余命10年のレビュー・感想・評価
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素敵な映画です
原作と茉莉・和人を取り巻く設定は変わってましたが
原作の伝えたいことは壊さずに描かれてました😊
坂口君・小松菜奈ちゃんの演技も素晴らしかったです😢💧
余命10年
諦めるしかない茉莉の心情
境遇を知らない
友達の容赦のない提案・言動への感情
家族の思い、家族への思い
悲しいだけでなく考えさせられます。
出演者の演技が素晴らしく
映像も綺麗で丁寧に撮られてました☺️
原作の茉莉ラストシーンはあまりにも切なかったが・・・
本作ラストは監督の優しさだったのかな?
小坂流加さんのご家族への配慮からか?
暖かく柔らかなものになってました😊
ネタばれになるので多くは書きませんが
ラブストーリよりも家族との愛情に涙💧しました😢
小松菜奈ちゃんの代表作になるのでは?
余命10年とても良い作品でした。
追記
「小坂流加さんに捧ぐ」
余韻に浸り気がつきました!
本作は
小説余命10年を描いたのではなく
余命10年を書いた
小坂流加さんを描いた作品だったことに・・・
藤井監督の感性に脱帽です😉
号泣すると期待したけどそれ程でも無かった。
エンドロールで小坂流加さんと言う方の実話だったと知る。
なのでドラマチックな展開等は無く、淡々と進む展開だったけど、この様な事実を知ることが出来て良かった。
茉莉が余命10年と解っていながら生きて行くのが切ない。
死ぬのが辛くなるので好きな人を作らないと言うのが悲しい。
小松菜奈さんの横顔が美しい(笑)
その彼女に生きる希望を与えてくれた和人。
茉莉が心をなかなか開いてくれないのが悲しい。
坂口健太郎さんは適役。
出だしからのビデオカメラが泣かせのアイテムだと想像できるけど、やっぱり泣かされた(笑)
父親役の松重豊さんや母親役の原日出子さん。
姉役の黒木華さん。
みんな優しくて素敵な家族。
奈緒さんも優しい仕事仲間を演じていて良かった。
四季を表現した映像美も良かった。
最後に流れるRADWIMPSの曲がしみじみと来る。
実際に自分の人生を本にする事が出来て良かったと思えた。
原作読んでみたくなる。
リリーフランキーさんのいる居酒屋さんに行ってみたい( ´∀`)
掛け替えのない10年
命と誠実に向き合う特別な2時間。
余命を受け入れ生きる小松菜奈さん演じる茉莉が色々な場面で見せる表情全てに感情が揺れました。
死にたくないと思わない為に、もっと生きたいと思わない為に、大切な人との関係にブレーキをかける茉莉が決めた生き方。どれだけの覚悟が必要だったか。
藤井道人監督作品の中でも特に好きです。挑戦的な作品も好きですが、純粋に生きようとする人を丁寧に描く本作の監督の眼差しがとても好きです。
終盤、茉莉そして原作者の小坂流加さんが叶えることが出来なかった未来が描かれます。スタッフの流加さんへの想いを感じた温かいシーンでした。
藤井監督と小松菜奈さん坂口健太郎さんのキャリアの中でも特別な輝きを放つ意味のある作品だと感じました。
いくつもの場面で感情が刺激され途中手持ちのティッシュが切れる非常事態に。
余命10年(鑑賞した方に読んで貰いたいです。
まずは、作者の小坂流加様突然のご病気でお亡くなりになった事この作品を鑑賞してから知りました。ご冥福をお祈りします。
私は今回映画化が決定した時に小説を買い、敢えてラストのみを残して今日の公開日当日に鑑賞致しました。率直な感想として、原作とは異なる内容が多くありました。ですが、上手く話が繋がり茉莉の残りの3年程からのシーン以降は、ずっと涙が止まりませんでした。
まずは、キャストについてです。今作の主役である茉莉を演じた小松菜奈さん。菜奈さんの作品は菅田将暉と出た「糸」以来でしたが、変わらず美しく少しでも長くそして生きていたいと言う自分の運命に抗おうとするシーンには、鳥肌が止まりませんでした。素晴らしかったです。特に私は、家に戻りお母さんに今までの苦しい気持ちをぶつける所は、大泣きでした。
真部和人役の坂口健太郎さん。和人は、小説とは異なり家元の話はなく、家族とは疎遠、げんと言う居酒屋で1人立ちのためにバイトからの自分のお店を持つようになるという少し頭に(?)が付きましたが、一つ一つのシーンに和人のどんどん成長していくのが伝わり坂口さんの表現は凄く上手でした。
他のキャストの方々も想像通りで文句は無しでした。沙苗役の奈緒さんとのシーンがもう少し欲しいと思いました。沙苗との電話の所欲しかったなぁ〜と思いましたね笑タケは、うるさいし美幸も想像通りでした笑
