死刑にいたる病のレビュー・感想・評価
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正直エンタメとして楽しめなかった。
阿部サダヲさんのサイコな描写も皆さんが言うほど怖くなくて、爪ってそうやって剥がせるんだーふ~んくらいでした。それと24人も殺してその中である条件の少年少女を選んでいたけど、あまりピンとこないし"虐待"がお話に盛り込まれている時点で、成長後はみんな不幸とは限らないじゃんって突っ込んでしまった。(何事もなく平凡に生きてる人もいますよここに...)
でも素直に阿部さんと岡田君のクライマックス面会室のシーンは釘付けになり、そこはダークな世界を充分堪能できました。
冒頭は見るに耐えない
ラストシーンまでが映画
人間の心
目の演技
期待最大で劇場に向かった。
終始吸い込まれるように見てましたが、気づいたら自分が完全に洗脳されているんだと思った。
誰が敵で誰が味方なのかわからない。
ワタシも判別つかないかも。
各俳優さんの目の演技が気になって意識して見ていたから、阿部サダヲの目に吸い込まれすぎて、他の方の目に物足りなさを感じた。逆にそれくらいの表情の人が怖いのかも。
中学の同級生の女の子が、手を舐めるところと阿部サダヲのサイコパスの路線が違うように思い、いっそ最後にもっとサイコパスな彼女でいてほしかったと欲張り
阿部サダヲの催眠術
小菅の東京拘置所での面会シーンは、是枝監督の『三度目の殺人』を彷彿とさせてくれました。
役所広司さんと福山雅治さんがアクリル版越しに対峙、役所さんが、親父ギャグみたいですが「役者が違う」という雰囲気で福山さんを翻弄するのでした。
この映画の阿部サダヲ(sadawo…ちゃんとwが付いてましたね)さんは、我々観客にも異様な親近感を抱かせるほど、共感性オーラを発していたので(家族からも友達からも誰からも認められていなくても、僕だけはいつでも君の味方だよ)、気が付いたら「この人には嫌われたくない」という気分になっていました。
私もあなたの獲物だったのですよね?
「いや、キミは頭悪そうだし、爪も汚そうだから迷う余地なく対象外❗️」
なんて言われたらショックだろうなぁ、と想像したのが、一番の恐怖でした。
岡田健史が素晴らしい
悪趣味なグロ描写に力入れ過ぎな、リアリティの無い偽物サイコパス妄想ドラマ
初日に観に行ったのですが、のっけから予想以上の客入りの多さに驚きました。
GW週だったのと、人気俳優が揃ってホラー系に出ている話題性の高さゆえでしょうか。
それと広告宣伝サイドの上手さもあったのかもしれません。
私は実在する殺人鬼の実話本をたくさん買って読むのが昔から好きなのですが、
この映画に出てくるのは妙にリアリティに欠ける、偽物サイコパスという印象です。
物語の進行も都合が良過ぎて、無理やり頭の中で作り上げた妄想ホラーという感じ。
必要以上に見せつけたがる悪趣味なグロ描写が多いのも、気になりました。
それにしては真の怖さは余り感じられず、怖いというよりも、気持ちが悪い。
キルケゴールの名著「死に至る病」をパクったタイトルにも、センスが感じられません。
前半は俳優達の魅力ある演技や、犯罪者の異常極まりない行動に引き付けられて、
多く散りばめられた謎の伏線がどう回収されていくのか?という、期待感が高まります。
しかしながら、宣伝されていた「衝撃のラスト」というのが期待外れで、中身が無い。
それまでの伏線もきちんと回収されず、謎の解明もされずに、尻切れトンボで終わります。
驚きも無いし、想定外の展開というのも、特にありません。
結局、作り手側にこれといった深いメッセージは無いので、心に残るものがありません。
実際にはなかなかいない、凄く親切で良い人がいたとして、「実は殺人鬼かも」なんて
失礼な目で見るような悪い思考を観客に植え付けそうで、その点も不快です。
岩田剛典が出ているので、彼目当てで観に来た女性ファンも多かった気がするものの、
不自然なカツラ感と出番の少なさで、岩田の無駄使いというか、単なる客寄せ的な印象。
この監督が以前作った「孤狼の血」が面白かったので、今回は期待し過ぎました。
ラストであっと言わせてほしかったのですが・・・、いい所で監督に逃げられた感じ。
映像表現の妙
監督の代表作の一つ 凶悪 に近いテイストを感じて鑑賞。
実際見てみるとプロットの構造も凶悪に似た流れで進んでいくが、登場人物の感情の流れは違った印象。
まず、阿部サダヲの食えないサイコパスな演技は流石。
あの目でジッと見られるだけで不安が押し寄せてくる笑
個人的には浦沢直樹の モンスター のヨハンに少し近いかなぁ あとは言わずもがなハンニバルレクターとか
人の心を蝕み支配していくタイプのサイコパス
正直、最近この手のサイコキラーが出てくる映画が多いので若干見飽きた感はあるが阿部サダヲのパワーでキッチリ仕上がってる
そのほかの若手俳優の方達は初めてみる人ばっかりだったけどいい感じ!
