ラストナイト・イン・ソーホーのレビュー・感想・評価
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スタイリッシュホラー
ホラー系の作品は少々苦手にてほとんど観てきてないが、本作はエドガー・ライト監督ということで迷いながらも思いきって鑑賞。
やはり目をそらしたくなるシーンも当然あり冷や汗かいたが、全体を通してみると期待通りとてもスタイリッシュで満足できた。
特にサンディのファッションや立ち振舞いは、60年代のソーホー地区の熱気ムンムンの中で最高に映えていて、たくましくそして最高におしゃれだった。鏡をチョンとたたくシーンはキュートさマックスでしょ。
映像と音楽はもちろんのこと、ストーリーもなかなか良いので、ホラー苦手な人でもじゅうぶん楽しめる作品だと思う。
「ホラー」と「サスペンス」が融合した良作
【鑑賞のきっかけ】
加入している動画配信にラインナップされているのを発見。
2021年公開ということで、最近の作品なのですが、存在に全く気づきませんでした。
ハリウッド制作ではなく、イギリス映画なので、大規模な劇場公開ではなかったのかもしれません。
でも、なかなか評価が高かったので、鑑賞してみました。
【率直な感想】
<出だしから好調>
本作品の主人公エロイーズ・ターナーは、ロンドンのファッション学校に合格し、田舎町からロンドンに移り住み、学生生活を送ることとなります。
最初から、彼女は、60年代のロンドンに憧れていることをセリフで明かしているので、さて、どこからタイムスリップが始まるのか、と興味を持ちつつ鑑賞していました。
すると、上映開始から、30分くらいのところで、夜寝付いた後、夢をみているような描写で、彼女が建物の外に出た時、そこは、歓楽街で、画面に飛び込んでくるのが、「007/サンダーボール作戦」のポスターが貼られた映画館。
1965年公開の大ヒット作なので、いよいよ、彼女は、60年代のロンドンの歓楽街、ソーホーにやって来たのか、と。
<途中まではホラーでもサスペンスでもないが…>
この夢か現実かよく分からない世界で、彼女が出会ったのが、サンディという自分と同年代くらいの若い女性。
酒場などで、男性たちとダンスをしたり、お酒を飲んだり、自由奔放なサンディだが、主人公エロイーズは、次第にサンディと一体化していく…。
このサンディと行動を共にする夢を毎晩見ているエロイーズは、学校ではひたすら、60年代のファッションを題材に、デザイナーとしての勉強を重ねていく…。
というような展開が物語の中盤まで続くのですが、そこまでは、ホラーやサスペンスの要素はなく、奇妙な展開のタイムスリップもののイメージでした。
<中盤以降から、ホラー、サスペンスがてんこ盛り>
これ以後は、ネタバレになるので、ストーリーは書きませんが、次第に、「ホラー」と「サスペンス」の展開へと移行していくのです。
その展開方法が巧みで、楽しむことができました。
そして、この作品で強調したいのが、「ホラー」と「サスペンス」の両方を堪能できるという点です。
しっかりと、「ホラー」作品らしい超常現象による描写で、ハラハラさせてくれますし、途中から、「犯罪」がストーリーに絡んでくると、「サスペンス」調の二転三転する展開と、後半に向けては、伏線の回収があり、ラストには、衝撃的な結末が待ち構えている!!
【全体評価】
衝撃的な結末は、もっと驚くようなサスペンス映画もありますが、真相は見抜けませんでした。
また、ホラー的な展開の部分でいうと、本作品では珍しく、白昼堂々と超常現象が起きます。
「ホラー」と「サスペンス」を見事に融合した、良作だったと感じています。
油断、決め付け、絶対ダメ
ネタバレしたら全然面白くないのでざっくりと。
・フラグを素直に理解してはダメ
・伏兵は常に予想外のところにいる
・裏の裏なんか無い。
・約束事には理由がある
・善人が善人とは限らないし、悪人は悪人のまま
・あー、やられたw
ということでモヤモヤしたでしょ?なんだこりゃ?って思ったでしょ?