監督についてです。「ヤクザと家族」という素晴らしい作品を作り上げた藤井道人監督のカメラワークと茉莉の病気に戦う姿和人の成長していく姿そして作者に捧げる実話を元にしているからこその映像の難しさなどを感じました。この監督さんの今後の作品を楽しみたいです。
長々と感想を言いましたが、とやかく言わずに映画館に行きこの素晴らしい映像と四季折々に変わる全てを楽しんで泣いてください。ハンカチ必須 マスクの変えも必要となります。是非皆さん映画館で楽しんでください。小説を見てから見るも良し初見で見るも良しです。そしてRADWIMPSのうるうびと やばいですので是非
追記
DVD&Blu-ray好評発売中 サブスクでも随時配信中です。アマプラでもう1回観ようと思ってます。
カツ丼、天ぷら蕎麦、そして今度はピザと唐揚げと生ビール
【二度目の鑑賞】
本日3/16は水曜日、ということで東宝シネマズは1,200円。夜の9時台なら間に合ったので、迷わず二度目の鑑賞。
小松菜奈さんの表情を一度目よりも体感したくて、大画面で前から5列目の中央の席を確保。
もちろん、小松菜奈さん推しのバイアスがかかりまくりですから、すごいのなんのって‼️という感じで大いに堪能。
というよりは、2時間ずっと泣いてました。
あー次はあのシーンだ、と分かってるから、それだけで涙を先取りしてしまうのに、その後は余韻泣きも止まらず。
結局はずーっと泣きっ放しとなりました。
奈緒さんが原稿をめくるだけでも堪えきれないし、黒木華さんが悲しみを押し殺しながら言葉を発する…、
どのシーンを思い浮かべようが、涙無しではいられません。
【以下は初回レビュー】
お姉ちゃんがお姉ちゃんで良かった。
すでに3〜4回は泣いた後なのに、また泣かされてしまう場面での小松菜奈さんの台詞です。
私は思いました。
小松菜奈さんが映画女優で良かった、と。
こういう重い設定の映画だと、ちょっと演技に入り込み過ぎかな、とやや過剰さを感じる役者さんや演出が結構少なくないのですが、小松菜奈さんはいつもぶれません。本当にそういう状況におかれた人ならそうなるのだろうな、と見てるこちらが自然に受け入れてしまうような表情や振る舞いで淡々と演じてみせます。
それほどにも小松菜奈さんと役柄との一体化のレベルが凄すぎるので、周りの役者さんたちも必要以上に力を入れた演技をしなくて済むのです。だから、その分リアリティが増して、こちらの感情も、まるで自分の身近な人のことを見てるかのように知らず知らずのうちに引き込まれていきます。
田中哲司さん演ずる医師の、なんとか助けたいけれど現代医学と自分の無力さへの絶望感ややり切れなさ。
誰も悪くないのに、誰もがが何かしらの罪悪感に近いいたたまれなさを抱かざるを得ない家族。
奈緒さん演じる友人やその上司の編集長。
登場人物の誰もが茉莉の病気のことを知る強い関係性にあるのに過剰な印象を与えるような演技はしていません。
それでも、敢えて言葉にすれば〝慟哭〟としか言いようがない深くて重い悲しみと悼みが伝わってきます。
『神は細部に宿る』なんて言葉がありますが、小松菜奈さんの顔には細部に亘って演技の神様が宿っている(というか居ついている⁈)ようにしか見えません。
だからアップが多いのだと思うし、テレビ画面では伝わりにくい二重まぶたやくちびるやほくろの表情(顔のパーツごとに表情が使い分けられているように私には見えるのです)などは是非映画館で味わっていただきたいと思います。
※うるうびと、とは、閏人⁈
4年に一度、一日調整するための日に例えるとは…
儚くも普通の人より早く逝ってしまうけど、他の誰かの人生を軌道修正してくれる。そんな意味なのでしょうか。
エンドロールの音楽も深い‼️
ラストの本屋さんは八重洲ブックセンターだと思います。
東京駅から歩いて数分。興味のある方は是非お立ち寄りください。
それから、文京区根津という住所が出てきましたが、日暮里駅から谷中銀座を経由して(この辺りは、劇中でもデートしていたと思われます)東大周辺といったところだと思います。だから、上野駅もそれなりに最寄り駅。
期待通りの映画
キャスト陣のこの映画にかける想い、熱量が凄い!泣けるシーンは多々あったし、実際会場からもすすり泣く音が聞こえました。
音楽は大好きなRADWIMPSが担当しており、サントラはシーンを際立たせ、当然邪魔することなく盛り上げていました。主題歌「うるうびと」は圧巻。今後聴くとこの映画のシーン一つ一つを思い出すと思います。
もう一度観に行きたいと思わせる映画。
死にたいと呟くなら、生きたいと叫べ!
