流浪の月のレビュー・感想・評価
全397件中、241~260件目を表示
年明けの賞レース独占確実でしょう!
auマンデー『流浪の月』
広瀬すず&松坂桃李W主演・・・・
ここ数年の松坂さんは、作品のチョイスが絶妙なので楽しみにしてた作品
すずちゃんが、TVで子役からやってるので、実体験より役柄経験の方が多くリアルが分からないのでって・・・
そりゃバイト経験も同棲経験もないよね。
逆に松坂さんは、ビックリする程バイト経験あるって言ってたし既に既婚者だしアカデミー賞でも最優秀主演&助演受賞者
今回も役作り含めて所作も凄すぎて・・・・脱帽です。
闇堕ちする横浜流星さんは、実体験なければ出来ない動きしてたね^^;;
多部ちゃんの使い方も贅沢でした。
物語は、10歳の少女の気持を察し青年が、ロリコン誘拐犯として逮捕され・・・
加害者の少女も真実を警察に伝えきれてない葛藤に悩み続けて、15年後に再会するってお話
ラストで、全裸になり全てを曝け出す松坂桃李演じる文の姿に愕然としました。
TVサイズでも劇場で観ないといけない邦画って年に1〜2本ありますが、これがまさにそんな作品です。
年明けの賞レース独占確実でしょう!
演技力と演出で魅せられた映画
原作未読鑑賞
実力のあるメインキャストが集まった中でも松坂桃李が飛び抜けすぎてて・・・
奥底にある絶望感というのを非常によく描いていた
例えばさらった少女との一見楽し気な食事をしているシーンでも
恋人と一緒のシーンでも、どこか心から楽しんで無い様な感情の表現をしていた
あと文の母親役で出演していた内田也哉子さんも、登場シーンとセリフは少なかったが
圧倒的な演技力で観たものへ爪痕を残すような存在感でした
李監督の演出も人間の表と裏を月になぞらえて表現するという素晴らしいものになっていた
「私の何を知っているの」
この一言がこの映画の主題となってる言っても過言ではない
文の絶望
更紗のトラウマ
亮の暴力性
誰しもが持っている人間の裏側・暗部・知られたくない真実は誰も暴くことはできない
月の裏側は誰も覗けない
物語のほうは、映画中退屈になる場面はなかったのだけれども
テンポが一定すぎている感がありました
抑揚を言いたいところだけど、題材が題材なだけに難しいところではありますが
評価は敢えて厳しく言うと4に届かない・・・何か足りないが何かは分からない
評価 3.98
重いテーマ 役者の空回り感を感じる
松坂桃李はもちろん、広瀬すずや横浜流星の演技に引き込まれました。 ...
とても良かった。
静かで、とても深い余韻を残す作品でした。
最後まで引き込まれて目が離せなかった、、、
特に、美しい映像と、息を呑む絶妙の間、静かに流れる音楽に魅了されました。
ストーリーはとても深く、重く、切ない。
考えさせられるものです。
でも、不思議と後味の悪さはありませんでした。
誰にもわからない思いと、誰も知らない真実を共有して、2人はこれからも共に生きていくんだなぁーと思ったら、なんだか涙が出そうになりました。
一番印象に残ったのは、やはり俳優陣の素晴らしい演技でしょうか。
とにかくすごかった。
特に松坂桃李さんの迫真の演技には、思わず震えました。
広瀬すずさんも横浜流星さんもとても良かったです。
子役の白鳥玉季ちゃんも、本当に上手ですね。将来が楽しみです。
暗く、重いテーマの作品でしたが、とても印象に残りました。
観て良かったです。
すべてはその一点に凝集されて
展開や映像の綺麗さでひきこまれる物語でした、重たいテーマなんだけど。
一番はキャスティングが豪華ということで、テーマは重たそうだなとわかりつつ鑑賞しました(小説は未読)。
まず思ったことは登場人物の濃さがすごい。
いや松坂桃李さんの役は「薄さ」かもしれませんが、というか描写がうまいんだろうな、なので演技の良さがさらにひきたつという。
一番驚いた?のは、子供時代の子役、ええと白鳥玉季ちゃん(さん?)。
演技のうまさもだけど、声質が広瀬すずに似てる?(似せてる?)
