示
意表をつく衝撃作
冒頭から万引きで捕まるダメ親父、こともあろうに中学生の娘に身元引受人のSOS、芸人顔負けのあくの強い佐藤二朗さんが主役だし、てっきり、しっかり娘の奮闘ぶりを見せる漫才の完熟フレッシュのような趣のブラックコメディかと思ったら、途中から一変、普通のやさ男の猟奇殺人のサイコホラーになってしまいました。
それもホーキング博士もかかった難病ALSの闘病の悲惨さやニュースにもなった自殺幇助事件を絡めて、カンヌで特別賞を受賞した安楽死がテーマの「プラン75」にも似た社会派ドラマのスパイスを添えている。
ところが片山監督は硬派かと思ったら中学生の男子がおっぱい見せろと迫ったり、緊縛エロビデオが好きな変態老人まで出して観客を翻弄する曲者でもありますね。
世の中の綺麗ごとにあえて物申す本音主義、観客の意表をつく衝撃作であることは間違いありませんが、こんな劣悪犯罪ドラマに子供を巻き込む製作陣の節操のなさは頂けません。
ハンマー
タイトルなし(ネタバレ)
楽しく見れました。俳優たちの演技がすばらしかった。
最後の女は白い靴下がまともに履けないから殺せなかったのかな
最後のクーラーボックスからビールが出るシーンはなんだ?そこだけわからん
終始ハラハラドキドキ
みてみてください。人に勧めてます。
よくがんばったで賞
特にこの作品を観ても何も感じる事がなかった。
父と子の親子愛を描いているようですが、見終わっても全然スッキリしないし、モヤモヤした感じがあります。ただ作品としては色々頑張ったんだろうなと思える作品ではありました。が、冷静に見ればつまらない作品です。
ちょっと前に本当にあった殺人事件を元ネタにしてるんだろうなと思いましたが、それが安直すぎて気持ち悪かった。
あえて無理して観る必要性は感じない作品です。佐藤二郎の演技も複雑そうで単調な感じがちょっとだけ飽きます。
キャストがかなり絞られているので、全体的にそこまでお金がかかっていないように感じました。予算が少ない中でお客さんを飽きさせないように頑張っている。といった感じでした。
安易にグロテスクにしたり、人を走らせたり、頑張ってはいますが、なんとなく全体的に中途半端感がありました。
佐藤二郎を応援したい人は観てもいいですが、サスペンス要素も薄いのでそこまでドキドキもしないので、残念でした。
お見事‼︎
娘の前半の行動が気になる~!
映画めちゃくちゃまとまっててすごく良かったんだけど…!
娘の前半のDQN行動
・先生から貰ったゼリーのゴミを先生のマンションに放置。
・先生の家でご飯をもらったのにお礼を言わない。
・先生が自腹でポスターを作ってくれたのにそれを踏み潰す。
この辺から娘があんまり好きになれなかったなー。
演技はめちゃくちゃ上手かったから残念。
もーちょい娘は良い風に描いても良かったのではと思う。
先生が良い人だっただけに余計にそう思ってしまった…!