正直しんどい最近。
楽しい事ないし、景気悪いし、マスクで感情を押し殺し憂鬱な日々。
「死にたい」なんて心の中で何度呟いたことか。
そんな思いを抱えながら劇場に足を運んだ。
タイトルを見た時、
いわゆる難病もの。嫌味な言い方をすればお涙頂戴映画。
なイメージを持っていた。
だが、日本の最重要監督である藤井道人さんがメガホンを撮るとなれば話は別。
よくあるエンタメ映画にしてくる訳がないし、
彼がこの手のジャンルを撮るのはリスクでしか無いとさえ思う。
「ヤクザと家族」「新聞記者」と映画ファンの心を掴む素晴らしい作品を撮ってきた彼が難病ものを撮るのか… と思った方は多いはず。
ご安心ください。
藤井監督らしい力強い映画でした。
生きたいと叫ぶ事がどれほど苦しい事なのか。
後半のとあるシーンで涙が止まらなかったです。
限られた時間の中で何事も無く朝を迎えで、生きいる事に感謝せねば。走馬灯のように過去の思い出が蘇り、未来の想像が膨らみました。
感情をここまで揺さぶられる映画は久しぶりです。
素晴らしい映画をありがとうございます。
映像と音楽が美しい!が…
映像が淡く、物語の雰囲気とマッチしていて音楽もさすがRADWIMPSといった感じ。
物語にうまく溶け込み、盛り上げていた。
が、肝心のストーリーが感動映画の寄せ集めとかテンプレートのような内容だった。展開の予測が容易だった。
実話?ベースのようだったが、
あくまで作品としての評価として切り離して考えたときに、これを映画作品にしてしまうと、どうしても構成や演出がパターン化してしまうので新鮮味がなかった。
でもやっぱり刺さる人には刺さる内容なんだと思う。
実際すすり泣く声が、色んなところから聞こえた。
総じて悪くはない作品だと思った。
余命
どれほどの時間が自分に残されているのか考えさせられた。和人も茉莉もリアリティが繊細に表現されていて目を離せなくなった。監督の撮り方が独特で自然に感情移入できました。
リリーフランキーさんは良い味が随所に出ていました。次なんてない、深い言葉でした。
過程の描き方が雑すぎて共感できなかった。何を伝えたいのか謎
あまり病気ものは好きでないのですが、小松菜奈が好きなのと、予告を見て20代前半のキラキラした青春〜大人の成熟した恋愛模様が見れるかなと思い観に行きました。
結果、配信だったら絶対途中で見るの辞めるレベルでしたw
とにかく、今まで見たことあるお馴染みすぎるストーリー展開の上、聞いた事あるようなベタなセリフのオンパレード…全く深みがない。そして過程の描き方が雑すぎて、茉莉は元々この性格なの?病気のせいで暗いの?余命はあるものの人生に絶望しすぎじゃない?彼は何度もフラれるけど何故そこまで茉莉が好きなの?茉莉は彼のどこが好きなの?…など、背景が全く伝わって来ず、どの状況にも全然共感が出来ない。