さがすのレビュー・感想・評価
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奇跡のラリーは良かった
Amazon primeで視聴。
いろいろな過去の事件を想起させる構成とは知らなかったので、自分的にはうっかり見てしまい、気分が重くなってしまったなと言う感想。
とにかく伏線回収までの時間が長く、かつ時間軸が遡ったり語り手がころころ変わるので、邪魔が入る自宅でじっくり見るのは結構難しい。
そのためかあまり集中出来ず、ALSの患者が首を絞められ(自殺偽装?)亡くなったのに誰も疑わないのか、とか自作自演の自傷、ハンマー撲殺、その他もろもろ、日本の司法、警察を舐めすぎじゃないかと思うご都合主義展開が鼻についてしまった。
あと、楓が同級生男子に助力を求めた際、彼が楓に「おっぱい」を見せろと要求するくだりは心底不快だし、物語の進行上、中学生の楓にそのような行動をさせる必要性があったのか、監督脚本家含め、制作側の見識を問いたい。(実際映像で見せてるかどうかの問題ではない)
ただ、主人公の娘、楓役の伊東蒼ちゃんの演技が全編通して凄まじく上手かった。ラストのラリーも良かったです。
何をさがす
意表をつく衝撃作
冒頭から万引きで捕まるダメ親父、こともあろうに中学生の娘に身元引受人のSOS、芸人顔負けのあくの強い佐藤二朗さんが主役だし、てっきり、しっかり娘の奮闘ぶりを見せる漫才の完熟フレッシュのような趣のブラックコメディかと思ったら、途中から一変、普通のやさ男の猟奇殺人のサイコホラーになってしまいました。
それもホーキング博士もかかった難病ALSの闘病の悲惨さやニュースにもなった自殺幇助事件を絡めて、カンヌで特別賞を受賞した安楽死がテーマの「プラン75」にも似た社会派ドラマのスパイスを添えている。
ところが片山監督は硬派かと思ったら中学生の男子がおっぱい見せろと迫ったり、緊縛エロビデオが好きな変態老人まで出して観客を翻弄する曲者でもありますね。
世の中の綺麗ごとにあえて物申す本音主義、観客の意表をつく衝撃作であることは間違いありませんが、こんな劣悪犯罪ドラマに子供を巻き込む製作陣の節操のなさは頂けません。
ハンマー
タイトルなし(ネタバレ)
楽しく見れました。俳優たちの演技がすばらしかった。
最後の女は白い靴下がまともに履けないから殺せなかったのかな
最後のクーラーボックスからビールが出るシーンはなんだ?そこだけわからん
終始ハラハラドキドキ
みてみてください。人に勧めてます。
よくがんばったで賞
特にこの作品を観ても何も感じる事がなかった。
父と子の親子愛を描いているようですが、見終わっても全然スッキリしないし、モヤモヤした感じがあります。ただ作品としては色々頑張ったんだろうなと思える作品ではありました。が、冷静に見ればつまらない作品です。
ちょっと前に本当にあった殺人事件を元ネタにしてるんだろうなと思いましたが、それが安直すぎて気持ち悪かった。
あえて無理して観る必要性は感じない作品です。佐藤二郎の演技も複雑そうで単調な感じがちょっとだけ飽きます。
キャストがかなり絞られているので、全体的にそこまでお金がかかっていないように感じました。予算が少ない中でお客さんを飽きさせないように頑張っている。といった感じでした。
安易にグロテスクにしたり、人を走らせたり、頑張ってはいますが、なんとなく全体的に中途半端感がありました。
佐藤二郎を応援したい人は観てもいいですが、サスペンス要素も薄いのでそこまでドキドキもしないので、残念でした。
お見事‼︎
娘の前半の行動が気になる~!
映画めちゃくちゃまとまっててすごく良かったんだけど…!
娘の前半のDQN行動
・先生から貰ったゼリーのゴミを先生のマンションに放置。
・先生の家でご飯をもらったのにお礼を言わない。
・先生が自腹でポスターを作ってくれたのにそれを踏み潰す。
この辺から娘があんまり好きになれなかったなー。
演技はめちゃくちゃ上手かったから残念。
もーちょい娘は良い風に描いても良かったのではと思う。
先生が良い人だっただけに余計にそう思ってしまった…!