3代目の彼はちょっと浮いてた感もあったけど…
※演技の質の話じゃなく3代目としての佇まいが見てる側として少しノイズに…笑
と、役者陣についていろいろ書いてきたが今作の最大の特徴は役者の演技ではなく映像表現の部分にある。
主人公が大学内を歩く場面、周りは動きがスローなのに対して主人公のみ通常の速度で動いていたりとキャラの立ち位置とか心情が映像表現面で演出される場面が多数。面会室で主人公と阿部サダヲが映像上文字通り 同化 してるように撮られたり(この演出は是枝裕和の三度目の殺人でもあったが)終盤は 脳内映像 みたいなものがそのまま映し出されたりと、結果凶悪の時とは根本的なアプローチの方向性が違う印象。
まぁ映像表現として バッキバキに垢抜けてたか? と聞かれるとそこまででもなかった気もするのが残念な印象もあったりはするが‥
結局阿部サダヲの演技に映像表現が喰われていた感は否めず。
もう少しカメラワークとか構図の面で特徴が感じられたら全般的に筋の通った質感になったのかもしれない
ラストのオチ?については
そう言えばこの子傷ペロペロする女の子だった
という事踏まえると納得感もあったし、キレも良かったけど… なんか別の着地欲しかったようか気もする
白石監督の映画は最近なーんか 無い物ねだり 的な消化不良感があるんだよなぁ
方向性とかは完全に自分好みなのに振り切れてない感というか…
まぁ今後も追い続けますが!
文句なしの背筋が凍るサスペンス
目を覆いたくなりつつゾクゾクの連続でした
ホラー・サスペンス
何か暇な人のエキセントリックな交流
瞳孔という闇の中へ
この手のやつの面会室描写って痺れますよねぇ。白石監督、今回も見事におしっこチビリそうな映像に仕立て上げてくれました。現実と虚構、一枚隔てているアクリル板の反射等々、素晴らしく不穏でした。
阿部サダヲ氏は勿論、登場するほとんどの人達が何かしら「気持ち悪い」ものを持っているので、そんな演技合戦を愛でる映画としては最高です。
ミステリーとしては…。個人的には、中盤以降から失速というか迷走(?)してる様に感じてしまい、ちょっと入り込めなくなったのが残念でした。原作なのか脚本なのかはわかりませんが、折角のナイスなラストのシーンまで「ん?」を引きずってしまった為に、意図していないんだろうけれど、最終的に犯人が小さく見えちゃいましたね。
サイコキラーも怖いけど、尿意も怖かった!でも久々に100点満点の映画キタァァァ!
キタァァァ!
久々の100点満点映画キタァァァ!
エンタメでコレを期待していたのに、まさかこんな感じで100点来ちゃうとはなぁ。
実はこの映画の二日前に前立腺炎を患いまして。
高熱とともに、頻尿に見舞われました。幸いなことに発熱は早期に改善いたしまして。
問題は尿意!おしっこ!
