ラストナイト・イン・ソーホーのレビュー・感想・評価
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エドガーライト監督は信頼できる男
まさにそれにつきるかな、と思いました。
不満点もあり、監督の最高傑作とは呼び難いですが、持ち味のジャンルミックスの面白さに加えて、若手女優2枚看板の良さも光っており見応えありです。
相変わらず60年代ポップスの選曲センスも良く、ビジュアルも冴えており、怖さや驚き感動など複数の感情を揺らしてくれますし、お得な作品であることは間違いないです。
ただし、個人的には人物描写に不満ありですね。
弱点というよりは、監督の作家性なのだろうと思います。
ベイビードライバーのヒロイン描写でも顕著でしたが、少し単純化し過ぎる傾向があり、深みや実在感に欠けると思います。
今回でいえば、相手役であるジョンはあまりにも包容的かつ肯定的であり、逆にどんでん返し的な裏があるのかと勘繰ってしまいます。
サンディに関しても、夢の中の幻影であるので単純化されていてもさほど気にはならないですが、よくよく考えると動機が希薄な人物であり主人公がそうであるほどには共感できないように感じました。
ベイビードライバーなど過去作では良しとできても、本作のようにMeToo的な要素を含んだお話においては釈然としなさも残ります。
やろうとしている事の意義、監督の持ち味、俳優の演技など高い水準ではあるので、恐らくディテールの描き方についての好みの問題かもしれません。
くどくど文句を垂れてしまいましたが、監督の過去作同様に大好きな作品となりましたし、特に1回目は映画館の大画面で鑑賞しないと良さは分かりにくいでしょうね。
ここ最近のホラー映画では一番いい!
ストーリー自体はありがちなパターンのホラー。
だが、主演の二人がいい。
トーマシン・マッケンジーの無垢な美しさは田舎娘の役柄にピッタリだし、アニヤ・テイラー=ジョイの妖艶さは正に夜の蝶。
特にアニヤの大きな目がリアルお姫様のようでめちゃくちゃ魅力的。
劇中で披露する低音気味のDowntownはハイトーンボイスのペトラ・クラークとは対象的だが不思議と耳障りがいい。
内容的にも徐々に増えていくエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)の幻覚が観る側の恐怖感を上手く煽っていて丁寧な描き方だなと思う。特に鏡を通して二人がシンクロするのが印象的。
音楽を多用しているミュージカルテイストも新しいタイプのホラーという感じがして良い。
エドガー・ライト監督は今までの作品でもキャッチーかつ誰もが耳馴染みのある曲を多用してきたけど、正直、場面場面に合ってない事も多かった。でも、今作は全てピッタリハマっていると思う。
観終わった後ブリーチしたくなるで賞
60年代ミュージックを
これでもかと堪能できる。
サンディのクルクル変わる表情を
みているだけでも楽しめた。
可愛いと綺麗と色気が喧嘩せず共存しててすごい。
鏡の演出が印象的でとてもいい。
ホラーというよりミステリー寄りなので、
ホラーを映画館で観る勇気がなかった
わたしでも全然問題なかった。
家で観るよりも映画館の大画面と
大きなスピーカーの方が楽しめる作品。
ホラー風味の良作サスペンス!
