さがすのレビュー・感想・評価
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冗長だし、オチも弱い
岬の兄弟よりは冗長ではないが、それでも気になる。オチのための伏線をこれだけ見せたいなら、その伏線を面白く見せる工夫が脚本や編集に求められると思う。
オチは確かに意外性があったが、その意外性の理由は、そんな事しても面白くならないだろうからだ。そして実際、意外だったという感情以外の感情は湧き出てこなかった。
ただし、主要キャストの仕事は素晴らしいの一言。
サイレン
西成区と周りの地区は頻繁に何かしらのサイレンが鳴っている区なので即逮捕って言う事じゃないと解釈してます。
父親の危険予知が働いた結果、頭の中で鳴り響いているんじゃないかな〜
新今宮・西成界隈・動物園前・今池・山王(流石に飛田は行かなかったのね)・阿倍野・天王寺くらいをさがすのなら行けそうだが、引っかけ橋までさがしに行くかな?…
①こちらはほぼナチュラルな大阪弁(西成ですからやや下品)。
②“父を探して何千里”みたいな話なのかな、と思っていたら、安楽死に見せかけた快楽殺人+SNSで自殺願望者を釣って快楽殺人を行う連続殺人魔の話へとねじ曲げる様は最近の社会の闇を反映させたいのは分かるが、ややあざとい印象を与える。
しかし、父を“さがす”娘の姿と心情とにブレがない(単に行方を突き止めるだけでなく、最後は父の内面まで探し当ててしまう)おかげで、一本筋の通った映画となった。
③凄惨な話ではあるが、殺人の描写は少ないので絵的にはそれほど凄惨ではない。
絞殺シーンは二箇所あるが、ヒッチコックの『フレンジー』の中の一回目の絞殺シーンを観てしまうと、この程度では生ぬるい。
唯一痛いだろうなぁ、と思ったのは原田が山内を金槌で殴り殺すところ。冒頭にいきなり金槌を使って何かを叩くような動作をしている佐藤二朗の描写があるが、これの伏線だったのね。
④山内の連続殺人犯はステレオタイプを出ていない。従いあまり不気味さを感じない。
逃げ込んだ島でミカンをくれて家に上げて飯まで食わせてくれた親切そうなじいさんも殺してしまうのかな、とそこだけハラハラしかかっのに、このじいさん、とんでもないスケベシジイと分かった途端、同情心は吹き飛んでしまいました。
でも知り合いの島民はいるだろうから、じいさんが何日も姿を見せないことを不審に思わなかったのかしら。その不自然さが映画の説得力を損なっている。
⑤表面的には、原田は山内に引きずられる形で共犯になったような描き方だか、実は
とんでもない映画を観てしまった
席を立てない程だった。
いちごゼリーをポケットに隠したり、
修道女の顔に唾を吐きかけたりする楓および伊東蒼に
完全に虜になっていた
もう完全に味方!ってな感じで観ていた
また、清水尋也も毎度ながら凄い
いつ見てもあんな役で、しかしあんな役が
異常なほど似合っていて素晴らしかった
この人に「有料コンテンツ」とか「キャラ」とか
「ログアウト」とか言わせるあたりも秀逸だと思いましたよ。
そして森田望智感を一切消した森田望智
マジで素晴らしかった
役者てのはああいうものだと、まざまざと魅せられた
佐藤二郎との絡みは、台詞一つ一つに笑ってしまった
最後、息を吹き返したけど、やっぱり死ぬのは
宿命なのかね。どこまでも残酷。
展開としても、かなり感情を揺さぶられたし、
撮り方も好きで、この人映画好きなんだろうなと
思わずにはいられなかった
笑っていいのか泣いていいのか困惑する場面が多く、
残酷で、滑稽で、人間そのものだった
サイコな清水尋也とまともだけど狂っていく佐藤二朗、
悲壮感の漂う伊東蒼の関係性も面白かった
余計な伏線が気になったりしたが
ピンポン玉にはドキリとさせられたし、
カットの構図、人と人との対立図が良かった
猫と影の画とか格好良かった。
2022邦画ベストでした
ピンク広間の爺さんが最高
神の目※2023/02/07追記
観終わってすぐに感じたのは、なんかすごいものを観たな、ということ。岬の兄妹と同じ監督さんだと後から気づいて、なるほどなとなった。
「この先どうなるんだろう?」という気持ちが、いいタイミングで解消されていく展開だった。話を引っ張られ過ぎると気持ちが萎えてしまう自分としてはとても観やすかったし、楓役の女優さんが本当に本当に素晴らしかった。思春期特有のとがった感じも、この作品のような極端な状況に置かれたときの感情の出し・引きもすごく良かった。