よく探してきたなぁと思った。
それにしても悪人にしても、色々と考えさせられるなあと思った。
映像の力
希望はある。晴れ晴れした希望ではないかもしれないが、曇天の下でささやかな希望を紡ぐことはできる。
そんなことを感じた映画だった。
タイトルからは、曇天というより月下とも言えるのだろう。
そして、自分はどちら側にいるのか、どの側にいるのかということも突きつけられた作品だった。
とはいえ、やはり映画の「映像の力」を強く意識させられた。冒頭のシーンから「ああ、これは映画だな」と思わせるカメラ。
そうしたシーンは随処にあって、ストーリーの説明ではない映像そのものの力を感じられる。
そういう意味でも映画館で見られてよかった映画だった。
映画がはねてから、映画館を出て歩き出す時に、映画館に入る前とは姿勢が少し変わる。
いい映画はそういう気がする。
役者は子役を含め、皆、緩みのない演技。李相日監督の作品である。
なんとなくCMで惹かれて
どう消化したらいいのか戸惑っている
原作未読。
覚悟はしていたがずっしり重い話。
しかしながらどうしてこうも引き込まれるのだろう。
松坂桃李さん、広瀬すずさん、横浜流星さん、多部未華子さんと、いままで見たことのない姿を見せられた。
文のしたことを正しいか間違っているかと言うのなら間違っているのだろう。大人として、他にするべきことはあった。
個人的には、子供を危険に晒す大人や、ましてや性犯罪者は問答無用で滅してくれ、と思っているため、非常に揺さぶりをかけられた。
彼らが間違っているのだとして、間違っているのだが、間違っているのだが…………と葛藤させられてしまう。
どう消化したらいいのか戸惑っている。
(これは決して、つまらなかったということではない)
映画俳優陣安泰
日本アカデミー賞期待!
つっら!!!!!
広瀬すずの成長と今後の可能性に畏れを抱く
150分の長丁場、全く長いと感じなかったけど、精神的に体力が必要でした。
セリフはかなり少なく、行間に緊張を持たせた感じ。雑音も少ないので、スクリーンに集中してゆく。
役者は、ハズレが誰一人いない…松坂桃李は見た目からして松坂桃李じゃない。終始表情が無いというのは、相当難しかったろうなぁ。
横浜流星は熱演、多部ちゃんは短い時間で強い存在感をよく出した。子役も素晴らしい演技だった。
そして、広瀬すず…「怒り」「三度目の殺人」でも、助演とは言え難しい役をこなしたところから、今回主役も心配ないさと思っていたら、大変失礼しました。更に大きく成長しているではありませんか。末恐ろしい子です。
撮影監督に、「パラサイト」「哭声」の撮影監督を招聘したのも良かった。それぞれのアングルや切り替え…スクリーンに惹き込まれる。
難しい問題を扱っていたけど、観て良かったです。
なお、原作も読みました。
原作も良いですが、文章だと必死に説明している感じの強いところを、セリフの行間の表情や、背景・風景の切り替えで見事に表現しており、これぞ”映像芸術”と納得できるところに昇華させているように感じました。
重たい話でした
広瀬すずのファムファタル振りが素晴らしい
ガツンとストレートに胸に来る、李相日のヘビー級パンチでした。誤解と思い込みと偽善的な優しさと悪意と興味本位とが、巡り巡ってスパイラルに絡み合って、息が詰まるような2時間半でした。世間からは決して理解されない二人がお互いにとって唯一の理解者と言うのは、あまりにも切ないです。李監督の骨太な演出とホン・ギョンピョ撮影監督の美しくも官能的な映像も絶妙です。役者では、広瀬すずのとても20代とは思えないファムファタル振りが素晴らしく、彼女の演技なくして、この作品は成立しません。松坂桃李の全身を使った無機質で乾いた演技も、いい感じです。あと、出番は少ないけど驚いたのが、内田也哉子。表情やセリフ回しが、お母さんの樹木希林そっくりで、ゾクっとしました。
全397件中、241~260件目を表示