ホラーは苦手ですが、「タイムリープホラー」という宣伝文句と、レビュー高評価につられて鑑賞してきました。率直な感想としては、タイムリープというよりサイコメトリーといった感じでしたが、思った以上におもしろかったです。しかも、ホラーというよりホラー要素を取り入れたサスペンスといったテイストの作品で、これも自分好みでよかったです。
物語は、デザイナーを夢見て田舎からロンドンに出てきたエロイーズが、下宿先で夜な夜な1960年代にタイムリープし、その夢の中で出会ったサンディという美しい女性と彼女を取り巻く男たちとのトラブルに巻き込まれ、やがて四六時中現れるようになった幻影に苦しめられるというもの。
序盤は、ホラーとは思えないような明るい展開と、かわいさ爆発のトーマシン・マッケンジーを楽しめます。また、60年代ファッションに身を包むサンディ役のアニヤ・テイラー=ジョイも魅力的でした。そしてこの二人を、鏡写しのように同化させて見せる演出やカメラワークが実に印象的でした。そこに、流れる60年代(?)のナンバーも心地よく、もうこれだけで観にきたかいがあるというものです。
その後、徐々に雲行きが怪しくなっていきますが、ホラー要素はそこまで強烈ではありません。むしろサンディが何者で、エロイーズが見る幻影は何を意味するのかという謎のほうに観客の注意は惹きつけられます。そして、巧妙に張り巡らされた伏線を回収しながら、終盤でその謎が明らかになります。この鮮やかな展開はおみごとで、まんまとやられた心地よさを味わえます。また、ラストで描かれる、その後のエロイーズの姿のおかげで、ホラーとは思えない後味のよさも印象的でした。
ゾクゾクするようなホラーを求めている方には物足りないかもしれませんが、ホラーが苦手な人でも楽しめる、万人向けの良作だと思います。
最高に嫌な映画
エドガーライトの作品はベイビードライバーとホットファズとショーンオブザデッドの有名どころしか見たことなく、面白いけどあまり好きではなかったのですが、これは面白いし好きです。
幽霊系の怖さと主人公がどんどん狂っていく怖さの2つが落ち着かせる暇なく、終始いやな雰囲気でやめてくれよという展開に揺さぶられまくりました。展開も読みづらいですし。
主演の女優二人がかわいく魅力的なのが癒しです。
だからこそ夢を追う彼女たちの人生がくるっていくのを見るのは心にくるのですが。
猟奇ふくめて60年代パッケージ映画
殺人鬼映画を風俗・通俗映画にかなり寄せてハイブリッド映画のようになっている。むしろ60年代風俗の中に殺人鬼映画もファッションも音楽も取り込んでごった煮にしているというのか。
主眼が60年代パッケージの再現でもあり、特段面白い突っ込んだドラマでもない。なので中盤以降は見せ方もてんこ盛り過ぎで過剰なスクラップになっていて、これはもう少し短くしちゃってもいいのではと思はないではないが、なんせ、いまが旬の二大女優のおしゃれ合戦もあり、とにかくルック的においしい映画ではあるけど、チョコレートの食い過ぎでもう大丈夫!という感じにもなる。もちろん嫌いではない。ただストーリーではなく、あまりの仕掛けの多さにひとつひとつのインパクトがどんどん弱くはなる。けども、監督の好きなもののスクラップブックを観ているみたいで楽しくもある。そんな映画。
わかりやすいサイコホラー。映像美も、話のどんでん返しも「頭が消耗しない」誰でもわかる。OK映画
字幕の映画って人物関係が複雑だと疲れて仕方なくて、伏線回収なんてどうでも良くなる。
「ジェントルメン」だかが典型で、疲れさせるストーリーは多少の達成感はあるが、
結局、楽しんでいない自分がいる。大学受験の時図書館で缶詰めになった感覚に似ている。
その点この作品は
こちらが能動的に考えなくても、映像が迫ってくるから、頭が疲れない快作。
よくできている。誰でも容易にストーリーが理解できるし。
起承転結もはっきりしている。
現在のロンドンと1960年代のロンドン
鏡に映される、もう一人の誰か?
