ある男のレビュー・感想・評価
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自分とは本当は何者でもない
ハッとさせられる映画でした。
本当に観てよかった!
妻夫木聡さん演じる弁護士の心の闇がだんだんと現れてくるところから、ぐっと面白くなった。”人探しをしながら自分を癒している”というようなセリフがあったが、表向き立派な弁護士でありながら、在日3世という劣等感をぬぐいきれずもがいている様がしっかり伝わってきた。
キャストそれぞれの演技が素晴らしかったことで世界観に入り込むことができたし、1コマ1コマに無駄がないというか、短尺ながら訴えたいことを凝縮した演出も素晴らしかった。日本アカデミー賞を席巻したのも納得!
人間は「私というのはこういう者」という認識の上で自分の現実を作っている。もし記憶喪失になればその日から人生が変わる。つまり過去の経験やアイデンティティが今の自分を作っているということ。
そんなある意味不確実性に包まれた「自分」を他の誰かが定義することなんて、できないんじゃないかと思った。区別なんて必要だろうか。区分けを強調すればするほど差別の心は生まれてきやすくなる気もする。国籍、血筋、性別、学歴、そんなものは見えているほんの一部でしかない。肩書ではなく内側から発しているものを感じとる大切さを改めて感じた。
"この人大祐じゃないです"
"この人大祐じゃないです"
この言葉から物語は一変する。
夫が何者かわかった後、
知る必要がなかったかもしれないと里枝は言った。
夫と過ごした時間は確かに存在し、そこに愛があったから。
その人が何者かなど日々疑わずに過ごしていることに
気付かされる。
また、多くの人が、城戸のように、
自分は何者なのか?見失い、
どうしようもなく現実から逃げたくなった時、
他の人生を生きたくなる時があるのではないか。
妻夫木聡はじめ、安藤さくら、窪田正孝は
傷を負った過去をもつ人物をよく演じていて
流石であった、脇を固める俳優陣も良かった。
あいつと今、話したいことがいっぱいありますよ
予告編などである程度概要を知っていたので、序盤の平凡な流れに少し苛つきも感じたが、土台だけで厭な淀みが感じられた。
登場人物がいちいち濃くて、それでいて違和感なくシックリとハマっていて、観ていて安心感を植え付けられた。なのにモヤモヤをずっと抱かせられ続けた。
終盤に、やっと解決と思いきや……、またしても新たなモヤモヤを放り込む……。厭な作品だ!
今現在の状況下で、過去を知った事で物理的状況は何も変わらないはずなのに、それでも識りたいモノなのだろうな…。
違う自分を望むのも然り…。
なんともモニャモニャが残る。
城戸が1番掴めなかった
生まれ落ちた境遇から、望まないレッテルを貼られ自分の人生を歩むことができず苦しんだ末、他人の名を語って別の人生を生きていた大祐。不慮の事故にあった彼の死後全てを知ってなお、遺された妻も血の繋がらない息子も目の前に存在していた彼を受け止めて慕う。
メインキャストはもちろん、悠人役の坂元愛登がよかった。大祐が死んでもう悲しくはないけど寂しいと泣いたところ、まだ幼い妹にはいつか自分からどんな父親だったか話すと伝えたところ、それを受け止める安藤サクラも素晴らしかった。
ラスト、城戸は誰になったのか…
人は家族でも知らない顔を持ってる。
ある男のあるという事
「ある男」平野啓一郎さんの原作の小説を読んだ時にも衝撃的な作品だなと感じる部分がありました。
この映画化された作品もまた違った印象を受ける事が出来ました。
窪田さんの父の役と現在の役の対比がとても印象的でした。
安藤サクラさんの安心感を与える表情も良かったです。