なので、トイレのことがめーっちゃ気になりまして。
ですが、地元の映画館でも舞台挨拶中継付きの上映がありまして。
これはシッコモラーを覚悟してでも行かないと映画ファンじゃないと思いまして。
そういう無駄な使命感にかられて、携帯トイレ持参で(笑)観に行きました。
できれば大人用紙おむつでも武装しなきゃダメなのかな…とか思いつつ(笑)
あっ、使命感云々言うんやったら、さっさとレビュー書け!って話ですよね。
閑話休題
何しろ1mmたりとも目の離せない、ある意味ジェットコースタームービーだったのね。
オープニングの美しさに魅入られたまま(メインテーマの音楽も秀逸でした)早くも45分過ぎたあたりから、物語の核心に向かおうとしてるっぽく撮ってるの!ゲロいシーンで!
後でほんっとに怖くなったのが、オープニングの“アレ”が、まさか人体の一部だったとはね!
ガク((( ;゚Д゚)))ブル
そうなの、この映画マジでゲロくなるシーンが多いのよ。
三つ離れた隣の席の女性なんて。手首を折られた女性が惨殺されるシーンで「おえっ…」って言ってましたもん。
私もちょっとです。
(ネタバレ舞台挨拶で知ったのですが、あのカットって、特殊撮影でも何でもなく、女優さんの手首が本当にあそこまで曲がっていたそうな)
とにかく犯行シーンの全てがゲロいのなんの。
で、主役はてっきり阿部さん演ずる榛村かと思ってたです。
ところがどっこい、真の主人公は岡田さん演ずる筧井だったんですね。
でもアクリル越しに、いいように操られていたのだから、やっぱり主役は榛村か。
この榛村を演ずる阿部さんの演技がすごいの何の!
ちょいと小首をかしげながら、あんなに綺麗なパッチリの瞳で見つめられたら、きっと誰でも魅入られてしまうでしょう!
私もちょっと“ぐぐっと”来ましたもん。←それがどういう感情なのかは、全く不明なのですが。
榛村ずるい!あんな綺麗な目をしているサダヲさんずるい!
そこまで人心掌握できる?する?
結局榛村の掌で踊らされていた筧井を中心として、キャラクターの誰もが、いいように操られていたのな!もちろん観客も含めて。
こいつ、ただのサイコキラーってだけじゃなくて、生粋の人たらしだよ!始末が悪いよ!
こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!
で次々と衝撃の展開になっていくわけですから1mmたりともスクリーンから目を離せないの!
ジェットコースターさながらなの!
衝撃の真実だと思われたことさえ、榛村の仕組んだ罠だったわけですよ。
なんじゃそりゃ。
榛村と筧井のバッテリーに翻弄されて、四打席連続三振喰らった気分だよ!
で衝撃のラスト。
ここが一番意味深だったし、捉えようによっては一番怖かったよ!
ガク((( ;゚Д゚)))ブル
あの後、あの二人が行ったのは、きっと地獄なんだわー!という余韻を残したままの気分でスクリーンが暗転しました。この余韻こわい。
結局“病”に侵されていたのは、そのまんま榛村のことなのか、それとも操られた(感染)させられた筧井なのか、かなりの謎を残したお話しでした。
頭が抜群に切れる上に、人たらしのサイコキラー最高にこわい。
監獄に閉じ込められたまんま全てを操るとか、ほんっとスタンド使いみたい。
次回はあまり精神的にも頭使う的にも厳しくない痛快なエンタメ映画を観てみたいなぁ。
候補としては『キングダム2』とか、4DX上映があれば『トップガン:マーヴェリック』あたりもよいかな。
ちなみに幸いにも尿意は訪れませんでした。シッコモラー回避よかったね!(笑)
なので、舞台挨拶中継も大変美味しくいただきました。
映画に気圧されて、尿意どころじゃなかったのかな?
なんなん、こんなゲロレビュー…( ´•д•`; )
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