流浪の月のレビュー・感想・評価
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展開や映像の綺麗さでひきこまれる物語でした、重たいテーマなんだけど。
一番はキャスティングが豪華ということで、テーマは重たそうだなとわかりつつ鑑賞しました(小説は未読)。
まず思ったことは登場人物の濃さがすごい。
いや松坂桃李さんの役は「薄さ」かもしれませんが、というか描写がうまいんだろうな、なので演技の良さがさらにひきたつという。
一番驚いた?のは、子供時代の子役、ええと白鳥玉季ちゃん(さん?)。
演技のうまさもだけど、声質が広瀬すずに似てる?(似せてる?)
よく探してきたなぁと思った。
それにしても悪人にしても、色々と考えさせられるなあと思った。
映像の力
希望はある。晴れ晴れした希望ではないかもしれないが、曇天の下でささやかな希望を紡ぐことはできる。
そんなことを感じた映画だった。
タイトルからは、曇天というより月下とも言えるのだろう。
そして、自分はどちら側にいるのか、どの側にいるのかということも突きつけられた作品だった。
とはいえ、やはり映画の「映像の力」を強く意識させられた。冒頭のシーンから「ああ、これは映画だな」と思わせるカメラ。
そうしたシーンは随処にあって、ストーリーの説明ではない映像そのものの力を感じられる。
そういう意味でも映画館で見られてよかった映画だった。
映画がはねてから、映画館を出て歩き出す時に、映画館に入る前とは姿勢が少し変わる。
いい映画はそういう気がする。
役者は子役を含め、皆、緩みのない演技。李相日監督の作品である。
なんとなくCMで惹かれて
CM見て気になっていたので鑑賞。
暗いです。でもそういうの嫌いじゃない。
あらすじとか原作知らず、CMみて勝手に恋愛ものなのかと思ってたけど、そうではなかった。深かった。
松坂桃李の昔の時は…10代には見えないけど笑
これは本当に松坂桃李?横浜流星?と思うくらい自分の中の2人の印象が変わりました。
なんとなく考えさせられ、号泣というほどではないけどなんか泣け、ものすごくスッキリするわけではないけど後味悪くもない。そんな映画でした。
原作未読なので、原作読んだらなんとなくピースが繋がったりするのかな?と思い鑑賞後電子書籍購入しました。
どう消化したらいいのか戸惑っている
原作未読。
覚悟はしていたがずっしり重い話。
しかしながらどうしてこうも引き込まれるのだろう。
松坂桃李さん、広瀬すずさん、横浜流星さん、多部未華子さんと、いままで見たことのない姿を見せられた。
文のしたことを正しいか間違っているかと言うのなら間違っているのだろう。大人として、他にするべきことはあった。
個人的には、子供を危険に晒す大人や、ましてや性犯罪者は問答無用で滅してくれ、と思っているため、非常に揺さぶりをかけられた。
彼らが間違っているのだとして、間違っているのだが、間違っているのだが…………と葛藤させられてしまう。
どう消化したらいいのか戸惑っている。
(これは決して、つまらなかったということではない)
映画俳優陣安泰
いやあ、良かった良かった。バツグンのキャスティングで。ひとりひとりの芝居がまた上手い皆さん。思ってた以上に脚本 面白かった。長い時間の割に全く眠くなく最初から最後まで観いってしまった。いったい最後はどぅなるんだろうと思わせられるお話だった。是非みるべし。
日本アカデミー賞期待!
とにかく余韻のすごい映画でした。自分の感情の置き場が分からなくなった。辛く、苦しく、美しく。なんと言っても役者さん達が素晴らしかったです。特に広瀬すずさんと横浜流星さん。広瀬すずさんの文と亮に見せる表情の違いがとても印象深かったです。何か切なく、儚さを感じました。横浜流星さんは完全に亮でした。こんな演技も出来るのかとビックリしました。この作品は作品賞をはじめ、俳優陣のアカデミー賞ノミネートの可能性が高いなと思いました。とにかく素晴らしい映画でした。
つっら!!!!!