妻夫木さんの真実に近づくにつれて、自分の存在というものに謎を迫る姿も良かったです。
自分が結婚した夫、全然知らない人であった。では、あの人は、誰なの?そんな謎からその人の真実の近づく事になってくる。
自分が知っている部分がその人の全てでは、ないのかなと感じました。
その人が実は、悪い人かもしれない。もしくは、自分が感じているままの人かもしれない。
それは、全てがそうではないと思う。なぜなら、生きていれば環境や状況が変わればその人の考え方も自分の考え方も変わってしまうから。
とても文学的な作品で見終わった後に自分の存在は、本当は、誰なのだ。誰でありたいのかなと考えたい。
このまま生きている事に生きていたい。何を望んでいたいのかなと思いました。
あなたの過去など知りたくないの~♪
愛した夫は別人でしたというから、謎めいたミステリーものだと思ったら、事故が起きるのは20分後、ようやく真相に迫る戸籍売買人の下りが50分後と超スローテンポ。
主人公の弁護士は在日3世、謎の男は死刑囚の息子、いわれのない蔑視や差別に悩むのは共通項で世間の差別意識に物言う社会派ドラマ的でもある。
原作の平野啓一郎は分人主義者(自分の中の複数の人格すべてを「本当の自分」だと捉える考え方)だそうだが監督の石川慶も東北大学で物理を学んだ後、映画監督を志しポーランドのウッチ映画大学に留学し演出を学んだ変わり者、自分探しのためにあえて海外に学ぶ道を選んだようだが二人には、「自分とは何か」という共通する哲学的テーマがあったのでしょう。
ただ、キャスティングや演出は自分好みでは無いので観ていて違和感が否めなかった。
柄本明、安藤サクラ、小籔千豊、きたろう、でんでんと癖の強い人を好むようだが本人の存在感が強すぎて役ではなく本人にしか思えない、これもテーマに沿った監督の意図なのでしょうかね。
最近も昭和の連続企業爆破事件の犯人が偽名で50年も潜伏していたというニュースを観たばかりだからか、犯罪者かと想像したが「砂の器」のような悲劇、もっともこちらは単なる現実逃避。
ミステリーにしては雑味が多すぎるし、稚拙な心象描写っぽいシーンが多すぎ、特に自身も別人に変わろうとする弁護士のラストシーンは蛇足でしょう。
生命保険の件があるから本人探しを弁護士に依頼したんでしょうね、愛していたなら戸籍などどうでもいいし、生前の夫の苦悩を知っても今更どうなるもんでもありません、安藤サクラの心のうちは、あなたの過去など知りたくないの~♪の唄でしょう。
過去を捨てるということ
映画の流れとしては前半部分がかなり退屈でしたね。事件が起こるまでがすごく長く感じました。その分は減点です。
減点しましたが、この映画で主張したいことがこれでもかと伝わってくる迫真の演技、映像が素晴らしかった!
妻夫木さんの在日三世を指摘された時の困ったような、それでいて怒っているような実に複雑な表情の演技がとてもよく、それがあってこそのラストシーンだと思います。
もちろん主演の妻夫木さんは素晴らしかったんですが、戸籍交換をして生きていた誠を演じた窪田正孝さんのものすごくリアルな演技がなければこの映画は成立したかったと思います。前から知っていましたが、これは最上級の演技ではなかったでしょうか。人殺しの息子のレッテルを剥がしたく苦悩した末に表舞台にたちたくないとはっきりとしたメッセージを残し、戸籍を二度も変えて、ようやく安らぎの生活を手にしたのに事故死。曽根崎時代の演技はなかったですが、原誠時代、谷口大祐時代の2つの演技は本当に素晴らしいものでした。
どこか行っちゃってた伊香保の旅館の次男坊谷口大祐が中野太賀さんなのは、超もったいない。もっと演技させてあげて!!