★好きな所
私がすごく好きな所は、
・勝手に外出したムクドリが交差点で
こけてバイクにひかれそうになった所を智が慌てて駈け寄る所。
・死ぬ前に綺麗な服を着たくて
ムクドリが勝手に服屋に行っていた所。
・多目的トイレでムクドリが智に着替えさせてもらってる時に
智が泣いた所。
・それにつられてムクドリが泣いてる所。
・果林島で山内に姫だっこされてる時に
「ばいばーい」って手を振るムクドリはめちゃくちゃ可愛かった。
他の人もちらほら書いてるけど、
ムクドリ関係のエピソードは全部良かった。
複数のジャンルをミックスした構成
【鑑賞のきっかけ】
本作品は、映画ファンの間で評判が高いのは知っていたものの劇場での鑑賞は逃していた作品。
今回、動画配信が始まったので、早速、鑑賞してみました。
【率直な感想】
<どんなジャンルの映画なのか?>
題名が「さがす」であり、公式HPなどのあらすじからすると、父と娘の二人暮らしのところ、佐藤二朗演ずる父親・原田智が失踪するお話。
失踪ものは、ミステリのサブジャンルとして定着しているものなので、「ミステリ」作品か?と思いつつ鑑賞開始。
冒頭、男の姿が、リストの「愛の夢」のBGMが流れる中、映し出されます。
私は、このシーンは重要なのではないか、と感じました。
「ミステリ」作品であるとするならば、本編が始まる前のちょっとしたシーンに、後の展開で重要となる事柄(いわゆる「伏線」)が潜んでいることが多いからです。
本作品でのこのシーンの意味合いは、このレビューでは敢えて触れません。
さて、本編が始まると、父親が早々に失踪し、娘が彼を必死に探し始めることで、やはり「ミステリ」作品と感じられる展開となります。
じつは、あらすじ紹介には触れられていないのですが、本編開始直後のシーンで、原田智がスーパーで万引きをしてしまい、娘が身柄を引き取りに行くのです。
結局、商品が低額だったので、代金を支払うことで店との示談が成立し、帰宅を許される。
これはその後の展開として重要です。
つまり、父親の失踪届を警察に提出するが、「事件性」がないということで、捜査はしてくれなさそう。
娘は、「事件性」を探り当て、警察に訴えるが、真面目に取り合ってくれない。
なぜなら、失踪した父親は万引きをしていたから。
犯罪者なので、優先順位は低いということです。
これで、この物語は、「ミステリ」ではあるけれど、警察が介入してこない中での、「父親探し」の物語となるのだ、と感じました。
<多様なジャンルを包含>
さて、上記までだと、本作品は、「ミステリ」作品となる訳ですが、じつは、失踪の直前、父と娘のやり取りの中に、親子ならではの、心の交流が描かれ、「人間ドラマ」としての要素も取り入れていることが分かります。
また、時間軸を遡り、現在は、一緒に暮らしていない、父・原田智の妻との心の交流が描かれるシーンが展開し、ここは、「シリアスな人間ドラマ」になっているのです。
さらに、あらすじ紹介で想像がつくと思われますが、「サイコ・ホラー」を思わせる展開も用意されています。
このように、本作品は、単純な「ミステリ」作品ではなく、「人間ドラマ」などの要素も取り込んだ、ミックスジャンル的な作品であるということができると思います。
<評価の難しい点>
それでも、後半は、「ミステリ」作品の要素がどんどん強くなっていき、特に、ラスト30分くらいになると、意外な展開が連続し、この作品のオチは果たして?という見どころ満載のものとなっていきます。
この辺りは、本作品が高く評価されている理由だと思われ、私も評価したいです。
しかし、私としては、「人間ドラマ」パートが、「ミステリ」パートを純粋に楽しむのを妨げてしまったように感じられ、少し残念な気持ちを抱いています。
つまり、物語展開が意外であればあるほど、前半で描かれていた人物像と乖離していってしまう。
特に、主人公の父・原田智の選択した行動は、とても意外であったけれど、では、この人物の真の姿、本音としての人生観、世界観は何だったのだろう?
そんな疑問が生じてしまい、それが解消されないままラストを迎えました。
【全体評価】
「ミステリ」「人間ドラマ」「サイコ・ホラー」とそれぞれの要素が強烈なインパクトで観客を惹きつけるという点では優れた作品と思いました。
先述の「前半で描かれていた人物像と乖離」という部分は、原田智の人間性が様々な出来事の中で変化した、つまり、そういう人間の心の移り変わりがテーマと捉えることも出来るかとは思います。
ただ、私は、ネタバレになるので書けませんが、ストーリー全体を通してみると、その心理状態にどこか腑に落ちないものを感じてしまい、主人公の気持ちに完全により寄り添うことはできませんでした。
この点が、少々残念な部分でした。
佐藤二朗を見直しました。
切ない
【「さがす」の意味が深い。ラストまで目を離せない物語構成に魅せられます】
・2022年公開の日本のヒューマンサスペンス映画。