最初は夢の中だったが、徐々に、現実とリンク
タイムリープ&サイコ
場面切り替えが巧みで面白い。
犯人追い詰めたつもりが、善人を犬死させて大混乱。
そしてどんでん返し。
なんかジジイが性欲の塊、野蛮として描かれているのは残念だが、
実際のショービジネスも1960年代はそんなもんだろう、つーか21世紀迎えるまでは
枕営業なんて当たり前だったのだろう
日本もイギリスもアメリカも。
黒人の青年が「いい奴」に描かれていて
イギリス階級社会映画にしては、いちいち白人のオックスフォードとかケンブリッジ
とかくだらないエリート描写が無くて良い。鼻につくんだよね、イギリスは。
怪しいネオンの60年代ロンドン。古い街並みと相まって
渋い良い描写だ。
結末も作品の方から迫ってくるから楽チン快適。
サイコホラーであるが、実際の統合・・症の人にはこんな人いるのだろう。
「セットオンユー」がジョージ・ハリソンではなくて60年代がオリジナルであることに驚いた。
音楽もノリノリ。「ジョジョ・ラビット」のかくまわれたユダヤ人のお姉さん役がお久しぶり。
自分としては60年代の女の子の方が好み・・・オッサンの悪い癖だね・・・
サイコでも快適。おすすめします。
この作品の前に見た「あなたの番です」が穴があって疲れたのと好対照。
断然オススメします。
よく出来たミステリー
1960年代ロンドンのショービジネス界で、枕営業的な不当な性暴力を受けた女性の復讐劇をホラーテイストで描いていて、どことなく「プロミシング・ヤングウーマン」を彷彿とさせられる。
ホラーというより、大幅にミステリー寄りな作品かな。
男性側から見ると、ちょっと男達をゲスに描き過ぎなんじゃないかなんて思っちゃうんだけど…苦笑
サンディとお近付きになれるのなら、理性も吹っ飛んじゃうか…
タネ明かしのラストは、なかなか良く出来てますよ!
思ったよりホラー
60年代のロンドン歓楽街の光と闇を舞台にしたスリラー。はじめ、60年代の華やかな雰囲気と音楽で洒落てるなあと思っていたら段々と雲行きが怪しくなる様は怖い。60年代は現在の主人公が見る幻影だが、次第に現在とごちゃ混ぜになって主人公が追い詰められるところは、ハラハラです。顔のない幽霊?さん怖いよ。肝心のミステリ要素は上手くミスリードされてます。(あのおじいさんは違うと思ったけど)ある伏線(過去についたキスマークが現在でもあるシーン)があるので、あれ?おかしいな?と思って観てたけどあのオチは見抜けんかった!
現在、過去のヒロインは共にキュートです。
ちょっとクドイけど良作
鬼才エドガー・ライトが送る
タイムリープホラー系青春映画?
とにかく撮影がキレイ
衣装もキレイ
この辺りはアカデミー賞にも
ノミネートされそうなレベルなので
そこは是非オススメです
ストーリーは少し難解な場面もあり
ホラー要素がたっぷり(血みどろ)
同じ場面が何度でも登場しますが
これは製作側の意図的な刷り込みなので
受け入れる必要があります
ここでクドイと感じると
途中で寝てしまうかもしれません
主人公はちょっと鈍臭いところがあるか
田舎から大都会にでてきた少女を
よく描写されているため
飲み込んでしまえば
ラストでの真相とオチは
とても納得がいくものになります
戦後〜70年代にあった
弱き女性を虐げた
ヒモ文化が多く盛り込まれているし
セクシャルな場面や
現代では受け入れられない世界観が多いため
女性と一緒の鑑賞は
男性陣は十分に配慮してください
セクシャルな話が
面白いし悲しいし
冒頭、芳根京子みたいな女の子の夢いっぱいのダンスと歌から始まります
彼女の成功体験のミュージカルかと思ったら・・・
予備知識無しで映画を観るのはほんま楽しい
その女の子以上にワクワクです
しかし、題名のソーホーってなんなん?