とっとと映画館で確かめて下さい。すごい作品です。観終わると不思議にスカッとします。
BGMも選曲が秀逸過ぎますよ。
現実とレトロな夢の狭間
デザイナー学校に通うためロンドンに来た主人公が、レトロなアパートに住むと幽霊が見えちゃった話。
ジャンルはホラーとなってるけどビックリさせるとかはほぼなし。どちらかと言うとサスペンス色が強め。
雰囲気が不気味で色使いや鏡などよ小物の使い方が素敵。
寝床について夢を見るときに、布団をかぶって世界が広がっていく表現が一番痺れた。
友達の男の子が健気すぎて幸せになってほしい。
変幻自在
タイトルからは何の映画かまるで想像できません。オープニングのキラキラした雰囲気から、「タイピスト」(12)のようなキュートな感じになるのかなと期待!そのうちいじわるな女子が出てきて、でも、夢の中では60年代の街に繰り出して、そこは「ミッドナイト・イン・パリ」(12)のようなレトロな感じで、これはこれでよさげな雰囲気とワクワクしていました。でもまた、怪しげなオジサンが出てきたりして、そのうちに…(汗;)。う~ん、何の映画なんだ~!という変幻自在な展開が面白い作品でした。二人の女性が入れ替わるカメラワークも見所でした。
新感覚ホラー
ホラーとはいいつつ、ホラー映画を観た感覚にはなりません。
オチがサイコなところはありますが、終わりかたがめちゃくちゃ好きでもっと早く観ればよかったと思いました🤣
なによりエリーとサンディの2人が魅力的すぎました😎
タイムリープ・ホラー
『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライトが脚本と監督を担当し、現代と1960年代のロンドンを舞台に、行ったり来たりするタイムリープをホラーに組み込んだ、サイコロジカル・ホラー作品。最初は、今ひとつ入り込めなかった展開だが、霊が見え、殺人が絡み始めると、ダークな色合いが濃くなり、上質なサスペンス・ホラーとしての面白さを備えた作品となっている。
イギリスの田舎から、ファッション・スクールに通うためにロンドンの出てきたエリー。しかし、寮生活に馴染めず、老婦人が営むアパートの部屋を借り、その時から、眠りにつくと、1960年代のロンドンにタイムリープする夢を見るようになる。そして、その夢の中で、歌手志望の美しいサンディーと出会い、エリーが憧れていた華やかな都会を象徴するかのような彼女と、同化体験をするようになっていく。
しかし、サンディーは、恋人のジャックに唆されて、ストリップ・ショーに出演させられ、売春までも強いられるようになる。エリーは、サンディーの苦境を案じるあまりに、現実と夢の区別がつかなくなる中、とうとう、サンディーがジョンに殺されるシーンを目撃し、精神が崩壊していく。
そして、最後のクライマックス。それまで見過ごしていた布石が、いくつか繋がりをみせる中で、一度だけでなく、二度までに渡る、大どんでん返しの意外な真相と展開に、脚本の妙を感じた。
主演のエリーには、『ホビット 決戦のゆくえ』でハリウッド・デビューした、トーマサイン・ハーコート・マッケンジーが、精神を崩壊しながらも真相を明らかにしていく女性を演じている。また、サンディー役には、『シェフ』や『オールド』にも出演し、一目見たら忘れられない顔立ちで、独特な美しさを兼ね備えている、アニア・テイラー=ジョイが演じている。
じいさん轢かれ損で草
ストーリー、演出、演技、どれをとっても良い。後味悪くなく気分よく見れる。初めはあまり怖くないかなーと思っていたが所々びっくりさせにくる系のホラー要素があった。ホラーが苦手な人でも見やすいと思う。
最後まで気が抜けない
途中まで、つまり爺さんが車に轢かれた後までは何となく展開を想像できるが、そこからの着地点が想像できず、最後騙される作品
演出はホラーかつオカルトなのだが、中身はミステリー
古いロンドンの街並みが綺麗で魅入ってみてた
最初の悪友のシーンはあまり効果的じゃなかったかも、それらに関連して精神的に辛いシーンがあるが、でもそれ以外は良作だと思う
サイコホラーファンにのみ
おススメする
支離滅裂だと思った。最初の脚本をプロデューサーたちがこねくりまわして支離滅裂にしてしまったという感じがした。少女の旅立ちの話なのか、ファンタジーロマンスなのか、ホラーなのか、ミステリーなのか・・まるでデタラメだと思った。途中から支離滅裂さに腹が立ってきた。「もう映画はどうでもいいから早く主人公を病院に連れてってくれや」ってなった。
高得点を付けてる人が多いようだがきっとサイコホラーが好きな人たちなんだろうと思った。
見映えだけは立派な作品。
霊的なスリルで映画を引っ張って行くものの、中盤辺りから何を描こうとしてるのか主題が散漫になってきて、一気にだれてくる。都合の良い展開に強引に引っ張られていって、キャラクターの行動がどんどん破綻して行くという、前作「ベイビードライバー」でも見られた、エドガー・ライトの手癖が個人的に全くはまらなかった。音楽の使い方のセンスなどの見栄えだけは立派なんだけど。。。この監督はやっぱり好きじゃあないと再確認できた。
吸い込まれるように観入ってしまった
ベイビードライバーはラストがそこまで面白くなかったので、あまり期待してなかったが、この映画はそれより面白かった。
ホラーかなと思って劇場にいくのをやめたが、そこまでホラーではなかったと思う。
どちらかというと、都会の同級生の方がよっぽどある意味ゴーストより怖い気がする。
テンポもいいし、マットスミスの存在感はよかった。最初はドキドキ、だんだん怖くなっていく感じに吸い込まれて、気づいたら映画が終わっていた。
ラストはなんであのシーンを見たのかわからないが、ベイビードライバーよりは悪くなかった。男たちの言うことを聞かないところとか。
60年代サウンド
60年代の音楽、ファッションがてんこ盛りのホラーと言えばよいのでしょうか、とにかくホラーをベースにした玉手箱的な作品でした。エドガー・ライト監督で最も好きなのは『ベイビードライバー』なのですが、あれは音楽のリズムと映像がシンクロしていたのに対し、こちらソーホーでは歌詞の内容がストーリーやエロイーズの心情とリンクしていた気がします。音楽は60年代ブリティッシュポップ。残念なことに知っている曲が少なかった・・・
夢の中でのサンディ。憧れのスターのような存在だったけど、成功するにはイヤらしい男性客の相手もしなければならない。やがてサンディが・・・といった展開。夢と現実が交錯し、精神を病んでいく姿は面白かったけど、夢ホラーで今まで一番怖かったのは『エルム街の悪夢』(1984)かなぁ。マジで眠るのが怖くなったことを思い出します。
恐怖といった点ではそれほどでもなかったし、オチが想定内だったところが残念。だけど、トーマシン・マッケンジーもアニヤ・テイラー=ジョイも可愛いので許せます。あ、それから、ソーホーは小さなオフィスのことだとてっきり思ってた・・・
複合的芸術作品として完璧な出来
事前情報も知らずに先入観無く見ましたが、飽きさせないストーリー展開と映像の魅せ方が芸術的でとても素晴らしい映画でした。
どうなっていくのか分からない展開と最後に伏線を回収する感じが結果的に私の好きなジャンルでした。
久々に良作に出会った感じで満足です👏🏻
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