原作を知らないのですが、この三本柱の人生の機微が描かれているのが本線なんでは無いのかと思いました。もしくは元々曽根崎だった人も含めて描かれているのかもしれませんね。最初の結婚に至るまでの描写を少なくして、中野さんの部分を厚くして欲しかったな。
まあ、とにかく心に響きました。
ぜひみんなに見て欲しい。
濃密な衝撃作
2022年~2023年にかけて最も話題になった邦画の一つ。愛する夫を亡くした女性が、夫の死後に彼が別人に成りすましていたことを知り、弁護士に依頼して夫の本当の正体を突き止めようとするという、なんとも複雑なストーリーで、多くの場面で多くの登場人物の感情が混ざり合うコントラストが見事でした。夫は一体何者だったのか、なぜ他人を装っていたのか、それは開けてはいけないパンドラの箱だったのかもしれません。
まず、弁護士を演じる妻夫木聡、離婚後に結婚した夫を亡くした2児の母親役の安藤サクラ、そして素性を隠し別人を名乗っていた謎の男役の窪田正孝、この3人の演技が作り出すシリアスな世界観が素晴らしかったです。過去の回想シーンも多く、ストーリーそのものは複雑ですが、一見和やかな場面でもどことなく緊張感が走っており、終始目を離すことができませんでした。メインの3人を取り巻く人たちも、一人一人が濃いキャラクターを持っていて、一体どんなことをしている場面なのか混乱してしまうこともありました。妻夫木さん演じる弁護士も、途中で本当の目的を見失ってしまうような葛藤が描かれていて、少々感情移入しすぎてしまいましたね。窪田さん演じる謎の男の過去や真相も相まって、どうしても自分と重ねてしまいます。窪田さんのセリフ一つ一つに、一言二言では言い表せないほどの重みを感じました。自分の本当の気持ちと向き合うのってすごく難しいことですが、それがいかに大切なことなのかを教えてもらった気がします。
最後の場面からスタッフロールに画面が切り替わる瞬間に感じた、心に残る衝撃はいまだに忘れていません。よくぞこんな映画に出会えたなとしみじみ思っています。
刺さる刺さる。
重い。愚行録までは行かないけど、同じ監督とあとから知り、やっぱりねとは思いました。
自分の父が殺人をする。それも目の当たりにした少年。悲しすぎる。どうやって受け入れることができるだろう。想像を絶する。しかし事実、加害者家族はいる。被害者もまたいる。共に不幸である。
人類が、犯罪を無くすためにできることは何か、人々と国家が、犯罪、犯罪者と、どう向き合い解決してゆくべきなのか、今、この社会は犯罪を無くすための良い方向に果たして向かっているのだろうか、考えさせられる。
妻夫木聡は、こういう重いテーマが得意なのかな、伝わりますね。今回も驚かされた。終盤、事務所で、旅館の長男を前に抑えてきた感情を初めてあらわにしたシーンに震えた。人間は怒る時は怒らないといけないのだ。泣くときは泣かないといけないのだ。
息子くんがお母さんに僕がお父さんのことを大きくなったら妹に話すよって言ったシーン泣けたな。だってどんな良いお父さんか僕がわかっているからって。そうだ。
人生ってなんでしょうか。長さだけでは無いことは確かというメッセージもある。人はなぜ、不幸になるのだ。しかし幸せになりたいと誰もが懸命に生きる、素晴らしいメッセージ性の強い映画だった。
在日、差別、犯罪と偏見。暗い映画で、何回も見たいとは思わないが、ズシリと刺さる映画で、感動しました。
ただ、最終シーンは必要だったかなあ。妻の不倫(そもそも妻が妻夫木聡とうまくいってる感が最初から無さそう)と、妻夫木聡のなりすます?!謎シーン。
「本当の自分」に捉われずさまざまな「顔」を持つことを許容すべしという人生哲学
本作は地味ながら、次のような2つメッセージを含んでいる。
① 人間は多様な「顔」を見せながら生きているもので、そのどれもが自分であり、どれか一つだけが真実の自分ということはないという人間観。
② とするなら、自他ともに「一つの自分という顔」に捉われず、さまざまな「顔」を持つことを肯定したほうが、人生をよりよく生きられるという人生哲学。