恋愛や人間模様の深みが無く、大人とは思えない幼い人達のやりとりを終始見せられていた。高校生くらいだったら泣けると思う。大人だったら、スノボ旅行来てプロポーズされたのに、勝手に朝1人で帰ったら相手がどう思うかって想像できるよね?茉莉の配慮なさすぎやない?てか話し合いもせずアッサリ別れたなwとか、どの場面も心の中でツッコミが入ってしまい集中出来なかった。多分、途中で差し込まれる花火や海など映像美な思い出シーンに重きを置いた方が、感動できたと思う。映画中の7割くらいは誰かしらの登場人物が嘆き、泣いてたが、こちらは状況に共感できてないので全然泣けなかった。茉莉が生死を彷徨うクライマックスだが、坂口健太郎の自転車爆走に思わず笑ってしまったw必死な気持ちを表現するにしても、ありきたりな演出すぎる…。全体を通して、病気の大変さを伝えたいのか、恋愛模様を伝えたいのか、など何を伝えたかったのかよく分からかった。楽しみにしてた小松菜奈も一般人を演出すべく、過剰に地味な格好をさせられて顔だけが浮いていた。予告で十分な映画です。山田祐貴の演技がずば抜けて上手かったです。以上。
意外にも、大人の鑑賞(感傷?)に耐えうる秀作。恋愛を超越して人生のドラマになっている。「based on」ではなく「inspired by 」であるところがミソ。ただしタイトルは両刃の剣。
イヤイヤ、今週の封切りは「ドラえもん」とか「マンカイなんとか」「帝国がどうとかいうアニメ」
とか大人にとってはイロモノだらけで不作過ぎ。「ブルー」なんとかのグライダー大空も、ジジイのワシには無理。
結局はコレしか観るものがなかった。
渋々見た。イヤイヤお涙頂戴の恋愛ものかよ・・・死が迫って結婚式とか観たくねぇなぁ・・
そういうのはイライラするよ・・
胡散臭くて・・
ジジイとしては・・
そもそも昭和時代は患者に病名伝えないで、陰でこっそり家族に「もって・・1年」
と伝えていたが、今は原則医者は患者に病名伝える代わりに「余命・・」という言い方は絶対にしないだろ・・
💢💢💢
(ただし、現実には、患者がネットで自分で調べてしまい、気を落とすパターン多いだろ)
という「対決、揚げ足取り」の怒りと冷めた気分でこの作品に対峙した
【実際は「予後」であり、か「余命」って・・明らかに不適切な用語】
最初から坂口健太郎だか山田裕貴だか双方髪の毛下げていて、良く区別がつかないし
小松菜奈は青っ白くて、病気が良く似合う貧相でゲンナリ
最初の同窓会での端緒も超胡散臭いし・・暗雲が垂れ込めてきた。
しかしながら中盤から盛り返し、最後のエンドロール、歌まで一気に昇華した。
いや人間は「不幸な人」「でもそれでも不器用すぎる人」にカタルシスを感じる、それが「大人」だから
原作者が「肺動脈性だか原発性」の不治の病であり、まあ年代は違うとはいえ同じ境遇であったこと
によるリアリティは大きい、あるいは脚本の力か?