地名だったんだとわかってググりましたよ
かつては芸術家やデザイナーが多く住む町として知られていたんだそうな
って知ってんのインテリか海外出張してるエリートだけやろ
いっつも変な邦題つけるくせに、怠慢だよ、タイマン
仕事しろ
彼女は夢を見るんですが、突然セクシーなおねえさんになっている
場所は同じでも、憧れの60年代のようです
化粧したらこんな顔になるんか、ほんまコワいわとまじまじ見ると目の大きさがあまりにも違う
人形みたいに大きな目だから、キレイな白目がアニメを観ているようです
な、なんと”スプリット”で僕達を魅了した、目の離れた魚系美少女、アニャじゃないですか
美しくなりましたねえ
じゃあ、別人なんだと混乱
タイムスリップ物なんか、死んだお母さんやろかなんて、ほんま退屈させません
なるほどダブル主演なんだぁ
地味目と派手目の美少女の共演とはなんと贅沢ななんて浸っている暇なくサスペンスやらホラーやら話がグルッと回転していく
久々に推理が全部ハズレたけど
とても面白かった
とくにラストのどんでん返しは真逆の大ハズレ
おかまだと思ったんだけどな
ひねりすぎというか、現代に毒されすぎ
だと反省
スッカスカの”ヴェノム”もこれくらいの脚本があればね
なんか、腹立ってきた
ただね、最近も芸能界の枕営業が話題になったけど
なんか嫌だねえ
周りに、みんなやってる事だよってけしかけられて落ちていくんだな
大人が子供をくいものにしちゃあ世も末だ
トーマシン・マッケンジーは”ジョジョ・ラビット”にでていた美少女だったんだ
子役時代の印象はキレイな女の子くらいで顔も覚えていなかった
美人だし今回は印象に残りました
アニャ・テイラー=ジョイは特徴のある美少女だったので印象に残りますよね
出演していれば彼女だとすぐわかる
ドラマでも活躍しているようだし、この2人の共演は後にプレミアになるかもしれない
他に”コレクター”のテレンス・スタンプなど懐かしい俳優達が出演しています
感慨深いのはかつてのボンドガールの遺作となった事です
一人は”女王陛下の007”のダイアナ・リグ
もう一人は端役でしたが”ゴールドフィンガー”のマーガレット・ノーラン
時の流れは残酷です
ご苦労さまでした
上質なミステリー
率直に面白い作品でした。タイムループという感じではないが新しい感覚に満ちた秀作。
ホラーというよりサスペンス・ミステリーというべき。
ラストまで謎が解けない展開で引き込まれました。
二人のヒロインが可愛いので全体の雰囲気がよく見応えありです。
是非映画館で🎦
甘く美しく恐ろしい悪夢
エドガー・ライト「ラストナイト・イン・ソーホー」ミュージカル風の幕開けで、「あら、ホラー色は薄いのかな」と思ったら、紛うことなき傑作ホラーだった。60年代ポップスとともに繰り広げられる甘く美しく、そして恐ろしい悪夢。その上社会的メッセージも込められているという驚異的作品。
大満足の面白さ! 予告編だけ観て内容までは確認してなかったけどそれが良かったかも。
中弛みする事なく充実した116分!
ストーリー、映像、音楽、ダンス。
全てが良かった!
特に自分好みの映像美。
ライティングが美しい。
これに加え鏡を使ったトリックもとても良かった。
夢の中で60年代にトリップするデザイン学校に通うエロイーズ。
60年代の夢の中に登場するサンディ。
この二人の女性を中心として進む展開。
二人共とても美しい。
音楽が素晴らしい。
タイトルは知らないけど聞いた事のある60年代の曲のオンパレード。
その曲で踊るダンスも良かった!
予想も出来ない結末もお見事。
観終われば予想出来たと思えて少し残念だった感じ(笑)
ホラーのシーンはB級臭はしたけど満足度高めでした( ´∀`)
60年代ロンドン・ソーホーに抱くのは憧れか絶望か
60年代ロンドンに憧れをもつエロイーズが追体験する闇。当時のロンドン、特にネオン煌びやかなソーホーという地区に、観ているこちらも憧れを抱いて、その闇に悲しい気持ちになる。
そんな街にサンディがよく映え、非常に魅力的。劇中の男客同様、こちらもメロメロになってしまう。
エロイーズという主人公にあまり共感が湧かないというか、物足りなさを感じるのだが、ホラーテイストなストーリーは面白く、終始見入ってしまう内容で大満足。
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