「鏡の中も夢の中も四次元」ラストナイト・イン・ソーホー bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
鏡の中も夢の中も四次元
やっぱりエドガー・ライトの音楽の使い方は大好きだし、どんなネタで撮っても「エリート」を感じさせるクオリティの高さには脱帽です。
粘りのあるシナリオです。が、全ての謎解きには、親切な伏線が張られてて、卑怯やぞ!と裏切られる感は有りません。つまりは「娯楽」としての域を超えない、映像作家としての潔さ。難しい話は無しで、サクサクと展開するスピード感が楽しい。
映像のクオリティは高いです。手抜き無し。ファンタジーなホラーですが、エドガー・ライトらしさに溢れてて、霊の怖さに頼りません。怖さより、次の展開への期待を膨らませる仕掛けで、ドキドキ・ワクワク重視。ほぼ2年に1本撮ってるのに、このクオリティは凄いとしか。
純粋なホラーでは有りませんし、そんなん狙ってない。エドガー・ライト品質でロンドン・プチ・オカルト・ツアー。ラストの「見えちゃう」の「出来過ぎ感」は、優等生過ぎて。ここは、うすら怖さを感じさせる締めを期待してしまったのでw
良かった。かなり。
映画としてのクオリティが高すぎて。と言うか、上手く出来過ぎてるせいか、不思議と愛おしさが足りない映画じゃあるけれどw
ベイビー・ドライバーは、やっぱり傑作でしたわ。今更だけどw
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