「甘ったるい悲劇、恋愛ドラマ」ではなく「現実に即した女の悲痛な諦念、最後に心のこもった一言で
現実に対応する男の成長と悲哀」
でもこんな状況なら悲劇だけれども、幸せだよなあ。と強く感じさせた。
非常に」大人向き」の余韻の良い「恋愛を超えた人生ドラマ」
フィクションの加減が程よい。
ただ観客に女子が多くてすすり泣きが聞こえたが・・いゃぁ、そんなに早くから泣いてはいけないよ・・
涙は忍ぶものだよ・・と思った。
展開が早すぎの感もあるが、それはテンポの良さの証。最後の歌までキッチリひとつの秀作となっている。
カップル、及び若い女性以外でもぜんぜんOKだろう、もちろんジジイのワシでも・・
合格点映画【以下、iPad、デレートできないもので、重複します、すみません🙇♂️】
坂口健太郎の不器用さが、最初は意味不明であったが🤭、最後に大きな余韻を残した。
最初から坂口健太郎だか、山田裕貴だかが髪の毛下げていて、良く区別がつかないし
小松菜奈は病気が良く似合いすぎる青っ白い貧相な感じでゲンナリ・・暗雲が垂れ込めて・・
しかしながら中盤から盛り返し、最後のエンドロール、歌まで一気にk」
ところどころから原作愛が見つかり、その点でも好感を持てた作品。
いきなりタイトルとは別の視点から入る。
まず、キャストの演技が良い。
小松さん、坂口さんは移り変わる心情をうまく表現されているし、奈緒さん、リリーさん、山田さんはしっかりとキャラクターの個を出している。楽に没入できてすごく良かった。
RADWIMPSの曲も最高だった。書き下ろしただけあってストーリーを彷彿させる。
「いくつ心臓があれば……」
切ない。エンドロールまで含めて立派な作品。私が鑑賞した会ではエンドロール中に席を立つ人がいなかった。それだけ他の方も聴き入っていたのだろう。
ストーリーとしては数点気になる部分があるものの、大きく矛盾することもなく、白けることもなかった。と言うかむしろ号泣した。
個人的には涙無しでは見れないポイントが4箇所あった。特にそのうちの1つは、大洪水。私が泣き虫なのもあるだろうが、このシーンは周辺から啜り泣く声がしていたので、多くの人が泣いただろう。すごく悲しかった。
まだ2022年が始まって2ヶ月しか経過していないが、現時点で最も泣いた作品となった。夫婦、恋人、女友達で鑑賞することをお勧めする。男同士でも、お互い泣いて恥ずかしくならいなら良いと思う。
命と恋を主軸にし、風景美と劇伴で花を添えたような作品。まるで手向けのように。
余談だが原作者の方に対する尊敬の意がところどころで感じられ、スタッフに好感が持てた。この点も、本作の良いところだ。
全ての桜は美しい。
素人の特権は、しがらみ無しのぶっちゃけ感想を、好き勝手にほざける事です。と言う事で、無茶苦茶ぶっちゃけますw
まずですよ。藤井道人さんの監督作品がですよ。実は、今一つ好きじゃありません。画力の高さに比して、脚本の現実感の緩さと言うか、煮詰めの甘さと言うか、登場する人々の幼稚さと言うか。いや、全部w
と。オチになる「事実の暴露」の既視感。ありふれ感。時として、そりゃあり得ないにも程があるにゃん!と言う置いてけぼり感。なもんで、シラーってなってしまうんです。でも、評論家は褒めちぎるし、アカデミー賞まで獲っちゃうと言うw
桃井かおりさん&清原伽耶さん共演映画が臨界点。Day&Night、新聞記者、ヤクザと家族の三作は、個人的には「無し」。
兎に角、脚本です。画力の高さはピカイチなだけに、シナリオさえしっかりしてればと。それだけが口惜しく。「監督・脚本=藤井道人」じゃなく、「監督=藤井道人」の作品が見たかった。
と言う事で、これには期待してました。ものすごく。
予告でも見せてくれたシーンの数々の画力はさすがです。文句の付けようの無い美しさです。
居酒屋での同窓会のシーン。カメラは「若者たち」を画面下端に据え、天井を画面上側に映します。レンズの中心が向いているのは「虚」です。
茉莉と和人が意思疎通する辺りから画角が変わって行き、2人の心理の変化を象徴して行きます。こんな心象表現とか大好き。
砂浜を海に向かって歩く4人。ドローンがゆっくりと高度を上げて行きながらも、海の奥行と砂浜までの距離を明確にしていく画面配置。あー、これは「これから迎えて行くであろう時の流れ」の映像表現やなぁ。とか感じさせてくれます。
半裸で鏡に向かう茉莉。その向こうのガラス窓の外には雨垂れ。茉莉の頬に零れ落ちる涙。と言う対比。もうね、拍手して良いですか?拍手したくなりますがな。美しくて哀しいシーンです。
茉莉の車いすが花の中に佇む。夜桜の中で花弁が二人を囃して行きます。和人の横顔が桜を見上げます。はいはい、このテーマ性のある流れだけでもノックアウトでーす。
つながれた二人の手が西日を隠しつつ遠ざかろうとします。「日の終わり」を無くしてしまうかの様に。この時を永遠にと願う茉莉のココロの映像表現でしょうか。素敵過ぎます。
橋をくぐる遊覧船を追い越して、夜空に打ち上げられる花火に向かっていくドローンの映像。花火に、はしゃぐ心情を見事に表現しています。
などなどなど。
その画力・映像表現力の素晴らしさには感嘆するしかありませんでした。
ベタでありふれた短命モノですが、コテコテ演出に走らず、御涙頂戴なセリフも無く、クールな画力で美しさ追求です。藤井道人さんの真骨頂発揮で、ボロボロには泣けなかったけど、個人的には満足でした。
結論。監督=藤井道人で、もう数本撮って欲しいです!