・金銭的な苦労をしながらも仲睦まじく生活する父 智 と娘 楓(中学生)。ある日、智は「電車で300万の懸賞金がかけられた連続殺人犯をみかけんた」「そんな金があったらなぁ」と楓に伝える。しょうもない、と聞いていた楓だが、翌日、智が失踪。困った楓は父を探し回っていると父の働く日雇い現場で父と同じ名前で働く連続殺人犯が。一体何が起こったのか。その真相と父の居場所を見つけるべく、楓はさらに探し回ることに。父は一体なぜいなくなったのか。一体どこにいるのか… という大枠ストーリー。
[お勧めのポイント]
・「さがす」の意味が深い
・智(佐藤二郎さん)、楓(伊藤蒼さん)の演技が抜群
・読めない物語展開に引き込まれる
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
[物語]
・この作品は大きく2つの軸で楽しめました。一つ目は、父 智は「なぜ失踪したのか」「どこに行ったのか」というミステリーに近いサスペンス要素。そして、もう一つは、「さがす」の意味。シンプルな言葉であり、それがタイトル。だからこそ、観客としては「単純に父をさがすだけではないだろうなぁ」と深読みしながらその趣旨を探ろうとします。真意不明なまま鑑賞し、ラストで「さがす」意味がはっと分かると「ふ、深い…」と感嘆。しかも、論理的には明示せず、もう一度物語を観て考察をしたくなるように作られているのです。他の人にも意見を聞きたくなる横に広がる映画でした。
[演出]
・靴底のガムを取るシーン、ラストの卓球のシーン、とても印象的に演出されています。ここに片山監督の哲学が隠れているような気がしました。その哲学を観客に対して、台詞や文字にはしないまでも、映像シーンとして「魅せている」ところも好きです。暗示がすぎる演出だと読み飛ばしてしまうことが多々あります。が、「これ」とは言わないまでも「重要だよ」とわかりやすく提示してくれる演出のように思いました。
・そういう意味では、哲学的でありながら、わかりやすく演出されている映画、だと思います。
[映像]
・泥臭く生きる大人、未来に希望ある子供の雰囲気が共存したような映像に感じました。小汚い智の半面、妙に小奇麗な楓。その2人を取り巻く周囲もそのように構成されているようで、泥臭い世界に透明純粋なものが入り込んでいくような映像に感じました。
[音楽]
・際立って感じたことはありませんでした。
[演技・配役]
・佐藤二郎さん、評価分かれそうですね。笑 個人的には凄く好きな演技でした。普段、求められているシュールな笑いを生み出す演技の90%が封じられた状態でシリアスな演技です。ですが、残りの10%分がそのシリアスさと非常にうまく絡み合って、リアリティが生み出されているように感じます。佐藤二郎さんに対する固定観念がない方なら、一気に引き込まれると思います。佐藤さんの演技を観るときに、どうしても邪魔された個人的な固定観念は「遠い目をするとき(はシュールな笑いを演出する方法と捉えてしまう)」でした💦
・楓役の伊藤蒼さん、凄いですね。私は初見の方でした。苦労の中でも明るく生きている関西系女の子をはっきりと魅せてくれます。彼女たち親子の境遇の中でもつつましい幸せを感じながら生きている希望を感じます。にもかかわらず、ラストで見せる深く思慮的な行動。なんでも発言する子が、多くは語らずに、心で父と会話する。なんて聡明な子供なんだ…と驚嘆です。
[全体]
・ミステリアスなサスペンス。そして、「さがす」の意味。とても見応えのある映画でした。
・見終わった後に、自身の日常生活に落とし込んだ哲学、のようなものはありませんでした。しかし、この物語を「なぜこのように構成したのか」「彼らは何を思い、どんな行動をしたのか」という哲学はしっかりと感じ取ることができました。そういう意味では寄り添う共感、というよりは趣深い物語を傍観するイメージです。にもかかわらず、面白い。映画館で観ても「よかった」と思える映画だと思いました。ありがとうございました。
#映画 #さがす #2022年 #ミステリー #サスペンス #ヒューマンドラマ #片山慎三監督 #佐藤二郎 #伊藤蒼 #清水尋也 #「さがす」の意味が深い
#全体3.6 #物語3.8 #演出3.6 #演技3.7 #配役3.7 #映像3.5 #音楽3.4
20円と20万円
うーん。
この映画のジャンルはなんなのだろう。サスペンス?なのかな。
サスペンスなものは基本見ないので、誰の参考にもならないレビュー。引き込まれるほどでもないが、眠くなるほどでもなく、終わりまで見れたが、面白かったなぁーにはなってないかな。なんか感想に困る映画。驚くでもなく、共感するわけでもなく、、またみるかと言われれば見ないかな。。キャストの演技は、父、娘さん、殺人鬼、凄い良かった。
まあ、思っていたのとは違った感じ。
全297件中、101~120件目を表示