刹那くて、重たくて、めちゃめちゃ辛いとこたくさんあるけど、あ、何か好きだなーって思いました。
松坂桃李さん、広瀬すずさんの存在感に圧倒されます。エンドロールの最後にピアノの音と共に心に刻まれた一作です。
広瀬すずの成長と今後の可能性に畏れを抱く
150分の長丁場、全く長いと感じなかったけど、精神的に体力が必要でした。
セリフはかなり少なく、行間に緊張を持たせた感じ。雑音も少ないので、スクリーンに集中してゆく。
役者は、ハズレが誰一人いない…松坂桃李は見た目からして松坂桃李じゃない。終始表情が無いというのは、相当難しかったろうなぁ。
横浜流星は熱演、多部ちゃんは短い時間で強い存在感をよく出した。子役も素晴らしい演技だった。
そして、広瀬すず…「怒り」「三度目の殺人」でも、助演とは言え難しい役をこなしたところから、今回主役も心配ないさと思っていたら、大変失礼しました。更に大きく成長しているではありませんか。末恐ろしい子です。
撮影監督に、「パラサイト」「哭声」の撮影監督を招聘したのも良かった。それぞれのアングルや切り替え…スクリーンに惹き込まれる。
難しい問題を扱っていたけど、観て良かったです。
なお、原作も読みました。
原作も良いですが、文章だと必死に説明している感じの強いところを、セリフの行間の表情や、背景・風景の切り替えで見事に表現しており、これぞ”映像芸術”と納得できるところに昇華させているように感じました。
重たい話でした
人は異質なものや自分に理解できないものを排除しようとする。
またストレスと名付けて正当化して他人に捌け口を求めたり、自分より弱そうな人間につけこんだり依存したりする。
人間の汚いところのオンパレードだった。共依存の二人しか救われない話。
でも二人でアパート暮らしをしている様子は楽園にいるような心地良さを感じた。
更紗を自由に出来るのは更紗だけ、にはちょっとグッときた。
広瀬すずのファムファタル振りが素晴らしい
ガツンとストレートに胸に来る、李相日のヘビー級パンチでした。誤解と思い込みと偽善的な優しさと悪意と興味本位とが、巡り巡ってスパイラルに絡み合って、息が詰まるような2時間半でした。世間からは決して理解されない二人がお互いにとって唯一の理解者と言うのは、あまりにも切ないです。李監督の骨太な演出とホン・ギョンピョ撮影監督の美しくも官能的な映像も絶妙です。役者では、広瀬すずのとても20代とは思えないファムファタル振りが素晴らしく、彼女の演技なくして、この作品は成立しません。松坂桃李の全身を使った無機質で乾いた演技も、いい感じです。あと、出番は少ないけど驚いたのが、内田也哉子。表情やセリフ回しが、お母さんの樹木希林そっくりで、ゾクっとしました。
2時間半…⭐︎
上映時間が長いので、正直 若干鑑賞を迷ったが、映画の配役が発表された時点で原作を読むことにした作品。
しかし、短く感じないまでも緩やかに まさに流されていくように物語は進む。
広瀬すずは、やはり何を演じてもそつなくこなす。
松坂桃李は、まさに原作の文そのもののような暗い洞窟のような目をして佇み、
おそらく相当 体を絞っての参加。
この二人が主役になった時点でこの映画のイメージは確立されているように思う。
映像が冒頭からとても美しく引き込まれてゆき、省略された場面ももちろんあるが、
沙羅が働くファミレスや文のカフェの様子もぴったりでほぼ原作に忠実に物語が語られる。
横浜流星が、DVに自分自身も苦しめられる役を熱演。
こういうタイプの彼を見たことがなかったので、すごく新鮮に感じることが出来た。
この原作だと、もう少し若い人が主役になり恋愛映画になってしまいがちだが、
さすがに、李相日監督、とても深い善悪の境界が滲み出ている。
本人達以外に誰にもわからない世界は、やはりある…
それは、誰にもジャッジ出来ない。
引き抜かれた木(原作ではトネリコ)に、自身を重ねる人は多いと思う。
でも、この物語は二人が出逢ったことが救いになっている気がしている。
文のそばにいる時だけありのままの更紗でいられる
主人公更紗を演じた広瀬すずと、更紗の少女時代を演じた白鳥玉季。似ているようで似ていない二人が全く重なって見える瞬間が何度もあった。
文のそばにいる時のありのままの更紗、引いてしまうくらい自由な誰のものでもない更紗。15年後の広瀬すずが演じている更紗はまるで10歳の少女のようだ。
月は欠けてもまた満ちてくる、その繰り返しであるが二人には幸せになってほしいと願わずにいられないラストだった。
昨年、吉永小百合の引き立て役で誰が演じてもいいような役柄で共演していた広瀬すずと松坂桃李。才能のある、そして映画スターとして華のある二人がこのような重く切ない作品で再度共演して素晴らしい演技を見せてくれた。映画ファンとして幸せを感じる。
もっともっとスクリーンで活躍してほしい。
内田也哉子さんはあまりにもお母さんに似てきすぎてなかなか普通の役は難しいだろうな。注意がそっちへいってしまう。
原作では更紗と文が「トゥルー・ロマンス」を見ていたと、今サイトのレビューで教えてもらったので、鑑賞前にDVDを借りて見た。見てよかった。本当によかった。ありがとうございました。
惜しかった
人それぞれ、秘密はあるもの。
ない人は、いないと思う。
原作は読んでないけど
映画って考えると
不完全燃焼。。。
もっと、掘り返して描きたい事はあったはず。
私個人的には、4時間でも5時間でも
これが描きたいって映画なら
描いてもらった方が良いと思いました。
俳優の芝居にも惹きつけられたし、無茶苦茶、気合い入ってるのは、わかったし。
特に、横浜さん
すばらしい演技したと思います。
だからこそ
もっとえぐってもらって
物語を見たかったなー
非常に慎重に、エンターテイメントに
あてはめた、映画であった気がして。
ちょっと残念です。
全体が1つの曲にそって流れる様な映画
大人になったすずちゃんの新たに取り組んだ作品で、ドラマ以降初めてシビアな役に挑戦で、横浜流星が羨ましく観てしまった。
作品全体は何かの曲のメロディの様にゆったりと流れ、それに逆らう事なく最後まで急ぐ事なく持って行ったという感じて、他にはあまり感じない感覚でした。
最後のオチが○ンゴ?👀○ンゴ❓えっ⁈
そこかよ。人に何があるかわかはない。
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