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3/6 追記
endingの解釈ですが、和人の表情に悲壮感は無く、電話(相手はタケル)の声も軽い。花束は「お祝い」の花束にも見えます。
誰かの、何かの、小さなお祝いの場に参加するのか。きっと祝う相手はタケルです。
それとも。
上京組で集まる約束でもしたのか。
突然の風が和人に桜の花びらを吹き付けます。茉莉との、あの晩の様に。
そうだ。きっと。
茉莉が、今、ここにいたならば。
はしゃぐ様に言葉を交わしながら。
この桜の中を歩き
約束した場所に向かっていただろう。
的な感じでしょうか。
藤井道人作品で、このラストがいちばん好き。
これはスゴい!
小松菜奈さん、ホントに撮影時は、ほっそりだったんですね。
お姉さんが、黒木華さんって、贅沢ですね。
結婚式と出産、子供のシーンは、空想ですか?
ラストはお墓参り?
「余命10年」、本編にも出てきましたが、読みたいと思います。
本読んだら泣きそうです。
大いに期待しすぎた、無念
2022年劇場鑑賞16本目 佳作 52点
当方2021年劇場鑑賞60本程で、その中でも思い入れ含め堂々の1位に輝いた作品"ヤクザと家族"の監督、藤井道人さんの最新作ということで、半年近く前から公開の今日を楽しみにしていました。
今作の結論を述べると、随所に感じる薄さからくる安っぽさ、絵への力量だけ独り歩きしてしまった期待外れの作品に。
良い点もあるけど、高まった期待を超えることはさることながら、忖度なしでもそんなに評価変わってなかったと思う。
絵は言わずもがな今作もこだわっているのが伝わる。例えば前半は見づらい暗い絵が多い。この暗いは映るものが暗い印象のものがというよりも、フィルター的な暗さ。これも藤井道人さんのことだから故意に演出を加えたものだとわかる、けど正直暗すぎた。
次第に小松菜奈や坂口健太郎の今が彩っていくにつれてフィルターがはずれキラっとパキっと絵が輝き華やぎ、より謙虚に伝えてきた印象を受けました。
じゃあなぜこの評価に至ったか述べると、脚本と絵以外の演出がいまいちに感じたからです。
実話にとやかく言うのは無礼かもしれないですが、映画としてなので遠慮なく言わせてもらう。
まず小松菜奈のキャラクターにあって、
余命宣告されたら恋しないってのと、周りに余命宣告されたのを直ぐに言わないのが理解できない。
もちろん別れが必ずくるから惜しいとか、体の傷を見られたくないとか、相手や周りのことを考えてなどの蘊蓄だろうけど、なぜすんなりあなた自身の残りの人生を謳歌しようとしないのか。
家族や相手や周りの友達は二の次でいいだろう、だってきみは何も悪くないし尚更くよくよしてる時間が勿体ない、それに気づいて素直になるのが遅い。
坂口健太郎はあんまり言うことない、強いて言ったらセリフが一辺倒だった、まぁリアルはああなのかもしれないし、ただの恋愛映画じゃなくて一個重いテーマ乗ってるから、若者にウケそうな流行らそうとする演出とかはなくて良かった、ベタで良かったけどもう何枚か違うの見せて欲しかった。
随所に薄く安っぽく感じたポイントとしては、小松菜奈の心理描写の作り込み、深さがなくフワっとしか入ってこない。間伸びしてて長い(絵や音楽でゴリ押ししてたから心地は良かったけど)、坂口健太郎視点を描く割合が少し多い、故に小松菜奈が薄い、あとは演出や説明が大衆にウケる(要は分かりやすく伝わる)様にし過ぎて品がない。などだろうか。
最後ので物申すなら、坂口健太郎が自殺未遂で病院に搬送され、来たのが前日あった同級生で、なんで?ってなったのを山田裕貴が小松菜奈と坂口健太郎、そして観客にわかりやすい様に言葉で説明してたり、同じく坂口健太郎が駅周辺を散策してやっと見つけて小松菜奈に、最寄駅しか聞いてなくてこの辺探してたってのとか。