①の人間観の基は、原作の平野啓一郎が提唱する“分人主義”で、対人関係ごとに分化した異なる人格を“分人”と呼び、それら複数の人格すべてを「本当の自分」として肯定的に捉える考え方だという。
この考え方自体は、決して新しいものではない。小生には例えば、次のような文句が思い浮かぶ。「人間の本質とは、個々の個人の内部に宿る抽象物なのではない。それは、その現実の在り方においては、社会的諸関係の総体なのである」(マルクス「フォイエルバッハに関するテーゼ」)
そして、本作の新しさは、②の人生哲学にあるだろう。
例えば、本名不明のまま死んだ男は、少年時代に父親の殺害現場を目撃してしまい、以後ずっとそのトラウマに悩まされる。それは「自分はあの凶行を行った人間の子供である」というイメージであり、その重圧から逃れるために二度にわたり戸籍を入れ替える。
彼の正体を調べる弁護士は日本に帰化した元在日朝鮮人で、やはりことあるごとにそのレッテルに苦しめられている。彼が死んだ男の身元捜索に入れあげるのはこの共通点があるためで、それは「気がまぎれるんだよ、他人の人生をおいかけてると」という述懐に表れている。
つまり、二人とも「殺人者の子供だったり、在日朝鮮人である」という「本当の自分」に捉われ、苦しんでいるのである。
映画は弁護士の調査過程を通じて、死んだ男の妻や子が彼の経歴を知った後も愛し続ける姿、死んだ男と名前を交換した男の場合は、名前変更後もかつての恋人が自分を思い続けてくれるのに涙する姿、在日朝鮮人を侮蔑する懲役囚の卑劣な姿等を描いていく。それを通じて、「人間の本当の姿」などに捉われていることの愚かさが浮かび上がってくるのである。
事件の終了後、弁護士親子3人はレストランで昼食を摂る。そこで妻のスマホをたまたま見た弁護士の眼に飛び込んできたのは、妻と不倫をしている男のメールだった。しかし、彼は特に何も言わず、スマホを妻に返す。
ラストシーンでは、弁護士がバーで自分の経歴を平然と偽って語る。それはいたずらとは思えず、むしろ意識的に「自分の顔」から離れて生きる方が、人生の困難は乗り切りやすいと言っているように思える。人生哲学たる所以である。
なお、以上のように見てくると、ルネ・マグリット「複製禁止」の絵の解釈も自ずから定まってくる。それは「人間には『本当の顔』などない」という意味に違いない。
『私は差別しないわよ』という差別。。。
ぜひ、学校の道徳の授業にでも活用してほしい映画。
もっとミステリー調に仕上げることも可能だったはずだが、敢えて硬派な作りにこだわった制作陣の強い想いが随所に散りばめられている。
コンプライアンス重視、多様性尊重…
日本もずいぶん立派な国になったもんだなぁ、なんて思っているお気楽なみなさん、まだまだ、日本は、もとい、世の中には「差別」や「蔑視」がはびこってますよ。と作者は訴えている。
謎解き映画の姿を借りて、人間の悲しい実像を見せられてしまう。
不覚にも涙腺が決壊寸前だったのだが、どうしてだったのかは振り返りたくない。
もう一度観るか、もうやめておくか、悩む。
妻夫木の演技に震える
邦画ならではの陰鬱な空気が全体を支配しており、
個人的にはかなり好みでした。
幸いにして私は別人になりたいと思うような人生ではなかったので、
この映画の根幹となる問題提起には共感しづらい部分もありましたが、
それでもいろいろ考えさせられながら楽しみながら見ました。
この映画、いろいろ賞をもらったようですが、
そらそうだろうなって納得できるくらい、2022年の映画の中では良い出来でした。
妻夫木聡が、仕事なのでニコニコ振舞いながらも怒りを募らせていく演技が圧巻でした。
1点、
カエルの子はカエル、殺人犯の息子は殺人犯みたいなものが根底にあって
それに苦しんでいる・・・ってのは必ずしもそうかなぁと少し気になりました。
人生のスタートからしてハードモードなのは間違いないと思いますが