そして佐藤二朗である。妻を手にかけようとするも出来なくて感情が爆発する場面、娘の前でおちゃらけて見せる場面、最初の万引きのシーンでの、本当にしょうもない感じ。あの情けない感じがあるから、鬼気迫る演技も説得力があるのだなあと思った。
死にたい人を死なせてあげていると言う犯人は、きっと神にでもなったかのような万能感に浸っていたのだろう。自分の歪んだ性癖のはけ口に人を殺しているだけなのに、もっともらしい理由をつけて笑っている。普通に考えてありえないことなのに、智はわずかな金銭を見返りに手伝ってしまう。罪悪感を感じる必要は無いと犯人は言ったが、結果的にはむしろ相手の罪の意識を利用して犯行を手伝わせている。智の判断能力が正常ではなかったとも考えられるし、犯人に半ば洗脳されているようにも見えた。もしかしたら、妻を死なせた自分を正当化したいという気持ちもあったのかもしれない。もしくは、妻を死なせてしまったことで、自分にも人助けが出来るとか、自分は良いことをしているとか、自分は神にも似た力を持っていると思ってしまったのではないだろうか。偽物の万能感を得たことで、金銭への欲求がよりあからさまになったようにも見えた。犯人が死んだ後もこっそりアカウントの運営を再開してしまったのは、智本人が本当に死ぬつもりだったのか、また同じことを繰り返そうとしているのか……
最後に犯人が「本気で死にたがってるやつなんていなかった」と言っていた。智の妻も最後には生きたいと願ったのだろうか。自分としてはそこが一番キツかった。
※追記
岬の兄妹のときにも感じたのだが、重苦しい空気の中にもユーモアが確かに存在している。笑っていいのか迷うような絶妙なユーモアは、アリ・アスター監督の作品を観た時の感触と似ていると思った。
和製ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド⁉︎
数年前に実際に起こった事件、自殺志願者をネットで誘い出して殺して死体を大量のクーラーボックスに遺棄保管していた神奈川で起こった陰惨な連続快楽殺人事件をベースに舞台をシンディープな大阪西成で展開するサスペンスドラマ
冒頭、ハンマーの素振りする父親、監督は謎解きなんかよりも、実は許し難いサイコパスな犯人を容赦なく制裁するカタルシスなシーンが撮りたかったんじゃないのかと思った、タランティーノみたく、サイコパス野郎に鉄槌を‼️だね💩
父 佐藤二朗 娘 伊東蒼の演技は素晴らしくて特筆すべきもの
面白かったです!
お父さんがさがしていたものは?
いやいやいや…語彙失うわ
めっちゃしんどい爆鬱映画やん!!!片山慎三監督なんちゅー話描いとんねん!!!ただこんなんあるわー西成。めっちゃめっちゃしんどい。二度と見んけど全部良かった皆んな良かった。娘はお父ちゃんの秘密墓まで持っていかんねんな。わーまじしんどい。でも清水尋也かっこええな。つかここに書く事ちゃうけど今日はアバターウェイオブウォーター劇場で見て何故かサムライミ版スパイダーマン見てさがす見るてなんやよけしんどい。なんちゅー順番で私は映画を見てんねん私の情緒はどないなってんねんてなったわ。わー、でも良かった。以上!
凶悪事件の詰合せ、ですかね
この映画の山内は、座間9人の白石、介護施設18人の植松、そしてリンゼイさんの市橋をミックスしたような感じで描かれている。例えば誘い込みや上辺だけの思想など。
きっと、彼の者たちは、この映画で描かれた山内と同じような性癖突き動かされて犯罪を犯したのだろうなと思った。
冒頭のトンカチの素振りは、時系列ではいつ頃なのだろうか。奥さん殺した後か、山内が指名手配されてから、それともムクドリの飛び降り後かな。判らない。
娘さんはどこまで知っていたのかな。まさか、自分の母親が殺された事実は知らないだろうが、スマホ回収から共犯は間違いないだろうという流れか。あ、だから警察を介さずに孤島へ、そして仰々しいサイレン音に飛び付いたのか。納得。
あっ、クーラーボックスから冷え冷えのビールが出てきた時に、ああ、佐藤二朗は山内に信用されていたんだなぁ、と感じた。
作り込みが少し浅いのか、流石に警察が勘繰るだろう足跡は沢山あったような気がするけど、まあ気にしない。
なかなか面白い作品だと思います。
消えていない愛情の表れ
本当は劇場で観たかったけど時間が合わず、気がついたらプライムにあがっていました。
始まると物語の導入だけで、もうかなり面白い。
先の展開がまるで見えず、終始引き込まれる脚本は見事。