★好きな所
私がすごく好きな所は、
・勝手に外出したムクドリが交差点で
こけてバイクにひかれそうになった所を智が慌てて駈け寄る所。
・死ぬ前に綺麗な服を着たくて
ムクドリが勝手に服屋に行っていた所。
・多目的トイレでムクドリが智に着替えさせてもらってる時に
智が泣いた所。
・それにつられてムクドリが泣いてる所。
・果林島で山内に姫だっこされてる時に
「ばいばーい」って手を振るムクドリはめちゃくちゃ可愛かった。
他の人もちらほら書いてるけど、
ムクドリ関係のエピソードは全部良かった。
複数のジャンルをミックスした構成
【鑑賞のきっかけ】
本作品は、映画ファンの間で評判が高いのは知っていたものの劇場での鑑賞は逃していた作品。
今回、動画配信が始まったので、早速、鑑賞してみました。
【率直な感想】
<どんなジャンルの映画なのか?>
題名が「さがす」であり、公式HPなどのあらすじからすると、父と娘の二人暮らしのところ、佐藤二朗演ずる父親・原田智が失踪するお話。
失踪ものは、ミステリのサブジャンルとして定着しているものなので、「ミステリ」作品か?と思いつつ鑑賞開始。
冒頭、男の姿が、リストの「愛の夢」のBGMが流れる中、映し出されます。
私は、このシーンは重要なのではないか、と感じました。
「ミステリ」作品であるとするならば、本編が始まる前のちょっとしたシーンに、後の展開で重要となる事柄(いわゆる「伏線」)が潜んでいることが多いからです。
本作品でのこのシーンの意味合いは、このレビューでは敢えて触れません。
さて、本編が始まると、父親が早々に失踪し、娘が彼を必死に探し始めることで、やはり「ミステリ」作品と感じられる展開となります。
じつは、あらすじ紹介には触れられていないのですが、本編開始直後のシーンで、原田智がスーパーで万引きをしてしまい、娘が身柄を引き取りに行くのです。
結局、商品が低額だったので、代金を支払うことで店との示談が成立し、帰宅を許される。
これはその後の展開として重要です。
つまり、父親の失踪届を警察に提出するが、「事件性」がないということで、捜査はしてくれなさそう。
娘は、「事件性」を探り当て、警察に訴えるが、真面目に取り合ってくれない。
なぜなら、失踪した父親は万引きをしていたから。
犯罪者なので、優先順位は低いということです。
これで、この物語は、「ミステリ」ではあるけれど、警察が介入してこない中での、「父親探し」の物語となるのだ、と感じました。
<多様なジャンルを包含>
さて、上記までだと、本作品は、「ミステリ」作品となる訳ですが、じつは、失踪の直前、父と娘のやり取りの中に、親子ならではの、心の交流が描かれ、「人間ドラマ」としての要素も取り入れていることが分かります。
また、時間軸を遡り、現在は、一緒に暮らしていない、父・原田智の妻との心の交流が描かれるシーンが展開し、ここは、「シリアスな人間ドラマ」になっているのです。
さらに、あらすじ紹介で想像がつくと思われますが、「サイコ・ホラー」を思わせる展開も用意されています。
このように、本作品は、単純な「ミステリ」作品ではなく、「人間ドラマ」などの要素も取り込んだ、ミックスジャンル的な作品であるということができると思います。
<評価の難しい点>
それでも、後半は、「ミステリ」作品の要素がどんどん強くなっていき、特に、ラスト30分くらいになると、意外な展開が連続し、この作品のオチは果たして?という見どころ満載のものとなっていきます。
この辺りは、本作品が高く評価されている理由だと思われ、私も評価したいです。
しかし、私としては、「人間ドラマ」パートが、「ミステリ」パートを純粋に楽しむのを妨げてしまったように感じられ、少し残念な気持ちを抱いています。
つまり、物語展開が意外であればあるほど、前半で描かれていた人物像と乖離していってしまう。
特に、主人公の父・原田智の選択した行動は、とても意外であったけれど、では、この人物の真の姿、本音としての人生観、世界観は何だったのだろう?
そんな疑問が生じてしまい、それが解消されないままラストを迎えました。
【全体評価】
「ミステリ」「人間ドラマ」「サイコ・ホラー」とそれぞれの要素が強烈なインパクトで観客を惹きつけるという点では優れた作品と思いました。
先述の「前半で描かれていた人物像と乖離」という部分は、原田智の人間性が様々な出来事の中で変化した、つまり、そういう人間の心の移り変わりがテーマと捉えることも出来るかとは思います。
ただ、私は、ネタバレになるので書けませんが、ストーリー全体を通してみると、その心理状態にどこか腑に落ちないものを感じてしまい、主人公の気持ちに完全により寄り添うことはできませんでした。
この点が、少々残念な部分でした。
佐藤二朗を見直しました。
切ない
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