バカでもわかるように伝えすぎ、舐めすぎ
いやこれは藤井道人さんがわるいとかじゃなくて、昨年の花束といい今のニーズがここまでしなくちゃいけないくらい消費者の理解力というか映画脳が低下してることが問題である。(詳しくは当方の花束みたいな恋をしたのレビューで書いてます。)
付け加えて言うと松重豊の独り静かに涙するシーンは沁みたけど、あれも顔写さなくていい、引きで背中一つ丸めてとか、それでも顔写さなくても伝わるでしょ、そーゆー投げかけというか、モノを正面から撮ったり伝えすぎて頭が痛かったですね。
渋谷のそれなりに広い映画館でほぼ満員でしたが、所々鼻を啜る音が響いていたが、泣きやすいわたくしがお涙頂戴映画で初めてってくらい1mmも泣けなかった。
なぜ泣けなかったか、帰りの電車で考えたけどやはり上記で書いた脚本と演出が惜しいからかな。
脚本もっと良く面白く出来たよ、監督もこれはこれで藤井道人さんの含みが1つ増えたけど、忙しい中選ぶのこの作品じゃなくても良かったかも。
客層も中高生から30代後半くらいに見受けられたから、結構激しく賛否分かれると思う。
この春1番楽しみにしていただけに、残念でした。
満開の桜のような 珠玉のラブストーリー
日本の四季の美しさを再確認
余命10年の数万人に1人の難病を抱える主役は小松菜奈だけれども、自暴自棄になり自殺未遂を図った和人が成長していく姿を、表情・音楽・風貌で坂口健太郎が実に上手に演じている
撮影に費やした1年のという時が、彼を成長させたのだろう
脇を固める松重豊、黒木華、奈緒等の芝居も素晴らしく、特に松重豊の父親役は、彼のベスト1ファーザーといえる作品になるのではないだろうか
茉莉が生きたいと訴えるシーンの松重豊が涙する姿に心打たれた
机+花+パソコン+小松菜奈=時の流れを表現するという技法は、繊細な芝居を追求する藤井道人監督ならではだと思った
エンドロールに流れるRADWIMPSの曲を聴きながら、人生を前向きに、これから頑張ろうと背中を押された
同窓会に行かなきゃよかった
あまり余命ものは
好きではないのですが
小松菜奈ちゃんが好きなので
菜奈ちゃんが余りに美しいから
美しく描き過ぎてる様な気がして
病気のことを言えない気持ちは分かります
でも……
泣いて食べているシーンは糸の映画を思い出しました どこか似ている ここのシーン
坂口健太郎は
彼女の気持ちが分からないまま
どうしたらいいのか苦悩の部分と切なさが
痛いほど……痛いほど伝わってくる
泣いている映画は引いてしまうのですが
この坂口健太郎の泣いている演技に
泣きました
自分でもここまで感情が高ぶったのは
なかなか無いと思います
主人公は菜奈ちゃんなのに
記録、記憶、証
20歳の時に肺動脈性肺高血圧症を発症し闘病の中で自身の病気の10年生存率が殆どないことを知り、恋愛はしないと決めた女性が、中学校の同窓会で10年ぶりに出会った男性と惹かれあう様になっていくストーリー。
三島を離れ東京で暮らしていた同級生は3人という縁もあり、3人が交流していく中で、そういう流れになっていく展開で、そういう背景とか病名は別として、どこかでみたことがある様な話という印象がついてまわる。
この様な境遇で恋愛を避けてその後の時間を過ごしたって、誰も責められないし、それ以外のところでも彼女は決して後ろ向きだったり悲観的に生きている感じはなかったし…。
病気のことを誰にも話さず周囲の人達と過ごして来た主人公が執筆した際の沙苗のリアクションは胸アツだったし、その後も悪くは無いのだけれど、予定調和な感じがしてそれ程は響かず。
俳優陣も素晴らしいし、とても良かったとは思うけれど…自分はどうも擦れ過ぎなのかな。
全402件中、361~380件目を表示