それぞれが抱える闇が深く、それによって作品のうねりがより強くなっていました。
散りばめられた実際の事件も、パーツとしてよく機能していたと思います。
それと娘との関係というか、親子としての距離が良いんですよね。
そんな親子を演じる二人。佐藤二朗はもちろんですが、娘役の伊藤蒼も素晴らしい。
「湯を沸かすほど」でも難しい役どころをこなしていましたが、もう完全に女優でした。
清水尋也のサイコな役どころもピッタリ。彼のクーラーボックスから溢れるビールは、何とも言えない物悲しさがありましたね。
ラストのラリーによる最後の会話。ここは胸がつまるようでした。
それでもチュウチュウは、消えていない愛情の表れなのでしょう。
いつかもう一度、元の親子に戻れる希望にも見えましたよ。
終わってみると、すごく深く残る作品でした。
日本映画独特の間
其々の『さがす』を見つめる物語。
内容は、日本三大ドヤ街の一つ大阪は西成区に住む二人の父・原田智と中学生の娘・原田楓を中心に、とりまく各人の得難いものをさがす物語。実際にあった事件の座間9人殺害事件・相模原障害者施設殺傷事件・リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件を基盤にじゃりんこチエちゃん要素を振りかけた様な作品。印象に残った言葉は前半の『先生!嘘くさいねん!(泣)』周りを取り囲む大人の汚さと偽善者具合に主人公楓が嫌悪する場面。中盤の『お父さんと同じ臭いがする(泣)』自殺志願のムクドリとの多目的トイレで死装束に着替える時に亡き妻を智が思い出し、ムクドリは父を思い出してお互い違う意味で泣く場面。終盤の『やっと見つけた!(泣)』主人公の楓が父のした事の全貌を理解し更に深い愛情で父親の智を認識する場面。非常に愛情たっぷりの表現と会話としての卓球シーンやこれから塀の中で過ごすであろう父に向けての愛情を掛けた呪いのシーンは、見ていて爽やかさと同時に苦しさをも内包して重量感のある終わりは良かったです。印象に残った場面は、小津安二郎監督を思い出す様なローアングルからの煽りは緊迫感があり苦しく見れて面白く見れました。其々の探し物を問われている物語。父は、最愛の母を自分の手で殺したかった程の苦しい思いをみつけた。娘は、父への愛情と狂おしい程の母への愛情と自分への隠された思いをみつけた。殺人鬼の山内は本当に死にたい人をみつけた。ムクドリは、確実な現実的死をみつけた。印象に残ったのは、自殺未遂をしていた妻を玄関越しにじっと見つめて安堵している自分に気が付き自殺失敗の後一息置いて駆けつけるシーンは胸にグッとくるものがありました。自殺幇助に関しては善悪の基準は人其々だとは思いますが、違法なので悪いと言われているだけだとは思います。死に対しては、慈悲の死や人助けになる国もあるので一方的に善悪を論じるべきではないと思いますが、一回は死ぬので其れ迄は生きてみるのも選択肢の一つでは無いかと思いました。でも殺人鬼に殺されて弄ばれるのはやだなー。人間喉元過ぎれば熱さ忘れる手段が目的に変わる浅ましさも上手く表現されてた様に思います。自分なら周りの人が死にたいと言っても自分の為に無理やり生かすかもしれませんし、結果自己満足で大人は嘘くさい矛盾で一杯なのかもしれません。映画を最後から作るプロットは基本通りに、内容を濃くしすぎて突っ込みどころが沢山有りますが、非常に上手く纏まった面白い作品でした。やはり大衆商業映画。最後には父と娘の心からの対話が、お互いの幸せを見つけ出せてる場面はホッコリさせていただきました。
二郎さんと清水くん素晴らしき
予備知識皆無でアマプラにて視聴。
「はるヲうるひと」に引き続き二郎さん。
本当にこのお方は殺人鬼の役が似合う。
妻の悲痛のつぶやきから殺人を実行してもらうシーン、色々と考えてしまいました。本当に妻は最期まで死にたかったのか...
みかん農家のじーちゃんめちゃくちゃいい人なのに殺され悲しくて思わず早送り。でもじーちゃんのアダルト部屋には笑った。24時間営業の本屋さんみたいな部屋。
白いソックスさえ履いてたら老若男女誰でも良かったんだなぁ...
そんな設定はさておき、中学生の女の子も素晴らしい。
清水くんの演技も相変わらず素晴らしく彼はいじめられ役と殺人鬼の役がめちゃくちゃ似合う。
スタイルの良さからこんな奴おったらメガネかけてようが目立つだろうにと思いながら鑑賞。
見終えた後にため息が出るような映画でした。
全305件中、61~80件目を表示