なんとかやっていけるんじゃないのかなぁ・・と
戸籍を変えたところで自分は自分じゃないのかなぁ・・
でもそれは自分が恵まれてるからそういう立場になってみないとわからないことなのかなぁ
・・・とか
色々考えさせられました。
映る顔
窪田正孝の演技が秀逸。親父似の顔に戦慄する表情がこの男の行動に説得力を与える。説得力といえば真木よう子。艶かしいラインに目移りしていたら、そういう話になるものか。
避けようのない出自と言われなきヘイトがテーマであるが、名を捨てようが捨てまいが、今をただ生きるしかないようである。
X
榎本明の怪演ぶりが物語に緊張感をもたらしてるように感じ、ふと「羊たちの沈黙」(91)のレクターを思い出しました。主人公X(窪田正孝)は、子供の頃の不幸な事件によって自分のアイデンティティを壊されてしまったのでしょう。意外な真相が明らかになってからの谷口里枝(安藤サクラ)の台詞に涙が出ました。なぜか不幸は連鎖する、重苦しい印象が残りました。
妻夫木聡が素晴らしい。
日本映画『ある男』を観た。
原作(平野啓一郎)は未読なので、小説との比較は当然できず、シンプルに1本の映画として観た。
「退屈な日常」が描かれているのかと勝手に予想していたが、その予想は大きく外れて(平野啓一郎がこんなに娯楽性の高いストーリーを紡いでいるとは知らなかった)、物語は(線香のシーンから)一気に不穏でミステリアスになる。
「どうなるねん、この先……?」
と、否応なしに惹き込まれていった。
脚本が自然で、役者陣が皆、達者だから、(非日常的なストーリーなのに)リアリティーは一貫して保たれている。抑制の効いた演出も秀逸。そして何より妻夫木聡の存在感と演技が素晴らしい。
ラストの(『衝撃の』的な)オチは正直どーでもいい。そこへ至る過程の中に、この映画の作り手の真意(差別主義者たちへの怒りと哀しみ)は十分に描かれていたし、きっと平野啓一郎が原作でこの何倍も深く、そこは書き込んでいるのだろう。
生き直したいと望む人の苦悩と希望、その切なる願いを阻まんとするこの社会の浅ましさが描かれた秀作。
誰だったか分かるだけ
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温泉旅館の次男だが家族と折り合いが悪く家を出た・・・
という窪田が宮崎の田舎で林業に就く。でサクラと結婚。
子供もできたが、仕事中に事故死してしまった。
ということでサクラは窪田の実家の旅館に連絡をとった。
で兄がやって来たが、写真を見て、これは別人だと言う。
ということで弁護士の妻夫木が調査を開始する。
で人と人の名前や生い立ちを入れ替える闇の男・柄本に行きつく。
刑務所で面会して話を聞くと、やはり関わってた。
窪田は3人殺した殺人鬼の息子で、プロボクサーだった。
自分の体に父親がいるのを嫌悪し、強烈な自己嫌悪があった。
ボクシングをしてるのも、自分が殴られるためだった。
ボクシングの才能はあったが、ある日自殺未遂し、姿を消す。
その後に温泉旅館の次男と入れ替わり、宮崎へ来たのだった。
こうして一連の調査が終了した時、妻夫木の嫁の不倫が発覚。
妻夫木は何と今度は自分が窪田と入れ替わって別人として生きる。
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劇場で見た。
配偶者が死んでみたら、誰これ?ってなった・・・・
予告編の段階から、こりゃおもしろそうと思ってた。
でも実際見てみると、つまらなくはないのだが、今一つかな。
この男誰?→こんな男でした、って分かるだけやからなあ。
特に伏線回収とか意外なつながりとかもあるわけじゃない。
あるとしたら、妻夫木が窪田に度を過ぎて肩入れしてる件かな。
何でやろ?と思ってたら、結局自分も今の人生に満足してなくて、
何者かと入れ替わって第二の人生を歩みたかったんやな。
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